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    Chinese pops  Japanese Pops
    Alice  AREA / ARTI + MESTIERI  Franco Battiato  Lucio Battisti 
    Eugenio Bennato / NCCP / MUSICANOVA  Roberto Cacciapaglia 
    Fabrizio De Andre  FORMULA 3 / IL VOLO  P. F. M.  Mike Oldfield 
    GARMARNA / HEDNINGARNA  SAMLA MAMMAS MANNA 
    RACCOMANDATA RICEVUTA DI RITORNO
    PER... UN MONDO DI CRISTALLO 72/LP/ITA/JPN KING K25P426
    RAF 
    MANIFESTO 95/CD+CDROM/ITA/ITA CGD 0630-11048-2
    *イタリアの大物カンタウトーレ、RAFこと Raffaele Riefoli のアルバム。オマケのCD-ROMは社会的メッセージ集、ディスコグラフィー、レコーディング風景など盛りだくさんで、デザインもしゃれている。ジャケットデザインもいいし。肝心の歌も曲もカッコよくて、知的でありながら情熱的、安心しつつも熱く聴ける。わりと人に勧めやすいかも。
    RAGNAROK
    RAGNAROK 75/LP/SWE/SWE SILENCE SRS4633
    *これは多分デビュー作。カンタベリーがかった北欧フォークロックといった趣で、ほのぼのとした音なのに緊張感がある不思議な雰囲気。後の "3 SIGNS" などとはぜんぜん似ていなくて、しかしセンス的思想的には一貫しているというのは、サムラのデビュー作と「ひび割れ」みたいな対照かもしれない。
    FATA MORGANA 81/LP/SWE/SWE SILENCE SRS4666
    *とにかくアルバムごとに雰囲気がまるで違うのだが、3作目と思われる本アルバムは、サックスが大活躍するプログレッシブ・ジャズロックの傑作。重厚でスケールの大きな音作りだし、ギターの切れ味もリズムのスピード感も申し分なし。
    3SIGNS 83/LP/SWE/SWE SILENCE SRS4683
    *ラグナロクのおそらく4枚目のアルバム。エレクトリックというかメタリックと言うか、不思議な響きの音が、端正で無表情だがちょっと視線をそらせた瞬間に牙を剥きそうな、そんな個性で迫ってくる。一度はまると抜け出せない、魔性の?作品。
    RAMLÖSA KVÄLLAR ---> SAMLA MAMMAS MANNA Special
    REALE ACCADEMIA DI MUSICA
    s/t 72/LP/ITA/JPN KING K22P281
    RICCARDO COCCIANTE
    MU 73 CD/ITA/ITA RCA ND71913
    *出だしは昔のバッティアートを思わせる。歌ものには違いないのだが、曲作りやアレンジがとても凝っていて、シンフォ風ありバラッド味ありエスニック調ありの飽きさせない展開はすごい。
    CONCERTO PER MARGHERITA 76/CD/ITA/ITA RCA PD74841
    *全曲ルベルティ&コッチャンテの作品に、ヴァンゲリスがアレンジとバックを担当している。1曲目はもろヴァンゲリスの音。2曲目はもろ歌い上げタイプの曲。あとは、ヴァンゲリスもけっこうベタベタにメロウな曲を作ったり演奏したりもする人だから、このアルバムにはうまくハマっている感じがする。
    ...E IO CANTO 79/LP/ITA/ITA RCA PL31421
    CERVO A PRIMAVERA 80(01)/CD/ITA/ITA BMG 74321 763722
