03年12月16日キルビルならぬ地図ビルに潜入! プロユース地図の世界を探る!!
ゲスト:石井正則、森下千里、今尾恵介(解説)、小川輝雄、チズ・マスカラス、芦田知佳、田野入和弘、吉田賢、石塚義之
最近の地図界の一事件といえば平凡社/ユーキャンの「日本大地図」。地図マニアのタモリも当然チェックしているようだ。今回はそんなタモリ好みの企画ということで、平凡社ではないが地図作り50年の人文社を訪ね、日頃目にすることのないさまざまな地図を見てゆく。タイトルでわかるように、語感だけで「キル・ビル」の意匠を採っており、石井と森下の衣装は「死亡遊戯」のもの。

何も案内していない案内板のあるエントランスから1F窓口へ潜入。ここでは発行物の直接販売をしているようで、今尾が商品を物色していた。タモリが2冊買ったという「江戸東京散歩」もしっかり置いてあった。古地図も扱っているようで、タモリも「帰りに買って帰ろう」とチェック。

続く1F営業部では近年の地図業界の状況を聞く。それによれば、カーナビの普及もあってけっこう落ち込んでいるようだ。また、ここでは一般人の地図意識と題して、普通の人が日頃使う地図をスタッフを例に検証したり、近年の地図業界の大きな出来事を見たりした。最近の大きな出来事は大きな文字を使った(縮尺が大きくなった)地図・リング式地図・ワンコイン地図の発売、平成の大合併、古地図ブームらしい。

すごい古地図があるということでタモリも大乗り気でやってきた2F総務部には、「分間江戸大絵図」が。タモリも初めて実物を見たようで、その大きさに驚いているところへチズ・マスカラスが襲来。攻撃的な台詞を吐くわりに「タモリさん」と呼ぶ彼は古地図を使った問題を出題してタモリに挑戦。東京タワーおよび東京ドームの場所を古地図上に示せと出題するが、即答されてしまいかっこ悪く退散した。

3F情報室は日本全国から地図に関する情報を集め管理する場所。人文社の地図をいくつか見た。見たのは全ての地名が地図上に載っている「日本分県地図地名総覧」、乗り換えに便利な「東京地下鉄全駅ガイド」、窓口でも出てきた、左右に同じ場所の古地図と現代地図を振り分けた「江戸東京散歩」、その明治・大正版の「明治大正東京散歩」。そこへまたしてもチズ・マスカラスが登場。日本に「たもり」という地名があるかどうかを出題。「あるんじゃないか」と言っていたタモリだが、地名辞典で確認した結果、ないことが判明。勝ったようにも思われるマスカラスだが、あっさり去っていった。

4F編集部では、地図を製作する現場を見学。昔はフィルムから作っていたが、今はコンピューターでの作成が主流であるようだ。また、「今尾流」と題して一戸〜九戸、江坂のローソン密集地帯を例に、地図から見える事実について触れた。と、またしてもマスカラス。今度は山口県周南市(旧徳山市・新南陽市など)にある、東京の地名を5つ以上挙げよというもの。けっこうあるようで、わりとあっさりクリア。出演時間が短いことを懸念していたマスカラスだが、ここでもほとんど見せ場がなく去っていった。

そして5Fには、手書き地図作成の現場が。吉田の丸定規やテンプレートを使った素早さ、フリーハンドで米粒に「タモリ」と書けてしまう緻密さに一同感服。最後はエンディングゲストに石塚を迎え、6F倉庫で原図を延々眺めて終了。


「地図ビル」「チズ・マスカラス」や「死亡遊戯」の衣装から見た目はバカっぽいが、中身は意外と普通で淡々と一社を掘り下げていった感じ。悪くない。ちょうど1年ぶり、2度目の出演の今尾は前回の出演で意気投合したのか、最初から和やかな空気がタモリとの間に流れていた。そのせいか、「八重洲ブックセンターの地図売り場はマニアが担当している」「住宅地図の表記が片仮名なのは、表札がローマ字だから」とか、周南市が気になってしょうがないので実際に行ったエピソードを披露したりと飛ばしぎみ。いいキャラだ。彼を出すために今後も地図・地名関係ネタをたまにやるかも。鶴舞出身だというタモリの嘘を真に受けて素直に喜ぶ森下が可愛いです。出演時間の少なさに文句をいいながらも与えられた役目をこなすマスカラスがいいです。C

