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手術の準備

2002.10.24

 内科で十二指腸乳頭部の腫瘍が見つかり、治療は手術が必要であることから外科の診察を受ける。担当して下さる主治医から十二指腸、膵頭、胆のうを切除して、胃と小腸、胆管、膵臓をつなぐ手術の説明を受ける。11月5日予定。

2002.10.28

 鼻に胆汁を取り出す管をつけたままであるが、外出の許可もあり、たまたま9月末に胃カメラと大腸ファイバーの定期検診を受けた大島クリニックへ報告に行く。この時は大腸にポリープがひとつあって内視鏡で取り除いただけで、胃と十二指腸の入り口には問題が無かった。わずか半月後、数センチ先に腫瘍が見つかることになり皮肉なものである。今回の入院で分かったことを告げると、膵臓の頭部も切ることで血糖値が上がるようになるかもしれない、十二指腸乳頭部の腫瘍は症例が少ない手術ではあるが大丈夫であるなど聞かされる。帰りの車の中で、妻から18日の内視鏡で主治医からがんであると説明があったことを聞く。今日までの10日間、妻は私に告げずひとりで悩んでいた。私は内心がんでないかと思っていたので、ショックは受けなかった。

2002.10.29

 主治医から組織検査の結果がんであったと説明を受ける。一ヶ月前に弟が肝臓がんで急に亡くなり、いとこが二人抗がん剤の治療を受けていることもあって、次は私と感じていたことが現実となった。

2002.10.30

 内科の隣のベットの方は C 型肝炎で肝臓にできたがんをラジオ波熱で焼く治療を受けていた。一週間ほどの入院で、2センチ程度の大きさのものをお腹に穴を開けて一度で2個づつ取り除き、3、4個あれば二度治療が行われていた。次の検査で肝臓に新しくがんができているのが見つかると、この治療を繰り返しているそうである。とても元気そうで、趣味の園芸を楽しんでいるとのこと。このような治療が出来るようになったことは幸いだ。

 内科病棟から仲間の患者さんや看護婦さんの励ましを受けて外科病棟に移る。妹二人がセカンドオピニオンを受けるため、検査データを病院から借りて愛知がんセンターに行く。私は予定通りこの病院で手術を受けるつもりであったので、妹達の聞いてくれたセカンドオピニオンは参考だけとする。

2002.11. 3

 MRICT の検査を受ける。40分も同じ姿勢を求められたので背中が痛む。

 外泊してもよろしいと言われているが、手術前に風邪を引いても行けないので、3時間程度家に外出するだけで暖かい病室に戻る。