02年10月30日行列のできるネジ商社 矢辺鋼業株式会社
ゲスト:130R(板尾が進行)、山田五郎、渡辺昇、飯塚則男
今でも行列のできる人気店はさまざまあるが、最近はネジ界(?)にもその動きがあるようだ。この業界のリーディングカンパニーとなっているのが今回登場の矢辺鋼業。ネジならなんでも揃うこの会社では、あらゆる器物のネジを扱っている模様。今回はこちらにお邪魔してネジの世界を探る。

手始めに修理品のネジ穴を見ただけで見事に適合するネジを持ってくる渡辺と飯塚の確かな目に感服したあとは、ネジの基本についてお勉強。「鍋」「皿」はネジの呼び名で、頭の形により分類される。頭を長さに含めるかどうかも異なり、同じ規格でも見た目の長さは違うのだそう。また、「天ぷら」は溶融の際につく鍍金だとか。

続いて、すごいネジを見る。出てくるのはナイロック、盗難防止ネジ、ハステロイの3種類。ナイロックはネジの一部にナイロンを塗布しており、振動の多い箇所の接着に威力を発揮する。盗難防止ネジは締めた後にネジ頭を折ることができるもので、金庫などに使われる。ハステロイは材質のよさもさることながら公差が非常に小さく、原子力発電所のような厳重さが必要なところで使われる。また、1本1本手作りだとか。渡辺・飯塚の許可もあって、盗難防止ネジやハステロイをちゃっかりもらって喜ぶ一同。

さらに、渡辺や飯塚の熟練の技をもっと、ということで、手の感覚で必要なネジ量(今回はスプリングワッシャー100個)をすくいあげる実技を見せてもらう。しかし渡辺は納得いかない様子。何度かやり直しても首をかしげるばかり。比較として、普通の人がやるとどうなるかということでタモリも挑戦。しかし2回目で早くも好記録を出して渡辺(社長)に「会長!」と呼ばれてしまう。

最後に利きネジを出演者でやってみる。課題は半田ごてのネジ穴。8本あるネジの中から合うものを選ぶ。蔵野・山田が選んだものよりタモリが選んだもののほうが若干太め。実際に締めてみると、蔵野・山田のものは入らないが、タモリのものは太いのに入って正解。これはアメリカと日本のネジの違いで、ネジのピッチが違うことによるのだとか。


小料理店の回にも見られたようなヌルい素材だが、蔵野の奮闘やこうした職人芸自体にタモリが興味を持つことが多いこともあって、わりと熱いノリになった。まあ、それなりにしっかり作らないと本当にダメな企画になってしまうし、正しい方向か。こういう企画になるとやはり鍵を握るのは素人だが、ここの社長は独特の雰囲気を持っており面白いと思った。一方でこんな社長で大丈夫か?と思わないでもないが。なんか、この番組のことだから本社が東京にあるのならきっと海洋堂を訪ねたりするんだろうな…と思いつつ眺めてしまった。C

空耳アワーの結果

安齋、ストラップをつくったらしい。

ミュージシャン曲名賞品
SUM41ホワット・ウィー・アー・オール・アバウト手ぬぐい
2アンリミテッドリアル・シング手ぬぐい
ポール・ギルバートアイ・アム・サタン手ぬぐい

 

02年10月23日新「親孝行」プレイを学ぼう!!
ゲスト:石田靖(進行)、みうらじゅん(講師)、真矢、乾貴美子
核家族化の時代にあって親と子が疎遠になることもしばしば。そのようなぎこちない関係を解消する手段として親孝行、「親孝行プレイ」を提案しているのはご存知みうらじゅん。今回は彼を迎え、さまざまなシチュエーションの下での彼の親孝行哲学を学ぶ。

まず大前提としてあるのは、親を喜ばせることらしい。そういう点では真矢・乾はわりと意識しないまでも親孝行的なことをしているようだが、石田は親子の会話がなくなっており、ちょっと親孝行とは遠いよう。以降、寸劇を交えて親孝行プレイの何たるかを学んでゆく。基本設定は自分・父・母・妻・子ども、だ。

