だぶる厄MAN 椎間板ヘルニアと深部静脈血栓症の闘病記+α
治療記録

1. 発症
2. プロローグ
3. MRI検査
4. 診断結果
5. 改造計画
6. 予定は未定
7. 検査入院
8. 検査結果
9. 自己血貯血
10. 麻酔科対診
11. 入院!
12. 第2日目
13. 第3日目
14. 第4日目
15. 手術
16. 第1週目
17. 第2週目
18. 第3週目
19. 第4週目
20. 第5週目
21. 退院
22. 退院時診断書
23. 2002.3.20.現在
24. 2002.7.10.現在
25. 2002.10.現在
26. 2002.11.6.診察
27. 2003.2.現在
28. 2003.6.現在
29. 2003.8.現在
30. 2003.11.5.診察
2001.10.24(水)〜26(金)

検査入院の模様を具に報告いたします(笑)。
*時系列で紹介していきます。

10月24日(水)
9:40 受付完了。病棟よりお迎えが来るまで診療科待合で待機。
10:30 漸く、お迎えのナースが登場。整形外科入院患者は本日5名。

「荷物は私がお運びします。私の他にもう1名付いておりますから.....。」とは言うが、
付き添いの看護士は車椅子の方を押しているし、ナースは5人分のカルテを両手で抱え、
尚且つ入院患者達のバッグを積んだワゴンを押そうともがいておりました。
その上、私のバッグまで掴んで腕に引っ掛けて持とうと更にもがいている......。
見かねた私と、
お年寄りの患者に付き添って来た若い男性がそれぞれバッグとワゴンをもぎ取った次第。
こんなに段取りが悪い病棟に行くのか.....。大丈夫なのか?(苦笑)
病院のHPに紹介されているものとは全く違う世界に、
戸惑いどころか偽りに対する怒りが芽生え始める。

*因みに、そのナース。肌はボロボロ、おまけに手も悲惨な荒れ具合。
そして、腕には力瘤が......。一体どんな病棟なのだろうか?(溜息)。
11:00 骨シンチ(ラジオアイソトープによる骨炎症チェック)検査のための静脈注射。

日勤の病室担当と思われるナースが問診にやってくる。
あれこれとプロファイルを聞かれるが、病棟での注意事項やベッド周りの使い方に対する説明はなし。
こうして、あたふたと私の入院初日が始まるのであった(唖然)。
RI検査室まではナースが付き添ってくれるらしい。
さっきのナースか?.......と胸躍るが、目の前に現れたのは瓶底眼鏡のやり手ババァ(涙)。
すたすたとかなりの早足で検査室に向かう。
まるでどこが悪いんだ?.......とも言いたそうな目で私を観察している様子がありあり(苦笑)。
置いてけ堀にされたら迷子になるから、痛みを堪えて必死でついて行っているっちゅーに(泣)。
文句のひとつでも言いたいところだが、後々のことを考えるとここは我慢だ(号泣)。
先のお迎え担当のナースをいじめてるのはコヤツと思うことにした(爆)。
12:00 昼食/ごはん、きぬさや付き豚しゃぶ?茹でキャベツ添え、ささがきゴボウの煮付け、飲むヨーグルト
*「飲むヨーグルト」は飲まずに返却。その他は完食。
14:15 骨シンチ検査開始。

