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- P. F. M. (PREMIATA FORNERIA MARCONI) ---> P. F. M. Special
- (IL) PAESE DEI BALOCCHI
- s/t 72/LP/ITA/JPN KING K22P244
- PAOLA TURCI
- TRA I FUOCHI IN MEZZO AL CIELO 05/CD/ITA/ITA EDEL OTR16
ジャケットのデザインから再発盤かと思ったらバリバリの新作。今までの作品をほとんど知らないのでなんともいえないが、雰囲気は変わったとか。いくらかアンビエントな雰囲気に低めのヴォーカルで、最近のマリナレイに近い感じに聞こえた。スリーブの写真もなかなかで、艶っぽい。最後にシークレットトラックあり。
- PAOLO ANGELI
- DOVE DORMONO ALI AUTOBUS 95/CD/ITA/ITA EROSHA ERH006
*どういう人なのかまったく知らないのだが、会話にアヴァン系ジャズが絡む実験的作品。何を言っているか分からないという留保はあるが(笑)、それでも聴いていて面白く感じる。バックの演奏がかなりうまいと思う。部分的にエトロン・フーやピッキオ・ダル・ポッツォあたりを思い出す。
- PAOLO CONTE
- PAOLO CONTE 95/CD/ITA/ITA CGD 2292 46044-2
*たぶんずいぶんベテランだと思う。弁護士でもあり絵も達者。イタリアの人なのに、その雰囲気がシャンソンやジャズに近く、フランスで紹介もされているようだ。このアルバムの曲も、ジャズ風のピアノとブラシでしゃかしゃかなでまわすドラムスをバックにしゃがれた声で字余りに歌うようなシャンソンっぽさ(ってかなりいい加減な表現ですが)が濃い目に漂っているのに、でもどうしても明るさが哀愁に勝っていて、やっぱりシャンソンではないという危うさ、いかがわしさが魅力。とにかくなんか気持ちいいというか、すごく雰囲気いいんで好きです。
- PAOLO TOFANI & CLAUDIO ROCCHI ---> CLAUDIO ROCCHI "UN GUSTO SUPERIORE"
- PAR LINDH PROJECT
- RONDO 96/CD/SWE/SWE CRIMSONIC CLSCD102
*北欧のプログレ懐古趣味ユニット?メロトロンやオルガン、コルグの3100を使い、音作りがクラシカルで端整なところが ELP っぽく感じる。
- PATRICK MORAZ
- i 75/LP/GBR/JPN CHARISMA BT5189, (06)/CD/GBR/GBR TIMEWAVE IDVP003CD
*これはうっかり売っちゃったレコード買戻しシリーズ(笑)中の一枚。イエスのキーボードだったころに発表されたものです。このLPは800円で売ってるのを見つけて身請けしてきました。抜群のキーボードテクニックに、ラテンパーカッションに彩られた楽曲、あらためて聴くと民族音楽風プログレ黎明期の秀作と言えましょう。P. S. 紙ジャケットが出るということを知って、久しぶりに聞きたくなって、中身は一緒のリマスター盤を聞いた。初めて聞いた当時は非常に新鮮で、いまでもときどき思い出すメロディとリズムがあるくらい、よく聴いた。イエスのメンバーのソロではリックのヘンリー8世、ジョンのオライアス、クリスのやつとこの4枚は本当によく聴いていたと思う。ワールドモノをよく聴くようになった今では、当時スゴイと感じたほどの感動はなかったが、キーボードプレイヤーとしてのすごさはあらためて感じた。そしてこういう超実力派たちが、表現を極めるべくやがてピアノソロに向かう流れにも妙に納得がいく。
- (w/SHRINX)COEXISTENCE LP/GBR/GBR CARRERE CAL17
- PATTY PRAVO
- PAZZA IDEA 73(00)/CD/ITA/ITA BMG 74321 776612
*アルトヴォイスで深いビブラートが特徴だが、独特のがさつきがあって、それがかえって力や艶以上に味になっている。何せ声の厚みが尋常でないから、タイトル曲のようなメジャーでスローないかにものイタポップでは曲が負けてしまう。むしろタイトル曲以外の曲が伴奏やアレンジにそれぞれちょっとした冒険があって、慨して良い感じである。コッチャンテの POESIA などはアコギの伴奏に絡んですばらしい奥行きに仕上がっている。
- MAI UNA SIGNORA 74/CD/ITA/ITA BMG 74321546872
*メロディラインが美しく、伴奏も流麗な楽曲がそろっているので、素直な歌いぶりが楽しめる。生ギターの曲には合うが、ロック調の曲ではやや歌が浮いた感じもある。
- TANTO 76/CD/ITA/ITA BMG 74321546892
*まずこのタイトル曲、ドラマティックなオーケストラとコーラスに縁取られた彼女のかすれ声の歌い上げには圧倒されます。抑えた歌い方も素直な歌い方も、それぞれに特徴があって、どんな曲でもその個性を出しながら彼女の歌にしてしまう技量と感性が花開いています。キーボードはヴァンゲリス、ガイプロズロー指揮のイングリッシュチェンバークワイヤのコーラスと、なつかしい当時のプログレおなじみ人脈も加わっています。