    *歌詞はモゴル、曲は自作で、アレンジやプロデュースに GIOVANNI TOMMASO, SHEL SHAPIRO, SERGE PERATHONER といった名前が並ぶ。かのノートルダムでアレンジを担当していたトランジット・エクスプレスのプラトネとはこのころからの付き合いがあったのですね。私はマルゲリータ以来敬遠気味だったが、このアルバムは雰囲気がかなり違って、ジャズロック風の洗練された音がかっこよい。こうして聴いてくると、コッチャンテの紡ぎだす音世界の多様性に驚かさせる。
    RICCARDO FOGLI
    RICCARDO FOGLI 76(05)/CD/ITA/JPN ARCANGELO ARC7108
    *プーの初期メンバーで、現在も多岐にわたって活躍しているらしい。紙ジャケリマスターで高音質でドラマチックな音だが、典型的なラブロックはワタシにはちょっときつい。見開きジャケットのすべてが彼のポートレート写真で構成されているというのもすごいっちゃあすごいねえ。たまらない人にはたまらない一枚でしょう。
    IL SOLE L'ARIA LA LUCE IL CIELO 77(06)/CD/ITA/JPN ARCANGELO ARC-7143
    *初CD化らしい。甘くドラマチックな歌いまわしは、イタリアン・ポップスの愛好家にはたまらないでしょう。
    RICCARDO GIAGNI
    KAUNIS MAA CD/ITA/JPN KING KICP23
    *ギタリストのリカルド・ジャンニのこのアルバムは、マウロ・パガーニのバイオリン、ロベルト・コロンボのキーボード、そしてマティア・バザールのアントネッラ・ルッジェーロのボーカルと超豪華なバックが加わった、地中海音楽の傑作。
    RICCARDO TESI & CLAUDIO CARBONI
    CRINALI 06/CD/ITA/ITA FELMAY 8021750811427
    *アコーディオン、クラリネット、ヴォーカルなどなど、なんとも軽快で鄙びた響きを奏でる。演奏やアレンジが洗練されていて、曲想も様々なので、トラディショナルではあるが泥臭さはなく、聴きやすい仕上がりで広くお勧めできる一枚である。
    RICCARDO ZAPPA
    THESAURUS HARMONICUS CD extra/ITA/ITA RESOL CD2009
    *ペルージャのウンブリア美術館をコンセプトとしたマルチメディア作品。ギター演奏はマイクオールドフィールドあたりを連想させる
    RICHARD PINHAS
    EAST WEST 80/LP/FRA/JPN KING K22P188
    *エルドンのギタリスト、リーダー。
    L'ETHIQUE 82/LP/FRA/GBR PULSE 006
    *タイトルはエチケだしドゥールーズの語りが入っているし、これはどうしても聴かないわけにはいかない作品ではあった(^^;。パガノッティ、ゴーチェら参加。ミニマルだが不思議に温かみのある音になっていて、クリムゾンフォロワーの自称他称にもかかわらずまったく違う音楽性を体現している。
    RICHARD PINHAS + PETER FROHMADER
    FOSSIL CULTURE 99/CD/FRA/USA CUNEIFORM RUNE123
    *ピナスの音を聞くのは久しぶりなので、期待と不安があったが、聴き始めてみたら相変わらずのピナスもしくはエルドンだった。シンセ+ギターの構成による透明で硬質なBGM。首都高ドライブなんかに流してみたいと思うのは、運転免許を持たない私だからでしょうか。
    RICHARD PINHAS + MAURICE DANTEC
    SCHIZOTROPE 00/CD/FRA/USA CUNEIFORM RUNE131
    *朗読とピナスのギター。これは詩がわからないのでちょっとつらい。
    RICK WAKEMAN
    THE SIX WIVES OF HENRY VIII 73/LP/GBR/JPN KING AML173
    *リック・ウェイクマンのソロ。何枚か聞きましたが、結局手元に残っているのはこれだけだった。きっちりとアレンジされ、演奏されたアルバムだと思う。
    -->YES
    RICKY GIANCO
    TANDEM 95(05)/CD/ITA/DEU EDEL ERE0162882
