HOME
article
MUSIC
NEW
INDEX
VIDEO
BOOKS
NEW
INDEX
bbs
link
history
policy
profile
email
J-Sky
|
アンジュとアトール、お互いに何のつながりもないバンドをまとめるのはムリがあるのですが、私の中ではこの二つのバンドはしっかりとつながっています。つまり、フレンチ・プログレッシブといえば、ANGE "PAR LES FILLS DU MANDRIN" と ATOLL "L'ARAIGNEE-MAL" の二枚である、という・・・。
当時、フレンチ・プログレの輸入盤が(高かったけど!)ポツポツ入るようになって、まず入手したのがこの二枚だったと思います。とにかく感動しました。まずアンジュです。フランス語は「美しい言葉」だと言われると、いや、のどはゴロゴロ鳴らすしツバは飛ぶし、こういうのを少なくとも日本人がどうして美しいといえるのか分からん、と陰でつぶやいていたものですが、それはこのマンダランの影響です。この迫力あるヴォーカル、ドラマティックな盛り上げはフォロワーのバンドの作品を聴くとどうも入れないのですが、マンダランだけは違う、というくらいハマりました。メロディの面白さ、メロトロンをはじめとする音作りや演奏の雰囲気も、微妙に洗練されすぎないところが魅力でした。
アトールは、日本盤が出たときもとにかくこの「夢魔」はよく売れたということですが、プログレファンの耳の確かさを証明すると言ってよいのでは。バイオリンを含めたインスピレーションとテクニックの噛み合い方が完璧。奇跡のような作品だと思います。次作も人気ですが、私は「夢魔」にくらべるとかなり緊張感が落ちていると思います。
アンジュは活動を続け、現在もアルバムを出し続けているようです。アトールは一時再結成されましたが、その後のことは分かりません。しかし、70年代のこれらの傑作は、プログレ史上に残る作品に違いないでしょう。
|
|