- PAUL BRETT
- INTERLIFE LP/GBR/GBR RCA 25149
- PHOENIX FUTURE LP/GBR/FRA ARCANE 913055
- PEASANTS ALL
- A HANDFUL OF PLEASANT DELITES LP/GBR/GBR PLANTLIFE PLR008
- PEKKA LEHTI
- OUTO VOIMA 00/CD/FIN/FIN AITO AICD001
*ヴァルティナなどで活躍のベーシストによる、初ソロアルバム。 Wimme Saari、Sanna Kurki-Suonio、Timo Alakotila、Arto Jarvela、Jarmo Saari、Riitta Kossi といった面々と、一曲ごとに相方を変えてのデュエットという企画で、ヨイクありギターありハルモニウムやアコーディオンありと、組み合わせの面白さもさることながら、共通の研ぎ澄まされたような静けさ、ぴんと張り詰めた冷気の中にありながらぬくもりのある懐かしさがあまりに美しい。
- PEKKA POHJORA
- PIHKASILMÄ KAARNAKORVA & HARAKKA BIALOIPOKKU 72&74/CD/FIN/FIN LOVE LRCD71/118
*ペッカの1枚目と2枚目の2in1。70分たっぷり楽しめる。1枚目ははじめて聞いたが、2枚目と同じようにどこかユーモラスなメロディと超絶のアンサンブルのジャズロックであった。ペッカはバイオリンも弾いていたんですね。2枚目はLPで聴いていたが、言わずと知れたヴァージンからのデビュー作で、マイク・オールドフィールドがらみで数学者のほうが有名だが、アルバムとしての統合感・安定感はこちらのほうが上ではないか。3人もいるサックスがにぎやかで楽しい。サムラのアペトレアがギター弾いていたんですね。
- B THE MAGPIE 74/LP/FIN/GBR VIRGIN V2036
*英国ヴァージンから出ていたアルバムで、「数学者」が良かったので買ってみてたいへん気に入った作品。このブラスを含めた厚いアンサンブルが初めて聴くような音で、切れの良い演奏に乗って不思議なコードが進行していく展開に驚かされた。
- THE MATHEMATICIAN'S AIR DISPLAY 77/LP/FIN/GBR VIRGIN V2084
*英国ヴァージンから発売の二枚目で、マイク・オールドフィールドが参加しているからというので買った。マイクのギターもよかったけれども、透明で切れ味のある曲と演奏がすっかり気に入って、北欧のロックを聴くようになるきっかけになったアルバム。
- THE GROUP 78(01)/CD/FIN/DEU WARNER 8573-87580-2
*THE GROUP という名前のバンドとして発表された、ペッカのプログレッシブ・ジャズロックの集大成的な作品といってよい傑作アルバム。VESA AALTONEN(ds), SEPPO TYNI(g), OLLI AHVENLAHTI(kbd) とペッカの4人組。リマスターのおかげもあって非常にキレのよい音で、実力もアイデアも超絶のスリリングな演奏を満喫できる。
- VISITATION 79/CD/FIN/AUT FAZER FINNLEVY 220222
*カササギの演奏に数学者のセンスが加わった、見事な発展形。メロディといいハーモニーといい、ペッカ節全開、小技効きまくり。最初聴くとめまぐるしい展開に幻惑させられるが、聴きこむにつれて全体を包む豊かな音楽性に圧倒される。スピード感のある曲に酔ったかと思うとゆったりとしたオーケストラが緊張をほぐすという構成も巧すぎる。
- KÄTKÄVAARAN LOHIKÄÄRME 80/CD/FIN/DEU WARNER 4509-96415-2
*PEKKA TYNI(kbd), IPPE KÄTKÄ(d), SEPPO TYNI(g),にペッカの四人組で、ペッカとしては POHJOLA RECORD を始める直前のアルバムという位置にあると思われる。バリバリテクニカルなジャズロックの究極を聞かせる。三曲目のノリのよさなどは、一度聴くと繰り返し聴いてしまう気持ちよさ。
- URBAN TANGO 82/CD/FIN/FIN ROCKADILLO PELPCD1
*POHJOLA RECORDS の1番になるアルバム。独自レーベルを立ち上げたということだと思うが、自由にやりたいことをやろうという意気込みにあふれた傑作。いきなりタンゴ、といってもあれあれと思っているうちに複雑な拍子や不思議だがなめらかなコード進行が出てきて聞くほうも思わずニヤニヤしてしまう。英語の歌も、ジャズもあります。何が出てくるか分からないよ。
- EVERYMAN/JOKAMIES 83/CD/FIN/SWE ROCKADILLO PELPCD2
*テレビかなにかのサントラらしい。重厚なサウンドを聴くことができるものの、さすがに展開は地味。
