だぶる厄MAN 椎間板ヘルニアと深部静脈血栓症の闘病記+α
治療記録

1. 発症
2. プロローグ
3. MRI検査
4. 診断結果
5. 改造計画
6. 予定は未定
7. 検査入院
8. 検査結果
9. 自己血貯血
10. 麻酔科対診
11. 入院!
12. 第2日目
13. 第3日目
14. 第4日目
15. 手術
16. 第1週目
17. 第2週目
18. 第3週目
19. 第4週目
20. 第5週目
21. 退院
22. 退院時診断書
23. 2002.3.20.現在
24. 2002.7.10.現在
25. 2002.10.現在
26. 2002.11.6.診察
27. 2003.2.現在
28. 2003.6.現在
29. 2003.8.現在
30. 2003.11.5.診察
2002.3.20現在

術後の経過については、3ヶ月毎に更新していこうかな......と思う今日この頃。
やっとこさで社会復帰はいたしましたが、まだまだ不安な日々が続いております。
筋力は勿論のこと、体力や免疫力の低下には愕然といたしました(涙)。

*薬の処方でガスターとあるのは、永年の友?である胃潰瘍の再発を抑える為です。

1/11(fri) 退院後は、また実家暮らし。

完全なる和式な暮らしは、コルセットで自由が利かない身体にはとにかく不便極まりなし。
要するに、身体が前後に曲がりにくい為、畳の上に直に座ることすら厳しいのである。
私の場合は、血栓症の為に正座は禁忌とされている分、余計に辛いのである。
従って、理学療法士に教えてもらった尻の下に座布団を二つ折りにして胡坐をかくという手段で
何とか寝たきりにならないように、身体を起こしておく努力をすることとなった。
とにかく、食事時に食卓代わりのコタツに座るのも一苦労、そして立ち上がるにも一苦労(涙)。
ソファーに座るも腰が沈むので非常に苦しい想いをするし、
結局、ごろりと横に寝ている時間が日常の大部分を占めるのであった。
テーブルと椅子のある生活が理想的です、マジで(泣)。
ソックスは寝転んで履き、ズボンを履くにも往生するのです......。

*抗凝固剤のワーファリンは少なくとも半年間は内服の継続。
 天気の良い日は、歩行訓練を約2〜3時間行うことを日課とする。
1/12(sat) 放置していた自宅の様子を見るべく、マイカーで一路兵庫県某市に。
多少のかび臭さと薄っすら埃が溜まっていたくらいで特に変化はなし。
片道約40分の道程であるが、腰椎の両側の筋肉が張る程度で問題なく運転できたのは嬉しい。
1/23(wed) 退院後2週目の整形外科外来日。血管外科も同時受診(エコー検査あり)。

受診前にレントゲン撮影(仰臥、横臥の2方向)。
順調ということである。
不思議なことに、あれほど苦しんでいた右足の灼熱感と疼きがかなり解消されてきている。
触診による両足のチェックには、右足親指に力が入ってないことが判明。

*ワーファリンとガスター2週間分処方
 外来後、病棟にお見舞いに行く。懐かしかったなぁ。
1/25(fri) 職場挨拶。

診断書を持って、所属長と社長に状況を説明する。
復帰には慎重な姿勢であった所属長だが、社長のひとことで来週から職場復帰となった。
「歩行訓練が主なら、リハビリだと思って出てきなさい。但し、無理はいかん。」
1/28(mon) 退院後、初出勤。

今週は午後から終業まで......の大名出勤である。
安静期間が長かった分、デスクにつくだけでも大変。
尾てい骨あたりに疼痛が出るわ、背中の中心あたりが軋んで悲鳴を上げるわ......。
1時間もじっとしていられないのである(苦笑)。
2/4(mon) 今週からは、始業から午後3時頃までの出勤に変更。

ありがたい配慮である(涙)。
ただ、腰痛というもの傍目には理解しづらいもので、
ブラブラしているのをサボっていると勘違いされがちに思う。
一部の同僚からは、心無い非難の罵詈雑言を浴びる。
いじめ反対!(泣)
.......しかも、私の方が上役なのに(歳は私の方が下)。
2/5(tue) 昨日、急に午後から会議が入り、帰りにくい雰囲気となったので終日頑張っていると......
予想通りの強烈な腰痛に見舞われて、本日欠勤(苦笑)。
終日勤務はまだ無理のようだ。
2/10(sun) この3連休を活用して、自宅に戻る引越しを完了させる。