    *長いキャリアを通じて付き合ったであろう多くのミュージシャンとの共演アルバム。バッティアート、デアンドレ、フィナルディ、ロバートワイアットなどなど、一曲ごとに違う相手との「タンデム」が楽しめる。知っている曲もより捻りの効いたロックにアレンジされているように聞こえる。デジパック、歌詞付き。
    RICORDI D'INFANZIA
    IO UOMO 73/CD/ITA/ITA FONIT 398427122-2
    *70年代イタプログ名盤のひとつといわれる。トータルコンセプトものらしい。ハイトーンのヴォーカル、歪んだギター、ゴリゴリしたオルガン、ジェットマシーンのかかったドラムスなど、いかにも70年代ヘヴィプログレの大仰でドラマティックな展開が渋い。
    RINGE RINGE RAJA
    UNREAL BOOK VOL.1 03/CD/ITA/FRA PRIKOSNOVENIE PRIK067
    *さてこの人たちは誰? 解説によればアングラロックとイディッシュ音楽を織り交ぜた物狂おしい舞踏に誘うナポリのストリート楽団・・・って何者ですかいね? まったくわかりませんが、クラリネット、バイオリン、チェロにギターやパーカッションが加わり、石畳の街角を思わせる物悲しくどこか懐かしい調べを奏でるバンドです。
    RIPAILLE
    LA VIEILLE QUE L'ON BRULA 77(97)/CD/FRA/FRA MUSEA FGBG4231AR
    *フレンチ・プログレシプ・フォークの名盤。マリコルヌの様なコーラスを聞かせるタイプではなく、思索的なメロディ、演劇的なヴォーカル、趣向を凝らした構成に、アコースティックとエレクトロニックの組み合わせが快い演奏。アンジュやマグマ風の演劇性、地中海風味やバッティアートばりのコンテンポラリーな味付けまであって、ロックのイディオムも豊富で、プログレファン必聴の一枚。
    ROBERT JOHN GODFREY
    FALL OF HYPERION LP/GBR/JPN PHONOGRAM BT5167
    *エニッドのリーダーのソロ。
    -->ENID
    ROBERT WYATT
    ROCK BOTTOM 74/LP/GBR/JPN VICTOR VIP4048
    RUTH IS STRANGER THAN RICHARD 75/LP/GBR/GBR VIRGIN V2034
    NOTHING CAN STOP US 85/LP/GBR/JPN JAPAN RTL19
    OLD ROTTENHAT 86/LP/GBR/JPN JAPAN 25RTL3011
    THE DIFFERENT YOU ---> ROBERT WYATT E NOI
    ROBERT WYATT E NOI ---> ROBERT WYATT E NOI
    ROBERTO CACCIAPAGLIA ---> ROBERTO CACCIAPAGLIA Special
    ROBERTO CIOTTI
    SUPER GASOLINE BLUES 78/CD/ITA/ITA MERCURY CRSCD029
    *よく分からない代物だが、クランプスにぽつりぽつりとあったアメリカンな作品の一つ。まさにブルース&ウェスタンな音で、ワタシの守備範囲ではないけれどもなかなか聴かせる。こういうのもマカロニウェスタンの国だけにアリなんだろうなあと・・・。
    ROBERTO COLOMBO
    SFOGATEVI BESTIE 76(04)/CD/ITA/ITA BMG 82876639532
    *イタリアBMG紙ジャケ再発シリーズ。この盤は待ちに待った再発。数あるイタリアンポップスやプログレの名盤のプロデュースやセッションメンバーとしては知っていたが、ソロ名義の作品を聴いたのはこれがはじめて。テクニシャンぞろいのメンバーに発想豊かなアレンジが加わって、それはもう刺激的なジャズロックが楽しめる。76年という発表年を考えると、プログレッシブな発想の若々しさがすばらしいというべきか、この音作りの自在さが驚異的だというべきか。
    ROBERTO DE SIMONE ---> NCCP Special
