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術後11日〜

2002.11.16

 術後10日間個室に居たが、今日から4人の大部屋に移る。昨日造影剤を使ったレントゲンで胃と腸の流れを確認して、今日から流動食も始まる。次は三分粥、五分粥、七分粥、全粥と二日ずつのペースで替わって行くことになっている。娘が飾ってくれた花を水彩画に描こうと、少し元気が出てきた。

2002.11.19

 妻が私のがんの告知をはじめ一人で背負い込んで悩んだり、術後病室に泊まり込んだりした疲れから、胃の調子が悪く感じられたので、胃カメラの検査を受けた。幸い何ごともなかったので安心する。
 手術の後しばらくベットに寝ていたため、足や腰の筋力が弱っている。廊下を歩くことを心がける。

2002.11.21

 胆汁を取り出す管に栓をして止める。管はお腹に残したままであるが、これで胆汁が腸の中に流れるようになり、消化液の働きが始まることになる。未だ食欲は出て来ないが、手術から日が浅いのでやむを得ないことだろう。

2002.11.22

 点滴が無くなる。経腸チューブの栄養が朝6時に始まり夜9時に終わるので、夜はこれが無くなり、膵液を取り出す管だけになる。毎朝5時に看護婦さんが血糖値を計るが、手術直後の 105 前後から今は 70 台に落ちてきている。膵臓の一部を切っているのでインシュリンの働きを調べるのだろう。ところで膵液はよく出ているようで、日に 600 cc ほどになるのだろうか。決まった時間より前に容器がいっぱいになる。

2002.11.26

 食欲が出て来ないことを訴えたところ、経腸の栄養 900 cc を 600 cc に減らそうということになる。2本目の管が外される。

2002.11.29

 声がかすれて、耳鼻科で診てもらうと、片方の声帯が麻痺して動きが鈍いとのこと。喉と胸の CT を撮る。

2002.12. 1

 術後はじめて外出して3時間ほど家に帰る。みんなで夕食にきりたんぽ鍋を囲み、食がよくすすむ。温室のような病棟に居ると家は寒いので早々に病院へ戻る。

2002.12. 3

 耳鼻科の診察があり、CT に問題がなかったことを聞く。まだ声帯の麻痺は治っていないが様子を見ることになる。手術の際に人工呼吸器を挿入して声帯を圧迫したのかもしれない。

2002.12. 5

 半月前に止めた胆汁を取り出す管を抜き取る。残る管は2本となる。