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    Chinese pops  Japanese Pops
    Alice  AREA / ARTI + MESTIERI  Franco Battiato  Lucio Battisti 
    Eugenio Bennato / NCCP / MUSICANOVA  Roberto Cacciapaglia 
    Fabrizio De Andre  FORMULA 3 / IL VOLO  P. F. M.  Mike Oldfield 
    GARMARNA / HEDNINGARNA  SAMLA MAMMAS MANNA 
    MADE IN SWEDEN
    WHERE DO WE BEGIN? 76/LP/SWE/DEU? POLYDOR 2480358
    MADREDEUS
    AINDA 95/CD/PRT/PRT EMI 7-243-8-32636-2-2
    *以前、テレビコマーシャルだったかで「海と旋律」を聴いて、思わずシングルを買ったことがありましたが(こういうことは自分としては珍しい)、リスボン物語のサントラらしいこの作品が、アルバムとしては初体験です。で、やはりこれはすばらしい。TERESA SALGUEIRO の歌の清澄さ、ギター、チェロ、アコーディオンが織り成す、しっとりしていながらさらさらと滑らかな、手触りのよい絹布のような演奏。安心して身をゆだねているうちに、いつしか涙腺が刺激されてしまいます。
    O PARAISO 97/CD/PRT/NDL EMI 2438231022
    MAGMA
    ÜDÜ WÜDÜ 76/CD/FRA/JPN VICTOR VICP-61661
    *コバイア語表記になりませんがご容赦。なぜか手持ちの盤がなかったマグマであるが、さらに最近は新旧さまざまな音源がCD化されて、私など到底フォローしきれない。本作は、当時友人から借りて気に入っていたので、このリマスター盤(ただし Charly盤のマスターによるので Seventh盤にあるボーナスは含まれていない)が中古で安かったので懐かしさもあって買ってしまった。とにかくプログレ史上に残るといわれる名作 "De Futura" も確かにすごいのだが、じつは私は "Troller Tanz" が昔から大好きなのである。ついまたリピートで浸ってしまう。
    MAHJUN
    MAHJUN 73/LP/FRA/FRA RCA SH10047
    MAKAM
    DIVERT TIME INTO... 94/CD/HUN/HUN FRAGILE001
    *コリンダとも一時合流していたトラッドバンド。管がリードするのでジャズっぽい印象も強いが、音に奥行きとアジア風の神秘的な深みがあって、変化に富んだリズムに乗って民族的音階を取って悠然と流れるメロディーは独特の味である。
    CAFE BABEL 97/CD/HUN/HUN FONO FA-029-2
    *よりジャズに近づいた音楽性で、ややクールな演奏を聴かせる。もう少し民俗性を残してくれたほうが聞きよいのだが。
    9 COLINDA 01/CD/HUN/HUN FONO FA-095-2
    *MAKAM - LOVASZ IREN名義。ここに集められた曲はクリスマスソングなのだそうだ。最近の作品は聴いていなかったから、MAKAM の演奏がトラッドとしてここまで端正に磨き上げられているとは予想していなかっただけに、正直なところ驚いた。以前のパートナーであった KOLINDA の近作よりも正統なトラッドとして窮められていると言える。LOVASZ IREN の歌は透明で美しい。一曲一曲が色違いの宝石のような、すばらしい作品である。無条件にお勧め。
    AKOM BAKOM 06/CD/HUN/HUN Z PARAVAN KIADO ZPCD005
    *最近ではすっかりトラッドな音になって、テクニカルな演奏が安定感を生み出していて、ハンガリーのトラッドバンドの新作として出色の出来。女性ヴォーカルとトラッドな楽器が、複雑なリズムとハーモニーに躍動する。
    MAKAM ES KOLINDA ---> KOLINDA
    MALAAVIA
    DANZE D'INCENSO 03/CD/ITA/ITA MARRACASH MRC002
    *バンドの本体はヘンな帽子をかぶった Pas Scarpato というギタリストと、Oderigi Lusi というキーボーディストの二人。これにフルートとヴォーカルの女性、ドラム、パーカッションの3人が加わる。さらに、10数人のゲストが入れ替わり立ち代り現れるのだが、2曲目のヴォーカルがオザンナの Lino Vairetti 、7曲目のヴォーカルが元 NCCP の Giovanni Mauriello である。正直なところ、マウリエッロの名前がなかったら買わなかったと思う。さて聴いてみたら、本格プログレだ。3部構成で全22パートという構成は凝っている。演奏にせよアレンジにせよ、技巧的には上々で、リズムもタイト。キーボードはB3やローズ使ってる事で予想はつくが、シンセの音もヴィンテージ狙い。ポップな曲もあればちょっとカンタベリー的なユーモアもあり、唐突なSEが入るかと思うと大真面目なシンフォだったり。女性のヴォーカルはきれいな声だし、フルートやストリングスの響きも上品。・・・と書いてきて、やっぱりなんだかまだつかみ所がないにせよ、プログレのツボをがっちり押さえた大作であり傑作であると言って良いのだが、最近のプログレバンドにありがちな大真面目さが、逆にちょっと退かせるところでもあったりする。だって「汝自身を知れ」って歌っちゃうんですぜ。・・・って、これはむしろ聴き手の問題なのだと思うが。とはいえ、最近のプログレで突き抜けた感じを楽しみたいという人には、このスキのなさはお勧めかもしれない。
    MALICORNE
    MALICORNE ["Colin"] 75/CD/FRA/FRA HEXAGONE 193.632
    *記念すべきファーストアルバム。素朴なメロディに端正な演奏、マリーの澄みきった歌声に厚い地声のコーラス。
    MALICORNE ["Le Mariage Anglais"] 75/LP/FRA/FRA HEXAGONE 883004
