だぶる厄MAN 椎間板ヘルニアと深部静脈血栓症の闘病記+α
アドバイス

1. 入院準備物
2. ミエロ検査
3. 入院計画書
4. 手術の前に
5. ベッドの高さ
6. 高額療養費
7. リハビリ-1-
8. リハビリ-2-
9. 治療費明細
10. 手術を受けた理由
11. 硬質コルセット
12. 軟性コルセット
13. リスクマネージメント
14. 曲がりません
15. DVTに要注意!
16. 洗顔は辛い!
17. 重い荷物
18. 関節痛
手術に対するリスクマネージメント 

今年(2002年)の10月から高額療養費が改正されて支払い金額が増加しましたが、加えて来年4月からは本人3割負担となってしまいます。
セカンドオピニオン早々に手術に踏み切ったのには、これも大きな問題だったわけですね(苦笑)。

さて、手術をお考えの方々に。
辛い腰痛や坐骨神経痛に日々お悩みのことと思いますが、誰しも身体にメスを入れることは相当な覚悟が要ると思うのです。また、得体の知れない全身麻酔に対する恐怖もあります。
従って、私が思う手術適用者の条件とは、
・腰痛、坐骨神経痛が酷く、日常生活に完全に支障をきたす
・排泄、排尿障害が出ている
・将来的に歩行が困難になる
と、体験上思います(私は全て該当しました;苦笑)。

*これらは結構大きな問題です。今後も、加筆(修正)更新が必要と考えております。

□ 金銭
必要経費 治療費明細(*ご参照後は、ブラウザの「戻る」でお戻りください)をご覧になって分かるように、一時的にも支払う医療費はかなりの額になります。
退院時に支払った医療費は、本人2割負担で約72万円でした。
これに、入院中に支払った硬質コルセットの代金を含めれば、約77万円にもなります。
但し、私の場合、術後に深部静脈血栓症を発症したので、入院中の治療費は椎間板ヘルニアだけの治療費ではありませんし、また入院期間も3週間余り延長となったので、同様の手術をしたとしてもこれほどは掛からないと思います。
単純に、延長となった分の給食費と入院・治療費等を差し引いても、約69万円です。
そして、これに手術前の検査や検査入院等にかかった医療費や、通院にかかる往復の交通費、入院後の家族のお見舞い(身の回りの世話等)にかかる交通費、入院中の雑費(規格外の飲食費等)を加えると、かなりの金額になります。

私の場合、自宅からも、身を寄せた実家からも遠距離通院となるので、交通費はかなりの額に達しました(涙)。
また、入院前後の合計約1ヵ月半は実家の世話になったので、面倒を見て貰う代償に10万円を置いていった(少ないか?)ので、90万円くらいはお金を使ったことになります。
それに、入院に備えた衣類等もありますし......。決して少なくない金額ですよね?
止めは、退屈凌ぎの為に購入したノートPC(バイオC1)とネット接続に使用するエアーエッヂ本体と接続費用を入れると......110万円弱となってしまいました(汗)。

*高額療養費貸付制度があるので、後日「高額療養費」に加筆する予定です。

生命保険 お若い方の中では、生命保険に未加入の方もいらっしゃるかと思いますが、いざという時に頼りになるこの生命保険。ニッセ○さん、お世話になりました(笑)。

私が加入している生命保険の入院・通院特約についてご紹介しておきます。
終身保険では、入院医療特約が5,000円/日(5日目から)、通院特約が3,000円/回(退院後3ヶ月、30回まで)。これに、生存保障重点型年金の入院医療特約が3,000円/日(5日目から)が支給されます。
また、ニッセ○さんでは、椎間板ヘルニアの手術に対する給付金は、入院特約の20倍です。
特約には様々な商品が発売されていますし、それぞれの保障金額は、自由に設定できます。
但し、毎月の予算(収入)と相談になります。

収支
療養費還付金572,509円(入院中に支払った硬質コルセット代金の80%+高額療養費)
疾病入院給付金312,000円(5,000円×39日+3,000円×39日)
手術給付金160,000円(5,000円×20倍+3,000円×20倍)
合計1,044,509円

これに通院特約が5回分ついたので、プラス15,000円。〆て1,059,509円となりました。
使った金額とほぼ同じくらいですが、生命保険の力の偉大さを痛感した今日この頃です。
特に、生存保障重点型年金につけていた特約が大きかったですね。

□ 手術
レーザー レーザーによる椎間板ヘルニア減圧術。
細い針を患部に刺し、レーザーファイバーを針の中から通して、約10分間レーザーを照射。椎間板の中心を蒸発させることにより、椎間板の内圧をさげて神経への圧迫を除く手術。
但し、髄核が脱出したヘルニアには効かないそうです。
合併症の心配がない、跡が残らない、日帰りも可能.....などと良い事尽くめの様ですが、如何でしょう?
費用は20〜40万円、或いはこれを遥かに上回る金額と様々です。
椎体1個の追加に約10万円とも!( ̄▽ ̄;

