09年2月28日「酒とつまみ」持ち込み企画 今夜決定! 焼酎お湯割りに一番合う梅干し in 梅屋敷
ゲスト:マギー(進行)、大竹聡、斎藤正、なぎら健壱、井筒和幸、山崎樹範
寒い時はやっぱり焼酎のお湯割り。それに乗じておなじみ「酒とつまみ」が企画を持ち込んできた。それが今回の企画、焼酎のお湯割りに一番合う梅干しを見つけるというもの。雑誌でやればよさそうなものだが、企画がまともすぎて雑誌ではできないとのこと。タモリや井筒はそもそも梅など入れない派のようだが、そこは今回使う酒が甲類焼酎であるからして、梅で味を引き出すことに意味がある、とはなぎらの弁。

味比べにあたっては、実際に呑んでいくと味覚がおかしくなるので、生の焼酎に通して梅を食べていくことになった。そしてそれがお湯割りになったらどうなるか、というのを想像していくのだそうだ。しかしそんな企画に呑ん兵衛連中は早くも白けムード。とりあえずの最初の梅は白梅干し。しかし梅干しが勝ってしまう(梅の味しかしない)とのこと、企画倒れの予感が…。次は赤じそ漬け。呑めない状況を打破すべく、井筒が梅の取り皿にわざと焼酎をこぼすという姑息な技が飛び出した。焼酎との相性はほとんど差がないものの、わずかに白梅干しよりは勝っているようだ。

かつお梅はこれだけ梅が勝つ状況下にあっても合わないことがはっきりわかるもよう。梅干しとして美味しいものが必ずしも合うわけではない、という一つの指標が生まれた。昆布梅はかつお梅よりは合いそうらしく、評価もあまり低くない。はちみつ漬けはかなり甘く、女性は好きかも、という評価。年寄りには甘すぎのようで、酔い始めた井筒など、口直しにと生の焼酎を飲み始める始末。カリカリ漬けはさすがに合わないと完全否定。以上を踏まえ、お湯割りに合いそうな梅干しをセレクト、実際にお湯割りにして試飲してみることに。

試飲はなぎらセレクトの白梅干しから。各人の流儀について意見交換しつつ呑んでいくが、そもそも食べた時の印象とは全然違うようだ。塩気がかなり強くないと割るのには向かない、とのこと。井筒セレクトの赤じそ漬けは、梅が2個用意されたことからタモリが二胡のマネに走ってしまい、あまり味について語られず。山崎セレクトの昆布梅は昆布も梅もあまり感じないようだが、つまみとして食う分にはかなりいいようだ。最後にタモリセレクトのはちみつ漬け。まるで違うものになったらしいが、これはこれで旨いと評判。普段あまり甘い酒を呑まないタモリにも好評だった。

以上を踏まえてお湯割りに一番合う梅干しは井筒すらも支持した(一杯で飽きそう、とのことだけど)はちみつ漬けに決定。結局井筒はベロベロでクダを巻く結果に。


来ました井筒を伴う呑み企画。ただ、彼は酔っ払ったものの、あまり暴れてないしギリギリまで保った感じはするし、このくらいなら許容範囲かなと思われる。マギーや酒とつまみ編集部など、面子がいつもと違うのである程度の自制もあったのかもしれないけど。酒はほとんど呑めず、特にお湯割りなんて呑んだこともないので、企画についてはなんとも言えず。どんな梅が合うか、よりかつお梅が合わないということが少々意外に感じられた。サングラス勢に囲まれた山崎は年齢的にも完全に浮いた存在で四面楚歌。劇団員ということで安い酒を飲むことには慣れている感じだが、とにかく相手が良くない。こういう場に呼ばれるのは人柄というかある程度認められてのものなのだろうけど、彼にはやや辛い企画になった印象。酒が飲める仕事だから相殺なのかしら。C

