「いのちジャーナルessence」17号(2002年11−12月号)」が掲載
「『脳死』の終わり(後編)--もう
末期的状況≠ノなってきた臓器移植の実態」
2002年10月25日に発売されるさいろ社発行
の「いのちジャーナルessence」17号(2002年11−12月号)」に、「『脳死』の終わり(後編)--もう
末期的状況≠ノなってきた臓器移植の実態」が掲載される。
(前編)は9−10月号に掲載され、脳死判定の非科学性や脳死概念の崩壊を告げる内容だった。今回の(後編)は7ページにわたって「脳死」であろうとなかろう
と、臓器が摘出されている恐るべき実態と、移植を受けるレシピエントにも不利益が
もたらされている現状を報告する。「全臓器提供を要請され拒否したところ、ちゃんと救命できたハワイ・マウイ記念病院の事例。『心停止後臓器提供』といいながら心停止以前から手術を開始し、人為的に心停止させていること。公的に報告されていな
いヤミ「脳死」臓器摘出の存在と臓器売買の可能性。移植による医療全体の歪み。移植学会による《上げ底》データ作り。レシピエント選定作業の不正。河野洋平・太郎
父子の生体肝移植手術で「脳死」臓器移植を受けられなかった信州大の患者」をレポートしている。
このほか、同誌11−12月号の主な記事は、「偽善の研究」(勝村久司)、「市場原理で医療の質は上がるか」(原昌平)、「クローン人間・ラエリアン・ムーブメントとは何か」(佐藤雅彦)など。いのちジャーナル 11−12月号」はA5判34ページ、本体
500円。書店で取り寄せるか、直接購入したい人は さいろ社koji@sairosha.com
まで。
小紫移植ネット会長が社長の横浜倉庫が、大木建設の筆頭株主に
今年3月末、一部上場企業の中堅ゼネコン大木建設の筆頭株主に、横浜倉庫(社長は日本臓器移植ネット−クの小紫会長)がなったことに関連して、月刊誌財界展望11月号は横浜倉庫の大木建設株買い占めで囁かれる 小柴芳夫オーナーの「反撃の狼煙」 東京馬主協会・臓器ネットワーク会長も兼ねる小柴氏の意図は…!?を掲載した。
2001年3月末 |
株主名 |
持株数 |
持株比率 |
富士銀行
安田信託銀行
安田生命保険
横浜倉庫
大木 輝一
あさひ銀行
大木建設従業員持株会 |
247万5千株
240万株
163万1千株
150万株
148万株9千株
140万4千株
137万株 |
4.83%
4.63%
3.18%
2.92%
2.90%
2.74%
2.67% |
記事の主旨は、「2002年3月末に横浜倉庫が筆頭株主になった動機は、2001年3月28日の東京馬主協会・平成13年度定時総会で、小紫氏が大木 輝一氏(大木建設の元会長・現在は顧問)から、空請求書の付回しを追求されたことの反撃として、株を買い占めた」というものだ。横浜倉庫側は、配当重視の株購入の結果として、報復説や経営参画・乗っ取り説は否定した。
大木建設の大株主(上位7株主)に横浜倉庫が登場するのは2001年3月末決算から(左表)。前年度の2000年3月末決算時と2001年3月末決算時の大株主は、富士銀行、安田信託銀行、安田生命保険、大木 輝一、あさひ銀行とも持株数、持株比率は変動が無い。大木建設従業員持株会も1千株を増やしただけだ。
発行株式総数1億2千万株は、2000年3月末〜2002年3月末も変わりなく、株主数は2001年3月末8,090名と前期より653名減った。2002年3月期末は16名増加して8,106名。
2002年3月末 |
株主名 |
持株数 |
持株比率 |
横浜倉庫
富士銀行
安田信託銀行
安田生命保険
大木 輝一
大木建設従業員持株会
あさひ銀行 |
216万株
186万株
185万8千株
163万1千株
148万株9千株
144万株
140万4千株 |
4.21%
3.63%
3.62%
3.18%
2.90%
2.81%
2.74% |
2001年3月末から2002年3月末までに、横浜倉庫が66万株(1株230円前後)を買い増して筆頭株主になるには、主に富士銀行と安田信託銀行の株を購入した模様だ。横浜倉庫の担当者も、財界展望の取材に「大木建設の株については、取引銀行から『いい投資がある』という話を聞きまして購入したんです」と話している。
大木建設の年間受注高は約1,300億円。民間建築が主体で、住宅のほか医療・福祉施設に強い。2001年度の株主向け資料では主要完成工事として、十三市民病院建替工事(発注:大阪市)、南小樽病院新築工事(発注:大川 博樹)、昭和郷特別養護老人ホーム老朽建替工事(発注:恩賜財団 東京同胞援護会)などもアピールしている。
2003年3月期末、大木建設は19年ぶりの無配となった。
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