12/10(mon)□ |
尿路カテーテルを今日抜いた。
一般的には手術の翌々日には抜去しているらしいのだが、
そして、部屋番でお世話をしてくれるナースが口々に、
「抜きましょうか?」と言ってくれるのだが、
明らかに尿が貯まるバッグのチェック・交換が面倒だとありありと思わせる
ナースがちらほらといたが、私としてはそんなことにはお構いなく
どうせ動けないんだから......と、今日まで引っ張ってきたのである。
カテーテル抜去の後は、ベッド上にて尿瓶で3回目までの採尿となる。
血液や雑菌が混じっていないか?......等のチェックでもするのであろう。
そして、私はこの日終日苛立ちを覚えることになった。
そう、今日は記念すべき『二本足で立ち上がる』その日なのである。
なのに、朝から待てど暮らせど、そのコルセットが届かない。
後から判明したことではあるが、私の担当の理学療法士は夕方にしか回診してこないために
マイ・コルセットは仕上がっていたにも関わらず、夕方まで待たされたということである。
......ついに、立ち上がった。
貧血を起こしたのか、直ぐに倒れかけた。
歩行器を使って病棟の廊下を少し歩いてみた。
そう、私はついに歩いたのである。ふらふらと。
いつものように着替えを交換に来た母には見せられなかったが、
立ち上がることが出来たこの事実は、即ち独力でトイレに行くことが出来ることを表す。
*病室にてレントゲン撮影あり。
午前中に、ストレッチャーに乗せられて洗髪してもらう。最高に気持ちよかった。
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12/11(tue)□ |
リハビリテーション開始。
目標は、全体にバランス良く筋力を回復させること。
要するに、1週間もの期間、寝たきりになって筋力が落ちたのを急速に回復させるのではなく
例えば、足の筋力とか腹筋、背筋もろもろをそれぞれ頑なに鍛えるのではなく、
身体に負担がかからないように行おうというものであった。
それは時に、水が入ったクッションの上に暫く座ったままの姿勢を保つだけであったり、
仰臥した姿勢で大きなゴムボールに両足を乗せて前後左右に足を動かせてみるものであった。
この担当理学療法士の考えには充分賛同できたことが
私のリハビリ意欲を掻き立てるものとなった。
そして、病室内で歩行器なしで独歩にチャレンジしてみるが、
ナースに見つかり叱責されてしまうのであった。
*今日から沐浴。
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12/12(wed)□ |
退院者が出たために、私のベッドが窓際に移動となった。
共に術後を闘う戦友を無くしたような寂しさ募るが、少し嬉しくもあり。
部長回診。
術後両膝の内側に疼痛を感じ、それがやがて右脹脛痛に変わり、疼くような痛みと共に
強烈な灼熱感に変わってきているのであった。
これを訴えるとあからさまに嫌な顔をしてひとことも言わずに去って行かれた。
夜も碌に眠れないというのに......。
動けるようになった所為か、食欲が旺盛になる。
ミニカップめんが夕食のお供に(笑)。
*緊急処置としてMRI検査を受けることになった。
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12/13(thu)□ |
入院してから始めての雨だ。
気分転換のための中庭散策ができない......。
主治医回診の際、先日のレントゲン結果は良好であるらしい。
*術後初めての洗濯。暇つぶしには最高である(笑)。
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12/14(fri)□ |
同室者の鼾に耐えかね、眠剤を半錠から1錠処方に変えてもらう。
それは、飲むと飲まないとに関わりなく貯蔵されることになるかもしれず.......。
病室内での独歩がまた見つかり注意される。......が、今回はお咎めなし。
が、このナース、
ヘアスタイルを変えていたことに私は直ぐに気付いて、
「似合ってるね♪」と、間髪入れず褒めておいたのが良かったみたいだ(ほっ)。
前回時にはご丁寧に申し送りされてしまい、
カルテにしっかりと書き込まれてしまったのである。
ナースも人の子ですね(笑)。
*身体が回復するに連れニコチンが恋しく、ついに喫煙生活に戻ってしまう。
私の部屋はナースステーションの正面、且つ医員室の隣りであるため
煙草の煙の流入が激しいのである(言い訳)。
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12/15(sat)□ |
起床後から朝食の間に歩行訓練を独自に開始。
人目につかないところでの独歩訓練である。
まだ歩行器を外す許可は得ていないので、外来用の駐車場でこっそりと。
ただ、日勤のナースが出勤してくる時間帯には病棟に戻るべく歩行器に縋る振りをしながら。
縁石を利用しての踏み台昇降運動に、極短距離のジョギング。
走るには、まだまだ無理である。
*消灯後の喫煙場所でのミーティングに参加(笑)。
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12/16(sun)□ |
洗濯。
運び屋としての母の出番はなくなりそうである(苦笑)。
こっそり隠れての独歩訓練は続く。
外来用駐車場に留まらず、階段の上り下りにもチャレンジしてみるが、
流石にこれには5段程度で足元がふらついてしまった。
両足の筋肉?は階段の昇降の仕方を忘れてしまったような動きをみせる。
そして、筋力の衰えが激しいことを知る。
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