空耳アワーの結果

今回はタモリが地図に没頭して結構押したらしい。2本目はTシャツになりかけたが、葉書裏を1/5も使っていなかったせいで手ぬぐいに。

ミュージシャン曲名賞品
ディスターブドウォント手ぬぐい
ネリーホット・イン・ヒア手ぬぐい
ライトハウス・ファミリーフリー/ワン手ぬぐい

 

03年12月9日昭和中期 エロサブカル雑誌興亡史
ゲスト:みうらじゅん、ガダルカナル・タカ(進行)、江川達也
戦後間もなく、雨後の筍のごとく次々に現れたエロサブカル雑誌。3合飲んだら酔って倒れてしまうと言われたカストリ焼酎にちなんでカストリ雑誌とも呼ばれたが、質より量なのか、それでも庶民の夜のお供となった。今回はそうした一時代を築き上げたエロサブカル雑誌の歴史を検証するとともに、当時に立ち返ったタイムスリッププレイを楽しむ。

タモリの性の原初体験(中2の頃に読んだ避妊の本。膣の断面図が載っていて、意味がまったくわからなかったがある日突然気が付き、以来抜いた。卵巣と膣の物真似はここから生まれた)を聞きつつ、まずはエロサブカル雑誌の歴史を追う。黎明期(S.21-23)〜夫婦期(S.24-26)〜アブ期(セックスをしないエロに目を向ける、S.26-30)〜ビジュアル期(S.31-)と分類。それぞれの時代を代表する雑誌は実際に手にとって内容も見る。あとで使わなくなるが、とりあえず最初は手術用の薄いゴム手袋を使って鑑賞。この処理、どうやら雑誌が貴重だからというよりも雑誌に精子がこびりついている可能性があるからのようだ。

黎明期の代表として、「リーベ」「猟奇」を手にとってみる。みうらは冗談とはいえ飛ばし気味で拍子を見ただけで「すいませんもうオナニーしていいですか」と申し出、「娘さんもいるんだから」とタモリにたしなめられる。内容としては小説、体験レポ、投稿レポが中心。How toものもあり。古本だから、チェック入りなのが生々しい。夫婦期では「夫婦生活」を見るが、体位の研究などやはり一応は夫婦向けであるようだ。アブ期で見た「デカメロン」「風俗科学」ではSMやフェチズムも包含。一同もいい食い付きを見せた。ビジュアル期になると「100万人のよる」に代表されるようにグラビア中心にシフト。タモリの脳に刷り込まれた膣断面も出てきて盛り上がった。

一通り見たあとはこの中からエポックメイキングな雑誌とも言える「夫婦生活」「100万人のよる」をさらに掘り下げる。「夫婦生活」ではインドの古典(カーマ・スートラか?)にあった女性が情交に応じてくれる12の条件や、クレオパトラなどに扮するイメージプレイの記事、夫婦間の隠語・符牒の提案、日本初の3Dヌードを中心に見た。「100万人のよる」では農婦の大胆グラビア、ビート族のクリスマスパーティーの潜入ルポ、女体測定レポ、意味不明の劇画を見た。どちらも笑いのネタになってばかりだったが、一応タイムスリッププレイを行った。このタイムスリッププレイ、単に雑誌を読んで当時の風俗に思いをはせるだけのように見えるが…。

最後は各人一冊ずつお持ち帰りという太っ腹なことに。江川は農村グラビアが載った「100万人のよる」、タモリは膣の断面図満載の「夫婦生活」、みうらは3Dヌードの「夫婦生活」を持ち帰った。さらにはオンエアなしで次回会合も決まったようだ。


