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退院後九か月〜

2003.10. 2

 29日に受けた CT 検査の画像を4月の画像と並べて、先生から説明を受けた。4月に疑いのあったお腹の静脈の後ろ(へそより少し上の位置で背骨の前)にやはり白く写っているものがあり、前回より大きくなっているようだ。内科でエコーの検査をしてもらって、もし再発であれば放射線で治療することが必要であると聞く。大動脈周囲リンパとのこと。昨年10月に入院した時に診ていただいた消化器内科の先生のところへ紹介状を持って行き、同じ CT のフィルムを見てもらった。9日にエコーの検査をすることになる。腫瘍マーカーは正常の範囲であることから、マーカーに現れにくいものかもしれない。

2003.10.16

 CT とエコーの検査から大動脈周辺リンパに転移しているのだろうとの結論になった。この部分に他の何かができることは考えられないことと、今までの十二指腸がんの経緯から転移と考えられる。原発の周辺のリンパではなく、3群の遠隔のリンパへの転移である。治療としては放射線によるもので、抗がん剤は使うなら UFT がいいのでないかということになった。放射線科の先生に診てもらい、20日から30回の治療がなされることになった。

退院後十か月〜

2003.10.23

 今月始めの診察で放射線治療になることが予想されたので、図書館で「放射線をかけると言われたら」と「がん治療第四の選択肢---免疫細胞療法とは」の2冊を借りて目を通していた。この療法は、自分の血液からリンパ球を培養して身体に戻し、免疫を高めようとする治療で、副作用がないようだ。この本で免疫細胞療法について初めて詳しく知り、さらに瀬田クリニックのホームページ、その他のインターネットのサイトも調べて、この療法を受けてみたいと思うようになった。今は放射線治療が始まったところで、この治療も合わせて受けるには30回の放射線が終わってからになるのだろうが、免疫細胞療法について先生に相談した。
 UFT は5月まで服用してその後止めていたが、先生の勧めで再開することにした。
 先週の血液検査は、腫瘍マーカーを含めて正常の範囲の数字であった。

2003.11. 1

 20日から放射線治療が始まり、大動脈周辺リンパの患部に前から1gy、背中から1gy の2gy の照射を10回受けた。さらに20回を続けることになっている。
 長男が東京から帰り、次男、長女と共に、主治医から病気の現状と治療について詳しく説明を受けた。遠隔のリンパに再発したものと思われるので、これから他の箇所に転移する可能性があること、このリンパには放射線をあてることである程度の効果があるだろう、今後の転移に対処するには QOL を考えて、副作用の強い抗がん剤でなく、UFT を続けてはどうか、どんな抗がん剤でも再発を押さえることは難しい、がんと共生するくらいの気持ちで過ごすことがいいと思われる。このような説明を受けた。私が検討している免疫細胞療法については、今のところ研究されている段階で、どれだけの治療効果があるかは未だ分からない、自己負担のため費用が多くかかる、今の治療に差し障りがあるものではないので希望すれば手紙と共に資料を用意することを教えていただいた。