*健康保険適用外です。

ラブ法 背中を10cm程度切開して、脊髄神経を圧迫している脱出した髄核を切除、摘出する手術。
最近では、内視鏡を使う方法もあるそうです。なんと切開部1cm!?
入院期間は、2〜3週間。手術の翌々日くらいから歩行器を使って歩くことが出来ます。
コルセットは軟性のものを3ヶ月程度つけます。

上記のレーザー、そしてこのラブ法は根治術ではありません。
一度傷んだ椎間板は元通りにはなりませんし、同じ部位のヘルニア再発も充分にあります。他の椎間板もヘルニアになる可能性だってあります。
肥満型の方は体重を減らし、腰部に過度の負担がかからぬよう注意が必要です。腹筋背筋を鍛え、筋肉のコルセットをつける等の日常管理が大切です。

固定術 前方、後方、側後方といろいろあるようですが、私は後方固定術。
医療機関によって、若干の術法の違いがあるようです。

腰部を約20cm切開し、潰れた椎間板の癒着を掃除した後、チタン製のスペーサー(籠のようなもの)に取った椎弓を砕いて入れ、椎間板の代わりに患部に挟み込む。それから、後方から金属製の棒・ネジ・ボルト等で椎体間を固定する手術。また、砕いた自骨を背中側から患部に振りかけて骨化を促す。
入院期間は、約1ヶ月。
術後硬質コルセットを3ヶ月、その後軟性コルセットを3ヶ月装着します。
固定した部分は当然曲がりません。動作がちょっと不自由になります。

主治医によると、こうした手法は約15年の実績があり、最も安定した成績を残しているそうです。また、埋め込んだ金属等を抜くことは必要ないとの事ですが、時に不幸にも術後や経年変化で折れたり、固定したボルトが緩んだりすることがあるそうです。この時には再び手術の必要があるとのことですが、あんな苦しみはもう経験したくないですね(苦笑)。

術後、腰痛と坐骨神経痛は緩和されますが、100%解消する訳ではないことを知っておく必要があります。
勿論、術後、それまでの苦しみが嘘のように快癒される方もいらっしゃるようですが、これは後遺障害と共に最も関心の高い問題ではないでしょうか。
また、将来的に、手術をした部分以外の椎間板が傷む可能性は当然あります。
無理は禁物ですね。

合併症 簡潔に記しております。これらは、あくまでも極小さな可能性です。

手術によるもの
深部静脈血栓症。高齢者に多いのが肺炎・膀胱炎・床ずれ・痴呆。

以下、全身麻酔によるもの
歯の損傷   (チューブを入れる時に、詰め物が取れたり、弱い歯が欠けたり折れたり)
声帯肉芽腫 (チューブ挿管で声帯に多少の傷がつき、これが元で声帯肉芽腫が生じる)
悪性高熱症 (遺伝的要素が強い。高熱を発し、筋硬直・心停止という恐ろしいもの)

高齢者や持病をお持ちの方に多いもの
気道閉塞、 喘息発作、誤嚥性肺炎、無気肺、気胸、肺水腫、肺血栓、肺梗塞など
不整脈、狭心症、心筋梗塞、心不全、心停止
末梢神経傷害、脳梗塞、脳出血

喫煙者は、血液の酸素運搬能が落ちていることや痰が多いことから、術後合併症の危険性が高くなるので、手術前は必ず禁煙です。私は、術日に遡って1週間の禁煙を指示されました。
また、アルコール常飲者は麻酔が効き難い、途中で麻酔が切れやすいという話を耳にしましたが、現在、薬剤の改善によりそのようなことは無いそうです。しかし、手術前は禁酒しておきましょう(笑)。私は、手術日に遡って2週間前から禁酒しました。
因みに、私の場合、前歯2本が差し歯ですが折れることなく無事、声帯は暫く痛みが出て声が枯れましたがすぐに治癒しました。
が、不幸にも深部静脈血栓症が発症してしまい、完治することなく現在に至っております。

いずれにせよ、専門の麻酔医が常駐する病院で手術を受けるに越したことは無いようです。

後遺障害 痺れ、筋力の低下。
神経が強い圧迫を受け続けていると、手術をして圧迫を開放しても元に戻らなくなる場合があるそうです。それに伴って、筋力も弱まることがあります。
また、手術の際には、神経に傷をつけない為に一時的に移動させたり、椎間板の癒着を取る為に触ることもあります。それによって、術後暫くは坐骨神経痛が残る場合があります。

私の場合、坐骨神経痛はさほど酷くはなかったのですが(どちらかというと、冷え性がきつかった・左の臀部から腿、膝下に時折痺れを感じる程度)、手術前には問題なかったのに、術後足の指に力が入り難くなったこと(特に左親指)です。
排尿障害は綺麗に解消された様子(嬉)で、坐骨神経痛は気にならなくなりました。
ついでに言えば、腰痛は80%は解消されたでしょうか?
経過はまだ見ていかねばならないので、これは今後も引き続き、治療記録のコーナーに掲載していく予定でおります。


以上は、私の体験に基づき、各医師からのインフォームドコンセント等を参考にまとめたものです。

人それぞれ症状や回復期間には、当然個人差があります。
まずは医師の診断を受けること、その診断や治療方針等に疑問や不安を持った場合は、セカンドオピニオンを得る為に、別の病院、医師にかかることをお勧め致します。



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