全身と腰部の撮影をする。
機械の上に仰向けに寝っ転がっているだけだった。

中庭 画像15KB 検査室からの帰り道から中庭が見える。
今日は天気もいいし、
真直ぐに病室に帰るのも良し悪し。

まだ検査中だと思わせておいて、
ちょっくら喫煙タイムと洒落込んでみた。

ベンチに腰掛けて
病棟に囲まれた青空を見上げてみると、
「何で自分はここにいるんだろう?」
と、意味もなく不安と悲しみが脳裏を過ぎった。

15:00 病室に戻る。読書(初級シスアド)、うたた寝、同室の方と歓談。

同室の方々の紹介。
A氏・・・私の右隣。70歳前後?交通事故で入院。ボケも手伝い、ひとりごとで終日煩い。
B氏・・・私の左隣。50歳前後?頚椎の手術で、頭部が動かないようにコルセットと鉄棒で固定。
C氏・・・向かって右。40代半ば?糖尿病の進行で右足切断。人懐っこくて、いろいろと世話焼き。
D氏・・・正面。頚椎手術。排尿が自力でできず、経過観察の為の継続入院で腐ってる70代の好々爺。
E氏・・・向かって左。明日、腰椎固定手術予定の63歳。建築関係者らしい。豪傑(笑)。
17:00 入浴。

フロアーにひとつしか浴室がないので、浴槽の衛生状態を考慮してシャワーのみ。
私としては、暇だし、湯船に浸かりゆっくりと入浴を楽しむつもりであったが、
先に入院しているE氏の「きったないでぇ〜。」のお言葉に従う(苦笑)。
18:00 夕食/ごはん、千切り大根、もやしのおひたし、さわらの味噌漬け。
*食欲無くも、無理して完食。但し、米食なのに夕食にも汁物付かず。これは食べ難い。

食後、左手首にネーム認証用のリストバンドを装着・固定。
翌日のミエロ検査は手術と同じ扱いらしい。
この措置は、施術前の人違いを防ぐ為。
施術前にもフルネームで確認するらしいしいので患者サイドとしては安心である。
ただ、先の問診の時もそうであったが、非常時の連絡先まで聞かれても家族はバラバラで
当該時刻には誰にも連絡はつかない旨を説明し、ナースの苦悩を買ってしまった(苦笑)。
19:15 突然の館内アナウンス。

「運動の時間です。......(中略)......皆さん、進んで運動しましょう♪」
狭くて1本しかない廊下は、
病室からワラワラと人が出てきた歩行器や車椅子に松葉杖の人達でぎっしり(苦笑)。
歩行の速度がてんでにバラバラで(苦笑)、
しかも、廊下には介護用品のワゴンや歩行器に車椅子等が障害物として
点在している中での運動とは一体何だろうと不思議になる。
20:30 就寝前のお茶給湯サービス。そして面会時間終了。

因みに、給湯サービスは昼前と15:00頃にもあり。
病棟奥の悪ガキが洗面室で騒いで煩いが、ナース達は放置(怒)。
21:00 消灯。
23:15 うつらうつらしていたところ隣人が酸素補給を要請。この音が気になって眠れなくなる。
0:15 深夜の点検にナースが現れた後、詰め所の間隙を突いてベッドを脱出。
小一時間、1階喫煙室で缶コーヒーを飲みながらストレスが収まるのを待つ(苦笑)。
数回、他の病棟勤務のナースや職員に姿を目撃されるが注意はなし。
病室に戻る途中、ナースステーションの前を通りがかると何やら夜勤のナース達が協議中。
もしや、私のベッドが空である事に気付かれたのかっ?!
すんましぇん。ご迷惑をお掛けしました(ぺこぺこ;苦笑)。

10月25日(木)
7:00 起床(規則上の起床時間は、6:00)。

一昨夜の寝不足も解消されることなく、更に寝不足の上積みでご機嫌斜め(苦笑)。
早速、病室を抜け出して中庭に出る。
閉ざされた空間とは言え、朝日と朝の空気が本当に気持ちよい。
こんな朝の過ごし方って贅沢だなぁ〜としみじみ思う。
8:00 朝食/小振りの食パン2枚(マーガリン・リンゴジャム付き)、牛乳、茹でキャベツ・3色野菜のサラダ。