- FLIGHT OF THE ANGEL 86/CD/FIN/FIN ROCKADILLO PELPCD4
*とにかく名曲揃いの傑作!70年代のテクニックの展覧会のような目まぐるしさは姿を消し、落ち着いた奥行きが取って代わっている。タイトルどおりの飛翔感のある数学者を思わせる循環が美しい2曲目、軽快なジャズロックの手本のような4曲目など、聴きどころたっぷり。
- CHANGING WATERS 92/CD/FIN/FIN POHJOLA PELPCD5
*この一曲目の完成度はどうだ。静謐な響きのなかにどれひとつとして無駄のない音が立ち現われては消えさる様はパノラマに映し出される広大な景色のようだ。陽気な3拍子の二曲目、淡々と奏でられる三曲目につづいて、壮大なイメージの四曲目・五曲目が盛り上がって、六曲目ワルツ、七曲目では一曲目のテーマがまた立ち現われるという、回帰的な展開になっている。
- HEAVY JAZZ 95/2CD/FIN/FIN ZEN MASTER PELPCD7
*ベーシストが作る曲は「よく歌う」曲が多いような気がずっとしているのだが、ペッカの曲は特にみごとだと思う。素人考えだが、すぐれたベースというのは、ドラムスとともにリズムを作り出しながら、当然音階があるからギターやキーボードとかけあうので、結果的にもっともバンドの音全体が聞こえる曲ができるのではないかと思う。このペッカのヘルシンキと東京でのライブ2枚組み、名曲ぞろいで演奏も素晴らしく、とにかくすごい。めちゃめちゃかっこよくて、100分間ぜんぜん飽きさせない。ウィグワム時代からずっと、本質は何も変わっていなくて、しかも豊かな情感と緊張感に満ちた演奏は完全な「今の音」である。ライブでこれだけの隙のなさというメンバーの演奏力も恐ろしいくらいである。
- PEWIT 97/CD/FIN/FIN ZEN ROCKADILLO PELPCD8
*ペッカの音作り、曲作りの集大成のようなアルバム。ペッカおなじみの奇抜なコード循環、ジャズな音の濃さ、XL風のギターに懐かしいハモンド風のオルガンにヘヴィなサックスアンサンブルに厚いストリングアンサンブルも。あまりにも感動的。
- VIEWS 01/CD/FIN/FIN ROCKADILLO PELPCD12
*一曲目から紛れもないペッカ節の美しいコード進行が、厚いオーケストレーションで繰り広げられて、聞き惚れてしまう。他の曲も同様だが、二曲目のウィグワム時代を思わせるヴォーカル曲が、また楽しませてくれる。
- PENGUIN CAFE ORCHESTRA
- s/t LP/GBR/GBR EG EGED11
- PENTACLE
- LA CLEF DES SONGES 75/LP/FRA/CAN WEA FLP91301
*ALCANE/CRYPTO レーベルの作品は、当時にしてはわりと入手しやすかったのだが、このパンタクルは聞き逃していた。「夢の鍵」というタイトルと(へたくそなんだけど)雰囲気のある不思議なジャケットの絵が気になっていたのだが、カナダ盤の中古LPを激安で入手して(今は MUSEA からCDが出ている)、ようやく胸のつかえが取れた感じだ。クリムゾンタイプみたいに言われていたが、はっきり言ってこれは「品のよいアンジュ」だ。Ch. DECAMPS のプロデュースだし。シンフォ系として聴けば演奏水準は高いし、曲も美しいのだが、モナリザやカルプ・デュアンなどこのレーベルの個性の強いバンドと比べると、埋もれ気味なのは分かる気がする。
- PEPE MAINA
- IL CANTO DELL'ARPA E DEL FLAUTO 77/LP/ITA/JPN KING GXH2018
*マイク・オールドフィールド風ということで買ってみて、気に入った。
- PEPPINO DI CAPRI
- FASE3 01/CD/ITA/ITA SONY COL5020762
*もう40年以上歌い続けている、ナポリのヴェテラン歌手ということだが、聴いたのはこれがはじめて。これがまた、年齢からはまるで想像できない若々しく甘い声で、声量を誇るようなタイプではなく、軽やかな歌いぶりの中に、円熟というか余裕があって、味わい深い。ナポレターナを歌ってきたこともあるかもしれないが、アラブ風のアレンジ、弦楽のバック、打ち込み系のリズムなど、さまざまな趣向もすんなりと溶け合って、滑らかな温かみのある逸品。
- PERIFERIA DEL MONDO
- UN MILIONE DI VOCI 02/CD/ITA/ITA AKARMA AK3002
*ジャケットの雰囲気や出だしから、どちらかといえば暗黒よりかと思ったら、アルティのファーストあたりの明るい叙情性、マグマレーベル時代のニュートロルズやラッテミエレあたりのポジティブな雰囲気と活きのよさで聞かせる、いかにもイタリアンなプログレだった。バイオリン、サックスがからみ、バカテクではないがアンサンブルは手堅く、曲想も変化に富んでいてなかなかの作品。
- PERIGEO
- AZIMUT 72/LP/ITA/ITA RCA PSL10555
- ABBIAMO TUTTI UN BLUES DA PIANGERE 73/LP/ITA/ITA RCA PSL10609
