だぶる厄MAN 椎間板ヘルニアと深部静脈血栓症の闘病記+α
治療記録

1. 発症
2. プロローグ
3. MRI検査
4. 診断結果
5. 改造計画
6. 予定は未定
7. 検査入院
8. 検査結果
9. 自己血貯血
10. 麻酔科対診
11. 入院!
12. 第2日目
13. 第3日目
14. 第4日目
15. 手術
16. 第1週目
17. 第2週目
18. 第3週目
19. 第4週目
20. 第5週目
21. 退院
22. 退院時診断書
23. 2002.3.20.現在
24. 2002.7.10.現在
25. 2002.10.現在
26. 2002.11.6.診察
27. 2003.2.現在
28. 2003.6.現在
29. 2003.8.現在
30. 2003.11.5.診察
2002.7.10現在

蒸し暑さが戻ってきました。そろそろ梅雨明けでしょうか?
手術を受けるにも、季節を考慮する必要がありというものですね。
緊急でなければ、やはり秋口から冬にかけてが適しているのでしょう。
何故なら、術後半年はコルセットを装着しなければいけないので、
この暑さでは堪りませんもの......。ただし、ダイエットには良いかもしれません(笑)。

前回以降 初出勤以来、出社時間をいつもより1時間早めてガラ空きの電車に乗っているのである。
そうすれば、車内では座席に座ることができるし、雑踏の混雑も避けることができるので他人と
ぶつかり合う頻度も大幅に下げることができるからである。
ただ、朝が早い分、就寝も早くなってしまうので夜は食事がすめばもう寝るしかない(苦笑)。

4月に入って、コルセットは終日軟性のものを装着するようになった。
そして、生業である営業活動(外回り)を少しずつ開始。
11:00頃に会社を出て、16:00頃に帰社する日々が続く。
これを1週間(と言っても正確には5日間であるが)も続ければ、週末になるとさすがに腰部に鈍い
痛みが出てくる。かと言って、終日オフィスにいれば、椅子に長時間座り続けでは背中が張ってく
るし、腰には疼痛を感じるのである。
姿勢を変える毎に、金具が入っていると思われるところがチクチクと痛む。
また、深部静脈血栓症の右足は、ストッキングを履いていても、ずっと椅子に座り続けでは痛み
が激しくなることがあった。特に、疼痛がひどい。
但し、ストッキングを履いていれば、脹脛が浮腫むことはない。
週末にはストッキングを履かないで生活してみる。
酷く浮腫むことはないが、やはりだるさと不快感は強い(涙)。

毎日疲れが激しく、週末の土日は寝て暮らすようになる。
当然、部屋は荒れ放題である。あっ、これはいつもと一緒だ(涙笑)。

4/17(wed) 外来。

つい最近、人事異動があったらしく、嘗てゴッドハンドと呼ばれた院長は退任し、整形外科では私
の副主治医であったT医師(リウマチ・スポーツ疾患専門)が勤務医を辞めて開業したということ
であった。従って、外来はいつもの倍くらいの、鬼のような混み具合である。
主治医のIK医師も普段の柔和な表情が消え、殺気だっておられた(苦笑)。

整形外科 所見
「術後の経過は順調だが、まだ無理な姿勢や運動は避けるようにして欲しい。
但し、筋肉が固まりすぎてもいけないので、軽い柔軟運動くらいならそろそろ始めても良い。」
私としては今日の診察で「無罪放免か?」と思っていたのでその旨を率直に申し上げると、
「うわははは〜っ!あかんあかん。心配やから、少なくとも1年に1回は検査と診察に来て貰うこと
 になってるんよ。残念やけど......。」と、外来ナース共々大爆笑されてしまったのであった。
そういや、この病院では退院後も1年に1回は検査しておりますと案内があったような。
これって、いいことなのでしょう。患者にとっては。ありがたや〜。

血管外科 所見
前回外来時の採血検査の結果から、ワーファリンの溶け具合が芳しくないらしい。
血液の成分検査には全く異常が見られず、「とても健康な状態です。」とお墨付きをいただくが、
血栓症の治療効果が見られないので、投薬の量を上げることとなった。
即ち、深部静脈血栓症の治療薬としてはワーファリンしかないので、投薬の名目上の措置として
主病名を深部静脈血栓症から脳梗塞に切り替え、バイアスピリンを1錠追加内服することとなった
のである。なんだかえらいことになってまいりました(笑)。