まだまだ覚束ないが、漸くプライバシーのある生活に戻ることができた。
しかし!
独り暮らしから両親との同居、そして入院、大部屋生活を1ヵ月半。また両親と同居。
これらの生活から再び独り暮らしに戻り、急に寂しさを覚える。
病棟の生活が無性に懐かしく思い出されて仕方ないのであった。
2/12(tue) ついにフルタイムで勤務することとなった。
2/20(wed) 退院後1ヶ月目の整形外科外来、及び軟性コルセット採寸。血管外科受診(エコー検査と採血)。

どちらの診療科も順調であるとのこと。
整形では、レントゲンフィルムをデジカメで撮らせてもらった。
仰臥撮影はこちら、横臥撮影はこちら
ただ、このフィルムを見ながら主治医がひとこと。
「ん?チタンが欠けてる.....ように見えるなぁ。でも滑り止めかけてるから大丈夫!」
主治医は微笑むが、私は心の中で滝のような冷汗が流れる。

*ワーファリンとガスター1ヶ月処方
2/27(wed) コルセット受け取りと整形外来。

要するに、軟性コルセットの装着具合を診るというものであるが、
外来診療科横のギプス室で試着しただけで元のコルセットに戻して診察の順番を待つ。
頑丈な鉄板を曲げたコルセットを手に診察待ちはできなかった。
外来ナースには、「どーしてコルセット付け替えてないの!?」と詰られたが、
こんなもん手にぶら下げて外来に居たら、他の患者さんがびっくりするでしょう?
皆さん、不安な気持ちを抑えて診察を受けに来ているんですよ!
......と思わず逆襲したら、大人しくなった。
2/28(thu) 早速、軟性コルセットを着用して出勤!

出陣までは威勢が良かったのであるが、電車に揺られだして気分が悪くなる(苦笑)。
つまり、如何に強固なコルセットに身体が守られていたのかを思い知った訳で、
筋力の低下が激しく、身体をしっかりと支えきれていないのである。
この日は、体調が復調してきた午後から早退する羽目になった。
今週から来週は無理をせず、出勤退勤時には強固なコルセットに、
勤務時間中は軟性コルセットに付け替えることにした。
3/20(wed) 血管外科外来。

下肢深部静脈血栓症のエコー検査は毎月一度となっているのである。
経過は順調とのことで、担当医ともコミュニケが気楽に取れるようになってきた。
血栓症についての、国内での増加傾向やこの病院での予防について語ってくれるが、
「???」というところがあった。
これは、「Episode」の項で別掲としたい。

*ワーファリンとガスター1ヵ月処方


総括 整形外科
創部は綺麗になった。
骨化も順調であるが、チタンが欠けているように見受けられる。
まだ無理をせず、運動は禁忌とする。
後遺障害としては、左足親指部の軽度知覚麻痺・
右足下肢軽度知覚麻痺、及び疼痛・右足親指の運動麻痺。
日薬とはいうが、本当に波が引くように収まりつつあるのは嬉しい。
また、本来なら元通りになるべきものであるが、そこはリスクが伴う手術である。
神経痛は去った模様であるし、長時間の座位の疼痛も収まりつつあるところで、
この程度の麻痺なら例え後に残ってしまっても許してしまおう......というものである。

血管外科
詰まった静脈(足首から膝上まで)の代わりにバイパスが2箇所できつつあるので安心。
太腿付け根部分は全く問題なし。
表層に静脈瘤も潰瘍もなく、このまま1ヶ月に一度は外来でのエコー検査と投薬を継続する。
その期間は術後約半年間とする。
足首の疼痛と脹脛の灼熱感が若干残っている。
先にも挙げたが、この疼痛や知覚麻痺は手術が原因なのか、血栓症が原因なのかが
はっきりしないところに釈然としないものがあるのは正直なところである。



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