- GENEALOGIA 74/LP/ITA/ITA RCA TPL11080
*イタリアのジャズ・ロック。
- PERIGEO SPECIAL
- ALICE 80/2LP/ITA/ITA RCA PL 31470(2)
*最近5曲入りのQディスク盤が再発されたが、これは2枚組みLPでおそらくQディスク盤はこのアルバムから抜粋されたものだろう。ジャケットには歌詞やイラスト、写真が綴じ込みになっている。ジョヴァンニ・トマソのプロジェクトによる、おそらく不思議の国のアリス現代版のようなトータル作品。豪華なバックミュージシャンを集めてのスペシャルと言うことか。ペリジェオなジャズロックが実にテクニカルで最高にかっこいいだけでなく、Jenny Sorrenti, Lucio Dalla, Ivan Cattaneo, Anna Oxa, Nino Buonocore, Lina Sastri, Maria Monti などなどの歌やヴォイスが楽しめる。アドリブのギターを聴かせる曲、オーケストラで盛り上げる曲などもあり、こういう作品にありがちな繋ぎ的な捨て曲はなく、キッチリと作られたものばかり。プログレやアレア的なモノを期待すると違うけれども、かといってよく言われるほどコマーシャルな?アルバムとはぜんぜん思えないので、ぜひフルアルバムで再発して再評価を求めたい。わたしはこれ、当時のトータルアルバムの類の中では、なかなかの名盤だと思っております。
- PETER GABRIEL
- PLAYS LIVE 2LP/GBR/JPN POLYSTAR 18S168/9
*ジェネシスのアルバムは持っていないが、このライブは愛聴盤であった。歌詞がいいのだ。
- US CD/GBR/JPN VIRGIN VJCP28125
- PETRA MAGONI & FERRUCCIO SPINETTI
- MUSICA NUDA 2 06/CD/ITA/ITA EDEL 0170012RAF
*コントラバスとヴォーカルのオトコと、ヴォーカルのオンナという、思い切ったジャズ・デュオ。といってもピアノやサックスも加わって、なじみの曲もジャズ風にアレンジして、 Rossana Casale ばりのかわいらしさと妖艶さのあいまった歌は聴き心地よく、魅力たっぷりである。ワタシにはちょっとおしゃれすぎたかもしれないが。
- MUSICA NUDA LIVE IN PARIS 06/DVD/ITA/ITA BONSAI EDV2009
*コンバスと声だけでここまで聴かせるかという、パリライブDVD。CDで聴いていたのとそんなに雰囲気は違わないが、映像で見ると演奏の確かさ、声の迫力がよくわかる。月並みな言い方だが声は最高の楽器だということ、生楽器のシンプルな音に凝縮された凄みを感じさせてくれるデュオだった。オリジナル、トラッド、ビートルズのカバーまで見事な料理の腕前で、ワタシの大好きなバッティスティの "Prendila cosi'" もすごい仕上がりだ。途中疲れたから座るといってペトラが腰掛けると、僕も疲れたとフェルッチォもなんと腰掛けてコンバスをギターのように抱え伴奏を始めるのには驚いた。ポートレートの映像も、特にトスカーナの田園風景の中で歌うシーンなど美しい。CD聴いていた時はよさに気づいていなかったと反省しきり。
- PETRUS CASTRUS
- ASCENCAO E QUEDA 78/CD/PRT/KOR M2U 1002
*韓国M2Uレーベルのレアアイテム・デジタルリマスター復刻シリーズ。カラーブックレット付きだがハングルの解説もポルトガル語の歌詞も私には宝の持ち腐れ。わずかに英語で書かれた帯のキャッチによると、ポルトガルのプログレッシブ・シンフォニック・ジャズ・ロックの名盤ということだが、あまり「ジャズ」ロックは感じられない。効果音やコーラス、ドラマチックなアレンジ、それほどテクニカルではないのだが思い入れたっぷりの歌と演奏が目立っているのだが、トータルコンセプトものらしき構成は凝っていて面白いし、メロディは個性的で美しい。ピアノ&ヴォーカル主体で哀愁系シンフォな音が好きな人はかなり気に入るのでは。
- PHILHARMONIE
- LES ELEPHANTS CARILLONNEURS 93/CD/FRA/USA CUNEIFORM RUNE54
*元シャイロックのギタリスト、Frederic L'Epee がリーダーの、ギタートリオという興味深い構成のバンド。もともとクリムゾンフォロワーだった人だから、どんなにフリップフリップしているかと思ったのだが、メロディアスだし、あまりテクニカルな雰囲気はなく、バンド名どおりと言ってよいのか分からないが、ハーモニーも心地よい。時折、マイク・オールドフィールドあたりを思わせる美しさが顔を出す。全体にはややちまちました感はあるが。
- PHILIP GLASS
- NORTH STAR LP/USA/GBR VIRGIN V2085
*「いわゆる現代音楽家」だからここにリストアップするかどうかちょっと迷ったけれども、この盤は一応 VIRGIN レーベルのレギュラー盤でリリースされているので入れました。マイク・オールドフィールドがテーマ曲を"PLUTINUM"で取り上げています。