    *このセカンドアルバムは、かつてキングのトラッドコレクションから日本盤CDが出たことがある(KICP2089)。持っている人に見せていただいたところ、解説や訳詞も丁寧で、入手し損なって残念なことをした。トラッドを綿密に研究しつつ、さらに独自の演奏解釈をして、スタジオワークを重ねて完成度の高い作品に仕上げるという、マリコルヌ全盛期のスタイルはすでに確立している。
    ALMANACH 76/LP/FRA/FRA WEA 883007
    *フランスでレコード協会の年間グランプリに選ばれたというこのアルバムは、一年間の暦に沿った12曲が用意されている。一曲ごとに、解説と歌詞、版画風のイラストや簡単な楽譜まで添えられている。ジャケットの絵もかわいらしい。地声のコーラスもますます冴える意欲作。
    MALICORNE ["Nous sommes chanteurs sornettes"] 77/LP/FRA/FRA WEA 883015
    *マリコルヌのアルバムは 1st, 2nd, 4th が s/t である。これは4枚目のアルバム。ジャケットの絵がとてもよい。もちろん歌も。前作よりもエレクトリックの要素が増した感じで、プログレファンにもお勧め。
    L'EXTRAORDINAIRE TOUR DE FRANCE D'ADELARD ROUSSEAU, DIT NIVERNAIS LA CLEF DES COEURS, COMPAGNON CHARPENTIER DU DEVOIR 78/LP/FRA/FRA BALLON NOIR BAL13006, (05)/CD/FRA/FRA SONY GRI19186 2
    *バロン・ノワール移籍後一作目。旅行記の設定らしく「日誌」の小冊子がついていて楽しい。正式タイトルがむちゃくちゃ長い。構成的に非常に凝っているというだけでなく、ここまで彼らが取り組んできた新しいトラッドの創造についての総決算的な作品。
    P. S.*待望のCD再発シリーズ。まだ聴いたことのない方はぜひこの一枚を。綴じ込みブックレットやバロンノワールのレーベルもPDFファイルで見られる。
    EN PUBLIC 78/LP/FRA/FRA BALLON NOIR BAL13010
    *78年、モントリオールでのライブ。グリフォンのブライアン・ガランドがゲスト参加。懐かしい曲、未発表曲を交えた充実したアルバム。前半はかなりデッドに録られているが、その分後半の盛り上がりがゴキゲンです。
    LE BESTIARE 79/LP/FRA/FRA BALLON NOIR BAL13012
    *グリフォンのブライアン・ガランドが、どうやら正式に加入。一曲目などいきなりロックテイストで驚かされるし、全体的にもロックの味付けが濃くなった。ジャケットのイメージも変わったし。グリフォンの好きな人は気に入ると思う。でもやはり、いつもの曲調になるとほっとする。
    BALANCOIRE EN FEU 81/CD/FRA/FRA BOUCHERIE 082304
    *前作からその傾向はあったと思うが、トラッドからはかなり遠ざかってしまった感がある。ETIENNE RODA-GIL という人の歌詞に、YACOUB, ZDRZALIK, DE COURSON らが曲をつけている。ブライアン・ガランドはいなくなってしまった。エレクトリックとアコースチックの入り混じった、コーラスを重視した素朴なポップスといった印象。
    LES CATHEDRALES DE L'INDUSTRIE 88/CD/FRA/JPN QUATTRO QTD1008
    *久々に聴くマリコルヌ、かなりエレクトリックになっている。タイトルもすでにトラッドの枠組にはない。メロディーのトラディショナルな響きは失われていないものの、むしろ YACOUB のソロ作品と通じるところが多い。
    MARIE DE MALICORNE 05/CD/FRA/FRA ROSEAU ROS105
    *マリコルヌのアルバムから、マリーの歌に焦点を当てたコンピレーションだが、新録音やリミックスが多く、古いマリコルヌファンにも聴く価値十分。
    "MAMA" BEA TEKIELSKI
    POUR UN BEBE ROBOT... LP/?/FRA RCA PL37203
    *この人もどういう人なのか知らないのだが、ニナ・ハーゲン以上の迫力というか凄味の効いたボーカル。
    MANDILLO
    s/t 76/LP/ITA/ITA GROG GRL01
    *グロッグの1番だからというだけで買ってしまった。コリャなんだろう。カントリーかな。ウェストコースト風コーラスがなかなか上手いのは確かだ。
    MANEIGE
    LES PORCHES 75/LP/CAN/CAN EMI ST6473
    NI VENT, NI NOUVELLE 77/LP/CAN/CAN POLYDOR 2424143
    LIBRE SERVICE 78(06)/CD/CAN/CAN PROGQUEBEC MPM10
    *最近 XL をよく聞くのだが、そのマリンバの音を聞いていて思い出すのがマネージュだったりする。以前よく聞いていたがLPなので最近はずっと御無沙汰だったが、最近何枚かCD化されたので、未聴のこの一枚を聞いてみた。2枚目や3枚目はジャケットもよかったのだが、この4枚目はなんだか寒々とした色合いにレストランとかかれたゴミ収集車?の写真だ。しかし中身は記憶にある(ちゃんと聞き直せよ>自分)マネージュの音だ。フルート、サックス、そしてあのマレット楽器の音だ。クラシカルな端正さとジャズの巧緻さがほどよく、アイデアにあふれる聴き応えのあるアルバムになっている。
    MANLIO SGALAMBRO
    FUN CLUB 01/CD/ITA/ITA SONY COL504968 2
    *バッティアートの作品でおなじみの "La mer" や "Non dimenticar le mie parole" をはじめ、ラヴィアンローズやらムーンリバーやら、スタンダードナンバーをモダンなバックにのせて淡々と歌いついで行く作品。アレンジとオーケストラ指揮がバッティアート、プロデュースがバッティアートとコセンティーノと、バッティアート人脈のバックアップながら、奇を衒ったようなところはまったくなく、かといってバッティアート以上に?特に声がよいとか歌い方がうまいとかいうこともなく、それでいて歌そのものの魅力を引き出す雰囲気を持っている。それにしてもバッティアート作品に多大な影響を与えたと思われるこのおじさん(おじいさん?)は、何者なのでしょうか。
    MARA!
