| 1/1(tue)□ |
起床後、久々に中庭に出てみた。冷たい朝の空気が心地良い。
元旦だけあって、食事は朝から豪華である。
それは配膳するナースの歓声からして容易に想像がつくというものだ。
献立は別掲することにしようか。
点滴の合間に、洗面室で独力で洗髪しようとして注意されてしまう。
沐浴だけでは、どうしても髪がべとつくしフケが気になる。
結局、手隙のナースに任せることにした。
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| 1/2(wed)□ |
正月三箇日の食事は、このまま豪華に続くのだろうか？
母、面会。
下肢の症状を説明しながらも、不安に陥れないように気を配る（苦笑）。
つい愚痴が口を吐くが、身内にしか言えないこともあるのだ。
弱気になり、苛立つ私を我ながら充分に感じてしまった。
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| 1/3(thu)□ |
沐浴に洗髪。
やはり、独力での洗髪は許可が出ない。
この時初めて、患者の洗髪介助はポリ手袋着用ではなく素手で行うことを知った。
これじゃ、手荒れも仕方ないな......。
昨日から、次第に外泊していた患者達が帰ってくる。
「お帰りー。」と迎える言葉が可笑しくて仕方がない。
誰もこんなところには戻って来たくはないはずなのに。
夕食は三箇日の締め括りに相応しく赤飯がついた。
しかし、私はこれを受け付けないのである。
急いで階下の売店に向かい、カップラーメンを購入。
休日は18時で閉じられるのだが、ギリギリで閉店に間に合ったのであった。
危ないところであった（苦笑）。
そして、今夜からまた喫煙を再開させ、消灯後のミーティングに参加する。
所詮、私の身体だ。責任は自ら取る。
ただ、準夜勤のナースが喫煙所まで探しに来たのには少々参った。
この、深夜の半ば行事化された行為についてもまた別掲の予定である。
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| 1/4(fri)□ |
主治医回診の後、婦長がまたも新年初出勤の挨拶回りに。
来週あたりに退院なのか。
退院日については、関係者からは指定しないようである。
外来が再開され、早速血管外科で受診することとなった。
結局、奮闘努力の甲斐もなく、血栓は全くと言って良いほど溶けてはいなかった。
今後は半年間に渡る経過観察とワーファリンの内服が必要となる。
そして、血流促進のための弾性ストッキングの着用が義務付けられてしまった（涙）。
早い話が、下肢深部静脈血栓症ということである。
......これにはショックが大きかったな。
下半身を手術した患者に多い合併症らしいが、何故にこの私を見舞ったのか。
交通事故に巻き込まれたと考えて自分を納得させる以外に方法が見つからない......。
私の落ち込みは激しかった様子で、担当日勤ナースの口から他のナースへと伝わったようだ。
それぞれが心配してくれているのだが、
動揺した私の心には上手く伝わらなかったのもまた事実である。
就寝前、思いついたように外出許可を申請する。
明日は面会があるから、日曜日にでも観光でもしてみるか......。
＊今夜から、退院後を考慮し、眠剤（レンドルミン）処方を断る。
リハビリ再開。
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| 1/5(sat)□ |
解禁された入浴を早めに済ませる。
今日は午後から友人達の面会（お見舞いオフ会ともいう）。
外来の待合ベンチでわいわいと騒ぐ傍らに、入院患者と思われる人がぽつんぽつんと腰掛ける。
休日であるから広々としたスペースなのに、である。
この人達には面会もなく、きっと寂しいんだろうな......。
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| 1/6(sun)□ |
朝食後に洗濯を済ませると、外出の準備にかかる。
特に宛てもない日帰りの旅である（別掲予定）。
ただ、目的はあった。
お好み焼きを食べながらビールを飲むこと、
そして、ラーメンに餃子、炒飯をお腹一杯詰め込むことである（笑）。
結局、目的は果たしたものの、一日中宛てもなく歩き回り疲れ果てる。
下肢の痛みと膨張は限界に近く、歩くのも覚束ない（苦笑）。
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