だぶる厄MAN 椎間板ヘルニアと深部静脈血栓症の闘病記+α
治療記録

1. はじめに
2. 主な症状
3. 原因
4. 検査方法
5. 治療方法
6. 続発症
7. ロングフライト血栓症
8. 日常管理
9. そして......
10. 急性期経過
11. 7/10/2002現在
12. 9/4/2002現在
13. 2002.11.現在
14. 2003.3.現在
15. ストッキングの末路
16. 2003.8.現在
17. 2003.12.現在
18. 2004.5.現在
◇ そして、これからも ◇

このコーナーを掲載するにあたって、血液関連の疾患を調べてみましたが、この深部静脈血栓症以外にも たくさんの疾患があることが分かりました。快癒するものから難病まで、実に様々です。
しかし、どれほどの患者さんがいらっしゃるのかは知る由もありません。
が、それぞれ相応の悩みがあって然りだと思われます。

私の場合、腰椎椎間板ヘルニア後方固定術を受けるに当たっては散々悩み抜きましたが、それ以上のインパクトを持って現れたのが、この深部静脈血栓症だったのです。決して、大袈裟ではありません。
術前の整形外科主治医によるインフォームドコンセントでは腰を切ることについての後遺障害について、また麻 酔科担当医によるインフォームドコンセントでは全身麻酔に関わる合併症や後遺障害について、詳しい説明が得られました。
ただ、突如発症したこの深部静脈血栓症については事前の説明など全くありませんでしたから、私の頭は崩壊寸前のパニック状態となったのです(苦笑)。
入院中は発症後も充分な説明を受けることができませんでしたから(血管外科担当医によると、発症当時の私
の精神的なショックは相当なものであったらしく、詳細な説明をすればより酷くなるかもしれず、例え説明を省き
叱り付けてでも安静治療を行うことを選択したと後から聞きました)、ひとりベッドの上で悩んでおりました。

もう二度と飛んだり走ったりできなくなるのかなぁ。
いや、それよりもこんな足では社会復帰すら危ないかもしれない。まともに歩くことができないし。
そうなれば、これから先は両親の加護の元で両親の年金を当てにしての生活になるのか?
両親が死んでしまったら、生活保護でも受けないとならなくなるのか?
いやいや、何とかなる筈だ......。

このようなこと以外にも、いろいろなことが脳裏に浮かんでは消え浮かんでは消えという状態でした。
疾患に対する情報がないということが、本当に精神的にきつかったのです。本当にギリギリの精神状態でした。
だからと言って、お世話になったそれぞれの担当医師達を責める気などは毛頭ありません。
誤解のないようお願いいたします。
血管外科医は、各検査を終えた後のショックに耐えている私を見て、「無駄になるかもしれないが、やってみ
よう!」と、休日にも関わらず診察に検査と保存治療の範囲内ではあらゆることをしてくださったのです。

そうなんです......。
このコーナー掲載の目的は、医師・医療機関を誹謗中傷することではなく、情報さえあれば予想されうる疾患に
対して、医療については素人でも何とか対峙できることをお伝えしたかったのですね。

初めてご覧になる方や手術を控えた方には、却って不安を煽るような感じをお受けになられるかもしれません。
が、何度も申し上げましたように予防できるものならば、積極的に予防策に励んでいただきたいのです。
何故なら、この疾患が私のように慢性化してしまうと、二度と元通りの状態には戻らないからなのです。
これは、精神的に非常に辛い......。
また、発症の原因が手術によるものであるとはっきり分かっていても、今後、他の部位にも発症するのではない
かという不安は正直言って大きいものがあります。或いは、弾力性ストッキングを履き続けなければ生活ができ
ないのでは、余りにも継続する精神的な苦痛が圧し掛かってくるのです。
更なる続発症を引き起こしてしまうかもしれないという可能性も無きにしも非ず......。
静脈瘤は見た目に醜悪であることも手伝い憂鬱ですし、脳塞栓・心筋梗塞・脳梗塞などは生命にも関わる一大
事となってしまいます。

このように、心の中の激しい葛藤を書き連ねるのは、まだ私が治療中の身であるからでしょう。
治療や経過に関しては、通院先(整形外科、血管外科)が同じである為、腰椎椎間板ヘルニアの術後経過にあ
わせて順次掲載していくつもりです。そして、深部静脈血栓症の経過だけを整理したものをこちらに掲載しようかと考えております。

それでは、現在この疾患と闘っていらっしゃる方々、或いは不幸にも発症してしまった方々には、1日も早く少し
でも快方に向かわれることをお祈り申し上げて、このコーナーの締め括りとさせていただきます。


最後に申し添えておきますが、
私は医師ではありません。また、医療従事者でもありません。
記載事項に誤りがあれば、お詫びの上、即座に訂正させていただきます。


ご精読、有難うございました。


*次のページからは、発症から治療の経過を体験記として掲載いたします。



Copyright(C) 2000-2002 猫ぢぃ All rights reserved.