    RUINO VINO 97/CD/AUS/JPN BELLE ANTIQUE 97317
    *これはすごい。北欧ラジカルトラッド風の粘りの強い女声ヴォーカルの呪術的な力にたちまち絡め捕られたかとおもうと、ブズーキやクラリネットの音が地中海、バルカン的ともいえる、無国籍でありながら強烈に郷愁を誘い我を忘れさせる、土俗の音の叫びに連れ去られる。オーストラリアのバンドとはなかなか思いつかない。
    MARCELLA
    METAMORFOSI 74/LP/ITA/ITA CGD 69082
    *LPもCDも何枚かあるのだが、なぜか今日まで一つも載せていなかったことに気づいた。これはマルチェラの3作目のアルバムで、バックはイルヴォロのメンバーが参加しているという話なのだが、私がもっているLPにはクレジットがまったくないので確かめようがない。ジャケットの髪の毛の部分がエンボス調になっていてシンプルだがしゃれている。見開きの内側は横顔で、目があります(^^;。歌が特別うまい感じはしないが、節回しの歌い分けなどなかなか工夫されていて、魅力がよく出ている。
    MONTAGNE VERDI ...e tutti grandi successi 01/CD/ITA/ITA CGD 8573 85321-2
    *マルチェッラなつかしのベスト盤。さすがに曲は時代がかった大仰な印象だが、彼女の張りのある、通りのよい声は安心感がある。選曲はオーソドックスだし音もよいので、コンパクトに楽しめる一枚。
    MARCO MASINI
    MALINCONOIA 91/CD/ITA/JPN KING KICP119
    *これは渋い。歌によっては、バッリョーニみたいな声に聞こえることも。乙女座を先に聞いていて、あまり印象が強くなかったのだが、思わず聴きなおしたほど。このアルバムのシンプルな深さ、がさついているのに厚みのある感じ、哀愁の濃いメロディにこめられた熱情は孤高だ。"PERCHE LO FAI" は超ドラマティックな名曲。歌い上げ系が苦手と言いつづけている私ですが、これには脱帽です。
    T'INNAMORERAI 93/CD/ITA/JPN KING KICP347
    *苦手なはずの情熱濃い目なのに、案外聴けてしまうのは、演奏にヴォーカルの厚みと深さを引き立てる抑制が効いているからか。ジャケットもいたって淡白なデザインなのもまたよし。今のバッリョーニをそのまま若くしたような印象の声が好みだ。
    IL CIELO DELLA VERGINE 95/CD/ITA/JPN KING KICP496
    *マルコ・マジーニはイタリアではかなり人気の高いベテランの歌手らしい。音域も声量も十分の、独特の嗄れ声には最初驚くが、聴きなれるといたって心地よい。キーボードやアレンジで実績を積んでいた人なので、音作りが非常に巧み。スキのないヴォーカルアルバム。
    MARI BOINE
    GOASKINVIELLIA ("EAGLE BROTHER") 93/CD/NOR/DEU VERVE WORLD 521388-2
    *ヨイクとクールなジャズの取り合わせが絶妙。幻想的でありながら硬質なところが北欧同時代トラッドの魅力だが、この作品は音のぎりぎりに研ぎ澄まされた輝きと無駄のなさにおいて比類がない。余韻や余白にこそ音楽の喜びが潜んでいることを思い起こさせてくれる。
    MARIA KALANIEMI
    IHO 95/CD/FIN/AUT OLARIN OMCD57
    *マリアのアコーディオンに、サクソフォンやギター、バイオリンなどがつく。トラッドは二曲で、マリアや TIMO ALAKOTILA などのオリジナル曲がならぶ。アコーディオンとサックスという組み合わせが、斬新でありながら意外なほどゆったりと雄大な響きをもたらしていて、ジャズ風のアレンジも加わって、アコースチックで素朴なだけではない、新しい可能性を感じさせる。
    MARIAN VARGA & COLLEGIUM MUSICUM ---> COLLEGIUM MUSICUM ( MARIAN VARGA & )
    MARINA REI
    MARINA REI 96/CD/ITA/ITA VIRGIN 8415222
    *ジャケットから民族系かと思って聞いたが違った。声量のある太目の声、力強い迫力のある歌い方が、アメリカナイズされたクロスオーバーな楽曲によく合っている。リズミカルな曲が多いがしっとり聞かせる歌になるといっそうこの声の魅力が増すように思う。
    INASPETTATAMENTE 00/CD/ITA/ITA VIRGIN 8505562
    *このアルバムはロック風のアレンジで聞かせる。打ち込み風のリズムの曲はちょっとこれだけ歌える歌手なのにもったいないという気がしてしまうのだが。
    INASPETTATAMENTE/IL LATO OSCURO 00/CDS/ITA/ITA VIRGIN 8971782
    L'INCANTEVOLE ABITUDINE 02/CD/ITA/ITA BMG 74321947512
    *前作のアレンジャーがプロデューサーをかね、作詞作曲にも何曲か加わるようになったが、音的にはあいかわらずエレクトロニックでも前作のプロデュースよりはなんだか曲が活き活きしているような感じがする。声も前作よりは生々しさがある。
    COLPISCI 05/CD/ITA/ITA UNIVERSAL 3006943
    *最初聞いたイメージは Susanna Parigi に近い音だということ。Parigi よりやや乾いた感じはあるが、オーケストラ伴奏に重厚な音作りのプログラミングと充実したアレンジで、聞きごこちはすこぶるよい。音作りは今風なのだがこの声の存在感を引き立ててバランスがよい。どうでもよいけどジャケットのデザインに使われている日本語の帯はMOBYの"18"だ。
    AL DI LA DI QUESTI ANNI 07/CD/ITA/ITA OTR 24
    *前作はわりとアンビエントな雰囲気だったのだが、本作はセルフカバーを含む、ピアノや弦楽を入れたスタジオライブになっていて、力強さや生々しさがきわだつ傑作になった。この声だから、エレクトロニクスよりはアコースティックな響きのほうがゼッタイに似合うと思うのだがどうだろう。
    MARIO LAVEZZI ---> FORMULA 3 / IL VOLO Special
    MARJA MATTLAR
    LUMI 96/CD/FIN FIN ISIS ISD962
    *作詞作曲に歌とギターをやっていて、プロデュース、アレンジ、ベースが Pekka Pohjola だが、これといったペッカらしさが出ているわけではない。バンドにストリングスやカンテレも加わり、曲は素朴なフォークミュージック、声も素直な美しいもので、聞き心地のよい作品になっている。
    MARK ISHAM
    VAPOR DRAWINGS LP/USA/JPN ALFA WHP28014