エロサブカル誌といえば「性生活報告」みたいなものかな…と思っていたが、あながち間違いでもないようだ。結局、昔はビジュアルよりも脳や想像力に訴えるエロが多かったということですかね。で、今回はたまにみうらが羽目を外したような発言をしていたものの、基本的には真面目に検証していたということで普通に勉強になった。この番組だけでなくほかの番組でも喋りが妙に癇に障る江川もあまり余計な発言をしなかったし、まあいいのでは。タモリ・みうらとタカ・江川が喫茶店で向き合うという配置も極端に閉じた世界を構築しているようで、サブカルに向いていてよかったと思われる。雑誌の放つ間抜けな雰囲気もよかった。B

空耳アワーの結果

安斎、イングランド土産を持参。スコッチとテイスティンググラスを渡してタモリは大喜び。「今度(自分が)外国行くときは何でも言ってください」と(笑)。触れられてなかったが、2本目に以前パンチをあてたAD・松岡が出演。パンチをやめたようにも見えたが如何せん髪が短い(しかも染めてた)のでいまいちわからず。

ミュージシャン曲名賞品
スライ&ザ・ファミリー・ストーンラン・ラン・ラン手ぬぐい
マッドハニーヒア・カムズ・シックネスTシャツと手ぬぐい

 

03年12月2日新アミューズメントスポット “MITAKA-SEA”のすべて
ゲスト:まこと、浜口順子、松尾貴史(進行)、久米健一、川並康剛、平田宏一、田村兼吉、加藤俊司、沼野正義、原口富博
行楽の秋。この秋の目玉スポットといえば開園20周年を迎えた東京ディズニーランド。2001年には東京ディズニーシーも開園し、ますますの賑わいを見せている。ところで東京には、ディズニーシーはもちろんディズニーランドよりも早く生まれていた海のテーマパーク、MITAKA SEAこと海上技術安全研究所がある。今回はこの知る人ぞ知るテーマパークを徹底攻略。

まずはスリル満点のアトラクション、400mテストタンクへ。高速航行中に波が船に及ぼす影響を見るものだ。早くもつまらながるまこと・浜口に対して「(アトラクション)そのものが楽しいじゃないか!」と猛烈な食いつきのタモリ。模型の船と一緒に監視台も動く仕組みで、結構は速さが出ているようだ。しかしまことらはもっと立派なものを期待していたらしい。一方でタモリは「絶対リピーターになるよ」と、今後の両極端さを予感させるものとなった。

続いてマーメイドラグーンシアターより美しい、キャビテーショントンネル。プロペラの回転により発生するキャビテーション(空洞)を研究するものだ。螺旋状のチップ・ボルテックス・キャビテーションや羽根全体を覆うスーパーキャビテーションを見せてもらった。タモリはここでも専門的な質問を繰り出したり「一周してまた戻ってこよう」と、お気に召した様子。

次はターミネーターに勝るとも劣らないハイテクロボットが中水槽に登場。リアルな動きのラジコン魚ロボットだ。これを使って、このパートの案内役の平田とタモリが水中風船割り対決を実施。割るのは一つだけだがなかなか難しいようで13分もの長期戦の末、タモリが勝利(平田が譲った感もあるが)。

2回戦をやりたがるタモリをひっぱって、海底二万海里にひけをとらない深海域再現水槽へ。ここは世界最深の35mの深さを持つ実験水槽で、海底油田のライザーパイプに波や潮流が与える影響を見るもの。その機能のひとつとして波を造るということがある。今回はこの造波機による美しい波を観察。中心に集まるコンセントレーション・ウェーブ、螺旋状のスパイラル・ウェーブ、網目状のメッシュ・ウェーブを見た。綺麗な波にみんな大はしゃぎ。

それが終わると今度はUSJのバックドラフトにも匹敵する変動風水洞へ。風が船舶に及ぼす影響を見る施設だ。ただ、向かい風を受けて寒いせいか、あっという間に離れて次なるシートラフィックシミュレーターへ。ストームライダーよりスゴイと言われるこの施設は、その名の通り航海を擬似体験し、船の安全航行をシミュレーションするもの。ここでもタモリはハマってしまい、舵を他に渡そうとしないハマりっぷり。

