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    Alice  AREA / ARTI + MESTIERI  Franco Battiato  Lucio Battisti 
    Eugenio Bennato / NCCP / MUSICANOVA  Roberto Cacciapaglia 
    Fabrizio De Andre  FORMULA 3 / IL VOLO  P. F. M.  Mike Oldfield 
    GARMARNA / HEDNINGARNA  SAMLA MAMMAS MANNA 
    KADA
    BÚCSÚZÁS 01/2CD/HUN/HUN PERIFERIC BGCD 072-073
    *2枚組の格安中古だったのだが、美しい紙ジャケットに惹かれて購入したら当たりだった。まず一枚目。b, ds, g, perc に管4本という編成で、kbもvoもない無愛想さで、この重く輝く音はすごい。強いて言えばヘヴィ・プログレッシブ・ジャズロック、といってもクリムゾンフォロワーが陥りがちなこけおどし的なでかい音はなく、淡々としたアドリブで聴くものを追い詰めていくところがピリピリしていて最高。テクニックはもちろんだが、長い曲が続くのに緊張の糸が切れることのない構成美は秀逸。二枚目はインプロヴィゼーションやライブを挟む構成で、こちらはよりフリーでヘヴィな音がなかなか。
    KAHARO
    LES DENTS ROUGES 99/CD/FRA/FRA AMP9901
    *どういうアーチストなのか全く知らないのですが、Caroline Crozat という女性が作詞とヴォーカルをやっていて、作曲とギターでジャンパスカル・ボッフォが参加、ほかに数人がバックや作曲に加わっているという構成。この人は年齢的には若手というわけではなさそうで、声質もやや暗く特に上手いというわけでもないのだが、ボッフォの曲のけだるい節回しによく乗っていて、独特の雰囲気がある。コラージュや語り風の味付けもあったりするが、アヴァンギャルドでというほどでもなく、プログレの範疇で十分に聴き応えがある。ボッフォの作品が気に入っている人には勧められる。
    KARI BREMNIS
    SPOR 91/CD/NOR/NOR KIRKELIG KULTURVERKSTED FXCD110
    *これはとても聴き心地のよい作品。もうずいぶんたくさんのアルバムを発表しているベテラン歌手だと思うが、ジャンル的にはジャズ風というかクロスオーヴァー風の趣で、バックの演奏はなかなか渋い。声質はやわらかくあたたかく、無理なくほどよく声量もある。
    KATE BUSH
    CLOUDBUSTING (THE ORGANON REMIX) / BURNING BRIDGE / MY LAGAN LOVE 85/12EP/GBR/GBR EMI 12KB2
    *私はじつは隠れケイトブッシュファン(^^;。デビューの頃は正直なところ、憧れました。結局アルバムは一枚も持っていないのだが、クラウドバスティングのヴィデオクリップは宝物だった(が、ベータのデッキが壊れて以来見られない)。米大統領選に刺激されたわけでもないが、安売りのダンボールの中にみつけたこの12インチ、ついつい買ってしまった。でもヴィデオクリップのヴァージョンのほうが良かったように感じるのは聴き慣れていたせいか。B面も名曲で感動的。
    KEBNEKAISE
    ELECTRIC MOUNTAIN 73-77,90/CD/SWE/SWE RESOURCE RESCD503
    *セカンドから5曲、サードから4曲に、未発表曲2曲を加えてのベストアルバム。この頃の作品が彼らの傑作とされていて、哀愁のトラッドロックはすばらしい。後の "ELEFANTEN" にけっこうはまっている私としては、過渡期の作品と聞こえないでもないが。
    LJUS FRÅN AFRIKA 76/LP/SWE/SWE SILENCE SRS4636
    *なぜアフリカンエスニックかと呆れていると、次第に無国籍エスノアヴァンギャルドに圧倒されていくでしょう。バイオリンの響きも魅力的。とはいえ全体には飄々とした軽味があって、凝った構成のわりにさらっと聴けてしまう不思議な音楽。
