1/7(mon)□ |
病棟での私の不在時に、副婦長が業者にストッキングを手配してくれたのだが、
後で聞くところによると、業者の在庫確認や着荷日は確認していないみたいである。
「発注したものが届けばいいんでしょ?」
これ、民間では考えられないですよね?
時間をおいて、親しいナースにこっそり上記の項目の確認をお願いする(苦笑)。
症状が固定されたのならば長居は無用。
ストッキングが届けば退院させていただきます、と伝えておいたのに......(ぶつぶつ)。
「慌てて退院せんでも、ゆっくりしていったらいいやん(笑)。」とは、あるナースの言葉。
業務上のお愛想にしても、ちょこっと嬉しかったな。いつも気遣ってくれてありがと。
*実のところ、先週の金曜日にも業者に発注してくれたのだが、当日はまだ年始休暇。
おいおい、出入り業者の休暇日も把握してないのか?.......と突っ込みかけて止めた。
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1/8(tue)□ |
ストッキング到着。さあ、退院だ!(笑)
リハビリ以外に何のイベントもない今、日中は何もすることがないのである。
早速、ストッキングの着脱の練習にかかる。
が、これが履き難い。
ゴムの締め付けが強いため、まず足首をストッキングが通らないのである。
婦長に退院日を申告する。
この時の婦長の反応を私は暫く忘れないであろう。
満面の笑みを見せるや否や詰め所に駆け込んで行き、
「猫ぢぃさん、退院だってーっ!!」と歓声を上げたのである。
それは、私が快方に向かい漸く退院するという医療関係者の喜びでは決してなかった。
いや、断じてそうとは聞き取れなかったのである(涙)。
ただ、詰め所に居たナースが合わせて歓声を上げなかったのが心の救いであった。
ああ、私は厄介な患者だったのだろうか?
確かに婦長受けが悪い患者ではあったが(笑)
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1/9(wed)□ |
レントゲン撮影。
血管外科受診。
足首と膝上の2箇所で静脈が血栓のため詰まっていた。
ただ、将来的に内部の血管が腐敗して足を切り落とすなどの懸念はない模様(ほっ)。
今後は、半年間のワーファリン服用(一日朝3錠内服)と1ヶ月毎の外来検査が必要。
その他、
・正座の禁止
・マラソン禁止(.....しませんてば)
・喫煙本数を減らす
・長時間の立ち仕事や歩行の禁止
・仰臥時は足を高く上げること
・飲酒は血行を促進する効果あり、但し適量(笑)
と、このような指示が出る。はぁ〜。
リハビリ担当者に最後のお礼の挨拶。
病棟ナースで顔を合わせた方々にもお礼の挨拶を順々に。
外出許可を貰い、近所のコンビニから余分な荷物を送る手続きをする。
夕食前であったがついでに豚まん2個を買い、病院の中庭で優雅に食べる(笑)。
美味かったなぁ.......。
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1/10(thu)□ |
感無量。
静脈血栓症さえなければ、術後3週目で退院だったのである。
それが更に3週間も余計に病棟で暮らすこことなり、
他の患者との交流が親密になるに連れ、お別れの寂しさが胸に迫ってくる。
親しく話が出来るようになったナース達とも今日でお別れだし。
入院患者特有の甘酸っぱい記憶が蘇っては消えていくのである。
不思議なものだ。術後3週目の退院勧告の時には何とも思わなかったのに......。
気弱になった所為なのかな?
医事課で精算。
院内のATMから下ろした札束を裸のまま掴んで窓口に向かう(苦笑)。
そして、仲間達と最後のお別れ。
特殊な環境下に置かれていた分、連帯感は強く感じたが、
これからはそれぞれ順にまた元の生活に帰って行くのである。
お陰様で楽しかった、夜が(爆)。
ありがとう、お世話になったナース達。
ありがとう、仲良くしてくれた患者の皆様。
親切で優しかった研修医のSさん、元気でね。激務で倒れませんように......。
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