どちらが先だったのか忘れてしまいましたが、私が北欧トラッドを聴き始めたのは、この二つのバンドのアルバムに出会ったからでした。バンド名も、なんとなく不思議な響きの重なりがあって、つながりはないのですがなんとなくセットにして考えてしまうので、スペシャルとしてもセットにしてしまいました。共通性といえば、重厚でありながら鋭利な、呪術的な響き演奏に貫通力の強い女声の組み合わせだろうか。
彼らは、コンテンポラリー・トラッドとか、ラジカル・トラッドとか言われるようですが、いずれにせよヘンな言葉ではあります。トラッド自体が伝統音楽なのですから、それが同時代的だとか急進的だとか言うのはおかしいといえばおかしい。しかしその自己破壊的というか自己矛盾的というか、そういうあり方がラジカルであることは確かでしょう。いずれにせよ、外国の人間である私にとっては、トラッドといってももともと聴きなれていないわけで、異国情緒が漂いながらもロックスピリットがあふれているだけで感動してしまうのですが。
ところで、ガルマルナがなんと来日しました! 例によってセットリストも何もない、ただの印象記ですが、それでよろしければこちらをどうぞ。
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