    ELEFANTEN 77/LP/SWE/SWE SILENCE SRS4642
    *この作品は、トラッドのメロディや牧歌的な感じの曲もあるし、アルバムの出だしはなんだかサムラのファーストにもあったようなとぼけた雰囲気があるので、うっかりするとだまされる?が、ギターメインでバイオリンとのインタープレイもカッコイイプログレである。ヴォーカルもキーボードも入らないので、叙情的なメロディがあってもシンフォ的な甘さがないのも好感。後半のスピード感溢れる演奏はすばらしい。
    KENNY HÅKANSSON
    SPELAR SPRINGLEKAR OCH GANGLATAR 78/CD/SWE/SWE SILENCE SRSCD3620
    *ケブネカイゼのギタリストのソロ。ギターだけで主にトラッドをアレンジして演奏しているのだが、たとえばギターシンセを使うとかいったギミックは一切なく、エレクトリックギターの表現力の限界に挑戦したような作品になっている。メロディーと音の響きだけで、これほど深い情感が出るものかと思わせる傑作である。ヴァージン時代のマイク・オールドフィールドの、ちょっとしたギターものの小品が好きな人なら、きっと気に入ると思う。
    BENO'S BEN 81/LP/SWE/SWE SILENCE SRS4675
    *毛むくじゃらの男のナマ足の間から男のピエロ顔がのぞいているモノクロ写真という、絶対にジャケ買いしたくないジャケットなのだが、中味は充実。ちょっとひねくれたプログレだが、ノリは良く、後半はロックンロールになっちゃうすごさ。
    2117 M. ABOVE SEA LEVEL 95/CD/SWE/SWE SILENCE SRSCD4731
    *ドラムスと時折のゲスト以外、ハードでありながら繊細そのもののギターサウンドだけで作り上げる、エレクトリックでトラッドな独自の世界。切れ味の良いマイクオールドフィールドのような感じでもある。
    KENT
    VERKLIGEN 96/CD/SWE/SWE BMG 74321 35625 2
    *スウェーデンでは人気のロックバンドらしい。アルバムは4枚ぐらい出ていて、英語ヴァージョンがあったり、日本盤も一枚出たようだ。音的にはポップス系ではなく(よく知らないのだが)インディーズ系?の荒削りなところがあるが、曲が単純なところが物足りない。詞が分かれば案外いいかもしれないのだが。
    KEVIN AYERS
    THE JOY OF A TOY / SHOOTING AT THE MOON 2LP/GBR/GBR EMI SHDW407
    *2つのアルバムのお徳用セット。独立前のマイク・オールドフィールド、デビッド・ベッドフォードが参加。
    KEVIN GODLEY & LOL CREME ---> GODLEY & CREME
    KHAN
    SPACE SHANTY LP/UK/JPN KING SL288
    KHARIS ALEXIOU
    HEY! CD/GRC/JPN PHILIPS PHC1160
    *ギリシアの女性シンガー。力強い歌です。
    KIMMO POHJONEN
    KLUSTER 02/CD/FIN/FIN ROCKADILLO ZENCD2074
    *スウェーデンのアコーディオン奏者のアルバム。デジパックの絵は凝っているが、ハリセンを持ったお笑いコンビみたいに見えてしまって日本人には?受けないかも。しかしこの音。前衛だ。前衛としか言いようがないほど、前衛という言葉がいまどきぴったりなのだ。アコーディオンがこんな使われ方をするとは・・・しかし、聴けば明らかにアコーディオンの音なのだ。ロックやトラッドを求めてもここにはないのだが、この遠く暗い音楽は聴く価値がある。
    KALMUK 02/DVD/FIN/FIN LILITH LILDVD16
    *アコーディオン、オーケストラ、パーカッションの音楽だが、うむむむこれは・・・。深い夢の中をさまようような映像と音だ。音だけでも衝撃的な POHJONEN だが、このDVDを見てアコーディオンのイメージが完全に覆された。ガルマルナ、ヘドニンガルナなどに通じそうな重さと呪術性は紛れもなく北欧の音として納得はいくが、楽器としてはアコーディオンの前衛は素朴さやのどかさを完全に排除したところから立ち上がろうとしているかのようだ。こんな音楽は聴いたことがない。不勉強なだけかもしれないが。