- PHILIP PICKET + RICHARD THOMPSON
- THE BONES OF ALL MEN 98/CD/GBR/USA HANNIBAL HNCD1416
*古楽の世界では知られた存在らしい PHILIP PICKET と、フェアポート・コンヴェンションの RICHARD THOMPSON が組んだアルバム。他にフェアポートのリズムセクションや、古楽器奏者が加わる。ドラムスが馴染みのロックな叩き方だし、ギターはマイクオールドフィールドを思わせたりもするから、例えばグリフォンあたりよりは一般のロックファンにも聴きやすい作品かもしれない。クラムホルンの音はやっぱりいいなあ。
- PHILIPPE DE MOUCTOURIS
- INTIMAL GUITARE 96/CD/CHF/FRA GAZUL GA8602.AR
*ジャンル的にはニューエイジ? 淡々としたアコギの演奏にデジタルエフェクト処理を施したもの。と言ってしまっては元も子もないが、デジパックの美しく現代的なジャケットデザインのイメージ通り、親しみのもてる曲想と快い響きが、どこにもない土地への郷愁のような不条理な懐かしさを誘う。
- PHOLAS DACTYLUS
- CONCERTO DELLE MENTI 72(03)/CD/ITA/JPN ARCANGELO ARC7026
*マグマ&グロッグレーベルの作品が何枚か、ヴィニルマジック+ディスクユニオンからオリジナルジャケット再現&リマスターで出た中の一枚。ジャケットデザインもグループ名も怪しげで、この作品のみで解散したらしい。旧AB面各一曲の、トータルコンセプトモノらしく、展開はシアトリカル。音的にはムゼオほどではないが重めの、70年代初頭のいかにもなイタプログの雰囲気が楽しめるが、メロディが耳に残るというものではない。
- PICCHIO DAL POZZO
- PICCHIO DAL POZZO 76/LP/ITA/ITA GROG GRL03, LP/ITA/JPN KING K22P183, (03)/CD/ITA/JPN ARCANGERO ARC7027
*アバンギャルドなジャズロックなのだが、演奏にスキはないし、展開は変化に富んでいるし(途中の詩の朗読あたりの盛り上がりはゾクゾク)、グロッグレーベルの最高傑作(というか唯一聴くに値する)アルバムであるばかりか、イタリアのロックの名盤の一つと言ってよいと思う。私は日本盤が出たときに買いなおしているほどよく聴いた。クリムゾン風の曲もあるが、センス的にはハットフィールドあたりに共通する。 P. S. CDでは持っていなかったので、紙ジャケリマスターについ手を出してしまいました。でももうこれは、ジャケットがどうとか、音質がどうとか、関係ないのです。すべて頭の中で再生できてしまうほどよく聴いたので。そしていつ聴いても快感です。
- ABBIAMO TUTTI I SUOI PROBLEMI 80/LP/ITA/JPN KING K22P243, (06)/CD/ITA/USA ReR PdP LC02677
*1枚目ではちょくちょく顔を見せる叙情的なメロディーが感動させたものだが、このセカンドではそういう叙情を捨てたようなところがさらに感動を呼ぶ。でももちろん魅力的なメロディーはあります。歌や語りが増えて(言葉がわかるときっとさらに面白いのだろうが)、リズムは変化に富み、聴き応え十分。P. S. 紙ジャケ再発です。M4,M7あたりの、前作同様のユルいリズムのある曲がやはりいいです。
- CAMERE ZIMMER ROOMS 01(77)/CD/ITA/USA CUNEIFORM RUNE 153
*すごい発掘音源が出た。1st 発表後のスタジオライブということだが、すべて未発表の曲の完成度は非常に高く、演奏も録音もすばらしく良い。イタリアンファンにもカンタベリーファンにもいける作品だ。フォンサムラの"1983"以来のキュニフォームの快挙だ。黙って聴くべし。聴くと黙っていられなくなるが。
- pic_nic@Valdapozzo 04/CD/ITA/ITA AUDITORIUM AUD01704
*昔のバンド再結成作の中でもこれはとびきりの一枚。2002年、デメトリオ・ストラトスのテープを見つけて、そこからインスパイアされたアルバムを作ろうと、セカンド当時のメンバーが集まった。一曲目からさっそく、淡々としたリズムに不思議な音、サックスとピアノのはかない響き、と、紛れもないピッキオの個性。4曲目の "BOCCA" はファーストの雰囲気を思い出させる。前半の最後の曲"EPITAFFIO"が、ストラトスのホーミーをコラージュした、美しい曲。続く後半はスタジオライブ。ピッキオの作品としては、まず薦めるとしたらやはりファーストになるし、デメトリオの声が入っているからといって、アレアのファンに薦められるタイプの音ではない。とはいえ、このおかしなジャケット(現物を見ないと分かりにくいのだが、左半分の緑色の木の幹のような部分から小さく突き出しているのは、4人の口なのである)にピンと来た人、これまでのピッキオの音が忘れられない人は、感動を覚えずにはいられないだろう。
- PIERRE MOERLEN'S GONG ---> GONG, PIERRE MOERLEN'S