ひとつめは親孝行旅行。行き先は自分たちの希望を入れず、親の希望にすること、また、部屋は2部屋とって別々に寝ることが基本らしい。ほかに実践的な例としてホテトルプレイ(妻・子どもと共に一旦自室に戻って、ひとり両親の部屋に戻って話をする)を紹介。仕事について聞かれたときは思い切り大きく出つつ、居眠りをする(いつまでも子供っぽいところを見せる)のが高等テクニックなんだとか。

続いて帰省の場面。子供にお年玉の額の価値をわからせておく(例としてこち亀が何冊買えるかを示しておく)こと、母親とふたりの会話の時は母親と思わず女と思うこと、母親との会話キーワードは「ゆに〜く」、「ゆに〜く」地雷をしっかり踏むといったきわめて実用的なポイントが多数示された。

父親との会話シチュエーション例としては寿司屋のシーンを。最初の話題はやっぱり野球、親の懐は気にせず高いものを頼む、あえて父親に反抗して大将に仲裁させて父親をたてる、愛人の話を聞くといったプレイ内容が披瀝された。

ところでみうらもまだ体験したことのない親孝行プレイがあるらしい。それは何かといえば、刑務所の接見シーン! 妻も子も離れた中、「お前の気持ちを分かってるのは私たちだ」と言わせるのが究極のプレイだそうだが、さすがにそれは無理だろう。


「使えないっす」と真矢には一言で片付けられてしまうし、随分前からみうらがアピールしていることを思えば今更感漂う親孝行プレイだが、披露されたプレイ内容は地味に使えるものが多いと思う。さすがみうらは場慣れしているというか、こういう場での喋りが巧いと思う。また、久しぶりに進行を行わない、普通のゲストの立場になった乾が心なしか生き生きした感じに見えてたのしい。身も蓋もないツッコミも進行してないおかげか。特筆すべきは空耳役者鈴木氏が寿司屋大将役で台詞入り(!)で出てきたことか。なんでそんなことになったのかよくわからんけど、とにかくすごいぞ。B。だが、みうらの久々の出演もあったことだし保存版か。

空耳アワーの結果

久しぶりにジャンパー。絵コンテ入りのはがきでもあったらしい。それに対して2本目は対照的にするために敢えて選んだのでは、というほどひどい内容でタモリは「ナメんなおまえ」「これ(手ぬぐい)やるから帰れ帰れ」とおかんむり。

ミュージシャン曲名賞品
ユアン・マクレガー、ホセ・フェリシアーノ&ジヤケク・コーマンエル・タンゴ・ド・ロクサーヌジャンパー
ダリル・ホール&ジョン・オーツプライベート・アイズ手ぬぐい

 

02年10月16日行楽シーズン真っ只中! 穴場テーマパーク徹底攻略!!
ゲスト:ふかわりょう、牛川とこ、渡辺祐(進行)、YOU、パラシュート部隊、劇団ひとり
いい気候になって行楽に適した季節。そんな中、東京ディズニーシーなどのテーマパークは相変わらず根強い人気を保ち、混雑している模様。しかしそんな混んでるところにはあまり行きたくないというのが人情(少なくともこの番組の視聴者にはそう思ってる人が多いはず)。そこで今回は、今行ってもすいておりなおかつ楽しい穴場のテーマパークを若手芸人のガイドで紹介。もちろん登場するテーマパークはTokyoWalkerなどで別冊が組まれるようなレベルではなく、「探偵!ナイトスクープ」の小枝のパラダイスに近いノリばかり。

まず1万5千坪に1万羽の鶏を放牧している「たまご拾い牧場」。パラシュート部隊齊藤がレポートする。トレジャーハント系アトラクションとして、10個まで無料で拾えるたまご拾いゲーム(?)を紹介。しかし放牧している数が数なので次々に見つかり、あっという間に齊藤の籠はいっぱいに。ほか、厩舎で見られるパレード、調理道具・調味料を完備したレストラン、鶏を一羽丸焼きにするアトラクションが紹介された。

