07年6月26日 | いつもお世話になっている権之助坂を徹底調査する!! | ||||||||||||
ゲスト:伊集院光、アリ to キリギリス、やくみつる、瀬戸島政博、丸山智康、三明孝宏 | |||||||||||||
目黒はその地形から坂が多いことで知られるが、中でも代表的なのが権之助坂。今回は界隈に事務所を構えるホリプロ組が権之助坂調査隊を結成し、この坂について様々な視点から勉強する。 早速、権之助坂沿いに店を構える人々へのインタビュー映像が流れる。彼らと権之助坂との関わりをテーマに、ということで坂好きのタモリは早速食いついてくるが、インタビューの内容はといえば「坂の上り下りは辛くないか」という質問には「たいしたことない」との回答、「由来を知っているか」という質問には「全く知らない」との回答、「ダメだこりゃ」と無関心さに少々失望した模様だ。 そこで、その由来についてアリキリがプレゼン。権之助坂を語る上でなくてはならないのが行人坂。もともとは非常に急な行人坂しかなく、人や馬が転げ落ちる事故が頻発していたという。そんな状態を見た中目黒の名主、菅沼権之助が行人坂より広くなだらかな新しい坂を作ったのが始まり。のちに権之助は幕府に許可を取っていなかった咎で死罪になったが、彼の功績を讃えて地域の人々は坂を権之助坂と呼ぶようになった、という話。石井が模型などを使って歴史的背景を、石塚が紙芝居を使って実際の経緯を話すが、久々出演の石塚の喋りはグダグダで、ナレーションに引き取られていた。なお、タモリによれば、坂の歴史的背景はさらに複雑で、前々から陳情はあったものの、緩い坂を作ると防衛上の不備が出るので許可が出せなかった、そこへ権之助は死罪を覚悟して坂を作った、ということがあるよう。 続いて、いまの権之助坂はどうなっているのか実際に調査しに出ようということに。超専門誌の回でも測量について教えてもらった瀬戸島から最新の測量技術を学ぶのだが、これが航空レーザ測量といって飛行物からレーザーを飛ばす手法だけに番組でできるはずがなく、外に出て地道に足で測る。といってもやはり超専門誌の回に出てきたトータルステーションを使って測量する(測量担当の三明も前回と同じ)。反射鏡に光を当てて測量するため、測量先に反射鏡を設置する役目が必要なのだが、そうなると当然石塚がやるわけで。そんな感じで、行人坂や権之助坂脇の坂、予め決めていた測量ポイントに向かうまでに出てきた急坂、権之助坂脇の急階段といった権之助坂周辺の坂を測っていった。最後のポイントで坂をまじまじと見ていた一行は、権之助坂はもとは崖に沿って徐々に上る坂で、彼の遺志を継いだ人々が駅前周辺からの坂を作ったのでは、という仮説を立てていた。 最後は測量成果を基にした周辺のデジタル画像を見る。仮説が裏付けられる地形がはっきり表れていた。そこへ石塚が「重要な情報」と称して先ほどの仮説を自信満々に説くが、それは測量中に石塚が反射鏡を持っている間に既にメンバーの中では語られていたことであり、一人取り残された感の石塚であった。 権之助坂は何度か意識せずに歩いていたようで、多少懐かしく思いながら見た。しかもついに一緒にしごとしたことのある会社の人が出てきたー! 石塚が2年ぶりの出演ということだが、久しぶりでも彼が出てくればいじられキャラは彼一人のもの。持って行きっぱなしだった。「持ってないほうに持っている」と言わしめる運のなさはもう天性のもので、何もしてないのになぜか面白いということに。中目黒を噛んでナカメグラと言っただけでそれが一同に波及するなど、見せ場たっぷりの出演だった。ただ、企画自体は途中でがらっと内容が変わってしまい、ややボケた感がなきにしもあらず。結局肝心の権之助坂そのものは測ってないし、測量だけで押し切っても良かった感じ。他、紙芝居の最後の絵がやたら手抜きという、細部まで凝る番組らしくない面も。C。
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07年6月19日 | 歴史ミステリー!? 東京一の古墳群を行く!! | ||||||||||||