空耳アワーの結果

安斎、本を出すことになったらしい。しかもなぜか生き方本。3本目はフジファブリック金澤ダイスケからの投稿。

ミュージシャン曲名賞品
ブライアン・ハイランドベイビーフェイス耳かき
ザ・フーカット・マイ・ヘアー手ぬぐい
アリシア・キーズハートバーンTシャツ

 

09年2月21日海洋浪漫 探せ!しらす調査隊が行く!!
ゲスト:フットボールアワー(後藤が進行)、勝村政信、山田五郎、武田正倫(解説)
ホンマグロのレア度が増している昨今だが、何気なく口にしているしらす干しの中にも、店頭に並ぶ前の状態であればレアな生き物がけっこういるのだとか。今回はそれを調査しようという企画。和歌山沖で獲れた選別前のしらすから、タモリ・岩尾、山田・勝村の2チームに分かれてレアと思われる海洋生物を引っ張り出す。そのレア度を武田が判定し、対戦形式で勝利したチームがレア度に応じてしらすを貰う(レア度5で50匹)というものだ。勝村は実家が佃煮屋ということで自信を見せているが、さてどうなるか。

発見した生物はマイクロスコープで観察。最初にタモリチームが引き当てたのはイセエビ幼生。武田の解説がかなり詳細で、それだけでレア度が量れるもの。よって当然のレア度5。対する山田チームはシャコのなかま。しらすには多く入っているため、レア度3になり、タモリチームが勝利。2回戦のタモリらはタツノオトシゴ。傷のない状態ではあるが、本来入らないはずの異物らしく、武田はレア度を上げるのを渋り、結局4に。山田らはヘリコプター型のカニダマシのなかま。尻尾の先端が切れているようだが、レア度は5で山田らが勝利。

3回戦の山田らは先端だけ赤いストッキングのような長い生き物。武田も判別できず、寄生虫ではないかと推測した。レア度は5。タモリらも細長い生き物で対抗したが、こちらはヨウジウオ。タツノオトシゴに近く、レア度3で山田らの勝利。4回戦のタモリらはカメガイ。数は少ないが、常に浮いている貝なので入ってきやすくもあるとのこと。レア度は4。山田らは魚を投入。コチのなかまで海底に行く間際の姿だった。レア度5で山田らが勝利。

5回戦の山田らはしらすを出してしまい、当然のレア度0。タモリらは何を出してもまず勝てる状態になり、細長い生物を出してきた。タチウオで、レア度は3。6回戦の山田らはシイラの破片を投入。レア度3。タモリらは幼生の中でも珍しいヒラコウカイカムリの幼生を出し、レア度5で勝利。最終戦はタモリらがカニダマシの幼生をチョイス。さっき選んだものとは種類が違うらしい。レア度3。山田らはここで一度出たカイカムリの幼生を出してしまい、レア度0になってタモリらが勝利。最終的にはタモリチームが勝利、そこまでに叩き出した成績から、しらす160匹をゲットした。


前回出演が認められたのか何なのか、フットが早くも進行側へ。後藤の進行は無難だった。「めっちゃ食いつきますねえ」「レア度1の方がレア」などと適宜ツッコミというか発言を織り交ぜつつソツなくこなすのは見事。ほんこんといい石田靖といい、相手の格がかなり上でもさらっと突っ込める関西系の芸人は番組との相性がいいのかも。もちろん地元で揉まれたことも大きいのだろうけど。企画自体は、しらすの中に何か混ざっているということが知らないことだったし、いろいろな形状の生物が混入していること自体楽しいことなのでそれなりに面白く見た。対象が対象だけにいかんせん地味な画が多かったが、まあ致し方なしか。かつてウォッチングでタモリと共演したことがあるという武田は、種の判別の際にその口調からレア度が想像できてしまうという難点はあったものの、解説自体はきちんとしていて大きな問題はなかったと思う。C

空耳アワーの結果

 

