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退院後1年〜

2003.12.18

 退院してちょうど1年目の今日は診察日になっていた。20日程続いた腰からひざへかけての痛みもほぼ取れてきた。主治医に、免疫細胞療法を受けることを見合わせたことを伝え、抗がん剤をどうしたらいいか相談した。今まで UFT を使って来たが、よく使われていると聞くCPT-11、5-FU、TS-1などの抗がん剤に替えてはどうか尋ねた。先生の考えは、固形がんには抗がん剤はあまり効くとは期待できない、強い抗がん剤を使い続けることが寿命を延ばすことになるかどうか証明できない、副作用が強く出るものを使うことの QOL の問題があり、むしろ毎日を充実した生活にする方がいいのでないかということであった。大動脈周辺リンパに転移しているから半年から一年で次の転移の可能性を考える。それから強い抗がん剤で間に合うのか、今から薬を変えた方がいいのか、自分ではよく分からない。希望すれば、抗がん剤を変えましょうとの主治医の意見で、家族とも相談してしばらく考えることにする。かなり長い時間をかけて相談にのっていただいた。

2004. 1. 9

 放射線治療から二度目の CT を撮る。一ヶ月経っているので、リンパに転移したがんは小さくなっているだろうか。

2004. 1.15

 今年最初の診察日。先日の CT はやはり変化がなかった、小さくなっていないとのこと。期待が外れたが、大きくなっていないことを良しとすべきかもしれない。正月に帰って来た長男が、消化器の医師になっている友人に相談して、私の病気には TS-1 がいいのでないかと提案してくれたことを、主治医に伝える。今後の転移の可能性を考えると、今までの UFT から積極的な治療の薬に変えてもらうことが必要でないかとも思う。次回に改めて先生と相談することにする。23日に胸の CT を、2月9日に骨シンチの検査を予約をする。

2004.1.29

 23日の胸のCTは無事問題はなかった。

2004. 2.12

 9日に受けた検査の骨シンチの結果は、第2腰椎に影が見られるが加齢によるものだろうとのこと、引き続き見ていくことになった。この箇所は、放射線治療で20回照射を受けたところだろうか。

2004.2.28

 今月はじめからTS-1を飲みはじめた。どのように副作用が出るか分からないので、はじめは朝晩少ない量からはじめた。第1週の血液検査ではあまり大きな副作用がないことを確認して、晩の量を少し増やした。第2週の検査では、白血球が2820に落ち、ビリルビンも1.8mgと正常値より高い数字になり、副作用が強く出て来たことが分かった。さっそく量を減らして様子を見る。第3週の検査では白血球も3600と正常値に近いところに戻って来た。しかし、自分では気付かずにいたが、顔や手が黒ずんで色素沈着が出ていることが指摘された。自覚症状はなくても、副作用は出ているのだろう。今日までで4週間飲み続けたことになるので、明日から2週間は飲まないで休みを入れることになる。

2004.3.8

 3日に撮ったCTは、大動脈周辺リンパが少し大きくなっているようだとのこと。これは機械が入れ替わったので、鮮明に写ったためかもしれないが、二ヶ月後のCTで確認することになった。放射線治療の効果がなかったのだろうか。TS-1を飲みはじめて、その効果はどうだろうか。先生の意見では、TS-1は未だ4週間の服用であるから、効果が出るのはこれからでしょうとのこと。血液検査は白血球が正常値に戻ったが、ALP、r-GTP、T-BILが基準値から少し外れている。

2004.3.18

TS1の服用を10日間休んで11日から再開した。一週間目の血液検査であったが、白血球が3480あり、まあ問題ない範囲のようで、服用を継続することになった。