    KING SUNNY ADE
    SYNCHRO SYSTEM LP/NIGERIA(or GBR)/JPN POLYSTAR 25S172
    *ロンドン録音だからイギリス的な洗練は免れないが、サニー・アデはナイジェリアのジュジュ・ミュージックのトップスター。ジュジュのように、地域の音楽が異文化の音楽と混淆して生まれてきた新しいジャンルは、民族音楽のダイナミズムを感じさせてくれる。
    KING CRIMSON
    IN THE COURT OF THE CRIMSON KING 69(99)/CD/GBR/JPN PONY CANYON PCCY-01421
    *紙ジャケ衝動買い。レビューは他人任せということで、何も言いません。メロディはどれも詩情を感じさせるし、迫力ある曲で最初と最後を飾り、間に叙情と実験を繰り込む構成も完璧。ライナーにあるように、これを聞くと「ロックはこの30年間、いったい何をやってきたのか?」というのは確かに最初の正直な感想です。でも後々よく考えてみると、ロックに限らずクラシックだってジャズだって、真にプログレッシブな音楽は、いつになっても音楽として存続し得るという、ごく当たり前のことに過ぎないのでしょう。何も言わないといいつつ言ってしまいました。ところでCFソングに使われるようになったほかにも、ジャケの顔真似のコントを見ました。父の形見のこのアルバムを聞くと21世紀のことがすべてわかるという、だるまさんがころんだが上手な30歳の「くりむぞう」、・・・いやーすごかったです(^^;。
    LARK'S TONGUES IN ASPIC 73/LP/GBR/JPN ATRANTIC P8330A, 73(00)/CD/GBR/JPN PONYCANYON PCCY01425
    *気がついてみると、「持っている」クリムゾンのアルバムは、長い間この一枚だけだった。ちょっと自分でもびっくり(でも一番好きな曲は "Red" だったりする)。わりと好きな(初期の)ジェネシス、ジェスロ・タルなんかも一枚も持っていない。クリムゾンやジェネシスの好きな友人から借りて聴いて済ませていたからだ。今となってみると集めておきたい気もするが。あと EL&P やピンクフロイド持ってないのは、それほど好きじゃなかったからだけど。で、この作品ですが・・・とにかく凄いですね。ビルのドラミングがもともとあまりにも好きなので、これにバイオリンやらパーカッションがつるむクリムゾンという存在は、畏怖の対象以外の何ものでもありません。かつてヘッドホンで聴く「パート2」がどれだけストレス解消に役立ったか。
    P. S. 結局買ってしまいました、デジタルリマスター。音は良いのだろうけど、LPで聴いていた時とくらべて特段に変わったという感じはしません。むしろ、攻撃的でありながら繊細な音作りは、もとからしっかりと表現されていたのだと認識も新た。そういえば、宮殿だってLPの音は十分に衝撃的でしたしね。やはりしばらくは繰り返し聴いてしまいました。
    STARLESS AND BIBLE BLACK 74/CD/GBR/JPN PONYCANYON PCCY01426
    *「太陽と戦慄」と「レッド」の狭間にあって、8曲中6曲はライブから構成されたトラックということだが、内容的には全くのオリジナルアルバム。特に際立った個性が感じられないのは、両作を先にかなり聴き込んでしまってから聴いた私の不幸かも。今回、改めて聴いてみると、タイトルどおりの暗黒の力を感じさせる迫力も十分。それにしても・・・もうちょっとこれ以上、このころのクリムゾンについて何か言うのは私には無理だわ(^^;。
    RED 74/CD/GBR/JPN PONYCANYON PCCY01427
    *紙ジャケリマスター盤も中古価格が練れてきて、新品より一割以上安値で出ていたので、つい購入してしまった。いまさら言うべきことはないのだが・・・。中期クリムゾンの最終作。ミューアに加えてクロスもいなくなり、ついにギター・ベース・ドラムスというトリオになってしまった。もっともゲストでクロスやコリンズ&マクドナルドのサックスなども活躍するのだが。この音の団塊の、チェーンソーのような強引な切れ味はどうだ。クリムゾンに関しては、ただただ強引な "RED" と "LARK'S TONGUES ... part2" の2曲があれば私は満足・・・などと言いつつ、"FALLEN ANGEL" なんかも大好きなんですけど。