カリブの海賊をも超える80mスクエアタンクは、人工的な波を起こしたタンク内に小型船を投じて操縦し、どのような影響を受けるかを見るもの。ひとしきりまことが操縦したあとは、バック機能もついた船でタモリがドックへの入港に挑戦。これがことのほか難題で、12分20秒でようやく完了。と思ったらば、キッチュはあっさり50秒で終わってしまった。

まだまだアトラクションはあるようだが、まことと浜口はもう我慢の限界で、ディズニーシーへ向かってしまった。いっぽうタモリとキッチュは再びMITAKA SEAの中へ。


独立行政法人をテーマパークに見立てるあたりの怖いもの知らずっぷりはさすがだが、幸い職員のノリも悪くなく(撮影に協力する時点で悪いはずがないのだが)、進行のキッチュも途中で忘れていたテーマパークという設定を忘れないことなんかもあって、いい感じだったと思われる。一般公開は4月と7月に行われるようで、ちょっと行ってみたいかも。願わくはまこと・浜口にもう少し食いついてほしかったところ。そうした興味なさそうな反応がスタッフの望むところだったのかもしれないが、個人的にはせっかくなのでもう少し面白がったらいいのにと思いながら見た。キッチュが水兵服を着たせいかいつもよりちょっとテンション高めで、裏声を使ったりするのがよかった。まあ、キッチュは全肯定だから…。C

関連リンク:海上技術安全研究所


空耳アワーの結果

ミュージシャン曲名賞品
リチャード・ボナウガンダ・ウドゥトゥTシャツ

 

03年11月25日そうだ博物館へ行こう 全国超レア博物館大賞決定戦
ゲスト:伊集院光(進行)、やく・みつる、YOU、中田俊男、九十九迪樹、波多野進治、田村栄之、増田準一(以上出演)、羽山正二(VTR出演)
芸術の秋。ことしも「大英博物館の至宝展」など各地で大型企画が目白押しで、博物館は連日賑わいを見せている。一方で、対象をごく限られた領域に絞った、知る人ぞ知る博物館も多い。今回はそんな博物館にスポットをあて、博物館の情報や博物館代表によるお宝自慢から、行ってみたい博物館を選定する。選定は、1対1の対戦形式で行い、審査員3人がいずれかに軍配をあげて勝ち残りを決めるというもの。最終的に勝ち残った博物館が優勝ということか。審査員はコレクター・やく、興味なさそう・YOU、何に食いつくかわからない・タモリと、見事に個々人の好みが分かれた布陣だ。

まずは牛乳博物館対東洋民族博物館。牛乳博物館は牛に関するあらゆるものを集めた博物館。屋外にも牛のオブジェがある。お宝は牛の毛で編んだセーター、カウボーイの喇叭など。ネバダ州まで行って3回口説いたらしい。東洋民族博物館は昭和3年開館の老舗。世界の魔除けや日本の風俗、性に関する資料が雑多に置いてある。お宝は花嫁の尻叩き、籐製の牛の鼻輪、ミイラのペニス。お宝披露の場面では、館長が他界したにもかかわらず館長代理のままの東洋民族博物館の九十九がいきなり「こういうの(自分の博物館の展示物)はあまり好きじゃない」と発言して変な展開になるも、東洋民族博物館が勝利。「やる気のなさが私とそっくり」とタモリに言わせるほどのノリだった。

本選(今回の企画)に出場しない中にもレアな博物館は多数ある。そうした博物館をざっと紹介した。出てきたのはつまようじ資料室(オンエアは資料館だが、資料室が正しい模様)、ボタンの博物館。

続いてふれあい下水道館対秩父珍石館。ふれあい下水道館は地下5階建てで、下水を題材にした江戸の川柳や本物の下水とふれあえるアトラクション(?)がある。YOUは「アトラクションで排便してもいいのか」と聞くが、もちろんいいはずはなかった。お宝は明治40年にできた東京市下水設計図。古地図好きのタモリは予想通りのものすごい食いつき。秩父珍石館には一千点もの人面石や、動物石がある。お宝はタモリの人面石。ごくごく薄い反応だったにもかかわらず、勝利したのは珍石館だった。