続いて劇団ひとりの「恐竜パーク木更津」。パーク内に展示された、今にも動き出しそうな55頭の恐竜が売り。恐竜以外にもゴリラなども展示。また、ライド系アトラクションとしてさまざまな恐竜に乗ることもできる。最初は「なんでこんな楽しそうなところを知らなかったんだろう」と言っていたYOUも実態がわかるにつれ厳しい発言になっていった。

パラシュート部隊矢野の「いのしし村」は老舗なだけあってわりとしっかりしたつくり(YOUに言わせれば「当たり前の話なんですけれど」ということだが)。110頭の猪が生息し、観覧系アトラクションとしていのししレースや曲芸ショーまであって今までの2つよりはいくらか好反応だった。また、渡辺がプライベートで行ったことがあることを赤面告白。

最後はふかわが「三日月村」をレポート。木枯し紋次郎の故郷という設定の場所に実際につくられたテーマパークだ。江戸時代後期の宿場町を再現しており、文銭に換金して金を遣うという本格派(実際は現金でも大丈夫みたいだが)。生家が改装中という状況ではあったが、ヴァーチャル系アトラクションとして土蔵や洞窟で紋次郎の気分が味わえる(?)。ただ、むしろ隣のヘビのテーマパークのほうがみんな興味があった様子。

いちおうタモリ・YOU・牛川は今回紹介されたテーマパークを吟味する立場だったので、最後に各人行きたいところを挙げるという趣向をとったが、タモリ・牛川がいのしし村を挙げる一方で「行かない」と。それを言っちゃ…。


こうした企画は芸人の力に負うところが大きいものだが、今回はテーマパーク自体がぬるい雰囲気で、ハンドカメラの安い映像があったことも相俟ってふかわのレポートなんかでも楽に見られた(というか、ふかわはわりと好きだけど)。レポートした芸人連もテーマパークを特に持ち上げることなく、正直なレポートを行っているのがよい。YOUの相変わらず手厳しいツッコミがあったためか、ふかわの情けなさが際立ってしまった感じがしないでもないが、それはそれでいいようにも思われる。個人的にはどこかで名前だけ見て気になっていた劇団ひとりが見られて収穫。C

関連リンク:たまご拾い牧場恐竜パーク木更津(オフィシャルなし。木更津キャッツアイにも出てきたのね);いのしし村三日月村


空耳アワーの結果

安齋、テーマパークをつくったことがあるらしい。RPGのような設定という話を聞いて、タモリはそれを風俗に応用できないかと思案。タモリ、風俗店経営か? なお2本目に渡辺祐が出演。

ミュージシャン曲名賞品
スティーヴ・ヴァイヴードゥー・アシッド手ぬぐい
アマンダ・マーシャルサンディ・モーニング・アフターTシャツ

 

02年10月9日出動! PUBLIC TOILET CLEANERS
ゲスト:浅草キッド(進行)、北陽、PTCメンバー、山口英治
オフの時に都内の公衆便所を綺麗に磨く志の高い集団・PUBLIC TOILET CLEANERS、略してPTCが颯爽と立ち上がった。メンバーは浅草キッド・北陽・ジャニーズJr.の3人(もちろん、実際はジュニアではないが)の計7人。今回はPTCの活動を追って都内のトイレを綺麗にしてまわる。もっとも、綺麗にすることよりは珍しいトイレを周遊することがメインだが。

移動中は都内のトイレの勉強をしたり(例:23区内の公衆便所数は4243、23区内最古の公衆便所は表参道のもの、公衆便所の歴史など)、23区内のユニークなトイレ(涼しい・疲れる・わかりづらい・邪魔)の写真を見たり。番外として、洪水が起こる(定期的に水が流れ出して清掃する)川アの公衆便所も紹介。随所で「現在の便座の主流は和便より洋便」など、山口の薀蓄も聞ける。

最初に訪れたのは中央区石川島公園内公衆便所。トイレの臭気をチェックする器具で匂いを測定し、これが基準値を超えていればPTCの出番。しかしここでは基準値を下回っていたため出番はなし。このトイレ、特徴はBGMが流れるところ・採光設備を整えているところ。二棟目は千代田区地蔵橋公衆便所。ようやくPTCが活動。清掃後もちょっと匂ったようだが。ここは小便器も個室になっており、個室に大小便器・洗面台が備えられているのが特徴。最後は文京区船河原橋際公衆便所。もはや臭気チェックをすることもなく、早速入り込む。ボタンを押すと電動で扉が閉まり便座が現れ、個室ができあがるという省スペーストイレだが、これにはみな感心。