    *僕の持っている、多分唯一の「ウィンダムヒル」もの。すごく水準の高いインスト。
    MARK=ALMOND
    MARK=ALMOND 71/LP/GBR/JPN COLUMBIA YS8021AU
    II 71/LP/GBR/JPN COLUMBIA YS8022AU
    RISING 72/LP/GBR/JPN EPIC ECPL64, 15AP634
    *マーク=アーモンドは、プログレとは遠すぎると思ってリストに入れていなかった。しかし、プログレ好きの人の間で案外人気があったりもするので、実家においてあったやつをあらためて引っ張り出してきた。僕の持っている初期の3枚は、ジャズの味わいのあるポップス、ということになるのではないかと思う(プログレコーナーで売っているのはやっぱりちょっと無理があるのではないかと・・・)。曲も詞も(見え見えだが)叙情的で、特に最初に買った"RISING"なんか磨り減ったので買いなおしているほどよく聴いた。久しぶりに聴いたが(わかっちゃいるけど)泣けた。
    MARTA SEBESTYEN
    APOCRYPHA 92/CD/HUN/USA RYCODISK HNCD1368
    *80年代の三枚のアルバムから10曲を選んだベストアルバムで、エレクトロニックな音と民族楽器の音が融合したバックに、滑らかでつややかなマルタの歌声が応える。このような行き方には評価が分かれるのかも知れないが、私にはなかなか快く聴こえる。
    THE BEST OF 97/CD/HUN/JPN VACK1146
    *副題がザ・ヴォイス・オブ「イングリッシュ・ペイシェント」とあるように、映画公開にあわせて編集されたものだろうか。日本盤は3曲ボーナス入り。"Apocrypha" と若干曲は重複する。幅広い音楽性を持つ人だけに、こういうベスト版ではもとのアルバムごとのコンセプトがあいまいになってしまうものの、選曲のセンスはなかなかよく、楽しめる。
    MARTIN CIRCUS-->"LE MESSAGE DE LA FRANCE"
    MARTINA E ROSINA DE PEIRA - FRANCESA DAGA - CLARA
    NADAL ENCARA CD/FRA(or OCCITANIA)/JPN KING 280E52065
    MASSACRE
    KILLING TIME LP/GBR/JPN RECOMMENDED (no number)
    *フレッド・フリスらのプロジェクトで、そっけないレコードだけど演奏は緊張感あふれるもの。
    MASSIMO BUBOLA
    VITA, MORTE & MIRACOLI 89/CD/ITA/JPN KING KICP41
    *キングから出ていた地中海コレクションの一枚。歌詞を担当することの多かったデアンドレとほぼ同じ時期に、表立った音楽活動から遠ざかった後、やはりデアンドレと同様に活動を再開して作られたのがこのアルバム。フラヴィオ・プレモーリのアコーディオンは、このアルバムを特徴付ける音になっている。明るく、暖かい作品。
    QUEL LUNGO TRENO 05/CD/ITA/ITA EDEL ERE0165712
    *ファブリツィオ・デ・アンドレとの共作でも知られるソングライターの新作(だと思う)。デアンドレのアルバムでも聞かれたアーリーアメリカンな雰囲気も暖かく、トラッド自作曲織り交ぜての好アルバムになっている。
    MASSIMO RANIERI
    OGGI O DIMANE 01/CD/ITA/AUT SONY 501998 2
    *これは絶品。まずはデ・アンドレの "CREUZA DE MA" を髣髴とさせるような出だしから引き込まれます。哀愁こもった渋い曲、コミカルな弾んだ曲、いろいろあるのですが、いずれもナポリターナの名曲なのだそうです。本作はマウロ・パガーニがプロデュースとアレンジを担当、アレス・タヴォラッツィらとともにほとんどの曲に参加という豪華さ。パガーニのブズーキやバイオリンの響きをバックにしたラニエリの枯れと渋みと張りのある声はたまりません。
    NUN E' ACQUA 03/CD/ITA/AUT SONY S4 510539 2
    *ナポレターナ三部作の二作目。今回もパガーニのプロデュースとほとんどの曲への参加がうれしい。どこかで聞いたことある曲もあるのだが、はっきりこれとわかる曲はないのに、懐かしくて懐かしくて仕方がない気分になる。終わりの二曲でそれぞれ歌う女性ヴォーカルもすばらしい。気のせいかもしれないが録音もなんとなくノスタルジーを誘うような響きを作り出しているように聞こえるのだが。
    ACCUSST' GRANDE 05/CD/ITA/AUT SONY 520161 2
    *ナポレターナの名曲を歌う3作目もマウロ・パガーニのプロデュースと演奏参加。二曲目のノアとの掛け合いも花を添える。演奏も声も深みがあって、これまでの作品以上に濃密な味わいがすばらしい。
    MATCHING MOLE
    s/t 72/LP/GBR/GBR CBS 64850
    LITTLE RED RECORD 73/LP/GBR/GBR CBS 65260
    MATIA BAZAR 
    SEMPLICITA 78/CD/ITA/ITA VIRGIN 0077778807124
    *明るいメロディに、まだ初々しい力強さのアントネッラのヴォーカルも全開。この勢いのよさが、後の作品の完成度の高さにつながっていくのだろう。
    TOURNEE 79/CD/ITA/ITA VIRGIN MPICD1012
    *ピエロ・カッサーノ在籍中の第一期マティアバザールのアルバム。オルガンロック風のバックにドラマティックな展開が特徴。カッサーノ脱退後の第2期のエレクトロニクスな味はまだ顕在していないが、アントネッラの類まれな声と、明るいメロディをちょいと一ひねりしたアレンジは、あまりにも個性的、紛れもなくマティアバザールの音だ。
    IL TEMPO DEL SOLE 80/LP/ITA/ITA OXFORD OX3269
    *マティア初期の作品の中でも、もっとも明るい彩りを感じさせる作品。20年余りが経過した今聴くと、いささか気恥ずかしくなるくらいに、アントネッラの歌唱が実に瑞々しい。
    ...BERLINO...PARIGI...LONDRA 82/CD/ITA/ITA ARISTON ARLP12392
    *同じタイトルでジャケット違いの日本盤は、このオリジナルとは3曲が入れ替わっている。日本盤に入っていない "STELLA POLARE" はヴォーカル曲、 "ZETA" はピアノ曲、 "ASTRA" は6分超のインストで、いずれもアルバムの構成上聴き逃せない佳曲ばかりである。表紙の写真だけでは分からないが、内袋も含めたトータルでのアートワークも実はなかなかしゃれている。
    ...BERLINO...PARIGI...LONDRA... 83/LP/ITA/JPN KING K28P422
