TANDEM 95(05)/CD/ITA/DEU EDEL ERE0162882 *長いキャリアを通じて付き合ったであろう多くのミュージシャンとの共演アルバム。バッティアート、デアンドレ、フィナルディ、ロバートワイアットなどなど、一曲ごとに違う相手との「タンデム」が楽しめる。知っている曲もより捻りの効いたロックにアレンジされているように聞こえる。デジパック、歌詞付き。
UNREAL BOOK VOL.1 03/CD/ITA/FRA PRIKOSNOVENIE PRIK067 *さてこの人たちは誰? 解説によればアングラロックとイディッシュ音楽を織り交ぜた物狂おしい舞踏に誘うナポリのストリート楽団・・・って何者ですかいね? まったくわかりませんが、クラリネット、バイオリン、チェロにギターやパーカッションが加わり、石畳の街角を思わせる物悲しくどこか懐かしい調べを奏でるバンドです。
RIPAILLE
LA VIEILLE QUE L'ON BRULA 77(97)/CD/FRA/FRA MUSEA FGBG4231AR *フレンチ・プログレシプ・フォークの名盤。マリコルヌの様なコーラスを聞かせるタイプではなく、思索的なメロディ、演劇的なヴォーカル、趣向を凝らした構成に、アコースティックとエレクトロニックの組み合わせが快い演奏。アンジュやマグマ風の演劇性、地中海風味やバッティアートばりのコンテンポラリーな味付けまであって、ロックのイディオムも豊富で、プログレファン必聴の一枚。
ROBERT JOHN GODFREY
FALL OF HYPERION LP/GBR/JPN PHONOGRAM BT5167 *エニッドのリーダーのソロ。
SUPER GASOLINE BLUES 78/CD/ITA/ITA MERCURY CRSCD029 *よく分からない代物だが、クランプスにぽつりぽつりとあったアメリカンな作品の一つ。まさにブルース&ウェスタンな音で、ワタシの守備範囲ではないけれどもなかなか聴かせる。こういうのもマカロニウェスタンの国だけにアリなんだろうなあと・・・。
IL LANCIATORE DI COLTELLI 02/CD/ITA/ITA EMI 724353787728 *プロデュースとアレンジはマウロ・パガーニで、ウードやブズーキ、もちろんバイオリンでも加わっている。バックの演奏にはストリングカルテットも。いささか声量不足なのは年齢も考えればやむをえないところではある。それに目をつぶれば、しっとりとした地中海風の歌モノとして、十分に楽しめる。最後の曲はパガーニの作曲、バイオリンもじっくり聴ける傑作。
ROTARY CLUB OF MALINDI 04/CD/ITA/ITA SONY COL 515032 2 *本作もプロデュースとアレンジはマウロ・パガーニだが、演奏に少なくとも名前はあがっていない。タイトルどおり東アフリカの印象を基に作られたアルバムなのだろうか。一曲目やタイトル曲のように、いかにもという曲もあるが、しっとりとしたメロディを聞かせる曲もあって、ちょっとふやけたようなヴェッキオーニの声も色々な表情で楽しませてくれる。
STORIE DI UOMINI E NON 73(03)/CD/ITA/ITA BMG 74321981602 *イタリアBMG紙ジャケリマスターシリーズの一枚。これもまたムゼオ風のヘヴィ・プログレで、サックス、フルート、トロンボーンまでがギターやヴォーカルに負けじと喚きまくるすごいのもあるが、意外に淡々と流れる曲もあったりして緩急があり、聞き飽きない。こんな名盤がまだまだあるのですね。
VISIONI DI VENEZIA 89/CD/ITA/DEU BMG 260 213 *うーんこの人たちは・・・どのアルバムも同じだ。いや、もちろん、私にとっては同じに聞こえるという意味ですが・・・。喫茶店のバックにかかっていてほしいタイプのライトクラシック。
IN CONCERTO 97/CD/ITA/AUSTRIA KOCH 33501-2 *GIAN PIERO REVERBERI の作曲・指揮による、シンフォニー生演奏。ロックやポップスの文脈で聴くことはできないし、クラシックとして聴いたときにどうかということは何もいえないのだが、ドラマティックで美しい。ライト・クラシックの一枚というところか。
ROSSANA CASALE
LA VIA DEI MISTERI 86/CD/ITA/DEU PHILIPS 830 951-2 *イタリアのベテランのジャズシンガー、ロッサーナ・カザレのアルバム。私はバッティスティの曲を集めたコンピレーションに入っていた歌で初めて聴いたのですが、年齢は私とほぼ同じなのだが(^^;これがもう何ともかわいくてセクシーな声なのですね。素敵です。病みつきになります。このアルバムでは、ドックオブザベイも歌ってます。機会があったらひとつ聴いてみてください。
INCOERENTE JAZZ 89/CD/ITA/ITA PHILIPS 838 143-2 *このジャケットがまた、すごくいいですね。オクサとかマンノイアとか、スッと立ち姿が颯爽と美しいジャケット、ありますね。中身も名盤ぞろいのような気がします。歌のほうは、最近のアルバムのほうが翳りや深みの味が増しているとは思いますが、順番に聴いていたら、文句なしの名盤だったでしょう。マウリツィオ・ファブリツィオがプロデュース。写真に写っているむさくるしいおじさんが彼?