第3戦は麻雀博物館対日本文具資料館。麻雀博物館では麻雀発展の歴史がわかったり、日本や世界の珍しい牌・雀卓が見られる。お宝は初の麻雀ゲーム、眼鏡をかけると中が透視できる牌。日本文具資料館には年代物の硯、古い計算機など、多くの人の寄贈による文具が揃う。お宝は月星印の鉛筆(いまの三菱鉛筆)、世界初の携帯電子計算機、単発式ホチキス、SHEAFFERのインク瓶。日本文具資料館が勝利した。

このあと勝ち残りの3館から大賞が決定するかと思いきや、優劣を決めるのは難しいということで今回登場の6館すべて優勝になった。


今回は芸能人ゲストの顔触れが見事だったわりにはいまいち。やる気がない・テンションが低いことは悪いことではないけれど、それが多く集まるとちょっと大変なことになるということが示されたような回だった。地方テーマパーク紹介のときほど行きたいとも思わなかったし。そんな中にあって、自分のテンションを維持しつついい具合に進行していった伊集院はさすが百戦錬磨の猛者。彼以外の進行ではより厳しい回になったことだろう。もっとも、彼の力をもってもちょっと辛かったから、見てて2週連続?と思った途端に強引なまとめに進んでよかったと思う。台本どおりに思えるけど、ともかくも1週で終わってよかった。D

関連リンク:つまようじ資料室ボタンの博物館麻雀博物館日本文具資料館


空耳アワーの結果

いつもよりちょっと早いスタートで、第2戦の後に放送。

ミュージシャン曲名賞品
ジェーン・バーキン想い出のロックンローラー手ぬぐい
2パックヘイル・メリーTシャツ
ラムシュタインTシャツ

 

03年11月18日頑張れ後輩シリーズ第一弾 ソープランドマガジン編集長を応援しよう!!
ゲスト:渡辺祐(進行)、サンプラザ中野、シャカ、横山知子、サブロー
一種のブランドとしてよく知られているうえ、早慶戦(慶早戦)の盛り上がりを見るまでもなく、OB間の仲間意識が非常に強い早稲田大学。今回登場のメンバーもタモリを含め、シャカ大熊を除いて(卒業してるのはシャカ植松だけだが)全員早稲田OBである。今回はこの仲間意識に着目した?企画で、各界で活躍する早稲田の後輩たちを応援しようというシリーズ化を目論んだもの。訪ねるのは、ソープランドマガジン編集長、横山だ。

応援をする前に、せっかくこんな雑誌なのだからと横山が編集長になってからの紙面の変化を徹底解剖。表紙は高級感漂うものから、気軽に行けるイメージへ変貌。女の子紹介には直筆のアンケートを採り入れており、タモリも「どうかとは思うけど全部読んじゃうよね」と、自称妄想好きとしてなかなかの評価。コピーも横山自身のスローガンでもあるような「どうしてソープに行かないの?」など、堅苦しさがあまりない。編集部からの巻頭コメントも、業界誌向け風から編集後記のような雑感へ変わっていた。これらの中で、大熊の用意周到なファーストキスの逸話が披露されたが、これにタモリは「お前偉いねぇ」と感心。

続いて、革新的変化を続ける誌面作りのための横山のある一日を密着取材したVTRを紹介。それによれば、10時取材へ出発。移動中に誌面をチェック。三ノ輪駅で降りて吉原へ。11時30分、某店にてソープ嬢紹介コーナーの取材。女性同士ならではの和やかな雰囲気でインタビューは進む(これがきっかけでメル友になる子もいるらしい)。写真撮影でも積極的にポーズ指導もするようだ。13時30分、次の店へ。このような流れで5軒を取材、移動。20時30分、グラビア撮影準備のため貸し衣装店。22時、帰社して社内会議。表紙デザインのチェック等々をこなし、28時(翌日4時)社内で就寝。