    *CMソングで好評の「愛のブルートレイン」が目玉。同タイトルのイタリア盤とはジャケットも違い、さらに「ローマの休日」と「私はビデオ」を加え、その分3曲削っているので、日本独自の編集盤ということになるだろう。
    TANGO 83/LP/ITA/JPN KING K28P362
    *アントネッラの超絶オペラヴォーカルに、エレクトロポップな演奏という、第二期マティアの絶妙な特徴が、遺憾なく発揮されたアルバム。どの曲も、一度聴いたら忘れられない。躍動感溢れる作品。
    ARISTOCRATICA 84/LP/ITA/JPN KING K28P499
    *日本盤は歌謡祭参加曲 "CERCAMI ANCORA" 追加でラッキー。もう15年くらい前になりますが、来日ライブいきましたけど、最高だったです。ドラムスやキーボードはもう圧倒的にプログレッシブな演奏で、洒落た曲のセンスと、アントネッラの声量と艶もナマでいっそうの迫力でした。
    MELANCHOLIA 86/CD/ITA/ITA VIRGIN 7866272
    *アントネッラ在籍中のアルバムとしては評判の高い作品。日本のTVコマーシャルでこの中から3曲も使われているというのも、考えてみるとすごいことかも。アントネッラのヴォーカルがやややわらかく?なったのと、曲やアレンジの面白さはすでに前作までに出尽くしている感もあり、やや精彩に欠ける気はするが、いつものマティア節を安心して聞ける作品には違いない。
    MELO 88/CD/ITA/JPN KING K32Y2132
    *前作以上にメランコリーで、タイトルどおりメローな?アルバム。前作は、一つ一つの曲には別に不満は感じないのにアルバムとしては何となく停滞感のようなものを感じたのだけれども、それが本作ではゆったりとたゆたうような浮遊感に昇華している。アントネッラの歌に挑発や攻撃はなく、誘い込むように説得的に聴こえる。この時点では確かな新境地を開いていたといえるのではないか。
    RED CORNER 89/CD/ITA/JPN KING 292E2066
    *このアルバムは前作や前々作よりも好きだ。プロデューサーがかのマウリツィオ・ファブリツィオになったせいか、マッラーレの曲が増えたせいか、あるいはその両方だろうか、ポジティブというか明るい雰囲気がある。もっとも、アントネッラはこれで脱退してしまうわけだけれども。
    ANIME PIGRE 91/CD/ITA/ITA BMG 261 543
    *アントネッラがロベルト・コロンボと駆け落ち?してしまって、新しいヴォーカルを入れプロデュースも新たにスタートした作品。ラウラ・ヴァレンテは、アントネッラと比較するとさすがに迫力には欠けるが、独特の艶っぽさがあるので、これで曲やアレンジにもう少し濃厚な情感があれば、なかなかのものに仕上がるのではないかと期待させる。実際、この後の作品はどんどん充実していったらしい。
    STUDIO COLLECTION 02/2CD/ITA/ITA VIRGIN 7243 8 13078 2 3
    *いつかは欲しかったマティアのベスト盤。アントネッラの歌唱力もさすがだが、あらためて思ったのはキーボードの音作りのうまさ。斬新な音作りは、後で聞くと気恥ずかしくなるものも多いのだが、マティアの場合はそんなことがないのだ。楽曲に良く溶け込んでいるからだろうか。とにかくどの曲もよくできている。
    MATS/MORGAN BAND
    THANKS FOR FLYING WITH US 05/CD/SWE/USA CUNEIFORM RUNE215
    *ついにキュニフォームからのディストリビュート、またMATS/MORGANの名前を残しつつBANDを謳う、さらにアンサンブル重視の超絶技巧。めくるめく、という形容語がまさにぴったりの、変幻自在ながら音楽的な豊かさにあふれた作品。・・・うーん、なんていいつつ、彼らの音楽は紹介が案外難しいんです、テクニカルであることは大いに強調したいのだけれど、それでも叙情性もかなり感じられて、聞き手との距離感があんがい近いんですね。まだの方はぜひお試しください。
    MAU MAU
    VIVA MAMA NERA 96/CD/ITA/ITA EMI 83768325
    *ワールド系では案外知られているのかも。演奏も歌も達者でとにかく面白いのだが、どんな音楽なのかちょっと比べるべきものが僕の守備範囲には見当たらない。イタリアの不思議な無国籍的ラテン系?音楽バンド、とでも言おうか。ラテン系ったって、いわゆるラテン音楽と思って聴き始めると、意外な展開に驚いたり。イタリアなんだからスペインやポルトガルじゃなくたってラテンなのは当たり前といえば当たり前だが。
    MAURO PAGANI ---> P. F. M. Special
    MAURO PELOSI
    LA STAGIONE PER MORIRE 72/LP/ITA/JPN EDISON ERS28021
    *アラン・ソレンティのアリアやエマニュエル・ブーズのセカンドあたりに親和的な人向き。情感過剰気味で、何せテーマが自殺に至る心境を歌うというのだから、歌詞が分からないのがむしろほっとするようなものである。メロトロンの音は楽しめるでしょうが。
    MAX
    BABEL 78/LP/SPA/SPA BOCACCIO BS32127
    *スペインのジャズロックバンド、ICEBERG のギタリスト。バンドではひたすらテクニカルで流麗なギターを奏でているが、このソロ作ではフラメンコ風の演奏が突然入ったりして、さらにかっこいい。
    MAXOPHONE
    MAXOPHONE(English version) 75/LP/ITA/DEU TELDEC 622641
    MAXOPHONE(Italian version) 75/CD/ITA/JPN KING KICP2222
    *英語で歌うドイツ盤のほうは当時手に入れていて、もっとも気に入っていたアルバムの一枚だった。20年以上経って、イタリア語版の再発CDが中古で安価で落ちていたのを購入、久しぶりに聴いた。ブラスが入っているところが特徴だが、いわゆるブラス・ロック風ではなく、クラシックやジャズの楽理を踏まえて、緻密に作曲され演奏された端整な印象の作品である。PFMなどの場合英語とイタリア語でずいぶん雰囲気が変わるように思うのだが、マクソフォーネではあまりそういう感じがしない。楽曲があまりにも完成されすぎていて、言語のニュアンスの違いなどは際立たないのだろう。この完成度の高さは、ロックのものではないかもしれないが、かと言ってユーロプログレの範疇でここまで仕上がった作品がまれなのもまた確かであり、それゆえにアルバムとしてはこれ一作で終わってしまったのかもしれない。
    FROM COCOON TO BUTTERFLY 05/CD+DVD/ITA/ITA BTF VM100