ミュージシャン曲名賞品
ネリーオン・ザ・グラインド耳かき
マニック・ストリート・プリーチャーズユアセルフ手ぬぐい
J.B.'Sゲット・ファンキー・ワン・モア・タイム(パート1)耳かき

 

09年2月14日…放送なし

タモリ倶楽部スペシャルが放送されるはずだった回で、その分放送遅れが縮まったのを補うような形で放送なし。

 

09年2月7日2009年 丑年 高級ブランド牛祭り(食べるのはホルモン)
ゲスト:浅草キッド(博士が進行)、眞鍋かをり、箭内道彦
干支が子から丑へと変わり、丑といえば牛肉。ということで今回は牛肉を食いまくろう、とくにブランド牛を食いまくろうという企画だが、予算の関係上食べるのはホルモンのみ。しかも、飲み物は焼肉につきもののビールではなく、水というストイックな企画だ。

ホルモンはコプチャン(小腸)限定で北から順に食べていく。まずは池田和牛。脂が多いが、決して悪い脂ではないようで、なかなか好評。続いて米沢牛。ここからは肉の比較だけでは何だろうと、焼きながら土地土地の思い出を語ることに。肉は腸壁がしっかりしているという評価。ここで早くもビールを求める一同。タモリなどはビールを飲むように医者から言われている、とデッチ上げ、結局以降は医療用のビールを飲みながら、ということになった。

仙台牛は玉袋が「昔の女を思い出すよう」とわけのわからない感想を。脂が非常に多く、それを肉のくぼみがうまい具合にキャッチしているようだ。村上牛は脂が崩れない感じで腸壁が主張しているのだそうだ。飛騨牛からはコプチャンオンリーにクレームが出て、ミノ(第一胃)も食べることに。コプチャンは食べやすく、ミノは非常にいい弾力を持っているようだ。近江牛は大人っぽい味、ミノにも脂が乗っているらしい。但馬牛のコプチャンは脂が多め。眞鍋は脂の旨さは一番かも、と高評価。ミノもここまでいろいろ食べてきた中でも旨いようで、これも評価が高かった。

松阪牛はステーキのような味わい、「やべぇ」「やべぇ」が続出。別格の旨さで、「これを一番にするのはつまんないような・・・」という声もあがったほど。土佐あかうしは存在自体が貴重な牛。いい色でホルモンらしい控え目な感じが好感を呼んでいた。宮崎牛は地鶏のような色艶歯ごたえ。好バランスでかなり上位を争えそうな肉のようだ。以上で食べ比べは終了。ホルモンの価格は以下の通り。

  コプチャン(100g) ミノ(100g)
池田和牛 420円
米沢牛 300円
仙台牛 500円
村上牛 600円
飛騨牛 300円 600円
近江牛 650円 600円
但馬牛 500円 500円
松阪牛 1,000円 1,000円
土佐あかうし 600円 600円
宮崎牛 900円 850円

最後は各人が個人賞を授与。箭内賞は仙台牛、玉袋賞は近江牛、眞鍋賞は但馬牛、タモリ賞は土佐あかうしとした。結果は四者四様で、まあ何でも旨い、という結論。


ホルモンは普段あまり食べないとはいえ、それでも見ているとホルモンが食いたくなる企画。ホルモンの味も品種によって違う、というのは冷静に考えればそうなんだろうけど、普段意識していないところではあると思うので新鮮な驚きで見ることができた。キッドが絡むので、基本手堅いつくり。元々あまり好きじゃないというところもあってか、箭内の存在意義がよくわからないまま終了。たまに光る発言があったけど、呼んだ理由もはっきりしないし、わざわざ紹介Vを作ることもないように思った。便利屋眞鍋は嘘か真かホルモンばかり食べさせられていたそうで、まあそれも頷ける食いっぷり。嫌がらずに積極的に食べているのには好感が持てた。オッサン資質が高そうだから自然といえば自然なのか。C