これにとどまらず、PTCはまだ活動するようだが果たして。


特にキッドや北陽でなくても成立しそうな企画ではあるが、キッドのさすがの進行により、たいしたことない企画がちょっと押しあがったかな、という印象。ちょっと偉いかもしれない素人に対しても容赦ない突っ込みができるところがキッドのたいしたところで、そういうスキを見事につくる山口(妙に気弱そうなかんじ)もたいしたものだ。トイレに関しては「ほおお」と感心しきり。いまどきの公衆トイレはあんなにもリッパなのですね。東京だけ? あまりいい公衆便所にはいった記憶がないので、ああしたところにも入りたいものである。特に最後の電動式のやつ! 「行列ができますよ」なんて玉袋が言ってたが、それもありうるんじゃなかろうか。と。大笑いはないけれど、手堅いつくり。C

空耳アワーの結果

2本目はタモリ・安齋ともにあきれかえる内容だったが、奨励賞として辛うじて手ぬぐい。

ミュージシャン曲名賞品
ポール・ヤングエヴリタイム・ユー・ゴー・ウェイTシャツ
ビートルズイエスタデイ手ぬぐい

 

02年10月6日こんなハズじゃなかった… 大コケ映画やっちゃった大賞
ゲスト:堀部圭亮(進行)、矢沢心、大場渉太(解説)、映画宣伝マン
映画配給の世界に失敗はつきもの。宣伝費がそんなにないものがコケるのは痛いとはいえ被害も少ないが、大々的に宣伝を打ってコケてしまえば目も当てられない。今回はそんな悲惨な状況に陥った映画の内情を担当者に聞き、その悲惨さに応じて新作映画の紹介をしてもらう企画。宣伝時間はタモリ・堀部・矢沢の3人が20秒まで与えることができ、最大60秒。…宣伝マンが出演するのは久しぶりのような。

はじめに大場にいまの映画業界について概説してもらう。それによれば、今は映画ができる前に買い付けを行わねばならないのだとか。プロット・監督程度で買い付けるか否かを決めねばならないという。想像以上にギャンブルであり、コケるのもそりゃあるのだろう。

大コケ映画、まずはアルバトロス・フィルムの「クイーン・コング」。クラブを借り切ってイベント・吹替のみの公開・ノベルティーグッズを大量に製作・初日は広川太一郎が舞台挨拶といろいろ攻勢をかけたもののまるで回収できない惨状だったとか。与えられた宣伝時間は40秒で、「ダーク・ブルー」を紹介。

続いてクライドフィルムズ「ギガンティック」。サッカーワールドカップを見込んで買い付けたらしいが、サッカーが主題というわけでもなく、タイトルもほとんど知られることなく終わったらしい。いろいろとイベントを打っても空回りに終わったり。新作宣伝時間は60秒で「悪魔の毒々モンスター/新世紀絶叫バトル」を紹介。60秒も与えられたわりに要領を得ない宣伝だった。

最後はシネカノンの「ビバ!ビバ!キューバ」。本国では大ヒット(7人に1人が観た)したようだが、日本では大コケ。「クイーン・コング」と同じくらいの興行収入だったようだが、宣伝費に差がある分だけこちらがマシか。新作映画は「ブレッド&ローズ」。30秒で紹介した。

ちょうど「ブレッド&ローズ」は収録時点では未公開だが、オンエア時点では公開直後だという。そんなわけで、別録りで初日の模様も流れた。それによれば初日は立ち見が出るほどの盛況。まずは順調なスタートだ。