    *別テイク、未発表曲のCDに、すっかりおっさんになったメンバー二人のインタビューを挟んで当時の映像と再結成ライブ映像が見られるDVDセットという、まさかの発掘モノ。音も映像もよいし、言うまでもなく曲作りが上手いので楽しめるが、かつてのアルバムの名曲を超える何かがここにあるかというと難しいところだ。
    MEDITERRANEA
    ECCE ROCK LP/ITA/JPN KING K22P186
    MELLOW CANDLE
    SWADDLING SONGS 72/CD/GBR/EC SEE FOR MILES SEECD404
    *ブリティッシュ・フォークの名盤(何でも「三種の神器」と呼ばれるうちの一つなんだそうで・・・まあトリニティみたいなもんですかいな)という評判の高い作品。楽曲も演奏も楽しく美しく気品があり、なるほど佳品。古びた感じはしません。
    MEMORIANCE
    ET APRES 76/LP/FRA/FRA WEA 913084
    MEZQUITA
    RECUERDOS DE MI TIERRA 79/CD/SPA/JPN KING KICP-80
    *ハードプログレ系の音で、それとなくイエスの影響を感じさせるのはスペインのこの手のバンドの常だが、その感じはどちらかといえば薄いほうかと思う。がんばってテクニカルな演奏をくりひろげていて、音作りや技術的にはちょっと荒さも感じるものの、その分、創造的な意欲や熱さはなかなか魅力的。スパニッシュなメロディをエレクトリックギターでかき鳴らすというのは盛り上がるものです。
    MIA MARTINI
    UN ALTRO GIORNO CON ME 75(01)/CD/ITA/ITA BMG 74321 765042
    *明るくさわやかなメロディと、心憎いほど工夫の凝らされたアレンジに載せて、高音まで軽やかなままに張りを失わない声は、今でも新鮮で心洗われるようです。リマスター盤の音質はあまりにも美しく生々しく、最後の曲を聴きながら早すぎた逝去を思うと、胸が詰まります。
    LA MUSICA CHE MI GIRA INTORNO 94/CD/ITA/ITA RTI 1070-2
    *まずこのジャケットデザインが秀逸。セピアとまでは行かない品の良いベージュと、やや褐色がかった黒の取り合わせで、左右対称のポーズをとったミアを撮った写真が、まるで後頭から腕が生えてでもいるかのような錯覚を見せたり。その手の意外なほどのごつさにミアの宿命を重ねてしまったり。中は片面6ページ分、空を飛ぶミアの航跡のように文字が渦を巻いていたり。今更ながらにあれこれと想像をめぐらせてしまうアートワークが見事です。もちろん歌のほうは、繊細にひび割れたミアの声に、抜群の腕前のバック陣の音は完璧です。曲のほうもおなじみのフォサティはじめダッラ、デアンドレ+ブボラ、ベンナート、ロッシ、デグレゴリ等と、錚々たる顔ぶれの名曲が並び、独自の世界を彷彿とさせます。
    MICHAEL NYMAN
    LIVE CD/GBR/JPN EMI VJCP25142
    *これ、いつ聴いてもいいです。ピアノと弦楽、ミニマルとアラブ。
    THE MAN WHO MISTOOK HIS WIFE FOR A HAT 88/CD(w/ booklet)/GBR/NLD CBSMK44669
    *これはチェンバー・オペラなので、クラシックのコレクションに入れるべきなのだが、マイケル・ナイマンによる、しかもオリバー・サックスの『妻を帽子とまちがえた男』(サックスについてはここを参照)のオペラ化作品なのであえてご紹介。曲想はいつものナイマン調で、詞もブックレットになって付いているので、ナイマンが好きな人にはかなり楽しめると思う。
    MICHALIS TERZIS
    APHRODITE ERA 95/CD/GRC/AUT ARC EUCD1310
    *「有名なギリシャの作曲家」とジャケットにでかでかと書いてあるので(笑)、ちょっとヤバイかなと思わないでもなかったのですが、安かったので興味本位で手を出してしまいました。能天気なメロディにズンドコズンドコ刻まれるリズムが飛び出して、最初の数曲は「やはり・・・」と思いましたが、途中からなかなか、面白い作品だと感じるようになりました。民族楽器も多用され、ドラムの入らない曲はトラッド風でいい味出してます。
    MICHEL ALTMAYER
    TROLL vol.2 87/LP/FRA/FRA MUSEA FGBG2010
    *タイトルは TROLL vol.2 で、レコードも SIDE 3/4 になっているが、もともと TROLL というバンドがあって、ジャン・パスカル・ボッフォも参加していたらしいのだが、GEPR によると vol.1 にあたるレコードはないらしい。パガノッティやステラなどマグマ・ファミリー参加。パガノッティがベース弾けば何でもマグマ(笑)なのだが、バイオリンやビオラが美しく、ブラスも参加で、ダイナミックさにクラシック色も加わり、一方歌がほとんど英語なので、聴きやすさもある。マグマファン以外でも楽しめる。
    MICHEL POLNAREFF
    KAMA-SUTRA 90/CD/FRA/JPN EPIC ESCA5082
    *ポルナレフといえば、僕の世代の多くは「シェリーにくちづけ」や「愛の休日」など、いわゆるフレンチ・ポップスとしてのヒット曲や、あの不思議なサングラス、お尻を出した写真、キンキラの衣装などを思い出すだろう(たぶん・・・(^^;)。しかし「リップスティック」のサントラで聴かせたクールなサウンドも印象的だった。このアルバムの奥の深さに触れた人は恵まれている。当時46歳の彼だが、カッコイイ曲、センセーショナルな歌詞に凝ったアレンジは聴き応え十分。マイク・オールドフィールドがギター・ソロで参加している(たぶん2曲目)。
    MIKADO
    s/t LP/FRA/JPN TEICHIKU 25NS1
    *たしかYMO系のレコード会社が売り出したフランスのデュオ。甘味料のコマーシャルで有名だった。軽いテクノ風バックにささやき系女性ボーカルっていう取り合わせは、当時は斬新だったのだが。最近、CDが出たようだ。
    MIKE OLDFIELD ---> MIKE OLDFIELD Special
    MIKIS THEODORAKIS (original sound track)
    ELECTRA ??(98)/CD/GRC/GHRC SAKKARIS PR.SR 108
    *イレーネ・パパスの映画は何本か見て感動し、歌もバンゲリスとの共演作がすばらしく、このサントラ盤を見つけて思わず買ってしまった。同じカコヤニス−テオドラキスの「イフゲニア」のサントラも同じシリーズにあるようだが手に入るかどうか。不安を掻き立てるオーケストラの不協和音と古代のイメージを感じさせるパーカッションの響きがすばらしく映像的。
    MILLADOIRO
    GALICIA NO TEMPO 90/CD/SPA/USA GREEN LINNET GLCD3073
