だぶる厄MAN 椎間板ヘルニアと深部静脈血栓症の闘病記+α
治療記録

1. はじめに
2. 主な症状
3. 原因
4. 検査方法
5. 治療方法
6. 続発症
7. ロングフライト血栓症
8. 日常管理
9. そして......
10. 急性期経過
11. 7/10/2002現在
12. 9/4/2002現在
13. 2002.11.現在
14. 2003.3.現在
15. ストッキングの末路
16. 2003.8.現在
17. 2003.12.現在
18. 2004.5.現在
19. 2004.7.現在
2002.7.11〜9.4まで

これより、深部静脈血栓症治療のページとして独立記載していきます。

*薬の処方でガスターとあるのは、永年の友?である胃潰瘍の再発を抑える為です。

前回以降 今年の夏、関西地区は異常なほど暑い。
連日30度を超え、最高気温は38度にもなる。

元来汗っかきな私であるが、外回りをすれば特に上半身の発汗がおびただしく(苦笑)、やはり体内の水分が不足し血流が悪くなる所為か?足のだるさは激しくなる一方だ。
たった半日の活動だけでこれでは先が思いやられるのではあるが、今のところ所属長の加護を受けた内勤中心の業務スタイルには感謝したい。

しかし、内勤ということはデスクワークがその中心である。
座りっ放しでも膝から下が痺れたり疼痛が出たりするので、定期的に椅子から立ちオフィス内を熊のように歩き回るか(笑)、或いは要もなくトイレに立つか、足踏みをしなければならないのである。
当然、椅子に座っている間でも、時々足首を屈曲させたりしながら筋肉を動かしてはいるのであるが、それでも上記の如く足を使わなければ症状が治まらないことが多いのである。

たとえ周囲の理解があっても、腰痛やヘルニアの術後管理にプラスしてこの慢性化した疾患と、精神的には本当にきつい日々を送っているのである。

8/17(sat) 久々の日帰りロングツーリング。
ちょい乗りを含めて半年以上前に乗ったきりであった。

ここ兵庫県某市から徳島県の剣山までの往復であったが、走行距離は約500キロにもなった。
スタートして間もなく、弾力性ストッキングを履いていないことに気付いたが、持ち前の気楽さからそのまま突っ走ってしまった(これが間違いだったか......)。
そして、走り始めてから約5時間が経過してから疼痛が激しくなってしまったのである。

スタートから帰宅まで約12時間。
履いていたジーンズやソックスを脱ぎ捨て右足を見てみると、膝頭あたりからつま先まで紫色に変色し、所々に濃い紫斑が現れて仰天した。
恐らく顔色は青ざめていたのであろうが、そこは気楽な私である。
「その内、元に戻るでしょ......(あくまで希望的観測)。」と、予定通りに友人宅での飲み会に出かけたのであった(笑)。

*翌朝には、元に戻っておりました。

9/4(wed) 血管外科のみ外来。

午前10時。
診察予約の確認の為、カードを読み取り器に押し込む。
心は既に戦闘モードに入っているのであった。
何故なら、市中の基幹となるこの総合病院に押し寄せる患者(私も含めて)にどれだけの血液検査が出されているかによって、診察室に辿り着くまでの所要時間が決定されるからである。
但し、誤解を避ける為に申し上げておくが、戦闘モードとは、周囲の患者達のおしゃべり(病気自慢?)や待たされることへの不平不満等に耳を貸さず、ひとり冷静に過ごす平常心を保つことである。修行が足らぬ私にはまだまだ難しい(苦笑)。

さて、前回の外来記録をご参照いただきたい。
検査室前には診察開始時刻と同時に長蛇の列ができていたではないか。
今日は、診察開始から既に1時間半が経過しているから、あのようなことはないであろうと勝手に想像したのではあるが......。

私は今日ここに来たことを激しく後悔した!