実際にソープの講習も受けたことがあるという仕事熱心な横山の目下の悩みは、企画が煮詰まってきたこと。最近のヒット企画には、お客の座談会、取材NG店に張り込み傾向をチェックするソープ刑事、吉原以外のソープを訪ねる体験記があるが、一同はどんな企画を考えつくだろうか? とその前に、業界を知ろうということで業界用語に関するミニクイズを。「口開け」「てんてん虫」「素振り」が出題された。また、番組スタッフプレゼンツの渾身の企画も紹介。「お国なまり泡姫ベスト10」など、どこかで聞いたような企画が並ぶ中で目を引くのが「客引きイケメンランキング」。スタッフの分析によれば、女性読者が欠けている(そりゃそうだ)ということで女性にアピールする企画のようだ。しかしいずれも横山の反応はきわめて薄いものだった。

それを踏まえて雑談をしてゆく中でなんとなく見えてきたのが、シルバー世代へのアピール、そして健康をテーマにすること。実際に採用されるかどうかは不明だが、そのような方向性が出てきた。最後に都の西北を唄って終了。応援は成功?


顔触れがここ最近の中ではちょっとぱっとしなかったせいか、あまり面白いとも思えなかったが、ソープは個人的に興味のある風俗なのでちょっとためになったかも。まさに「どうしてソープに行かないの?」ってことですよ。あと編集者はやっぱりタイヘンなのね、という実感が。番組側としてはシリーズ化させたいようだが、果たしてどうか? 確かに今回みたいな業種だとそれなりに盛り上がるだろうけど…おそらくは業種次第になるのであろう。早稲田OB・OGはそりゃ多いが、どれだけこうしたキワモノ(失礼!)分野で発掘できるか、か。これをシリーズ化するとなれば、業界相談役シリーズはお終いか? それにしても「ソープランドマガジン」ってあるのね…初めて知ったよ。C

空耳アワーの結果

安斎、ソープランドには行ったことがないが今度イングランドに行くらしい。とほほ。Man Utd.の試合を見に行くのだとか。Giggs目当てだな? それに乗じてタモリ、「スコッチウイスキー買ってきてくんないかなぁ」とおねだり。また、賞品は一番身近にあるものを取っているらしいことが発覚した。

ミュージシャン曲名賞品
ペイヴメントクリーム・オブ・ゴールド手ぬぐい
ホワイトスネイクスティル・オブ・ザ・ナイト手ぬぐい

 

03年11月11日折り紙ヒコーキ世界記録18.10秒に挑戦!!
ゲスト:マギー、岡田義徳、矢沢心、Ken、勝田和宏(実況)、戸田拓夫(指導・解説)
子供の遊びと思われがちな紙飛行機であるが、最近は競技にもなるなど大人と呼ばれる層にも食い込みを見せている。競技はいくつかあるようだが、その中に滞空時間18秒10という世界記録(室内、戸田が保持)がある。今回は紙飛行機大会を開催して各人がこの記録に挑む。広い場が必要ということでミュージックステーションに使われるテレ朝一スタが会場となったが、戸田に言わせればそれでも狭いようで、一スタの4倍程度は欲しいらしい。

戸田は5秒を超えるのが難しい、と言うが、メンバーはそれに対して「5秒はいく」と余裕の発言。そこで早速各人があらかじめ作ってきたオリジナルの紙飛行機で大会を開催する。マギー、矢沢、岡田、Ken、タモリの順で次々に投じるが、結果は惨憺たるもの。岡田までは2秒にも到達せず、勝田に「実況する時間くらい作ってください」「喋る時間ないんですけど」と言われる始末。Kenがアイディアを見せ上に投じる方法で4秒近くをたたき出したが、最後のタモリも結局3秒あまり。全員世界記録には遠く及ばなかったということで大会は終了。スタッフロールも流れ出した。ただ、せっかく戸田が来ているのだから、と番組は続行。指導を受けて改めて大会に臨むことになった。

まずは戸田の模範演技から。低い姿勢から一気に上に打ち上げる体勢で、一投目は照明にぶつかって急降下しながらも6秒超。ニ投目も壁にぶつかったりしながらも9秒台をマーク。また、彼の紙飛行機コレクションも鑑賞。彼が開発したさまざまなオリジナル紙飛行機を見る。なんでも、競技部門は一枚紙で鋏やテープを入れてはいけないが、デザイン部門では4ヶ所までテープを使っていいらしい。