企画は見る前から知っていて、それだけに期待はしていたのだが、それほどでもなく。でも標準的な出来ではある。映画ものは良かれ悪かれ安定した内容になるので、この先もぽつぽつとやっていけばいいと思うんだが…少なくとも怪談よりはマシだと思われる。TV Bros.で特集されたのでそれなりに入ったんだろうなと思っていたクイーン・コングが出てきたのが意外だった。しかも去年いちばん被害が大きかった作品っぽい。大変だったのね…。宣伝は、会社の歴史も多少関係しているのかもしれないが、クライドフィルムズの要領の悪さが際立った。あれはけっこうやばいんじゃないのか。競争に勝ち残ってゆくには若干危うさを感じた。外国に買い付けにいけばばりばりなのかもしれないけれど。あと矢沢心が無防備すぎでブラのひもを途中までのぞかせっぱなしだったのが気になった。いいのか? それで回すスタッフもスタッフならそれを気にするわたしもわたしって感じではあるが。C

なお今回は本来の放送時間に改編期特番が組まれたため、変則放送となった(日曜深夜)。

関連リンク:「クイーン・コング」;「ダーク・ブルー」;「ギガンティック」;「悪魔の毒々モンスター/新世紀絶叫バトル」;「ビバ!ビバ!キューバ」(オフィシャル消滅につき近所の映画館の案内);「ブレッド&ローズ」;アルバトロス・フィルムクライドフィルムズシネカノン


空耳アワーの結果

安齋、「ビバ!ビバ!キューバ」の宣伝コメントを書いたらしい。また、企画に沿った形でコーナーが進み、「コケちゃった? 当たると思ったんだけどねぇ」「じゃあ、次の買い付け作品は」などとノリノリ。

ミュージシャン曲名賞品
ディスチャージヒア・ナッシング・シー・ナッシング・セイ・ナッシング手ぬぐい
プリンスファミリー・ネーム手ぬぐい

 

02年9月25日コリョパクオープン記念!? 小料理店はしご紀行
ゲスト:ガダルカナル・タカ、中尾彬、北村総一朗、平方尚子、南純子、石津喜代子
新横浜ラーメン博物館」、「横濱カレーミュージアム」、「池袋餃子スタジアム」のように、今は一つのテーマの下に店舗が集中する食のテーマパークが流行である。そんな中、新宿荒木町に小料理博物館、略してコリョパクができあがった(正しくはでっちあげられた)。今回は、テーマパークと見紛うばかりに林立する小料理店に入ってゆっくりと談笑する。タモリは小料理店嫌いを公言していたが、果たして。

一軒目は「ばんしゃく奈美」。創業26年・19席の、元芸妓が営む小ぢんまりとした店。自慢の料理はお造り盛り合わせなど。はじめはタモリがなぜ小料理店が嫌いか(「私鉄沿線の小料理店が嫌い」などと徐々にトーンも落ちてきたが)、あるいはそれに対する周囲の反駁が多かったが、実際に料理が出てくるとタモリも「…茄子美味しいねえ」ところっと転向。しまいには「お前ホントに小料理屋ってもんがわかってない」とタカに説教する始末。勘定は女将が気に入った客に勘定書きを渡すというルールで、中尾が支払った。

二軒目は「家庭料理とお酒 ひらた」。創業7年・13席。女将は角川書店出身。自慢の料理はさつま揚げ・豚角煮など。すっかり溶け込んでいるタモリ。女将の結婚のきっかけの話(客の箸袋の裏に電話番号が書いてあった)で盛り上がりつつ、勘定は北村が。三軒目は創業17年・12席の「焼鳥季節御料理 筑前」。女優を目指していた女将が営む。焼鳥中心だったが徐々にメニューが増え現在の形になったとか。自慢の料理はもちろん焼鳥、ほかぬか漬など。支払いはタモリが行った。

なお、小料理店の特徴としては、隠れ家的要素が強く、他人に教えたがらないこと・一人暮らしの人が集うこと・女将の前で泣いてもいい(そうか?)ことが挙げられるよう。


まっぴるまから酒を呑んで、それでいて番組の放送される時間帯にはそぐわないまったり加減の企画だった。過去のものでいうなら、昨年の耕耘機企画に近いノリ、か。まあたまにはこういうのもあっていいのでは。無闇にゲストが豪華(番組的に、というよりはギャラ的に)なので予算は大丈夫なのか?と思ってしまうが、たぶん大丈夫なのだろう。それにしても中尾彬はこんなところでもねじ巻きマフラーなのね…ってどうでもいいことだが。小料理店は全部が全部ああいう雰囲気ではないのだろうけれど、あんな感じなら自分のような年齢で雰囲気に溶け込めるかは別として一度行ってみたいものだ。見る限りでは、居酒屋より安くついてる感じだし(軽いものしか食べなかったからか?)。タモリの変わり身の早さはさすが、いつも以上の切れ味であり、タモリファンは見ておくべきと思われる。C