- PIETRA MONTECORVINO ---> EUGENIO BENNATO Special
- PICCOLA ORCHESTRA AVION TRAVEL
- SELEZIONE 1990|2000 00/CD/ITA/ITA SUGAR 1576142
*2000年サンレモで優勝した "SENTIMENTO" を含むアヴィオン・トラベルのベスト盤。エスノ、ジャズ、ポップスの技法を完全に咀嚼した上で、たいへんしゃれた感覚でトラッド風のポップ・ミュージックを仕上げている。ユーモラスなところもあるが、哀愁漂う曲はリュイス・リャックなどをも思い出させ、イタリアと言うよりも(アコギの響きのせいかも知れないが)スペインあたりにも通じる、まさに地中海的な広さのある音楽性が楽しめる。
- PIERANGELO BERTOLI
- GLI ANNI MIEI 93/CD/ITA/ITA RICORDI TCDMRL6466
*ANGELO CARRARA がプロデュース、LUCIO FABBRI やら MARK HARRIS やらバックもなかなかの面子なので、誰だか知りませんでしたが(^^;、買ってみました。ジャケットの写真を見る限り、かなりのオジサンだし、声の質は、コンピ盤などでよく出てくる類の歌手に多い、ややしゃがれ気味だが大きく歌い上げるタイプに近く、最初のうちは力みもあってあまりうまい感じはしないのですが、むしろ後半にしみじみとしたよい歌が多くて、その渋さがなかなかです。
- PIERROT LUNAIRE
- PIERROT LUNAIRE 74(03)/CD/ITA/ITA BMG 74321983312
*キーボード、ギター&ベース&ドラムス、シタールやらなにやらの3人組という特徴的な構成。ドラムレスの曲も多いわりにリズムはしっかりしているが、やはりヴォーカル、生ピアノ、生ギターの音が支配的で、初期のクラウディオ・ロッキあたりを思わせる浮遊感のあるサイケなロック。
- GUDRUN 77/LP/ITA/JPN EDISON CR10064
*マルチプレーヤであるアルトゥロ・スタルテリを中心とするトリオ。ヴォーカルのジャクリーヌの美声もあって、オパス・アヴァントラと比較される事が多いようだが、よりトラディショナルな感じが強く、非常に個性的なバンド。
- PIIRPAUKE
- ZERENADE 89/CD/FIN/FIN ROCKADILLO ZENCD2017
*これはちょっと面白い。なんだかヂンタを思わせるような出だしから不思議な気分にさせられるが、サックスも女声ヴォーカルもギターもうまいし、メロディがわかりやすく親しみやすさがあり、国籍不明のワールドミュージックの中では温かみ、楽しさ、奇抜さで、極北のバンドなのに最南端に位置するような印象。
- GLOBAL SERVISI 90/CD/FIN/FIN ROCKADILLO ZENCD2021
*もう25年以上活動している、男女3人組無国籍ワールドミュージックバンドの草分けの、70年代から80年代半ばまでの音源を集めたコンピレーションで、彼らの歩みが分かる。カタいことは言わないで、おおらかに楽しむ音楽だ。
- METAMORPHOSIS - LIVE 1977-1995 95/2CD/FIN/FIN ROCKADILLO ZENCD2045
*2枚組ライブ。マイナーなメロディはどことなく和風に通じるものがある。70年代の作品で特にサックスが入ると、本当にヂンタみたいだ。80年代終わりになるとプログレッシブな味わいも。トルコやモルダビア、セネガルのトラッドを取り上げるなど、20年以上無国籍ワールドミュージックをやってきているバンドの面目躍如。ゲスト多数で、ユッカ・トローネンがギターを弾いている曲もある。
- PINIARTUT
- PINIARTUT 01/CD/FIN/FIN TUTL SHD51
*これは凄い。ずっと聴きたくて、でもなぜか手に入れ損なっていたが、やっぱりもっと早く聴いておくべき作品だった。TELLU のプロデュースで、フィンランド、グリーンランド、フェロー諸島のミュージシャンが、狩猟と漁労をテーマに、トラッドとオリジナル曲を取り混ぜて構成した、トータルアルバムになっている。歌と語り、トラディショナルな楽器に音響系のエフェクトを取り混ぜて、起伏に富み奥行きのある大作になっている。ヘドニンガルナとはまた違った方向にコンテンポラリーな、北欧トラッドの必聴盤の一枚。
- PINO DANIELE
- DIMMI COSA SUCCEDE SULLA TERRA 97/CD/ITA/ITA CGD 0630 17593-2
*作曲、プロデュースでも人気の実力派であるピーノは、もう20枚以上のアルバムを出しているらしい。イタリアに限らず各国のジャズ界との付き合いも多く、この作品でもマヌ・カチェなどジャズ系のミュージシャンが参加している(知らない人が多いのだが(^^;)。全体に洗練された上質のポップミュージックだが、甘くかわいた声(ってちょっとヘンな形容なんだけど、どうしてもそんな感じがする)、時折漂う地中海の香りが、クセになる魅力。
- MEDINA 01/CDITA/ITA BMG 743218 35222