食欲なく、パン1枚と牛乳で済ませる。
サラダは作り置きの様子で、ところどころ干からびていてすっごく不味い。

ベッド 画像15KB 食後、ナースが
このカードを持ってきたので自分で入れておく。

ベッドに座って
デジカメをやおら取り出したところで、
同室者が不思議そうにこちらを眺めている(笑)。

年配の方々には珍しいだろうな。

.........あ、いや。
こうして写真を撮っていること自体が
不思議で仕様がないのだろう(苦笑)。

8:45 本日腰椎固定手術のE氏を同室者全員で励ましつつ見送る。
9:00 検温・血圧測定。

血圧が高くて不審に思われる(上が150位、下は80位)。
朝食後、再び中庭に降りて煙草吸ってた時に検温タイムを思い出し、
急いで病室に戻ろうとして慌てて3階まで階段駆け上がったのは内緒にしておく(笑)。

足 画像15KB 検査終了まで、絶飲食。

取得する予定もない
シスアド教本の読書にも飽き、
中庭に出てみる。

注意書きがあり、
「鳩に餌をやらないで下さい。」と明記してあった。

しかし、暇を持て余し、
尚且つ張りのない毎日を送る患者には
無理な注文かもしれない。


舞い降りる鳩達と戯れて時間を忘れる。

13:25 ミエログラフィー(造影剤検査)開始。

担当はIT医師。
検査に入る前に一言、「これは酷い状態ですねぇ。骨が滑ってるし、変形してますよ......。」と。
先のE氏に対する主治医の手術補助を抜けて、検査に駆けつけて下さったらしい。
医師も大変だと心底思う。
話題は逸れて、私の主治医でもあるIK医師であるが。
昨日は、朝9:00から診察を開始、昼食を兼ねた1時間の休憩を挟んで18:00過ぎまでぶっ通しの診察。
その後は病棟に飛んできて、カンファレンスに、術後の患者の回診。翌日の手術執刀.......。
向学心に燃え、そして社会の中枢を担う責任感を自らに与え、その職責を全うする。
聞こえはいいが、その心中いかがなものだろうか?
そんなことを考えつつ、私の身体は未知の体験に緊張が走って止まない。
引切り無しにIT医師が話し掛けて、緊張を和らげようとして下さるのだが.......。
ついに脊椎に注射し造影剤を注入するも、激痛?に身体が無意識に反応し身体が海老反る。
手術と同じ扱いだと言うのがこれで理解できた。
この時、下手に暴れると神経を痛める事になるだろうと..........。
施術後。
IT医師は、きちんと画像が撮れるように私の身体を押さえては
検査技師とコンタクトを取りながらの作業に入っておられた。
放射線が出ているのに、いいのか?
そういや、嘗て骨種で手術を受けた神戸市民病院の主治医もそうだったなぁ。
安全性には特に気を配っていらっしゃるんだろうけれど、
こういう行為は患者にとっては一体感が生まれると共に、何とも心強く感じる。
撮影途中でも、「モニターの映りが悪い。どうなってんだっ?!」等と技師にクレーム。
私は身体を押さえつけられて身動きさえできなかったが、
心の中では手をしっかりと合わせていたのであった。
検査後もバックライトが当たるモニター前で暫し作業に没頭されている模様。ああ、ありがたや.......。
そして、点滴開始。
ラクテックG500ml静脈注射。
ここで問題?発生。
ふと何気なしに手元を見ると、点滴針の直ぐ後ろ約10センチのところに大きな気泡を2箇所発見!!
血液が逆流激しく、また点滴液も落ちてこずに焦りまくる私。
しかし、それ以上に焦る検査室所属ナース(苦笑)。
「だーいじょうぶ、だいじょうぶ.........。」とは言うが、額には薄っすらと汗をかき、言葉は途切れがち。
自動車のブレーキと同じ原理は分かっているから大して気には留めなかったものの、
ナースの対応には疑心暗鬼になってしまったのであった。
14:00 CTスキャンチェックの空き待ちの為、一旦病室に戻る。

