十二指腸がんが見つかる
症例が少ない十二指腸がんを患うことになり、今後おなじ病気になる方にとって参考になるかもしれないと考え、記録をホームページに載せることにしました。
2002.10. 9
遊びに来た4歳の孫の手を引いて散歩に出た時、坂道で立ちくらみから歩けなくなってしゃがみ込んでしまった。一ヶ月前に弟を肝臓がんで亡くしたばかりで、健康に注意しなければいけないと思っており、さっそくかかりつけの診療所で診てもらう。血液を取り数日後に結果が出るとのこと。
2002.10.12
いつもの血液検査ではコレステロールが高い程度だが、今回は肝機能と貧血の数値が基準からずいぶん外れていた。医師から岐阜市民病院に紹介するからどこに原因があるか検査してもらうようにと勧められる。
2002.10.15
診療所から紹介状を受け取って岐阜市民病院で診察を受け、その日の内に消化器内科に検査入院することになる。さっそく再度の血液検査、レントゲン、CT、肝膵エコーと検査が続けられることになる。
2002.10.18
おおよその見当がついたのか十二指腸に内視鏡を入れて胆管、膵臓を見る検査 ERCP が行われる。胆管が詰まっていれば鼻から管を通すと前もって説明があり、眠らせて検査が始まる。妻が検査室に呼ばれ、十二指腸の乳頭部(膵液と胆汁の出口)に腫瘍が出来ており、ここから出血している画像を見せて、これはおそらくがんであると説明がある。組織を取り検査に出される。入院からわずか4日で患部がどこにあるかを突き止められる。
2002.10.21
鼻から胆管への管で胆汁を体外へ取り出しているが、この管を使って造影剤を入れて、十二指腸乳頭部と膵臓、胆管を見る検査が行われる。終了後、腫瘍が乳頭部の胆汁、膵液の出口をふさいでおり、治療は十二指腸と膵頭を切除する手術になると説明があった。
2002.10.23
十二指腸、膵臓、胆管のまわりは血管が多いところであり、大きい手術の準備として血管造影を受け、合せて造影剤を使った CT の検査も受けた。カテーテルの血管造影は初めてで心配したが、無事1時間余りで終わる。自分では動かないように、医師や看護婦さんの手でベットに乗せてもらって病室へ、さらに3時間安静に保って血管がふさがっていることを確認し、動くことが認められた。医師から、明日にも外科の担当医師に診てもらうように指示がある。
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