*ワーファリン、バイアスピリン、ガスター処方。

*そして、この後、平日は軟性コルセットを装着して活動し、週末は外して身体を徐々に慣らすよ
 うにし始めた。痛みが一時的に強く感じられるが、何れは手放さなければならないのである。

4/30(tue) GWの谷間の火曜日、今日からコルセットを外して出勤してみることにした。

やはり腰が頼りなく感じられる。
加えて、退院後初出勤時のような苦しさが蘇り、且つ体力の消耗が激しい。
連日、内勤にさせてもらっているのであるが、それでもかなり疲れる。
起床は6時前、19時前には帰宅するのであるが、21時には眠ってしまう。

5/7(tue) コルセットを外したままで、外回りを開始。

予想はしていたが、かなりきつい(涙)。
肩こりや背中の張り、そして何故か首が痛い。
腰椎周囲の腰腸筋?がパンパンに張って痛みが激しく、鈍痛に悩まされる。

6/12(wed) 血管外科のみ外来。

前回は整形外科に止まらず、外科外来も大混雑で主治医も混乱(苦笑)。
エコー検査器がある診察室が使えなかったので問診だけであったが、何故か転院をしきりに薦
めるので面食らってしまったのであった。私の血栓症は腰の手術が引き金になったことに間違い
はなく、転院するということは即ち、この病院から切り離されてしまうということであり、そして転院
先の主治医もいずれ転勤となってしまうに違いなく、私は彷徨える血栓症患者に成り果てるに違
いないと思うのであった。
せんせー、見捨てないでくれぇーっ!(縋泣)

さて。
今日も問診だけであった。
前回処方されたバイアスピリンの効き具合について尋ねられたが、これが思いの外に効いたよう
で「絶好調です!」とお答えしておく。
ただ、主治医曰く、「その割りには、右足の方がまだまだ太いですねぇ......。」ですと(涙)。

*ワーファリン、バイアスピリン、ガスター処方。

7/10(wed) 外来。

整形外科、外科の主治医が共に水曜日と金曜日が外来担当日なのであるが、両者共に水曜日
の方が診察に余裕があるということに加え、私としても1日で外来が済ませられるので、3者の利
益が偶然にもここに一致しているのである。

今日の予約診療は、朝一番からの採血である。
8:30に外来に着くと、予約確認のモニター5台には既に長蛇の列ができていた。
一体全体、何なのよ。この騒ぎは?
初診なのか、予約外なのか?或いは少しでも早く診察室に入ろうとする2番手3番手の予約時間
帯の方々なのであろうか?
漸く予約をチェックして2階にある検査室に向かうと、そこにもまた50人くらいの列が......。
そして、ふと振り返るとどんどん列が後ろに伸びているではないか!!
男性の老人が多いので、検尿がほとんどであろうから採血は余り混まないだろうとは思ったが、
やはりこの光景は異常である。
採血も今朝は3人のナースがフル回転している。
その中にひとり頼りなさそうなナースがいたので、「ああ、私には当たらないでね。お願い。」と
一心不乱に祈り続けていたのであるが、こういう時の祈りが全戦全敗に近い私は見事その素人
目にも頼りないナースに当たってしまったのである(あうあう)
そして.....。予想通り、腕には青い痣ができてしまったのであった(泣)。

整形外科 所見
「もう大丈夫。何をしても宜しい。」とのことで、私としてはこのひと言をひたすら待ち続けていた訳
であるが、身体がしっかりとしてくるのは実感していてもやはり医師のお墨付きが欲しかったので
ある。
「重い荷物を持っても大丈夫だし、ガシガシ仕事やってください!」だそうなのである。
他に何か?......と聞かれたので、右足が伸びないことを尋ねてみることにした。
これは筋肉が硬直しているので、柔軟運動で柔らかくなるのを期待するしかなさそうであった。
お互い笑顔が絶えずで、私は気持ちよく診察室を去る。
次回は、11/6(wed)。