CTは簡単に終了。
うつ伏せに寝っ転がってるだけ。
造影剤検査後は安静が必要とのことで
病室からの行き戻りはナースが押してくれる車椅子のお世話になる。
学生時代に車椅子講習を受けた私には分かる、介助方法が。
さすが!.......ナース達は、自らの腰を痛めないような押し方をしていらっしゃった。
重労働のご機嫌を取るでもなく、くだらない話題を選んでは笑いを取る。
間もなく病室に戻り。
ひとつ空いたスペースには、急遽個室から追い出された腰椎手術患者の新入りさんがいた。
術後の痛みでかなり苦しそうだ。
15:00 昼食/ごはん、なます、カレイと椎茸の煮付け、蒸かしサツマイモ、いんげん・がんもどき煮。
*おかずは完食。ご飯半分で止める。
16:50 点滴終了。

ナースコールの方法を事前に知らされてなかったので連絡に手間取る。
手が空いているナースはいなく、事務方と思われる看護婦見習い?が飛んで来る。
慌てたのか?ポリ手袋も持たず点滴針の後処理をしようとしているのである。
彼女の安全を充分に配慮し、針の処理どころか、私の血が滴る針先を彼女から遠ざけて、
漸く我慢の限界のトイレに走る(笑)。
私にはHIVの感染どころかキャリアもないし心当たりもないが、彼女の不安は取り去らねば.....(苦笑)。
18:00 増量の予感。
夕食/ごはん、卵スープ、鶏のから揚げ、茹で人参、茹でキャベツのサラダ(大おくら2本付き)。
*当然、オクラはお蔵入り(苦笑)。その他は、完食。げっぷ.........。
19:15 「運動の時間です。」

今夜も廊下は超満員。
私は既に抜け出して、売店に行ったり喫煙室でのんびりしたり。
19:30 検温・血圧。

血圧高め。
そりゃそうだ。喫煙の上に、3階まで階段を駆け上がって何とか間に合ったんだから(苦笑)。
心配するナースに事情を話すと怒り出したので必死になだめる(爆)。
その後、婦長までお出ましになり騒然(巨爆)。
造影剤投与後は、通常気分が悪くなるものらしいが..........。
20:30 就寝前のお茶給湯サービス。そして面会時間終了。

とにかく水分を取れとのお達しにより、売店で購入したお茶を飲むが、もう既にお腹パンパン。
尿は順調に出ているので、今夜は大人しく就寝することにする。
21:00 消灯。

いつの間にか........寝入る。昨日の寝不足が手伝った所為かな?
朝までぐっすり眠る。

10月26日(金)
5:00 起床。

ぐっすり眠って、目覚めも快調。
暫くベットの中で過ごし、6:00の起床時間を待つ。
中庭に繰り出そうとするが、この時間は館外に出る自動ドアの電源が入ってない。
仕方なく病室に戻り、7:00過ぎに再び中庭に出る。
空気は冷たく感じるが、やはり気持ちいい。
8:00 朝食/クロワッサン2個、牛乳、コールスローサラダ・ツナフレーク付き。
*完食
9:00 本館1階で支払いを済ませる。

種々の検査と2泊3日(食事付き)の代金、32,220円也。
9:30 退院手続き。

束の間の病室仲間にお別れの挨拶をしようにも、食後のうたた寝や離席?(苦笑)
仕方なく、目礼を繰り返して病室を後にする。
最後に、病棟の婦長に挨拶。
それぞれのシフトのナース達から、私の行動が申し送りで伝えられていたのか?
「手術の日は決まってんの?いつ??」、「お待ちしてるわよ(にやーり)」。
あうあう。
ほんの短い間だったけれど、
一番お世話になったナースにはきちんとお礼を言えなかったのがとても残念だった。。
10:00 娑婆。

守衛室に退院の確認手続きを行う。
裏口から出るのは何とも寂しいものだ。
本館に入り直し、正面入り口から病院を出る。



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