    ROBERTO JURI CAMISASCA ---> JURI CAMISASCA
    ROBERTO VECCHIONI
    SAMARCANDA 77/LP/ITA/ITA PHILIPS 6323049
    *もう20枚以上のアルバムを出している大ヴェテランの代表作。渋みのある力強い歌声に、メロディやアレンジにそこはかとなく漂うエキゾチズムが味わいを増しているが、改めて聴くと、声や楽器のなまなましい音に、暖かさと迫力がある。
    IL LANCIATORE DI COLTELLI 02/CD/ITA/ITA EMI 724353787728
    *プロデュースとアレンジはマウロ・パガーニで、ウードやブズーキ、もちろんバイオリンでも加わっている。バックの演奏にはストリングカルテットも。いささか声量不足なのは年齢も考えればやむをえないところではある。それに目をつぶれば、しっとりとした地中海風の歌モノとして、十分に楽しめる。最後の曲はパガーニの作曲、バイオリンもじっくり聴ける傑作。
    ROTARY CLUB OF MALINDI 04/CD/ITA/ITA SONY COL 515032 2
    *本作もプロデュースとアレンジはマウロ・パガーニだが、演奏に少なくとも名前はあがっていない。タイトルどおり東アフリカの印象を基に作られたアルバムなのだろうか。一曲目やタイトル曲のように、いかにもという曲もあるが、しっとりとしたメロディを聞かせる曲もあって、ちょっとふやけたようなヴェッキオーニの声も色々な表情で楽しませてくれる。
    ROCKY'S FILJ
    STORIE DI UOMINI E NON 73(03)/CD/ITA/ITA BMG 74321981602
    *イタリアBMG紙ジャケリマスターシリーズの一枚。これもまたムゼオ風のヘヴィ・プログレで、サックス、フルート、トロンボーンまでがギターやヴォーカルに負けじと喚きまくるすごいのもあるが、意外に淡々と流れる曲もあったりして緩急があり、聞き飽きない。こんな名盤がまだまだあるのですね。
    RODRIGO ROMANI
    ALBEIDA 00/CD/SPA/SPA BOA10002023
    *セオアネと二人でずっとミジャドイロを支えてきたロマニのソロアルバム。まず一曲目の美しいハープの音色とメロディに溶けます。そして二曲目、哀愁のメロディが地声のコーラスから子どものあどけない歌声に移り変わるあたりでもうトロトロです。しかし後は、暖かくのどかな雰囲気の曲が多く、ほのぼのとしたリラックスした気分で楽しめます。最後はオーケストラ入りでドラマチックに盛り上がります。
    ROEDELIUS
    SINFONIA CONTEMPORA NO.1 94/CD/DEU/DEU PRUDENCE 398.6164.2
    *私はどういうわけかドイツモノとは相性が悪い。たぶん、波長の合う作品もあるのだろうが、どうも思いきって買った作品がいつも納得のいくものではないのである。これもジャケットがカッコ良かったのでつい手を出してしまったのだが・・・、環境音楽なのかなこれは。あまりにもストレートな題名は敬遠した方が良かったのかもしれない(VIVA とか DELUXE とかは、ドイツモノのお得意かも)。やはりドイツは鬼門だ(笑)。こんな私にも気に入りそうなのをご存知でしたら教えてください。こういうもろにコンテンポラリー・ミュージックというのも、嫌いではないが、さすがに耳を傾け続けるのはきついですね。
    ROLAND BOCQUET
    PARADIA LP/FRA/FRA COBRA COB37008
    *カタルシスのリーダー。このアルバムもカタルシスと同じ雰囲気。
    RON GEESIN
    AS HE STANDS LP/GBR/GBR RON28
    RONDO VENEZIANO
    VISIONI DI VENEZIA 89/CD/ITA/DEU BMG 260 213
    *うーんこの人たちは・・・どのアルバムも同じだ。いや、もちろん、私にとっては同じに聞こえるという意味ですが・・・。喫茶店のバックにかかっていてほしいタイプのライトクラシック。