空耳アワーの結果

安斎、オリジナルの赤べこを作ったらしい。

ミュージシャン曲名賞品
ダスティ・スプリングフィールドプリチャー・マン手ぬぐい
ジャクソン・ファイヴアイル・ビー・ゼア手ぬぐい
ニティン・サウニーインタールード2−ソウルダッド手ぬぐい

 

09年1月31日プロの鉄道マンへの近道! 東京観光専門学校で本気で鉄道を学ぼう!!
ゲスト:六角精児、土屋礼央、ダーリンハニー、ガダルカナル・タカ(進行)、小林栄一(解説)、武井伸也(1時間目担当)、専門学校生4名、池田貴之(2時間目担当)、中村路代(3時間目担当)
市ヶ谷は大学の街として知られるが、創立41年にもなる東京観光専門学校なる専門学校もある。観光全般について学べる専門学校だが、今回のメンバーからしてお目当ては当然鉄道サービス学科。今回は駅務員・車掌・運転士などを養成しているこの学校で鉄道マン養成カリキュラムを受講する。

1時間目は鉄道プランの作成。時刻表を活用して目的地までの移動プランを立てるというもの。今回のお題は12月22日、上野7:58発快速ラビットで出発して当日以内に東北本線千曳駅を目指す(北海道&東日本パスのみを利用、食事は駅弁で考慮)というもの。ちょっとしたトリックがあるらしく、それに気付くかがカギ。タモリ・土屋と六角・ダーリンハニー吉川の2班でそれぞれ計画するが、結果的にはほとんど同じものに。両チームあっさり正解にたどりついてしまい、トリックが何かは明らかにならなかった。一応優劣を評価することになり、旅客の立場に立った食事に対するフォローでタモリチームが勝利した。

2時間目は車内アナウンス。車両を模した座席もある中、専門学校生の希望やエピソードを聞きつつアナウンスに挑戦する。運行する列車の名前、停車駅と到着時刻、車内設備が記されたプリントを見ながら、台本なしで「何を伝えるか」について考えるという実践的なもの。まず、吉川がフレッシュひたち75号のアナウンスに挑戦。タモリのSEを交えてなかなかの安定感を発揮したが、良かれと思ってやった車掌の声色の真似が所々鼻にかかっているといういまひとつの評価。土屋はのぞみ32号のアナウンスに挑戦。後半、テンパってグダグダになりながらも何とか乗り切るが、吉川ともども喋るのが少し速いとの評価だった。

3時間目は車内販売。講釈は抜きにして、即実践による勉強に移る。最初に挑戦するのは六角。チリ紙交換みたいだと言われるほどヒドい内容。入ってきたときに一礼がなかったのも大きなマイナスとのこと。続いてタモリ。乗客に扮したメンバーとの小芝居が入ったが、歩く速度もトークも上々の評価。乗客の目を見ながら歩くという彼なりの車内販売のキモもまさにその通りで、ほぼ完璧だった。

4時間目はグループディスカッション。面接試験を想定して、発言能力の向上をめざす。今回はディベートの形で、タモリ・土屋・吉川と六角・学生一同というよくわからないチームで東京−博多間の移動方法について討論。タモリらが新幹線を、六角らが寝台列車をそれぞれ推すという立場だ。各人の意見はともかくとして、流れに乗って発言ができたか、ということが大事とのこと。で、なぜか勝ち負けの話になり、議論自体は新幹線側が圧倒していたにも関わらず小林の個人的な思いで寝台列車側の勝ちになってしまった。