    *ガリシアントラッドの大御所。オリジナルとはジャケットが違うアメリカ盤なので、もしかすると中身も違ったらごめんなさい。ガリシアの文化史を四つの時代に区切って構成したという作品で、曲はもちろんクラムホルン、オーボエ、ハープ、バイオリン、イリアンパイプなどなど楽器の響きも絶妙に美しく、センス的にはプログレマニアも脱帽するであろう稠密な音作りとアンサンブルに感動。大傑作。
    GALLAECIA FVLGET 95/CD/SPA/SPA DISCMEDI DM1003
    *大学の設立500年祭を記念して出されたという、組曲構成のコンセプト作品。トラッドの哀愁、中世音楽の荘厳、クラシカルな端正さが相俟って、優れて想像力を喚起する作品となっている。
    AS FADAS DE ESTRANO NOME 1 96/CD/SPA/JPN TOKUMA TKCB70842
    *志摩スペイン村のイベントでの来日記念盤として出された本作が、初の正式な日本盤ということになるらしい。といっても、もともと本国では二枚組で出たものの一枚目だけ、という強引な?一枚ものだそうで・・・。ライブでありながら、演奏は繊細さや緻密さを失わず、むしろ暖かな雰囲気でより一層、のどかな調べでありながら感じさせられる奥行きを深めている。特にラストを飾るタイトル曲の美しさが印象に残る。
    AS FADAS DE ESTRANO NOME 2 96/CD/SPA/JPN TOKUMA TKCB70980
    *というわけで本国では二枚組だったのを二分割した後半が、無事日本盤でも登場していた。大曲の "GALLAECIA FULGET" で始まる。美しく素朴なメロディが、哀愁味たっぷりのアコースティックな楽器によって繰り返され、近づいては遠ざかっていくこの曲は、まさにガリシアの歴史を語る無言の叙事詩のような深さだ。あらためて、二枚通して聴いてみなければ。
    25 05/CD/SPA/SPA GALEGO DM4050-02
    *タイトルどおり、ミジャドイロ活動25周年記念アルバムで、過去の名曲の数々の再演のようだ。美しいメロディにアレンジ、余裕のある深みのある演奏はさすがだ。カリカントの女性ヴォーカルもゲスト参加している。
    MILVA
    E DINTORNI 82/CD/ITA/JPN KING KICP395
    *PRODOTTO DA FRANCO BATTIATO と副題に付された、バッティアート作品集で、アレンジもバッティアートとピオ。バックバンドには、ギターにラディウス、ベースにドンナルンマなど。非常に個性の強いもの同士の組み合わせなのだが、素晴らしい出来。バッティアートとの組み合わせといえばアリーチェと比べると、声質は似ているようでいて、深みというか厚みが圧倒的で、さすが大御所の貫禄。
    VENTO D'AMORE 95/CD/ITA/JPN KING KICP489
    *ギリシアの有名な作曲家らしいタノス・ミクルティコスの曲を歌う作品集。94年ギリシア録音ということだが、年齢は50台半ばということになるから、まずはこの妖艶な容姿と歌声に驚愕。イレーネ・パパス以外にはギリシアの歌はあまりしっくりきたことがないのだが、ミルヴァの歌ということで親しみを覚えながら聞いた。M6の民俗風の曲の哀愁はすばらしい。それにしても迫力がある。ロマンティックな雰囲気の歌にも情感というよりは鬼気のようなものを感じてしまう。
    MILVA + ASTOR PIAZZOLLA
    EL TANGO - live at BOUFFES DU NORD 84/CD/ITA/JPN KING KICP641
    *ミルバとピアソラである。こういう作品を聴くのは怖い。その熱情に絡め取られてしまっているしばらくの間は、ほかのアルバムがまるで別次元のものに聞こえてしまうのである。静かに熱が冷めるのを待つほかはない。舞台も凄いらしい。ビデオもあるし、来日公演も素晴らしかったらしい。
    MINA
    ...QUANDO TU MI SPIAVI IN CIMA A UN BATTICUORE... LP/ITA/ITA PDU PLDA5030
    MINANTOLOGIA 97/2CD/ITA ITA EMI 7243 8 33225 2 7
    *68年から72年までの録音から、ライブ5曲を含む全23曲のベスト。ミーナはこの手のアンソロジーが山ほど出ているので、特にこの作品を選ぶ理由もないのだが(ジャケットのデザインも面白いが、これまた他にも面白いのが結構ある)、私がついこだわってしまうモゴル&バッティスティも5曲あるかと思えばイエスタデイもあるし、ライブの迫力もなかなかで、楽しみも聴き応えも十分。さすがに音的には古臭いのだが、この貫禄には抵抗できません。
    DALLA TERRA 00/CD/ITA/ITA PDU 4996212
    *ずいぶんと久しぶりに買ったミーナのアルバム。エンボスの外箱には切り込みがあるのだが、中がどうなっているかはちょっと見えにくい。で、引っ張り出してみると・・・あらら、という・・・実際の仕掛けはお買い求めになってお確かめ下さい(^^)。ミレニアム記念の聖歌集といっても、たとえばアリーチェのなどはいかにも今のアリーチェの味わいだったが、さすが大御所、曲や演奏形態も様々で、手間隙がかかっている。もう60歳で、アレンジは息子(ミュージシャンであるマッシミリアーノ・パーニ)。どの曲も安心して、かつ円熟味を堪能できます。
    MINA & ADRIANO CELENTANO
    MINA CELENTANO 98/CD/ITA/ITA RTI90012
    *ミーナとアドリアーノ・チェレンターノ・・・二人とももう60歳くらいなんですが・・・この奇抜で愉快なアートセンスがぴたりとはまってしまう若々しさはどこからくるのでしょうか? バラエティと厚みのあるプロダクションの見事さは言うまでもありませんが、コミックと写真集のブックレット状のジャケットの楽しさもさりながら、歌そのものがまた円熟というよりは明らかに瑞々しいと言うべき仕上がりに、唖然とさせられます。
    MINIMUM VITAL
    ESPRIT D'AMOR 96/CD/FRA/FRA MUSEA FGBG4209AR
    *グループ名がなんとなくずっと気になっていて、きっと息も絶え絶えのバンドが死にそうな曲を演奏しているのでは、と想像していたら全然違って、元気な明るめのシンフォっぽいカンタベリー系じゃないか、と(何のことやら)。ですからもちろん気に入りました。他のアルバムはまたちょっと雰囲気が違うらしい。ところで息も絶え絶えのバンドの死にそうな曲も聴きたい。だれかそういうのを教えてください。
    MIQUEL GIL
    KATA' 04/CD/SPA/SPA GALILEO GMC005
    *久々に中古盤探索中の私を格安コーナーから呼んだ一枚。525円の300円引きですよこれ。ワールドモノは中古の評価が低すぎ。特価コーナーで見かけたらぜひ私の目に付きやすいところに置いておいてください。さてヴァレンシアの大ベテランの3枚目のアルバムは、力強く渋い歌声、フラメンコな響きがあるかと思えば、地中海の香ばしさプンプンの楽器の音が入れ替わり立ち替わりあらわれ、スパニッシュのあらゆる魅力が詰まった、一枚で大満足の名盤。