    IN CONCERTO 97/CD/ITA/AUSTRIA KOCH 33501-2
    *GIAN PIERO REVERBERI の作曲・指揮による、シンフォニー生演奏。ロックやポップスの文脈で聴くことはできないし、クラシックとして聴いたときにどうかということは何もいえないのだが、ドラマティックで美しい。ライト・クラシックの一枚というところか。
    ROSSANA CASALE
    LA VIA DEI MISTERI 86/CD/ITA/DEU PHILIPS 830 951-2
    *イタリアのベテランのジャズシンガー、ロッサーナ・カザレのアルバム。私はバッティスティの曲を集めたコンピレーションに入っていた歌で初めて聴いたのですが、年齢は私とほぼ同じなのだが(^^;これがもう何ともかわいくてセクシーな声なのですね。素敵です。病みつきになります。このアルバムでは、ドックオブザベイも歌ってます。機会があったらひとつ聴いてみてください。
    INCOERENTE JAZZ 89/CD/ITA/ITA PHILIPS 838 143-2
    *このジャケットがまた、すごくいいですね。オクサとかマンノイアとか、スッと立ち姿が颯爽と美しいジャケット、ありますね。中身も名盤ぞろいのような気がします。歌のほうは、最近のアルバムのほうが翳りや深みの味が増しているとは思いますが、順番に聴いていたら、文句なしの名盤だったでしょう。マウリツィオ・ファブリツィオがプロデュース。写真に写っているむさくるしいおじさんが彼?
    FRAMMENTI 89/CD/ITA/DEU POLYGRAM 838 177-2
    *カザーレは何と言ってもこの声に尽きます。この声が好みに合うかどうかです。良い曲も書くし、歌はすばらしくうまいです。細やかに歌ったときの繊細さも、投げやりに歌ったときの頼りなさも、ともにセクシーなので困る(^^;。このアルバムはコンピレーションのようで、ズッケロなどとの共演やムシーダ&コンカートとの共作もあって、変化があって楽しめます。
    LO STATO NATURALE 91/CD/ITA/ITA POLYGRAM 848 536-2
    *うーんこのジャケットの写真は自前でしょうか?ワタシと同世代だからこのアルバムの頃は30代前半・・・などということはともかく、歌の方はもちろん円熟期を迎えるわけで、これはもうたまりません。ジャズを中心にいろいろなジャンルを歌い続けてきただけあって、カザーレの音楽が一つのジャンルになっていると思うのです。この声と歌い方にはまればパラダイスが広がりますが、はまらないとなんだか焦点が定まらないというか、印象が拡散して何を聞いているのか分からなくなるかもしれません。
    ALBA ARGENTINA 93/CD/ITA/ITA CGD 4509-92072-2
    *ルチオ・ファブリがプロデュース。ということで、ロック寄りになるのかと思ったが、そうでもなかった。タイトル曲はアコーディオンが入るタンゴ風、他には共作曲の多いグラツィア・ディ・ミケーレの雰囲気が加わって、しっとり感とポップな軽味が合わさった流れ。やや焦点ボケの感は拭えないものの、聴くほどに味わいの深まるアルバム。
    NELLA NOTTE UN VOLO 96/CD/ITA/GER CGD 0630 13654 2
    *Casaleの詞にAndrea Zuppiniというギタリストが曲を付けている。一曲、ラマゾッティとの共作もあるが、全体のカラーが統一していて、安定感のあるアルバムになっている。品の良いジャズサウンドが心地よく、いつもの声、いつもの歌い方に引き込まれる。もし間近で聴けたら夢のようでしょうねえ。
    STRANI FRUTTI 00/CD/ITA/ITA NIKTO NIKCD004
    *これは絶品。うちでは夫婦でハマってます。彼女のアルバムではいつものことながら、曲目からありきたりのスタンダードナンバー集だと思って聞き逃すともったいないことになる。ピアノ、コントラバス、テナーサックス、ドラムス、パーカッションに弦楽カルテットがつくところがミソ。イントロはなんとインスト曲、他の曲にもしっとりした厚みが加わる。奇妙な果実やサマータイムなど、ロッサーナのかわいらしいのに悲壮感のある声は、マッチしているとか溶け合っているとか言うのではなくて、例えばベルベットの上を滑る翡翠のような感じ・・・というのは例えになっていないかな。聴いてみてください。言うことなし。