LO STATO NATURALE 91/CD/ITA/ITA POLYGRAM 848 536-2 *うーんこのジャケットの写真は自前でしょうか?ワタシと同世代だからこのアルバムの頃は30代前半・・・などということはともかく、歌の方はもちろん円熟期を迎えるわけで、これはもうたまりません。ジャズを中心にいろいろなジャンルを歌い続けてきただけあって、カザーレの音楽が一つのジャンルになっていると思うのです。この声と歌い方にはまればパラダイスが広がりますが、はまらないとなんだか焦点が定まらないというか、印象が拡散して何を聞いているのか分からなくなるかもしれません。
ALBA ARGENTINA 93/CD/ITA/ITA CGD 4509-92072-2 *ルチオ・ファブリがプロデュース。ということで、ロック寄りになるのかと思ったが、そうでもなかった。タイトル曲はアコーディオンが入るタンゴ風、他には共作曲の多いグラツィア・ディ・ミケーレの雰囲気が加わって、しっとり感とポップな軽味が合わさった流れ。やや焦点ボケの感は拭えないものの、聴くほどに味わいの深まるアルバム。
NELLA NOTTE UN VOLO 96/CD/ITA/GER CGD 0630 13654 2 *Casaleの詞にAndrea Zuppiniというギタリストが曲を付けている。一曲、ラマゾッティとの共作もあるが、全体のカラーが統一していて、安定感のあるアルバムになっている。品の良いジャズサウンドが心地よく、いつもの声、いつもの歌い方に引き込まれる。もし間近で聴けたら夢のようでしょうねえ。
STRANI FRUTTI 00/CD/ITA/ITA NIKTO NIKCD004 *これは絶品。うちでは夫婦でハマってます。彼女のアルバムではいつものことながら、曲目からありきたりのスタンダードナンバー集だと思って聞き逃すともったいないことになる。ピアノ、コントラバス、テナーサックス、ドラムス、パーカッションに弦楽カルテットがつくところがミソ。イントロはなんとインスト曲、他の曲にもしっとりした厚みが加わる。奇妙な果実やサマータイムなど、ロッサーナのかわいらしいのに悲壮感のある声は、マッチしているとか溶け合っているとか言うのではなくて、例えばベルベットの上を滑る翡翠のような感じ・・・というのは例えになっていないかな。聴いてみてください。言うことなし。
BILLIE HOLIDAY IN ME 03/CD/ITA/ITA D'AUTORE DA1021 *ブックレットの写真、彼女は額のしわを隠そうともしていないです。でもすごくかっこいいんです。声の甘さと色気はますます艶を増しているのです。「奇妙な果実」が凄く良かったですから、「私の中のビリーホリデイ」は期待させてくれました。ピアノ伴奏中心で聞かせる、純粋さの高いジャズヴォーカルモノになっています。
IL RITORNO 95/CD/ITA/ITA CGD DB 177120013-2 *んーそこそこかっこいいんだけどこれはハードロックというかハードポップ? プログレっぽい感じはしない。もともと大真面目に文字通り重いロックをゴリゴリやっていたバンドだから、90年代半ばの雰囲気でもやはりその名残めいた硬さが個性である。ロッド・スチュアートの "BETTE DAVIS EYES" がご愛嬌。最近再発された "VITAE" はタイトルもジャケットも違うが、9曲入りなのでこの曲が除かれたのだろうか。
OPERA PRIMA 73/LP/ITA/JPN EDISON CR10060 *プログレ全盛期にリリースされた、キーボードの PAOLO RUSTICHELLI とドラムスの CARLO BORDINI のユニットだが、音も厚くアレンジも凝っているので、聴き応え十分。ドラムスもイタリアモノとしてはカッチリ刻むほうかも。ただし歌はヘタだ。キーボードプログレ、特にメロトロンがお好きな方には大傑作と言えるでしょう。