    U. S. A. 75/LP/GBR/USA ATLANTIC SD18136
    *権利関係か何か理由があるのだろうが、再発される機会が他に比べて少ないライブ盤。クレジットを見ると、エディ・ジョブソンが後からバイオリンのパートを補完している? 今ではたくさんのライブ音源が発表されているので、有り難味も以前に比べればだいぶ落ちたようだが(私も数百円だったのでついに購入(^^;)、太陽と戦慄パート2や21世紀を楽しむのには良いアルバム。
    DISCIPLINE 81(01)/CD/GBR/JPN PONY CANYON PCCY-01428
    *紙ジャケ中古が安かったので購入。正直に告白しますと、私は80年代クリムゾンってまったく聴いていませんでした。というか状況がパンクやニューウェーブに行っていたころ、私個人は一番音楽を聴いていなかった時期かもしれない。だから、この時点でどうこう言うのは卑怯なんだけども・・・かっこいいじゃないですか、これ。複雑ではないが気合のこもった精確さのリズムの刻みとミニマルな音階の連続と反復が、それでもなおやはり第一期にも二期にも通じる寂寥とした音塊を形作っていく様子は快いです。
    VROOM 94/CD/GBR/GBR DGM0004
    *いまさらのヴルームである。シングル扱いとはいえ中古で50円だったのである。クリムゾンに絶対ハズレはない(キッパリ)のだから、ちゃんと新譜は買おう、旧譜も揃えよう、といつも思うのだが、結局メジャーなバンドまでなかなかレコード漁りの予算が回らないのである。ずっと変わらない攻撃的な音が、クセになるよさです。うーん、あとはスラックが100円で売ってさえいれば(笑)。
    THRAK 95/CD/GBR/JPN PONY CANYON PCCY-00700
    *100円というわけにはいかなかったが、数百円で拾えたので買ってみた。印象としては、「艶が出てきたなあ」ということ。艶と言っても、黒光りするような艶。ヘヴィメタルの重さがあるのだが、鋼というよりは何かチタン合金とか、むしろ何か鋭い光沢があるようなイメージ。でも発表から5年以上たって、あまりにも遅れて聴いたせいだろうか、クリムゾンはクリムゾンだなあ、という落ち着き払った聴き方になってしまうのは私が悪い? それにしても最近の大量のライブ音源のリリース、もともと遅れている自分には完全に付いていけないです(^^;
    KOLINDA
    KOLINDA ["KANTATA"] 76/CD/HUN/FRA HEXAGONE 193.672
    *これがファーストアルバム? というくらい完成度の高い、ハンガリーのトラッドバンドのデビュー作。情熱と哀愁。厚いコーラス、澄んだ演奏。テクニカルでありながら素朴。なんという音楽の豊かさだろうか。
    KOLINDA ["ILJU HARAMIA"] 77/CD/HUN/FRA HEXAGONE 199.722
    *トラッドは2曲で、ペーテルやイヴァンらの曲が4曲と、これからを期待させる転機となったセカンドアルバム。まだ作風は地味目だが。
    1514 79/LP/HUN/FRA WEA 883017
    *激しいバイオリンのプレイもあるし、トラッドの醍醐味「地声のコーラス」ももちろん聴きものであるし、幻想的な演奏もあるし、といった具合で、きわめて変化に富んだ、飽きさせない工夫が凝らされている。総じて力強い雰囲気も魅力である。また、MALICORNE, LA CHIFONNIE などと同様に、HEXAGONE レーベルのジャケットは実に美しい。
    MAKAM ES KOLINDA CD/HUN/JPN KING 280E52063
    *キングの「ユーロピアン・トラディショナル・コレクション」の一枚として、国内盤が出た、マカームとコリンダの連名で発表されたアルバムだが、ダバシ・ペーテルのプロジェクトとして事実上はコリンダのアルバムと考えてよいだろう。オリジナル志向を強め、マジャールのみならずスラブとの交わりを深めてもいるということだが、やはり哀愁漂う中にも芯の強い情熱が込められた音楽性は相変わらずの魅力である。
