フライトジャケット作成講座
    第3章 <パッチの基本を覚えよう!(米空軍編)>

第1章、第2章と、初心者の方々にイメージは伝わったのでしょうか?! もし、伝わっていないのであれば、私の説明の力不足です。すいません。

フォーマットを覚えましょう。

 さて、着たいジャケットと、パッチの方針が決まったら、そのジャケットにパッチを付ける為の準備が必要です。

 それは、”どういうパッチがどこに付いたら良いのか?”ということです。

 ジャケットに付くパッチは、各組織で付け方が違うのです。

 今回は、初心者向けにお勧めであるということもあって、まず米空軍のパッチの付け方を覚えましょう。

米空軍のパッチフォーマット

 米空軍は、フライトジャケットに付くパッチについて、厳しく規定が決まっています。

 その為、すべてのジャケットは、同一のフォーマットで作成されることになります。

 その顕著な規定が、”全てのパッチは「ベルクロ」で留めるようにして、着脱可能にすること”というものです。したがって、ジャケットの両腕・左胸・右胸の4箇所にベルクロのパイル側(いわゆる柔らかい方) を縫い付ける。コレだけがジャケットに対しての加工ということになります。(簡単でしょ?)

 ベルクロの形状に関しては規定はありません。その為、パッチの形に切り抜いてある場合もありますし、単なる正方形のベルクロが縫い付けられている場合もあります。

 また、全てのパッチのカラーは統一されているのが普通です。したがって、ハイビジのパッチとロービジのパッチが同一のジャケットに付くことは基本的にはありません。どちらかに統一されている形が望ましいですね。タンカラー(いわゆるデザートカラー)のパッチは、ジャケットではなく、タンカラーのフライトスーツに付くものです。あえてタンカラーを選ぶのでなければ、OD等のロービジ系を買ったほうが、本物っぽい使い方ということになります。

(1)右胸に付くパッチ

 コレは個人的な好みですので、どちらでも良いのですが、空軍の場合は胸に付くベルクロはパッチの形状にあわせ、両腕には正方形のベルクロをつけると、汎用的に使えます。ただ、あまり大きくない方がカッコイイというのもありますので、つけたいパッチのサイズからベルクロのサイズを割り出しましょう。

 右胸に付くパッチは、”軍団パッチ(COMMAND)”となります。ここに付けられるのは、基本的に、下記の9種類です。

・太平洋航空軍 (PACAF)

・航空機動軍団 (AMC)

・航空戦闘軍団 (ACC)

・航空教育・訓練軍団 (AETC)

・空軍資材軍団 (AFMC)

・空軍予備役軍団 (AFRC)

・空軍宇宙軍団 (AFSPC)

・空軍特殊戦航空軍 (AFSOC)

・在欧空軍 (USAFE)

 この中で、一番我々に馴染みの有る軍団は、日本・アジア・太平洋地区を管轄するPACAF(PACIFIC AIR FORCE)でしょう。青森県三沢基地、沖縄県嘉手納基地、韓国烏山基地、韓国群山基地などに実戦部隊を配置する、米軍の太平洋地域派遣軍団です。

 流石に日本に司令部がある部隊だけあって、PACAFの軍団パッチは入手しやすく、値段も安目なのでお勧めです。ODやロービジ、ハイビジと、色々選べます。(同じロービジでも、カラーのトーンが異なる物も多数ありますので、好みで選べるのも良いです。)

 また、東京都横田基地のC-130部隊の中にはAMCの所属機もあります。こちらは、時期によって組織改変が行われていて、昔はMAC等の名前になっているので、注意が必要です。
最近の部隊は、AMC(AIR MOBILITY COMMAND)というパッチをつけてますので、そちらを購入しましょう。

 ACC(AIR COMBAT COMMAND)は、昔の”戦術空軍TAC(TACTICAL AIR COMMAND)”です。

 1994年10月に空軍組織改変作業が行われた際に、統廃合が行われて、TAC、”戦略空軍SAC(STRATEGIC COMMAND)”が統合、ACCとして編成されました。その為、ACCパッチとTACパッチはこの時期を境に使い分ける事になります。

(2)左胸に付くパッチ

 というか、左胸にはネームタグしか付きません。(笑)

 実は、ロードマスターと呼ばれる輸送機の貨物担当の偉いヒト(大抵は曹長とかの下士官ですが)は、ロードマスターのパッチを付けている場合がありますが、普通の人はネームのみです。

 ネームタグは、部隊専用の布製ネームと、革製のネームがあります。これは、好みですが、正式な場には革ネームが使われるようです。でも、布製の物が入手できるのであれば、そちらのほうが統一感が出るので、お勧めします。

(3)右腕に付くパッチ

 右腕に付くのは”飛行隊(FS)”のパッチになります。
 三沢所属のF-16C/D部隊で、パンサーがマスコットの部隊は第13戦闘飛行隊(13FS)となりますし、サムライがキャラクターの場合は第14戦闘飛行隊(14FS)となります。要するに、直接所属する部隊というわけです。

 注意する点がありまして、このFSは、昔はTFS(TACTICAL FIGHTER SQUADRON)という単位でしたので、昔のパッチは13TFSと表記されています。最近のジャケットにするのであれば13FSの物を探す必要があります。

 他の部隊も、表記がTFSとなっているのは、1994年頃の空軍部隊改変前のパッチですので、注意しましょう。

 ちなみに、このTFSの上位司令部は大抵がTACで、一部がPACAFやUSAFEとなります。

(4)左腕に付くパッチ

 左腕に付くのは”航空団(FW)”のパッチになります。三沢基地のF-16部隊は”35thFW”所属、嘉手納基地のF-15部隊の所属は”18thFW”所属になります。

 また、空軍のレスキュー部隊である”33rdRQS”は、18thFW所属です。33rdは、正確には嘉手納基地所属で、三沢に居るのは”33rdRQS三沢分遣隊”です。


 大体の付け方はこのフォーマットになっています。あとは、組み合わせを見つけるという作業がはじまります。

 三沢のF-16部隊で13FSを作るのであれば、右胸”PACAF”、左胸”ネーム”、右腕”13thFS”、左腕”35thFW”という組み合わせとなって、ハイビジであればこういう見栄えになる訳です。

写真

13th FSのジャケット例

 また、ロービジで統一した33rdRQSであればこうなります。

写真

33rd RSQのジャケット例

 13FSは、ハイビジですが、ネーム以外であれば入手は比較的可能ではないかと思います。

 33rdRQSに関しては、色々なパッチがありますし、入手も札幌のキャプテン・トムさんなんかで取り扱っていますので、簡単に一式揃うと思います。

 この他にも67thFSとかも入手できますので、色々付け替えたりして、試してみるのは如何でしょうか?

写真

67th FSのジャケット例

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