だぶる厄MAN 椎間板ヘルニアと深部静脈血栓症の闘病記+α
治療記録

1. はじめに
2. 主な症状
3. 原因
4. 検査方法
5. 治療方法
6. 続発症
7. ロングフライト血栓症
8. 日常管理
9. そして......
10. 急性期経過
11. 7/10/2002現在
12. 9/4/2002現在
13. 2002.11.現在
14. 2003.3.現在
15. ストッキングの末路
16. 2003.8.現在
17. 2003.12.現在
18. 2004.5.現在
19. 2004.7.現在
◇ ロングフライト血栓症とは ◇

一般的に6時間を越える長時間のフライトの間、座席でじっと座ったままの状態でいることにより、飛行中、或いは旅行後の数日間に発症する深部静脈血栓症に肺塞栓症が併発した状態のことです。

これは既述の『原因/高リスク因子』を持つ人が最も注意すべきことですが、
事前の知識があれば容易に予防ができるのです
(詳しくは各航空会社のHPで予防法等の説明があるので、そちらをご参照くださると良いかと思います。)

・衣類は締め付けのない、ゆったりとしたものを選ぶこと。
・適度に水分を取ること。アルコール類は控えめにすること。
・長時間のフライトでは、適度に足を動かすこと(脹脛を揉んだり、足首の背屈、等)。

以上の3点が、その予防に効果的とされているようですね。

また、最近では、この疾患が大きく取り上げられるようになった為に、健康な方でも長時間のフライトには弾力性ストッキングの着用を勧めるようにもなってきたようです。

元々は、エコノミークラスの狭い座席に着いていた人に多く見受けられた疾患の為に『エコノミークラス症候群』と名付けられたようですが、正確には「深部静脈血栓症に肺塞栓症を併発」と呼ぶべきところが、語呂が悪いという理由でもあったのでしょうか?
しかし、このロングフライト血栓症で注意が必要なポイントは、長時間のフライトだけではなく、長距離バス・列車・トラック、そして観劇等でも原理は同じことであるところです。ただ、それらの発症頻度が低いことや長時間のフライトの方が危険性が高いということで、注意を喚起する為にも、『ロングフライト血栓症』と称するに至ったようです。
何れにせよ、この「深部静脈血栓症に肺塞栓症が併発」する頻度は、圧倒的に下半身の外科手術を受けた人に多いことに変わりはなく、深部静脈血栓症患者街道邁進中の私としてはちょいと解せないのではあります。
フライト中に発症したわけでもないのに、『ロングフライト血栓症』とはこれ如何に?(苦笑)

とにもかくにも、「私は大丈夫!」と慢心することなく、予防できるのであれば積極的に予防策を取り、 不幸な発症を避けていただきたいと思います。例え急性肺塞栓を発症しなくとも、深部静脈血栓症になれば、 やはり日常生活には支障がでますし、気分も憂鬱になりがちです。

原因こそ違え、私のように深部静脈が完全に閉塞してしまったら完治はないのですし、続発症の予防にも気を割かなければならず、また日常生活上の疾患管理も同じくなのです。

重ねて申し上げますが、予防できるのならば、横着がらずに予防策を取ってくださいね。
深部静脈血栓症は一生のお付き合いになりますよ......と経験者は語るのでした。



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