    MIRIODOR
    PARADE+LIVE at NEARFEST 05/CD/CAN/USA CUNEIFORM RUNE208/209
    *カナディアン・チェンバー・インストの傑作。ラーシュ・ホルメルもゲスト参加。すごく複雑なのに滑らかなのでかえってBGMには最高、飽きないうちにいつの間にか終わっている。リズムには太陽と戦慄期のクリムゾンのにおいがする。ボーナスのニアフェストでのライブ収録の二枚目もまったくその複雑なアンサンブルに乱れはない。
    MIRO
    REAL LIFE GAMES 77(04)/CD/ITA/KOR M2U 1019
    *韓国M2U発掘の紙ジャケシリーズ。こんなものがまだまだ埋もれているのか。といっても、ワタシが手を出したのはダッラリオ、テンペラのイルヴォロつながり故。中身は、暗めで重め、思い入れたっぷりに英語で歌い上げるタイプ。ジャケットの絵、内袋のエゴンシーレの絵が、タイトルどおりのこの歌の内容をあらわしている。さすがにバックの演奏は濃いが、当たり前と言えば当たり前だがこの歌手の個性が強く出ている。たぶんアランソレンティやエマヌエルブーズあたりのセンが好きな人向け。ブックレットには歌詞のほか韓国語の解説と、BTFのMATTHIASによる英文解説がついていて親切。
    MONA LISA
    L'ESCAPEDE 74/LP/FRA/FRA ARCANE 87015
    GRIMACES 75/LP/FRA/FRA ARCANE 913050
    LE PETIT VIOLON DE MR. GREGOIRE 77/LP/FRA/FRA CRYPTO ZAC6402
    AVANT QU'IL NE SOIT TROP TARD 78/LP/FRA/FRA CRYPTO ZAL6440
    DE L'OMBRE A LA LUMIERE 98/CD/FRA/FRA MUSEA FGBG4251.AR
    *モナリザ復活! ドミニク・ルグネのヴォーカルにヴェルサイユがバックを務める。確かにこれは、アンジュ、モナリザ路線を継承する作品としては、もっとも充実した作品であって、聴き応えも十分。何か物足りないとすれば、やはり私にとってはアンジュのマンダリンは別格の存在なので、どうしてもそれとの比較でこの手の作品を聴いてしまうからだ。そうなると、この作品は出来上がりがきちんとしすぎている(笑)。旅の楽士のような胡散臭さが欲しくなってしまうのだ。
    MORGAN
    NOVA SOLIS 72(04)/CD/ITA/ITA BMG 82876 646662
    *BMGイタリア紙ジャケシリーズもさらに充実、今度もマニアックなラインナップで財布の紐を緩めさせてくれちゃいます。この作品は結構有名だが、私はなんとなく聴きそびれていた。イタリアというよりはやはりブリティッシュなキーボードプログレというべきで、さすがにSEは古臭く感じるとはいえ、英語のヴォーカルやスッキリとしたメロディライン、シンプルだがタイトなリズムで、70年代初期のプログレとしては洗練した音が楽しめる。リアルタイムで聴いていればけっこうはまっていたであろう一枚。
    MUNJU
    HIGH-SPEED KINDERGARTEN LP/DEU/DEU APRIL 00012
    MUSEO ROSENBACH
    ZARATHUSTRA 73/LP/ITA/JPN KING K22P280
    *イタリアン・ヘヴィ・シンフォの名盤。もっとも僕の好きなジャンルでは決してないのだが、この演奏や録音の粗さがかえって味わいになっている気がする。クリムゾンとかオサンナとかを思い出すかな。
    EXIT 00/CD/ITA/ITA CARISCH CL77
    *まさかの再結成盤、といってもオリジナルメンバーはリズム隊の Moreno と Golzi で、vo, g, kb は新メンバーである。当然、ツァラトゥストラとはだいぶ雰囲気は違うが、それもよい意味で、かなり洗練された音できっちりとした演奏ながら、どことなく歴史の重み(大げさか)が感じられる。特に Golzi と Cossu のマティアバザールコンビが、プログレッシブな味わいでうまく全体を纏め上げていると思う。というわけで、イタプログのアルバムとしては正統的な傑作です。昔からのファンも新しいファンも楽しめると思います。
    MUSICALIA
    MAGICORO 85/CD/ITA/ITA KALIPHONIA KRC007
    *中古で見かけると捨て値で落ちてたりするが、実はこのアルバムは哀愁と風雅さ漂う逸品なのだ。見かけたら是非拾ってみてください、損はしないと思います。トラッドや古楽の趣を生かした自作曲で、ピアノとギターの兄弟(たぶん)と歌の3人組のようなのだが、女性ボーカルや管絃が十数人参加していて、インストの曲も歌のある曲も自在に展開される。ヴォーカル曲は90年代NCCPあたりと比べられるが、それでもより洗練された音作りで聴きやすい。インストはさらに多彩で無国籍無年代的である。
    MUSICANOVA --> EUGENIO BENNATO / NCCP / MUSICANOVA Special
    MUSICA URBANA
    MUSICA URBANA 76/CD/SPA/SPA PDI 80.3331
    *スペインのジャズロックとしては、きわめてカンタベリー的なものを感じる。カンタベリー的とは、ジャズロックとしてはテクニックがどんなにあっても露骨にテクニカルという印象は与えず、ユーモアあるいは気さくさがしっかりと作品を引き立たせていることではないだろうか。隙が無いのに肩の力を抜かせてくれる。パーカッションや管の間合いがとても楽しい。ちらりとスペインらしいギターの音も聞こえる。
    IBERIA 78/CD/SPA/SPA NUEVOS MEDIOS NM15645CDM
    *これはずっと探していたアルバム。リアルタイムで友だちに聴かせてもらってすっかり気に入っていたのだが、20年ぶりに再会。タイトルに反して意外にスペインは感じないのだが、カンタベリー系のセンスとテクニックに、サウンドトラック的な映像感と言うか色彩感を加えた、インストのジャズロックの大傑作。
    MUZSIKAS
    BLUES FOR TRANSYLVANIA 91/CD/HUN/USA HANNIBAL HNCD1350
    *ハンガリーのバンドとして良く知られたムジカーシュは4人のフィドル&ベースにマルタの歌で伝統的なトランシルバニアの歌を伝える。これはアメリカ向けコンピレーション盤であろう。軽快な舞曲もしっとりとしたバラードにも、波乱の民族の歴史が重みを加えているようだ。

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