*タイトルがタイトルだけにずっと気になっていたアルバム。全般にさすがに洗練された雰囲気ではあるが、まず1曲目は完璧にツボ、民俗音楽ベースでカッコイイ。歪んでサスティンの長い重めのエレクトリックギターの音も好み。哀愁の地中海風味や、普通にジャズヴォーカル曲のようなものもあるが、アルバム通して聞くと飽きさせないつくりで脱帽。これはよいです。
- PINO MASI
- ALLA RICERCA DELLA MADRE MEDITERRANEA 77/LP/ITA/ITA CRAMPS CRSLP5401
*ルチオ・ファブリのプロデュースで、彼のバイオリンもフィーチュアされている。強力なバックに支えられたピノ・マシのギターと低い声が、素朴で力強い地中海音楽の魅力をみごとに表現している。アレア、カンツォニエーレ・デル・ラツィオ(同じ曲を異なるアプローチで取り上げている)、ファブリツィオ・デ・アンドレ、マウロ・パガーニなどと共通する思想と演奏力である。
- PIP PYLE
- 7 YEAR ITCH 98/CD/GBR/EU VOICEPRINT VP198CD
*おなじみヴォイスプリントの発掘モノだが、これはハットフィールド〜ナショナルヘルスの延長線上に位置する、正当な?90年代カンタベリー・ミュージックの総決算である。いきなりリチャードシンクレアの歌が!ジャッコも大活躍!スチュアート&ガスキンのストロベリーフィールズ!ヒューホッパー、フィルミラー、ジョングリーブス・・・まさにオールスター!シメのブラスバンド(笑)にはディディエマレルブにエルトンディーンなどなど!とてつもない贅沢なアルバムだ!
- PIVIO & ALDO DE SCALZI
- LA SECONDA MOGLIE 98/CD/ITA/ITA CNI CNDL10113
*妖艶な黒髪のご婦人のスチルに「二度目の妻」というタイトルがなんだかいいですねえ。UGO CHITI という人の映画のサウンドトラックなんだけど、二人のキーボードプレイヤーによる作品で、その一人がピッキオのアルドだ。もう一人のピヴィオと組んで、アンビエント系?のオリジナルアルバムや、数々のサントラを作ってきているらしい。この作品も、その中のひとつらしい。ブラスバンドやアコーディオンの音が PIIRPAUKE か LARS HOLLMER か、はたまたバッティスティのアニマラティナかというような郷愁を漂わせたかと思うと、思わせぶりな浮遊感のあるキーボードやストリングスの音が夢見ごこちに誘う、そのコントラストがなかなかの曲者。ボーナストラックのスペイン語ヴォーカルはゾクゾクきます。サントラであることを忘れて聞いても十分楽しめますが、まったく見当のつかない映画の筋を勝手に想像しながら聞いても面白いです。
- (I) POOH
- OPERA PRIMA 71/LP/ITA/ITA CBS S64592
- PARSIFAL 73/LP/ITA/JPN KING GXF2052
- BOOMERANG 78/CD/ITA/JPN EAST WEST AMCE928
*ある人に頼まれて中古品を購入ついでに、チェックをかねて試聴したところ。実に久しぶりに聴いたプー、このアルバムももっと新しい作品だと思い込んでいたが78年作。グループ名が単に "POOH" となり、オーケストラではなくシンセサイザー導入、セルフプロデュースの意欲作ということである。アレンジは凝っているが、素直なメロディ、シンプルな楽器音、甘い声は彼らならではの雰囲気。最後の曲はちょっとイエスみたいなアレンジもあって緊張するが、素直に終わって、この和み感は何をやっても現れるプーの個性でしょう。
- POOHBOOK - I POOH BEST 96/CD/ITA/JPN EAST WEST AMCE2024
*イタリアでなんと6枚組みで出されたアンソロジーを日本独自に1枚にまとめたもの。リミックスやライブ、アルバム未収録も多い上に、ここまで凝縮されていれば、曲のバラエティもはっきりして、プーの魅力を再認識させるアルバムになっている。
- POPOL VUH (Nor)
- s/t LP/NOR/DEU POLYDOR 2923009
- POPOL VUH (Ger)
- HOSIANNA MANTRA CD/DEU/FRA SPALAX 14209
*昔、映画『フィッツカラルド』に感動してサントラを買ったのが、ポポル・ヴーとの出会いだった。何枚か持っていたはずなのだが、リストを作っていたらもう全部売り払っていたのに気づいた。結構好きだったはずなのに。この再発CDは古レコード屋で安く買ってきたもの。いわゆるロックではなく、浮遊感のある現代音楽だが、例えば初期のロベルト・カッチャパッリャがそうであるようにイメージが明るいので、聴いていてさわやか。
- POPULARIA
- CAMMELL' 03/CD/ITA/ITA SUONIDELSUD SS001CD
*コレは意外な拾い物。7人組のエスノジャズロックグループのようだ。乗りは良いし演奏もテクニカルかつダイナミック。マンドリンやピアノの響きも美しく、インスト曲が多いがヴォイスにもかなり凝っている。全体に土臭さは押さえ気味で軽快でさわやかな聞きごこちがいかにも地中海イメージでそそられる。終わりの3曲はライブ録音で、最初の二曲はジャズロックとして、これがまたかっこいいです。