鉄道企画は鉄板と言わないまでも外れのない安牌なので、今回もそれなりに楽しめる。偏見なのだろうけど、講師陣が思ったよりまともで、もう少しキレキレの人がいるのかと思っていただけに残念。吉川も土屋も健闘していたのに車内アナウンスのダメ出しがなかなか強烈、あれなら現在の車内アナウンスは半分くらい不合格なのではなかろうか。グループディスカッションもけっこう酷いオチになっていて、まあさすがに実際の授業ではあそこまで議論を捻じ曲げることはないと思うが、かえって志望者を減らすことにならないだろうかと少し心配。それにしてもダーリンハニー長島の扱いがどんどん軽くなっていっているように思われる。電車に興味がないだけに思いっ切りアウェーであるのは仕方ないのだが、それにしても入れていない。いっそ電車の世界に飛び込んでしまってもいいのでは。あるいはダーリンハニーばかり使わずに芦沢教授とかななめ45°を使っても…とはいえななめ45°は最近ご活躍のようだしスケジュール云々の関係なのだろうか。C

関連リンク:東京観光専門学校


空耳アワーの結果

ミュージシャン曲名賞品
ウリ・ジョン・ロート&エレクトリック・サンジャスト・アナザー・レインボウ手ぬぐい
ラヴユー・セット・ザ・シーン手ぬぐい
アッシャーバーン耳かき

 

09年1月30日テレビ朝日開局50周年記念特別番組 今夜だけタモリ倶楽部スペシャル
ゲスト:勝田和宏、下平さやか(ともに進行)
タモリ倶楽部も1982年10月8日の番組開始から早27年(正しくは26年半)。「TAMORI」と書かれたニットシャツを着た27年前のタモリの古い映像からスタートした今回は、その27年の歴史を一部公開する総集編的企画。

放送開始当初の古びたテープや台本を目の前にしながら、まずは第1回の「ドキュメンタリー劇場 現代の顔」(初回放送1982.10.8)を見た。タモリの動向を追うだけの企画で、何のクライマックスもないまま終了というこの番組らしい流れ。なお、第2回(1982.10.15)は「潜入 ザ・テレビジョン編集部」、第3回(1982.10.22)は「女性ボディービルダー紹介」だったらしい。以降は、勝田と下平の掛け合いを挟みながらジャンル分けした過去の企画を延々見る。

まずは鉄道企画。「鉄道のダイナミックな走りを並走で満喫しよう!!」(2004.8.20)、「小湊鐵道一日入社! タモリ 芳雄の出発進行!」(2004.12.3)、「南田裕介プレゼンツ 埼京線ダービー」(2005.11.18)(2005.11.25)、「赤い電車に乗って京急久里浜車両工場へ行こう!!」(2007.1.19)(2007.1.26)をオンエア。

続いて現在空耳アワーを放送している枠、名物コーナー特集。「愛のさざなみ」(1982.10.8〜1983.3.25)、「SOUB TRAIN」(1982.10.8〜1983.3.18)、「東京トワイライトゾーン」(1988.3.4〜1990.5.25)、「瞑想アワー」(1990.11.23〜1991.4.26)、「今週の五ツ星り」(1990.11.23〜1992.9.25)を紹介した。

次は人に焦点を当て、こんな人も出ていました的な企画を紹介。「安斎肇 涙の断髪式」(1993.7.23)、「井筒和幸 炎の八番勝負! 監督VS宣伝マン映画PR合戦」(1998.12.18)、奥田民生が空耳役者デビューを飾った「空耳アワード2001 名作100連発」(2001.12.30)、Winkが出演した「"トゥインクルトゥインクル"完全マスター」(1994.6.24)、井上陽水とともに神保町で語り合った「なぜ、我々は人望がないのだろう」(1992.12.11)、コブクロ出演の「オーディオマニア! タモリ・コブクロのダイナミックショッピング!!」(2007.12.14)、ナンシー関出演の「楽しい消しゴム版画教室」(1991.5.31)が流れた。