空耳アワーの結果

安齋、京都で個展をやっていたらしい。トランスポップギャラリーにて9月17日〜29日。中京地区では放送された時点でもうほとんど終わってたけど。

ミュージシャン曲名賞品
オマール・ソーサセンティールTシャツ
ファイブ・フォー・ファイティングスーパーマンTシャツ

 

02年9月18日夏休みの宿題発表会 若手芸人相方観察日記
ゲスト:伊集院光、加藤明日美、プリンプリン、2丁拳銃、やるせなす、ファンキー・モンキー・クリニック
学校で言う夏休みの期間に、「若手」と呼ぶにはあんまりな若手芸人たちに向けて番組から宿題が出された。それは相方の行動を観察してまとめ、報告せよというもの。今回はその宿題を与えられた4組の4人が、相方の行動をつぶさに報告する。

まずはファンキーモンキーすぐるのしょうへい観察日記。ほとんど外出しないというのがしょうへいの基本的な行動(行動か?)。たまたま外出した日は出川哲朗と映画を見たり一緒に呑んだり、という思い切り素の生活であった。続いてプリンプリンうなの田中観察日記。田中はなぜかドン・キホーテやオリンピックを巡回。価格調査に回ったらしいが結局何も買わなかったとか。夜はBOOMER伊勢とつるむことが多く、また、サーフィンをしに行ったりドラッグストアに行ったりと非常に行動的だった。

さらにやるせなす中村の石井ちゃん観察日記。いつもオリジン弁当を買う石井ちゃん、デートのロケハンのためにたった一人でいろいろな角度から東京タワーを見ていたらしい。東京タワーが女性を情熱的にさせると熱弁を振るう石井だがタモリたちは呆れ顔。最後は2丁拳銃川谷の小堀観察日記。小堀はバス大好き。また、思いついたフレーズをボイスレコーダに吹き込むことも多いらしい。タモリが小堀に「おさむ」と綽名をつけたその由来も明らかに。

最優秀賞はプリンプリンうなに。賞状が贈られた。


芸人たちがネタになりそうなものを拾ってくるので制作サイトからするとものすごく楽な企画っぽいが、まあそれなりに面白いからいいか。芸人たちの素の言動がわりと番組での使用に堪えるネタになっていたのが救い。優勝は田中観察日記だが、石井ちゃんも相当ダメだったように思う。目をひいたのはファンキーモンキーすぐるの連続登板である。前に乾貴美子が中一週というのがあったが、それを上回る連続登場には、本当にそれでいいのか?とすら思えてくる。たびたび「アッハハー」と甲高く笑う加藤は、笑う回数があまりに多いとうっとうしくなってくるが、今回くらいだと林家パー子みたいでいいと思う。次代のパー子は君だ! 黒板を使ったり加藤がちょっと先生風だったり、学校を模したセットになっていたせいか、みんな上履き(スリッパだけど)を履いているというヘンな凝りようは流石。B

空耳アワーの結果

安齋、日経Clickで日記を連載しているらしい(「ソラミミスト安斎 かるちゃ屋徒然日記」というタイトルらしい)。また、最近手ぬぐいばかりなのはTシャツの市場価値が下がるからなんだとか。

ミュージシャン曲名賞品
レッド・ホット・チリ・ペッパーズバイ・ザ・ウェイ手ぬぐい
C+C・ミュージック・ファクトリーロビ・ロブズ・ポルカ・アンゼム手ぬぐい

 

