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術後35日〜

2002.12.10

 今日で術後5週間になる。膵臓から膵液を取り出していた管を抜く。膵臓と腸との接合は時間をかけて慎重にするのだろう。膵液は臓器をとかすほど強い消化液だそうだ。術後ずっと身体にくっつけていた膵液のプラスチックケースから解放された。腸に栄養を送り込んでいた管も明日外されることになっている。

2002.12.15

 手術の際に取ったリンパの顕微鏡検査の結果が出て、妻と共に主治医の説明を受ける。腫瘍は管状線がんの tube1(高分化型)であった、21のリンパの内ひとつにがん細胞があったので、今後抗がん剤を使うかどうか考えようとのこと。このままで転移するかどうかは分からない、また抗がん剤が効くかどうかも分からない、主治医の提案としては UFT という抗がん剤で副作用は少ないもの、十二指腸がんの症例が少なく統計的資料がないので一般の消化器の抗がん剤を適用しているとの説明を受ける。家族で相談して抗がん剤を使うかどうか決めるようにとのことで、しばらく考えさせてもらって返事をすることにする。
 退院も間近になり、回診のある午前中だけベットに居れば良いので、今日から午後に外泊して翌朝病棟に戻ることにする。インターネットで抗がん剤についての情報を集める。

2002.12.18

 初めての入院が十二指腸がんという大きい病を得たが、主治医が日曜日も欠けることなく診て下さり、本当に良い治療をして下さり、10月15日から二ヶ月余りの入院生活を終えて今日無事退院することが出来た。看護婦さん達も、いつも笑顔で接して下さったことも感謝である。自宅に近い岐阜市民病院で手術と治療を受けることが出来て良かったと思う。これからは二週間に一度外来で診察を受けることになった。入院中の消化薬も引き続き飲むように、2週間分もらう。

退院〜

 入院中は食欲が出て来ないことを心配していたが、自宅に帰ってからは食が進んで一人前に食べることが出来る。仕事を離れているので自宅で自由に過ごすことが出来、少しずつ普段の生活に戻して行けばいいと考えている。夕方1時間ほど横になるくらいで、一日起きていても疲れを覚えない。
 入院中にお見舞いにいただいたプロポリスを飲み始める。10滴ずつを2度(計20滴)を目安に飲むようにしている。どのような効果があるか分からないが免疫の力が付くものかと思う。

 インターネットのいろいろなサイト(抗がん剤ガイドラインなど)を参考に読み、近藤誠さんと平岩正樹さんの本も取り寄せて抗がん剤について書かれたものを読む。消化器には抗がん剤は効かない、UFT は効果がない、世界の標準の抗がん剤を用いるべきなど、いろいろな意見があって結局はよく分からない。最初に血液検査の異常に気付いて市民病院へ紹介してくれた、かかりつけの診療所の医師に退院の報告をかねて抗がん剤を飲むべきかどうか相談したところ、飲んだ方が良いでしょうと勧められた。

2003. 1. 9

 退院から二度目の診察で、抗がん剤についていろいろ調べたが分からなっかたと伝えると、それが本当でよく分からないとのこと。いつでも止められるので飲んでみますかということになり、現在の消化薬に合せて経口抗がん剤 UFT を飲み始めることにする。プロポリスも飲んでよろしいかと確認する。