理工系企画という括りでは「コンクリート圧縮強度バトル カチンカチン王決定戦!!」(2003.8.15)、「新アミューズメントスポット “MITAKA-SEA”のすべて」(2003.11.21)、「当番組ADから一生のお願い!? 溶接技術をマスターしてリヤカーを作ってください!!」(2006.6.9)、「土木界のアート! ジャンクション鑑賞会」(2004.5.21)を、音楽企画では「ポール・モーリア追悼記念 イージー・リスニング鼻歌文字起こしリサイタル」(2006.12.15)、「T-SQUAREをバックに従え縦笛(EWI)を吹きまくろう!」(2004.6.4)、「大江戸時代劇歌合戦」(1992.8.28)、「ザ・ローリング・ストーンズ 無料体感ライヴ OUT 東京ドーム」(2003.4.18)をオンエア。

おしゃれ企画では「巨乳タレント3人衆 バストアップ大作戦」(1994.6.3)、「パンスト・オブ・ジ・イヤー'95」(1995.9.29)を、酒企画(呑み企画)では「立ち飲みながら立ち飲みを語る 立ち飲みシンポジウム」(2006.10.20)、「下町のハイボールを飲みまくろう!」(2004.6.25)、「ただ呑むシリーズ 黒帯編 新橋呑み屋横丁ハシゴ酒 美人ママ付き」(2007.6.1)、「鉄道の見えるBARで電車グッズを肴に一杯やる」(2003.12.12)をオンエアした。

といろいろ見たところで、今後もタモリ倶楽部をよろしくお願いしますといった感じの締め。


蓋を開けてみればタモリ本人の出演がなく、淡々と過去の放送を振り返るだけ、という拍子抜けの企画。今回のスペシャルのための新録は勝田と下平(ひどい風邪声)の出演シーンと武田広のナレーションだけ、これはひどい。「タモリ倶楽部 裏ビデオ」でももう少ししっかり作っていたと思うんだが…。こういう括りでいくならこの企画を入れてくれよ、などと思うものも多数あり、中途半端に長く見ている自分にはすっきりしない回となった。過去の映像を一挙大公開と言いつつ、けっこう自分の感想へのリンクを貼ることができているように新しい映像が多い。素人が出演する企画は肖像権とかが関係して再利用の際に問題がある(当人から承諾を得ないといけなかったはず)と聞いたような気がするのである程度は仕方ないと思うが、それにしても古い映像が足りなすぎないか。第1回の内容はクイックジャパンだったかでも触れられていたはずだし、むしろ第2回や第3回を掘り下げたらよかったように思う。ここ5年くらい(呑み企画に分類されていた鉄道バーが発端だと思う)のトレンドでしかない鉄道企画をトップに持ってきたところはどうなのか。ジャンルで括るよりは時系列に追っていったほうが、27年の経過を見られてよかったような気も。あと、せっかく総まとめする機会なのだから、ミニコーナーは出し惜しみせず数秒ずつでも全部見せてほしかった。せっかく若かりしはるな愛が出ていた「My勝負パンツ」とかあるんだし。カセットテープも出た「夜の英会話」はどうした? 今やってるからって空耳アワーについて触れないのはどうなの? 最後に勝田が自身28回出ている(そんなに出てたっけ…? ていうか集計したら30回は出ているみたいだけど)ということだが、そういう話題を出すなら一番出演回数が多かった人は誰か、というネタを持ってきてもよかったのではないか。まあ60分という時間は長いようで、その枠だけで27年分見ようとしても何もできないか…。あくまで普段見ない人向けの内容、といった印象。古い映像があまり流れなかったので新鮮な驚きもあまりないが、どうも第1回から武田広がナレーションをやっていたっぽいのが確認できたのはよかった。声が若い。保存版。でもC

空耳アワーの結果

なし

 

09年1月24日今からでもミュージシャンになれる!? 目指せ!プロほら貝師!!
ゲスト:近田春夫、ダイスケはん、ナヲ、板尾創路(進行)、安斎肇、阿部孔豊(基礎解説)、牧田晃潤(演奏指導)
山伏により伝統が受け継がれているほら貝。木管でも金管でもない、強いて言うなら貝管(カ・イ・カ・ン)だが、競争相手が少ないだけに、マスターすればプロとして食べていける可能性がある。そこで今回は、ほら貝の吹き方を学んで音楽界での生き残りを目指す。