02年9月11日恒例 真夏の怖い話 後編
ゲスト:島田秀平、すぐる、アリtoキリギリス、渡嘉敷勝男、つまみ枝豆、一戸奈未、浅見れいな
前回に引き続き怪談の後編、である。前回から(もっと言うなら以前の出演時から)いじられまくりだったアリキリ石塚だが、今回も軽くいじられてからスタート。

話は渡嘉敷の「見知らぬ客」、石塚の「わら人形」。「わら人形」はあっという間に終わり、周囲の不興を買う。それならばと話し始めた「びしょびしょ」はどちらかというと石井の話にシフトした感じでもあり、この話の中の石塚の態度に問題もあり、結局石塚にとっては名誉挽回とならず。続いて島田の「あなたは生きている人ですか?」、枝豆の「いにしえの柱」。その後も語り部たちの夜は続いていった。


完全にいじられ役になってしまった石塚。タモリには真似されるし存在自体を否定されるような言葉を連発されるし散々。おいしい役回りに顔は笑っていたけれど(地?)。先週はわりと怖い話が多かったが、今週はさっぱり。ダメだった。怖さを全く度外視すると石塚パートがハイライトになるのだが、単に情けないだけでどうにも。そんなのでホリプロお笑い学校の講師を務めていいのか! E

空耳アワーの結果

安齋の個展の物販Tシャツ、価格を落としたのが効を奏し、売れたらしい。しかし、調子に乗ってさらに作ったらばそれは間に合わず、200枚余ってしまったとか。

ミュージシャン曲名賞品
マーク・オーエンチャイルド手ぬぐい
ショッキング・ブルーインクポット手ぬぐい
ブラカ・ランクスノー・マン・ガヴァメント手ぬぐい

 

02年9月4日恒例 真夏の怖い話
ゲスト:つまみ枝豆、渡嘉敷勝男、アリtoキリギリス、すぐる、島田秀平、浅見れいな、一戸奈未
夏は高校野球もあるし、ついこの前は「dynamite!」も開かれたし、W杯効果でにわかに脚光を浴びはじめた世界各国のリーグも現時点ではイタリア以外はあらかた開幕したし、スポーツ花盛りとなる季節。言ってしまえばどの季節もたいがいそうだけど。しかしそればかりではない。夏といったら当然、怪談も季節ものとして押さえておかねばならない要素だ。そんなわけで今回は、すっかり恒例となった夏の怪談話。放送遅れの関係で真夏でも何でもないのが間抜け。

今回の話は渡嘉敷の「交通事故」、すぐるの「雨の日のピザ屋」、石井の「十五日目の夜」、島田の「霊界に通じる電話番号」、枝豆の「打ち首」。例によって照明が活躍、また、クラブ跡地というロケ地も雰囲気作りに一役買った。収録中は流れなかったであろうSEやBGMも場の雰囲気を盛り上げる。で、話が長引いたので来週に続く、とのこと。


今年の夏の怖い話はギョーカイもので終わりかと思っていたが、結局これもやるのかよ…。しかも今年は既に冬に2週かけてやっている(昨冬といえば昨冬だが)のでうんざりである。2週連続企画も今年3回目(冬の怪談・ニセブランド)になってるし、あまりにひどすぎるんじゃないでしょうか。スタッフにやる気がないのかしら。もう幕引きを始めてるのかしらとか、穿った見方すらしてしまう企画。ただ、話の怖さは今回がいちばんと見た。このシリーズではじめて「怖いかも」と思ったほど、これまでとレベルが違う。冷静に聴くとどうも話に無理があったり破綻があったりするように思えるが、まあ怖い話がはじめて怖かったという点ではいいかも。ただ来週は枝豆・石塚かなー。来週はダメかも。出演者では、OPでこのままお笑いで食っていくには無理っぽいと達観した風なところを見せたすぐるがよかった。タモリは女の子が来たことで思わせぶりな語り口になったり驚かせ役に徹しており、とくにどうということもなかった。一戸・浅見の怖がり方が素直で良いと思った。また、一戸は喋りがちょっと天然っぽいので彼女の喋りに来週は期待。C

空耳アワーの結果

ミュージシャン曲名賞品
シルヴィ・バルタンアブラカダブラ手ぬぐい
アンダーワールドパールズガール手ぬぐい