    BILLIE HOLIDAY IN ME 03/CD/ITA/ITA D'AUTORE DA1021
    *ブックレットの写真、彼女は額のしわを隠そうともしていないです。でもすごくかっこいいんです。声の甘さと色気はますます艶を増しているのです。「奇妙な果実」が凄く良かったですから、「私の中のビリーホリデイ」は期待させてくれました。ピアノ伴奏中心で聞かせる、純粋さの高いジャズヴォーカルモノになっています。
    (IL) ROVESCIO DELLA MEDAGLIA
    IO COME IO 72/CD/ITA/ITA BMG 74321-22082-2
    *ゴリゴリした音のハードロックで、キーボードも入らないが、このめまぐるしく変化するリズムと長い曲とハッタリ満点の構成はなかなかプログレッシブ。
    CONTAMINATION(english version) 75/LP/ITA/USA PETERS PILPS9010
    IL RITORNO 95/CD/ITA/ITA CGD DB 177120013-2
    *んーそこそこかっこいいんだけどこれはハードロックというかハードポップ? プログレっぽい感じはしない。もともと大真面目に文字通り重いロックをゴリゴリやっていたバンドだから、90年代半ばの雰囲気でもやはりその名残めいた硬さが個性である。ロッド・スチュアートの "BETTE DAVIS EYES" がご愛嬌。最近再発された "VITAE" はタイトルもジャケットも違うが、9曲入りなのでこの曲が除かれたのだろうか。
    ROXY MUSIC
    s/t LP/GBR/JPN ISLAND ICL43
    *ロキシーって、最初に聴いたときには妙に調子っぱずれなバンドというイメージだった。ジャケットの内側のメンバーの写真も、おしゃれというか、すごくヘンな人たちだと思った。しかし聴いているうちに、そのものすごさというか、すさまじさに気づいた。
    VIVA! LP/GBR/JPN EMI ILS80599
    *ライブ。
    RUPHUS
    NEW BORN DAY 73/LP/NOR/DEU POLYDOR 238207
    LET YOUR LIGHT SHINE 75/LP/NOR/DEU BRAIN 60.031
    *このサードアルバムは、HÅKON GRAF 在籍、TERJE RYPDAL プロデュースの作品。グラフは7曲中6曲で作曲、リュプダルは2曲でキーボードも担当。テクニカルな北欧ジャズロックに仕上がっている。女声ヴォーカルがもうちょっと力強さよりは軽快さを出したほうがバランスは良いようにも思うが。
    RUMBLIN' ORCHESTRA
    SPARTACUS 98/CD/HUN/HUN PERIFERIC BGCD 022
    *これはいろいろな意味ですごい。とにかく大仰な、しかし演奏技術的には水準の高い、プログレ・シンフォニーである。メンバーのほとんどが同じ苗字なので、ファミリーオーケストラといったところなのだろうか。オーケストラとプログレッシブ・ロックの融合的作品としては、すばらしい出来である。こういう発想そのものに、果たして今日的な意義があるのかどうか分からないが、ここまで徹底して完璧ともいえるロック・シンフォニーを仕立ててしまったのは、98年の仕事だからこそすごいといえるのかもしれない。
    RUSTICHELLI - BORDINI
    OPERA PRIMA 73/LP/ITA/JPN EDISON CR10060
    *プログレ全盛期にリリースされた、キーボードの PAOLO RUSTICHELLI とドラムスの CARLO BORDINI のユニットだが、音も厚くアレンジも凝っているので、聴き応え十分。ドラムスもイタリアモノとしてはカッチリ刻むほうかも。ただし歌はヘタだ。キーボードプログレ、特にメロトロンがお好きな方には大傑作と言えるでしょう。

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