    MAKAM ES KOLINDA - UTON 84/LP/HUN/NDL MUNICH MU 7496
    *マカームとコリンダの合名で出されたアルバムは私の知る限りでは3枚あるようで、その最初の作品がかつてキングから日本版が出たものだが、その中にはオリジナルアルバムジャケットの裏の写真が出ていて、MU7466というレコード番号が見える。この作品は、おそらく合名の最後の作品だと思う。間に一枚、フンガロトンから出ているようなのであるが、詳細不明。もし枚数が正しければ合名以前に3枚、合名で3枚出しているから、この作品の後コリンダ名で出したアルバムのタイトルが、単純に通し番号なら"7"だろうになぜ"6"なのか、その数え方が分からなくて気になるので、どなたかご存知でしたらお教え下さい。それはさておき、アルバムですが、素晴らしい。素晴らしい、というのはことばとして貧しいが、私が素晴らしいと書くのは、聴き始めてまもなく身震いしてしまって思わず「うーん素晴らしい」と誰かがそばにいてもいなくてもつい声に出していってしまうような、そういう場合である。演奏もヴォーカルも深く気品がある。民族性や歴史をじっくりと発酵させた音色であり、フレーズであり、歌である。
    6 88/LP/HUN/NLD PAN 128
    *おそらくこのアルバムあたりから、コリンダにグループ名を戻している。緩急自在、静と動、美しさと激しさを兼ね備え、伝統と革新が最先端で溶融しあったような作品である。言葉がまったくわからないのに感情が揺さぶられる。
    TRANSIT 91/CD/HUN/NLD PAN 138CD
    *90年ベルギーと89年カナダでのライブに、スタジオ録音の小品を加えて構成されている、72分超の聴き応え十分のアルバム。ライブといっても演奏の緻密さはスタジオ録音と比べてもまったく遜色ないので、コリンダが初めてという人にも勧められる。
    OSZ 96/CD/HUN/FRA CELLULOID 66983-2
    *弦楽を使ったり民族楽器を使ったりして、クラシック「風」とかケルト「風」とかでいかにもおしゃれでしょ、みたいな音楽にはまったく辟易するが、ロックにせよクラシックにせよトラッドにせよ、それを突き詰めていったところに成り立ってしまった、徹頭徹尾ジャンルでありつつ徹頭徹尾ジャンルを超越してしまった音楽に出会ったときこそ、音楽を聴くことの至福を覚える瞬間だ。昨今の「ヒーリング」ブームのあおりか、美麗残響系女性ヴォーカルばかりがトラッドだと思っている人からトラッドってBGMにいいよねみたいなことを言われることがよくあって困る。そんなときは迷わずKOLINDA。もちろんハンガリアン・トラッドなのだが、トラッドのままプログレッシヴでコンテンポラリーな音楽に昇華している。こういう厚くて深い音楽に出会うと、貪り聴くともいうべき状態になってしまう。BGMだなんてとんでもないのである。
    RAOLVASAS 97/CD/HUN/HUN FONO FA-027-2
    *これはなぜかオランダからライセンスされたことになっていて、ナンバーからするとオランダ盤の "INCANTATIONS" なのだろうか。しかしこれはすばらしい。実に美しくしっとりとした作風、余裕すら感じさせる流麗かつ深みのあるアンサンブル。どんな状況で聴いていても必ず耳奪われる、すばらしい音楽だと思う。ジャンルを超越した別格の存在と言ってよいのではないかとさえ思う。
    ELFELEJTETT ISTENEK 00/CD/HUN/HUN PERIFERIC BGCD373
    *最初のうちは「?!」・・・ガルマルナもこんなカンジだったな、と、妙にコンテンポラリートラッドな?コリンダにドキドキさせられたが、だんだんいつもの、というよりはいつも以上のコリンダが姿をあらわしてきてさらに興奮。聴きおわったときには、その濃厚な味わいを堪能しきっている。これまでの作品についての感想で、すでに賛辞を使い尽くした感があるほどで、もともと技巧的なことを云々する余地など全くない完璧なバンドだが、ここではそのアレンジや音響にさらにドラマティックな方向に磨きをかけた印象で、あたかも傷一つないダイヤモンドのような作品と言っても良いのではないだろうか。これからどこまでいくのだろうか。この恐ろしいほどの傑作、日本盤は出ないのか?そこいらのケルトのバンドよりカッコイイぞ(っていうのは失言暴言ですケド)。
