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2005.10.6
血液検査の数値が普通に戻って、ジェムザールの点滴を受ける。 2005.10.13 6日にジェムザールの点滴を受けて、この一週間毎日10回以上の下痢が続き、身体もだるくなり、なんとかして下痢を止めないと体力がなくなるように感じていた。主治医に状況を伝えて、新たに半夏瀉心湯という漢方薬を処方してもらった。今までの下痢の薬と合わせて、下痢が止まることを期待している。血液検査は白血球 3,500 くらいであったが、下痢で苦しんだ後でもあり、抗がん剤の点滴は一週休みにしてもらう。 2005.10.20 8月初め以来の下痢で最近は腹部上部に鈍い痛みもあり、何かをする意欲が出なくなり、リクライニングの椅子で身体を休めることが多くなった。体重も50キロにへり、身体がだるく、このままお腹の調子が直らないと体力が落ちて行くのが心配になった。今日の診察で主治医にこれを伝え、なんとかして下痢を直したい、いま処方されている薬でこれと言った効果が出ていないこと述べる。5月の入院時以来、膵臓、肝臓につないだ腸にステントを付けてお腹の外へ出し、ふたをしたまま残している。リンパに再発して腸が詰まった時に、これから胆汁、膵液を取り出したもので、念のために残して来た。これが下痢の原因になっていることはないか相談し、これに細菌が付くことは可能性としてあるとのことで、取り外してもらうことになった。可能性の考えられる原因を、ひとつずつつぶしてお腹の調子を回復させたいと思う。 2005.10.27 ようやくここ2、3日下痢の回数が日に数回になった。腹部上部の固い部分について主治医に尋ねると、CT で分かったリンパ周囲の軟部組織の増大したものと腸が一体になっているようであり、リンパから癌が広がっているようだ。昼の間はそれほど感じないが、夜分とこで眠る時にはこの部分に鈍い痛みを感じて眠れないこともあり、痛み止めを処方してもらう。癌が広がっているということなので、下痢でいつまでも抗がん剤を止めることも心配になり、今日から TS-1 の服用を再開する。 2005.11.7 TS-1 の服用を27日から再開したものの、また下痢がひどくなり、体調がかんばしくないように感じて三日目に中止することにした。30日診察を受けると、抗がん剤で粘膜がやられたのかも知れませんね、とのこと。体力を回復するためには点滴を受けないといけないように感じて、診察後ビタミンの点滴を受ける。続いて火、水、金と三回通院して同じ点滴を受ける。 今日の診察で、三ヶ月ぶりの CT を15日で予約する。主治医から CT で腹部の癌が大きくなっているでしょうが、抗がん剤を使うと体調を崩す現状では、厳しいが対処療法しか出来ないとの話を聞く。お腹の上部に手のひらにおさまる程度の固まりが分かるので、だいぶ進行していることを受け入れないといけないと思う。 2005.11.11 朝、腹部に激しい痛みを感じ市民病院へ行く。そのまま入院して治療を受ける事になる。昼前に吐血、血圧も上が60と非常に良くない状態。再々発した癌が、腸を塞ぎ胆汁、膵液を流れなくしているのと、癌自体から出血しているらしく、輸血する事になる。癌からの出血を止める事が出来ないと主治医より告げられる。 2005.11.12 11日にお腹に付けたチューブ付近から出血。腹部から溢れてくる感じ。 2005.11.13 昼過ぎに吐血。量も多いため輸血を継続してもらう。血糊のような血便も続く。 苦しい状態が続くが輸血が効くのか血圧も戻り、2、3日ごとに調子の良い日と悪い日を繰り返す。 2005.11.24 数日前から、少しずつ尿の出が悪くなっていて意識が朦朧とし始める。 2005.11.25 血が固まってしまうのか、お腹に付けたチューブから胆汁や膵液の出が悪くなる為、肝臓に直接チューブを刺し胆汁を体外に出す。(数日前から、チューブから流れてくる胆汁が血液と区別できないほど濃い色に変わっていた) 2005.11.27 吐き気が酷く、黒っぽい色の物を繰り返し吐く。(主治医に確認すると、黒っぽい物は胆汁ではなく血液らしい) 2005.11.29 前日の深夜より激しい痛みが明け方まで続く。鎮痛剤が効き始め痛みは落ち着き始めるが、息使いが変わる。夕方から痛み、吐き気が激しくなる。 午後9時21分 天に召されました。 2005.11.07以降の更新は残念ながら本人には出来ませんでした。11日に入院して以降、調子の良い日にメールの確認と数件の返信をした程度で、ライフワークであったPCを開く事はあまり出来ない状態でした。沢山の方に、このホームページを見ていただけた事を感謝致します。また、同じ様に癌を患っている方々、ご家族のみなさまに多くの励ましや助言をいただけた事も本人の支えになったと思います。2002.10月に癌が見つかってから約3年の闘病生活でした。常に冷静に現状を受け止め、諦めず、前向きに病気と対決した姿勢に改めて父の偉大さを知りました。病気を克服することは出来ませんでしたが、父の願い通り同じ病を得る方の少しでも参考になればと思います。 2006.01.03
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