過去の事例を見ても実際に役立てることはほとんどないのだが、航空力学の基礎も学ぶ。揚力によって紙飛行機は飛ぶが、進行方向に向かって迎え角が大きくなれば揚力も大きくなる。飛行を安定させるには重心を空力中心より前に置く。また、昇降舵が重要らしい。これを踏まえ、戸田の指導のもと新しい紙飛行機を作る。作り方は下記関連リンクを参照。スカイキングが番組で作った飛行機。

どうにか紙飛行機もでき、練習を経ていよいよ本番。練習時点では10秒超えがいたらしい。戸田によれば、今回の会場で10秒を出すということは世界レベルに匹敵するということで一同のボルテージも上がる。競技は一人二投で、滞空時間の長いほうが記録となるもの。投擲順はオリジナルのときと一緒。記録はマギー7.59秒、矢沢6.78秒、岡田9.38秒、Ken6.31秒、タモリ4.56秒。

ということで優勝は岡田。コピー用紙250枚が贈られた。500枚じゃないところが泣かせます。


番組でスタジオ使うのは初めて、ということだがそうなのか? 確かに見たことないっちゃないが…。一応第1回空耳アワードでスタジオを使ってたはずだけど、あれは隅っこだったしスタジオを使ううちに入らないのかしら。企画はなかなか。自分も飛ばしてみたい。折り紙なだけになんでキッチュがいない!ってのはあったけど。結び付けすぎですか? 大会が一旦終わり、って時にスタッフロールを入れるのが良かった。新たな演出技法を見た。マギーあたりが食い下がる中「もういいじゃない」と肝心のタモリのやる気があまりないのも良かった。それでいて勝負には真剣になるあたりはさすが。最近全然勝負事には勝ててないけど。ただ、自分にはマギーの喋りが我慢できないことがだんだんわかってきた。必要以上に前に出てくる、というか何にでも絡んでくるあたりが苦手。「王様のブランチ」における松本明子みたいな感じ? 岡田もKenも喋らないから仕方ないかもしれないけど。C

関連リンク:折り紙ヒコーキのホームページ


空耳アワーの結果

安斎、「紙飛行機を無理矢理屋根に乗せようとすることってやりませんでした?」と振るも、タモリは「やりませんでしたねぇ」とつれない返事。山田D、笑いすぎ。1本目には最近出ていなかった婆さんが登場で「おっ」と声があがる。またタモリ、手ぬぐいの中にグレードが多すぎることを悟った模様。

ミュージシャン曲名賞品
ニュー・オーダーウルトラヴァイオレンス手ぬぐい
クール・ドライヴ・メーカーズソー・ワット手ぬぐい

 

03年11月4日輝け!日本キャンペーンソング大賞
ゲスト:ふかわりょう、堀部圭亮(進行)、大槻ケンヂ、萩原健太(以上出演)、新竹浩子、栗田祥吾(以上電話出演)
企業・団体のキャンペーンソングはよく知られているものもあるが、その多くが全く知られることのないままである。今回はそうした知られざるキャンペーンソングにスポットをあて、その奥深い世界を堪能する。一部、関係者への電話インタビューも交えてゆく。

前置きもそこそこに楽曲鑑賞がスタート。まずはあら竹による駅弁「モー太郎弁当」のキャンペーンソング「カントリー」。トップ・オブ・ザ・ワールド風味の似非カントリーが哀愁を誘う。モー太郎弁当の現物も出てきたが、蓋を開けると「ふるさと」が電子音で流れ、何ともいえない空気があたりを支配した。新竹に電話インタビューもするが、社員は全員歌えるという。蓋を開けた時に流れる音楽が「カントリー」でないのはあまり知られていないからなんだとか。

続いて桂田経営サービス社歌「自利他利こそわが精神(こころ)」。30年前に作詞マニアの社員が自費で作曲家に依頼して社歌になってしまったというこの歌は、進取の精神が垣間見える先鋭的な歌詞に校歌風のシンプルなメロディー、朗々たる歌唱が混在するものだった。ただ、今ではほとんど唄われていないらしい。