血管外科 所見
立ち上がった状態で、両足のエコー検査を行う。
足の付け根、膝の内側のそれぞれ2箇所を診ていただくが、右足の深部静脈は閉塞したまま何
の変わりもない。ただ、少しずつ別の血流が見受けられ、これがより太くなれば有難い。
それから、朝一番の採血結果を診ていただく。
が、血流が芳しくない様子で、私に検査結果を示しながら説明くださる。
要するに、期待する数値の半分も結果に反映されていないということである。
「あなたの血液は一体どうなっているんでしょうかねぇ.......。」
今や、腰よりもこちらの方が大きく気懸かりであることは言うまでもない(涙)。
私の右足、どうなっちゃうのかなぁ......。
次回は、9/4(wed)。

*ワーファリン、バイアスピリン、ガスター処方。

総括 整形外科
創部は綺麗になっているし、手術部位も綺麗にくっついている。
もう全くの問題ない状態になった。
腰部に違和感が激しいが、これは慣れてもらうしかないとのお言葉である。
どんな感じかと言えば、「鉄板が腰に張り付いているような」感じである(苦笑)。

後遺障害としては、左足親指部の軽度知覚麻痺に運動麻痺あり。
右足下肢軽度知覚麻痺、及び疼痛と右足親指の軽い運動麻痺。
前回と同じく、これらは完全には引いていない状態であるが、これはもう仕方がないかもしれ
ない。
ただ、長時間の座位の疼痛はほぼ収まりつつあるので、良しとしようか。

血管外科
詰まった静脈(足首から膝上まで)の代わりにバイパスが2箇所できつつあり、特に脹脛の部分
の表在静脈の1本が太くなってきた。
これの血流が悪くなると瘤ができ、静脈瘤となるから気をつけなければならない。
主治医曰く、「ま、でも、男性だし、ちょっとくらいなら気にならんでしょう。」
......いえいえ、せんせー。気になりますってば!(苦笑)
医師に言わせれば、皮膚表面が赤黒くなり潰瘍ができるほどの静脈瘤は薬を処方しても飲まな
いで放置している人がなるくらいで、余程のことがない限り、あんな風にはならないとのこと。
また、脹脛の灼熱感が去ったものの、足首から膝裏までの疼痛は未だ残っている。
同じく、不快感とだるさも依然と残ったままである。
そして、これからの夏の季節、発汗で血液も水分不足になりがちである為に、充分に水分を取る
ようにとの注意を受けた。
食生活上では、納豆とブロッコリーの摂取は禁忌である。

さて、しきりに勧められた転院の件であるが、実は4月の外来時から空気が変わっていたのである。漸く主治医と良好なコミュニケーションが取れるようになったと思えば、この仕打ちである(苦笑)。
せんせー、あんまりだわっ!他にいい女ができたのね?くやしーっ!!
そんなことではないだろうが(注;私は健全な精神を持つ男性である)、何故急に転院を勧めるのかはわからない。
転院を渋る私に対して前回の外来時などは、ついに「整形外科の先生と相談しておきますからね。その結果でいいですか?それじゃ......。」とまぁ、こんな感じだったのである。
転院先に挙げられている某労災病院は、確かにこの公的総合病院よりも近い(と言っても片道1時間以上はかかる)し、そこにはこの疾患の権威が心臓血管外科部長として勤務しているので安心なのかもしれない。
が、もう既に症状は慢性化し、後はいつ投薬を止めるかという状況である。
それに、この病院で椎間板ヘルニアの手術を受け、その合併症で発症したのである。例え主治医が代わってもここで診察を受けたい気持ちには変わりはない。
とにかく、今回の外来では恐る恐る下手に出てみたが、あっさりと「転院しなくてもいいですよー。」と言われてしまったのであった。拍子抜けでした(苦笑)。

いずれにせよ、深部静脈血栓症になってしまったことについては医療過誤とは思っていませんし、関わってくださった医師達を責めることも一切しなかった訳ですが(当たり前だ)、医師の人間的な資質に問題がない限りは医師との良好なコミュニケーションを取ることが適切な治療を受ける権利の行使には最大の課題であると思った次第です。

診察中に何とか笑いを取ろうと独りボケ突っ込み......?(ちゃうか;笑)。



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