狭い検査室から人が溢れているではないかっ。
座って待つところもなく、かといっていつ自分の名前が読み上げられるかわからないので、遠くに避難する訳にもいかず、仕方なく検査室前の廊下の空いているスペースに身を潜めて立ち続けて自分の番を待つことにした。
室内や廊下、そして検査受付前にまで溢れている人の数は、凡そ60名くらいであろうか?
ほとんどの方々は大人しく順番を待っているが、採血台に腕を置いた瞬間から不満が漏れるようである(苦笑)。
かすかに廊下にまで会話が漏れてくるが、採血室のナースのとある言葉が私の耳を衝いたのである

ごめんなさいねぇ。今、だいたい50分待ちなの......。

め、眩暈......(くらくら〜)。
果たして午前中に外来に辿り着けるのであろうか?

廊下に立って待つ間には、車椅子に乗った患者もひっきりなしに通って行く。
壁に背中を貼り付けて通して差し上げるのであるが、同じく壁際に立つ他の人々の中には気付かず車椅子を立ち往生させる人も少なからず居たことには哀しくなってしまった。
あなた方には学習能力がないのか?......或いは、気遣いができないのか(哀)。
世の中助け合いとは死語になったと感じたものである(エピソードに詳細掲載予定)。

深く考えさせられる小一時間を過ごし、漸く診察室に入ったのは午前11時30分頃。
前週に外来に電話ではあるが、昨年の入院時に撮った静脈造影検査のX線フィルムを見せて欲しいと依頼をしていたのである。
それに、我が「だぶる厄MAN」交流広場BBSで知り合った方のことについて、主治医にはお門違いには相違ないのであるが是非ともお聞きしたかった事柄があったのである。

せんせ、お忙しいところ申し訳ないのですが.......と申し訳なさそうに言う私に目もくれず、
しゃかしゃかしゃか......と、フィルムをシャーカステンに差し込み、徐に説明を始める我が主治医。

写真撮らせていただいていいですか?(もじもじ)
「えっ!?な、なにーっ!!」
あ、あの。整形外科ではいっつも快く撮らせていただいてますが......。
「何に使うの?(疑心暗鬼気味)」
え、ええ。記念に......。
「ま、ええ記念ではないわなぁ。......どうぞ。」
とんだ貰い物でしたねぇ(最大限に気遣い)。

そして、下半身は下着姿の私の足を目視と触診のみの診察を終えてひと言。
「半年でお薬は止めるようにしてるんですが、どうします?減らしますか??」
......そうしてください。
「薬の副作用は出ていないし、新たな血栓はできないと思います。じゃ、そう言うことで......。」と言い残し、私が着衣を直している診察室と待合を遮るたったひとつのカーテンをガバッと開き、主治医は診察室を脱兎の如く後にしたのであった。

げっ......?!あたくしのおぱんつと生足が皆様に丸見えやんか(泣)。

かくして、本日の貴重な診察が目出度く終了したわけであるが、今ひとつ不完全燃焼気味であったのは言うまでもないことである。

診察室から出た後は、会計用の診察履歴を記したファイルを外来ナースから手渡されるのを待つのであるが、その時、私は見てはいけないものを見てしまったのである!

主治医が、外来横のトイレからあたふたと出てくるのを!

うぅっ......。
せ、せんせっ。トイレにいきたかったなら、始めにそうと仰ってくださればよかったのに。
こちとら貴重な時間なのですよ、おわかりですか?せんせー(涙)。

次は、事前に「せんせー、しっこ(○んこ)大丈夫ですか?」と聞こうと心したのは言うまでもないことである(苦笑)。

*ワーファリン(3錠から2錠へ減量処方)、バイアスピリン(変わらず)、ガスター処方。

ここまでの総括 結局のところ、症状に何ら変わりはなく、良くなったり悪くなったりの繰り返しである。

「寒くなったら、また症状が酷くなるんとちゃうの?」と心ある同僚からは声をかけていただくが、これだけは経験してみないと分からないものである。確かに気温が下がれば、血管が萎縮するのは周知の事実ではあるが、如何せん素人にはどのような変化がもたらされるかは想像し得ないのである。

それ以前に克服しなければならないのは、私の職業柄から、近い将来的に毎日朝から夜までの外回りに耐えることができる足になるのか否か。この一点にかかっていると言っても過言ではない。

これに対する回答は、早ければ今月の2度の出張で出されるかも知れない。
私としては、ただ祈るだけである。

*次回は診察最終回か?(2002年10月30日です)





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