- POTEMKINE
- FOETUS 76/LP/FRA/FRA TAPIOCA TP10008
*バイオリンの入ったジャズロック。ずば抜けてここがすごい、というのとは違うが、リズムもしっかりしているし、バランスもよいし、みな演奏がうまい。歌はスキャット風でギターとエレピがメイン。カンタベリー系を連想させるが、アトールのセカンドの雰囲気も近いかも。
- TRITON 76/LP/FRA/FRA TARTEMPION V30ST7462
*前衛がかったところもあるジャズロック。ハットフィールドあたりに近い感じ。このアルバムは録音もしっかりしていて、もともと演奏力はあるので、安心して気持ちよく聴ける。
- NICOLAS2 78/LP/FRA/FRA PHAETON 7801
*ヘヴィで高水準のジャズロック。後半、マグマ風に盛り上がる。聴き応え十分の傑作。
- PREMIATA FORNERIA MARCONI (P. F. M.) ---> P. F. M. Special
- PRESENT
- LIVE! 96/CD/BEL/USA CUNEIFORM RUNE87
*ユニヴェル・ゼロの派生バンドプレザン95年、ドイツでのライブ。ツインギターにドラムとベースという4人組のヘヴィプログレ。この種のバンドの音はやはりクリムゾンやマグマを思わせ、テクニックや重さは申し分ないのだが、スピード感に欠けるのと、ヴォーカルが単調で色気がないのがやや物足りない。といっても、アルバムも活発に出しているバンドなので、この一作で判断はできないのだが。
- PROCESSION
- FIABA 74/CD/ITA/ITA FONIT CETRA CDM2032
*ずっと気にはなっていたのだが、あまりにも地味なスリーブについつい手を出しかねていたところ、300円で落ちていたので入手。ハイトーンでそこそこ聴かせるヴォーカル、アドリブになるとハードロック志向が顔を出すもののアコースティックの入れ方などが案外巧妙なギターあたりから、そこはかとなくイエスを思い出させるところもあるが、フルートやサックスの音がお茶目だったり、ドラムスの音はドタバタしていたり、幻想味を効かせた長い曲があったりと、まさに当時のイタプログの音であり、その中では個性的で高水準な一枚であることは確かだ。
- PULSAR
- HALLOWEEN 77/LP/FRA/FRA CBS 82477
*フランスのシンフォ・プログレの草分けバンドの第三作。子供?の声の「峠のわが家」(だったっけ)で始まり、次第に盛り上がっていく、とてもドラマティックな、叙情派プログレ。傑作。
- GORLITZ 88/LP/FRA/FRA MUSEA FGBG2031
*再結成モノで、ジャケットがハロウィーンに比べてあまりにも落差があるので、ついつい聴かずにいたのだが、もったいないことをしていた。内容は遜色のない仕上がりなのだった。マイナーなメロディに載せた叙情的な語り口のヴォーカル、音数は少ないのだが選び抜かれた深い響き、幻想的でありながら漂う緊張感といった、このバンドならではの雰囲気作りは見事。
- BIENVENUE AU CONSEIL D'ADMINISTRATION 81/LP/FRA/FRA MUSEA FGBG2020
*最近、ボーナス入りでCD再発が出たこのアルバムは、劇伴らしい。叙情的なメロディラインに語りが絡む。とにかく深い音が相変わらずの印象。
- 14 BIS
- ESPELHO DAS AGUAS 81/LP/BRA/BRA EMI 31C 064 422894D
- QUELLA VECCHIA LOCANDA
- QUELLA VECCHIA LOCANDA 72(03)/CD/ITA/ITA BMG 74321983292
*イタリアBMG紙ジャケシリーズ。いつかは買わねばと思っていたが、某店で過剰在庫処分か1000円で新品が出ていてようやく購入。生ピ、バイオリン、フルートの響きが時として大仰なまでにリリカルな、いかにも70年代初期のイタリア作品。技巧的にはともかくコンセプトやドラマ性、音作りにおいて、PFMやバンコあたりに並ぶ名盤の一つ。
- IL TEMPO DELLA GIOIA 74(03)/CD/ITA/ITA BMG 743211980732
*イタリア70年代プログレの名盤。バイオリンやフルート、クラリネットなども交え、クラシカルな技巧に支えられた演奏力や構成力の上に、いかにもイタプログな癖のあるヴォーカルとドコドコしたドラムスが加わる。叙情性は濃く、曲によってはロックの枠を超えたシアトリカルな世界を作っている。ジャケットの絵も独特。前作と比べても大化けの出来で、同時期の有名グループのいずれとも異なる個性が光る。
- QUELLI --->P.F.M. Special
- QUIET SUN
- MAINSTREAM 75/LP/GBR/GBR ISLAND HELP19
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