どこで買えるかといえば仏具店で買えるというほら貝、阿部によれば他の貝でも鳴るには鳴るが、鳴りはほら貝がいちばんいいのだそう。日本近海でも捕れるが、柄が綺麗なものは珊瑚礁のある南の海で捕れるのだそうだ。お値段は時価で、高いと8万円くらいするものもあるらしい。なお、家庭でも作ることはできるようで、身を出し水洗い、乾いたら断面の直径4〜5cmのところをカット、口金を石膏で固めたらできあがり。阿部が持ち込んだ自作ほら貝は、ホルンのマウスピースを口金代わりにしているのでタモリでも吹くことができた。

実際に学ぶのはきちんと口金がついているもの。まずは唇の使い方から。用意されたのはなぜかラップの芯。中でもサランラップがいいらしい。で、開口部を唇の左右どちらかにあて、半分だけ使って吹く。これはそのままほら貝にも応用できるようで、人によって右がいい、左がいいというのがあるそうだ。牧田の手本は、ラップ芯なのに既にほら貝っぽい音。以下一人ずつやってみて右と左の鳴りの良さを確認。近田が肺活量不足で苦戦気味だが、それ以上に板尾の音がひどく、呻き声のようになってしまっている。

ひとしきり練習したあと、実際にほら貝を吹いてみる。試しに出してみた音では、ナヲ、安斎、タモリがいい感じ。特にタモリは低音も出ていて高評価だ。その流れで山伏が山に入る時の曲、「入峯道中の螺」を学んで吹いてみる。これができればあちこちでひっぱりだこという、牧田もおすすめの1曲だ。ポイントは、高い音である甲音、低い音である乙音の吹き分け。これが意外と難しいようだが、ナヲはわりとうまくできてほら貝アイドル・ほらドルを襲名。板尾はどこまでいってもまともな音になっていない。もう一つのポイントが揺りと言われる技法だが、これはタモリが果敢に挑戦して一応サマになっていた。

ということでろくな練習風景が流れないまま、「入峯道中の螺」を演奏。序盤の乙一音でナヲが、甲一音でタモリがそれぞれソロをとったが、「ダメだこりゃ」とタモリも評さざるを得ないほどぐだぐだな演奏に。うまくいったと思われるのはタモリのソロだけだった。


競争相手が少ないのには理由があると言わんばかりの難易度と見受けられた(たいていのことはソツなくこなすタモリですら苦戦するのだから況や他のメンバーをや)ほら貝、ここまでみんなできないとさすがにグダグダで盛り上がりに欠け、果たして番組として大丈夫なのだろうかと思ってしまう。いくらゆるいと言っても、緊張感というか、そこそこ引き締まったものが根底にあるのが通常なのに今回は緩いだけ。板尾のヌルい進行やひどい音も相俟って、やばい回に仕上がったように思った。年明け早々(関東ではこの回が年明け一発目のはず)この内容はすごいな…。気持ちを切らさずついていくゲスト一同には感服するしかない。特に出演回数が多くないマキシマムザホルモンがこの回に当たってしまうというのはいいのだろうか。そこそこ楽しんでそうだったからいいのか。D

空耳アワーの結果

ほら貝を持ちながら全員で。1本目は銀杏BOYSチン中村から。

ミュージシャン曲名賞品
スターズトゥデイ・ウィル・ビー・ベター、アイ・スウェア!手ぬぐい
ジョアン・ジルベルト宇宙飛行士耳かき
パーシー・スレッジ男が女を愛する時手ぬぐい

 