太田油脂のなめくじ除去剤キャンペーンソング「なめくじ逃げー!逃げー!」は大槻に言わせるとレピッシュ「パヤパヤ」へのオマージュ(確かに似てる)であり、レゲエビートのギターが入り、それでいて醸しだす空気が「おさかな天国」風の曲。キャンペーンソングによって除去剤の売り上げが3割増になったという逸品。

北海道電気工事業工業組合の電気工事キャンペーンソング「でんき元気」は自主盤にありがちなシンプルなトラックに不安定な音程の女性歌手の声が絶妙に乗った作品。誤解を招きかねないツッコミどころ満載の歌詞に会場は盛り上がった。

次に流れた日本ブレイク工業社歌は、特撮ヒーローのオープニングテーマに近いノリの、完成度の高い曲。一同が思わず拍手をおくるとともに、つい歌ってしまう出来であった。栗田への電話インタビューによれば、歌っているのはミュージシャンくずれの営業の社員で、音源はCDに焼いて配布中とのことだが、会場からは売ってはどうかという提案まで出てきた。また、顧客にはバラード調の曲を配布することを検討中らしい。

岡山県農林水産部の県産品内需拡大キャンペーンソング「地産地消おかやまの唄」はカントリーの曲調にヨーデルが顔を覗かせたり寿がき屋ラーメンの曲っぽかったりのガンボミュージック。ここでも「でんき元気」のように地産地消の意味を曲解して盛り上がる一同であった。

青森県百石町のイメージアップソング「北緯四十度四十分」はニューヨークと同じ緯度であることを殊更に強調した歌謡曲。唄うはなんとロス・プリモス、しかも星野哲郎作詞・杉本真人作曲のキラーチューンだ。町長が大のロス・プリモスファンで、星野に何度断られても必死に食い下がったことからこの曲が生まれたらしい。しかしアピールしているのはニューヨークと同じ緯度であることだけで、名産品に触れられていないのが一同は不満なよう。あっても自由の女神では…。

以上から大賞を選出。日本ブレイク工業社歌が受賞した。これを受け、日本ブレイク工業社歌の豪華PVが最後に流れた。


音楽関係では(それ以外を含めても?)「また一人」以来の大反響を呼んだ日本ブレイク工業が登場した今回。久しぶりに萩原健太も登場し、音楽ネタでは常連になってきた感もある大槻ケンヂまで出演と、ネタも含め磐石の体制でできているからして当然良い出来になっているわけで。先進的な歌詞に対して「ユーミンに負けないスピード感」と述べたり、ですます調の詞に対して「吉田拓郎・はっぴいえんど的な…」と述べたりと、解説が全く無意味なことをわかっててあえて真剣な風に語る健太氏は素敵。ふかわもなかなか適切なツッコミで、ゲスト陣の人選・コンビネーションともにいい感じ。
曲もたいがいアレなわけで…。日ブ工ばかりがクローズアップされるが、個人的には聴き慣れた感じの曲調で曲としての驚きはとくになかったり(買うけどな!)。もちろん、社歌としてあの曲があることには驚くよりほかないのだけど。自分がぐっとくるのは安い、単音に近いバックでしょぼくれた歌唱を聞かせる曲、要するにこんなのCDにしちゃいかんだろって曲なので、そういった観点では「でんき元気」や「なめくじ逃げー!逃げー!」が良かった。音を外したのにOKテイクになってるところなどもうさいこう。今回出てきた曲はできるだけ、場合によっては直接現地に出向いてでも揃えていきたい所存。もっとも、「でんき元気」さえ手に入れば何とかなるかな? あら竹も桂田経営サービスも太田油脂も名古屋から近いし。初めて名古屋に住んでてよかったと思ったかも。保存版。A

関連リンク:あら竹桂田経営サービス太田油脂北海道電気工事業工業組合日本ブレイク工業岡山県農林水産部(地産地消キャンペーンは農政企画課);青森県百石町


空耳アワーの結果

安斎、珍しくグッズを土産に持ってきた。相変わらず心のこもってない受け答えをするタモリ。

ミュージシャン曲名賞品
レターメンラヴ手ぬぐい
ランシドインデストラクティブルTシャツ