    KONTRABURGER
    KONTRABURGER 02/CD/POL/POL ARS MUNDI AMS032R
    *アヴァン・ジャズ・ロックを思わせる7拍子の一曲目から意表を突かれる。トラッドそのものの雰囲気の曲もあれば、生ギターが初期クラウディオロッキばりのサイケだったり古楽風だったり。フルートやバイオリンも叙情的であったり攻撃的であったり。やや太目というか低目というか、重みのある女声ボーカルや地声のコーラスも素晴らしい。発想も音も重層的でありながらしっかりとしたまとまりと個性をもつこのバンドは凄い。
    KORAI ÖRÖM
    KORAI ÖRÖM 95/CD/HUN/AUT PB 078
    *よく知らないのですが、ハンガリーのプログレでしょうか。何枚かアルバムが出ているようです。ミニマル風の繰り返しにサックスなども乗って、これはなかなかのめりこませます。深みのある音です。上品な太陽と戦慄パート2と言った感じ。
    SOUND AND VISION 01/CD/HUN/HUN periferic KORA0006
    *まずはいきなりアヴァンポップを期待させるような出だしなのだが、あとの展開が物足りない。ミニマルがユーロビートになってしまったかのようだ(というほどユーロビートなわけではないです、あくまでたとえとして)。ちょっとおちゃらけたダンスみたいで、どうもいただけません。
    KORMORAN
    FOLK & ROCK - LIVE IN HOLLAND 86/LP/HUN/NLD PAN120
    *このタイトル、このジャケットで、中味を予測することはとても難しい。ハンガリーのトラッドバンドのオランダでのライブで、バイオリンが活躍する曲、エレクトリックギター弾きまくりの曲、トラッドの香りが強い曲、ロック寄りの雰囲気の曲など、いずれにしても確かに文句ナシの"FOLK & ROCK"なのであった! 案外、コリンダあたりよりも聴きやすく感じる人も多いかもしれない。ところでコルモランで検索したらミサイル愛好家?のページに一番多くヒットした。そういうミサイルがあるのですね。もともとは「カワウ」のことのようだ。
    SZERELMES ENEKEK 00/CD/HUN/HUN HUNGAROTON HCD14073
    *デヴィッド・ハミルトン作品のような美しいソフトフォーカスのジャケットが目を惹く。甘いメロディに情感のこもった歌や演奏である。ボーナストラックは女性の語りがシンフォな音をバックに盛り上がる。全体に音作りは現代風だが、トラディショナルな雰囲気もあって、似たバンドが思いつかない個性がある。
    GODOLLOI KONCERT 01/CD/HUN/HUN HUNGAROTON HCD71098
    *迫力で押し捲るライブは圧倒的。民族楽器や民族旋律が、強力にロックするリズムに乗っていて、女声ヴォーカルもパワフルという、独特の雰囲気。一貫して情熱的な演奏には、最初はいささか違和感があるのだが、馴染むとこの勢いが気持ちよい。
    TÁLTOSOK FIAI (SONS OF SHAMANS) 02/CD/HUN/HUN HUNGAROTON HCD71159
    *これはすばらしい。いきなり歪んだエレクトリックギターのコードで始まるのには驚くが、すぐに「シャーマンの息子」というタイトルどおりの、呪術的な雰囲気に捉えられる。重く奥行きのある音に厚いコーラス、悲しげなメロディに堅固なリズム。時折マイクオールドフィールドやガルマルナに通じるところもある。ただ終曲はメロディアスなヴォーカルナンバーというのはお約束なのか、ちょっと拍子抜けする。
    KOTEBEL
    OMPHALOS 06/CD/VEN/FRA MUSEA FGBG4652.AR
    *これはびっくり。このヴェネズエラのバンド、評判は聞いていたが実際にアルバムは初めて聞いたのだが、まあなんというか、往年のイエスがプログレッシブなままに現代まで進化してきたような音だ。7人組でキーボ専が3人、フルート1人。テクニカルで隙のない演奏とアレンジ、起伏の激しい展開、女声ヴォーカルにメロトロンサウンドが渦巻く、マニア泣かせの傑作だ。

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