09年1月17日偉大なる造形家 浅野祥雲 没後30年記念 大回顧展
ゲスト:渡辺祐(進行)、みうらじゅん、安斎肇、大竹敏之(解説)
2008年は偉大な芸術家・浅野祥雲の没後30周年にあたる。14歳で仏像建立を志し32歳で名古屋へ移住、その後、コンクリート塑像製作を開始し、その製作数は1,000体以上とも言われる(研究家の大竹ですら400体くらいしか確認できていないらしい)大造形家だ。今回は彼の偉大なる足跡、作品に触れ、故人を大いに偲ぶ。

市井の美術史には残らない、資料も遺族のアルバムだけ、という中ではあるが、作品を年代順に見ていく。まずは大弘法シリーズ。昭和初期の大きな弘法さんで、大竹は「静の時代」と呼んでいる。尾張旭や春日井の大弘法を見た。ペンキで塗るというのが一種独特の作風のようだ。同じく昭和初期から親鸞シリーズ。親鸞の教えにまつわるエピソードを再現する宗教公園・五色園にある作品だ。エピソードがエピソードなので、動の時代の萌芽となる作品も見られた。塗り直しなのか、色遣いがおかしな作品もちらほら。実際に行ったことのあるみうらや安斎の話も交え、さまざまな作品を見た。

戦後の代表作・桃太郎シリーズを桃太郎神社から見る。このあたりからが「動の時代」。桃太郎シリーズは当然桃太郎の世界をコンクリート像で再現したもの。コンクリート以外のものを手がけた異色作・鉄板シリーズは熱海城のシャチホコなどに。シャチホコについては、城の上にコンクリート像を乗せることができないから、見よう見まねで鉄板加工をしたのだそうだ。天下分け目シリーズは超大作。関ヶ原の合戦を再現した関ヶ原ウォーランドに動の時代の金字塔たる祥雲作品が多数ある。凄惨な場面の数々に武田信玄の亡霊まで登場。馬や龍が得意だったようで、ここぞとばかりに躍動感ある馬や龍が躍っていた…関ヶ原の合戦に龍は出てこなかったけど。しまいにはアド街ック天国よろしく、関ヶ原ウォーランドコレクションなんてものも流れた。

そんなふうに祥雲先生の熱意を存分に感じたところで浅野邸を拝見。思いっきりふつうの家だが、猿田彦大神が玄関前にあるところにその面影が。これが案外と普通の出来で、ポップに見えていたのは彩色のせいでは?と結論付けられていた。


うへー、祥雲先生の作品見たことあるよ! 愛知万博真っ只中の当時、万博にも行かずに五色園に友人たちと連れ立って行き、写真を撮りまくったのだった。万博会場が近かったので「日進パビリオン」と呼んで周りに吹聴していたわけだが、その像はこんな由緒正しきものだったとは思いもしなかった。冷静に考えたらそうなのだけど、桃太郎神社と一緒というのもへええと感心。噂にしか聞いていなかった関ヶ原ウォーランドまでカバーしていたとあっては、もう平伏するしかない。その割にずいぶんと扱いがぞんざいではないですか! もっと素材を丁寧に扱いなさい! ただ、免疫がついてない場合、立て続けに見ると胃もたれを起こしそうになる感じもわからないでもない。もう十分というタモリの反応も仕方ないか。というか愛知周辺では桃太郎神社なり五色園なりはおしゃれな雑誌にも掲載されるデートスポットとして当たり前のように知られる存在だと思っていたのだが違うのだろうか(違う)。まあ、愛知が世界に誇れるものといえば祥雲先生くらいしかいないと思うので、そうしたことを知らしめる啓蒙番組としては良かったのではないだろうか。B

関連リンク:五色園桃太郎公園関ヶ原ウォーランド


空耳アワーの結果

大竹まで含めて全員で。はっきり覚えていないが、大竹は素人として初の空耳ギャラリーかも。

ミュージシャン曲名賞品
メタリカジ・エンド・オブ・ザ・ライン手ぬぐい
ジミー・イート・ザ・ワールドクラッシュ手ぬぐい
ジョルジ・ベンオ・プレベウ手ぬぐい