ゲスト:マギー(進行)、江川達也、竹山隆範、斗鬼正一(解説)、落合友一 | |||||||||||||
東急多摩川駅近くの多摩川台公園には、東京最大級の古墳群があるという。昔から肥沃な土地で、有力な豪族が治めていたことからそのようになったらしく、今回はみんなで古墳群を探検する。斗鬼に言わせれば、東京で、かつ田園調布でこれだけ古墳が密集しているということに大きな意義があるそうだ。 最初に見るのは亀甲山古墳。4世紀後半に作られたとされる、多摩川流域最大の前方後円墳だ。ここでは古墳の基礎知識が斗鬼から示された。出てきたのは、前方後円墳には実際には前後がない(江戸時代に学者が御所車に見立ててつけただけ)、とか、古墳は3世紀中頃〜7世紀末につくられた、とか、権力を誇示するために高台や交通のよいところにつくられた、とか、全国に同じ形の古墳があるのは大和朝廷が徐々に全国を治めていった関係による、といった話題。 続いて8基の古墳からなる多摩川台古墳群へ。亀甲山古墳に埋葬された首長の部下が埋葬されているという説もあるらしい。それぞれ番号がついているが、1号墳(円墳、後にできた)と2号墳(方墳、先にできた)は、別々の時代につくられたものをつなげて前方後円墳になった非常に珍しいものだそう。また、8号墳は昔9号墳とされていた。すなわち、現8号墳と7号墳の間には当初古墳とされていた地形があり、それが後の調査で古墳でないと判別されたのだそう。 古墳群を一通り散策したあとは4世紀前半にできた東京最古の前方後円墳、宝莱山古墳へ。ただ、円墳は戦前の宅地造成の際にばっさり切られてしまっている。これに関連して、古墳の面影を全く残していない(要は宅地になっている)西岡第19号古墳や庄仙遺跡の写真も見た。 最後の古墳は住宅地(落合が所有)の中にあるという浅間様古墳。7世紀前半につくられたとされ、横穴式の石室がある。戦時中は防空壕にも使っていたそうだが、探査の結果円墳であることが判明したとのこと。入り口は修復したらしいが、石室は当時のまま残っており、入ることもできる。石室を構成する石には何やら刻印も。 まあそこまでいろいろ回っても、結論としては「一等地は昔から一等地だった(古墳が多いのは、昔の人もこの地を優良な地とみなしていた)」なんてものみたいだけれど。 古墳とか化石とか、意外なところにこんなものが、みたいなことをやらせたらこの番組の右にでるものはない印象。解説に呼んだ宮藤官九郎っぽい斗鬼のキャラクターがなかなかで、「古墳ギャグ」と称されたユーモア(面白いかどうかは微妙)とかそもそもの喋り方とか、テレビ向きだと思う。相変わらず素人の発掘力も凄いな。そんな斗鬼もわざわざ探検服に着替えているのに、企画自体には興味を持っていた様子のタモリは着替えず。こういう時は嫌々でも着るのが普段なのにどうしたのだろうか。他はいかにもこの企画に興味がなさそうだったが、それなりの食い付きを見せていたのはロマンやら何やら感じたからだろうか。ところでビギン(とスタッフ1名)が弥生時代風?のすごい格好をしているのに誰もそのことに触れてないのはどういうことなのか。カットされた? あれは突っ込まないとちょっとかわいそうな気がしないでもないが。C。 チョコベビーズのセカンドアルバムの発売が決まらないとのこと。一方でタモリはジャズレーベルをつくったらしい。
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07年6月12日 | ただ呑むシリーズ 黒帯編 新橋呑み屋横丁ハシゴ酒 美人ママ付き | ||||||||||||
ゲスト:浅草キッド、井筒和幸、各店美人ママ、安斎肇 | |||||||||||||
キッドに井筒と来れば、そりゃあ呑み企画である。今回訪れるのは新橋。新橋はサラリーマンのオアシスとして全国的に知られるが、中でも新橋駅前ビルの地下は70軒にものぼる店舗が軒を連ねるディープな呑み屋街として存在している。ここで昼日中から呑み歩くのだ。 とはいえロケ開始の15時過ぎでは開いている店も少ない。そんな時間でも開いている、わずか1.5坪で春江ママが切り盛りする「春ちゃん」が一軒目。五反田で15年、新橋に移って18年という老舗。今回出演の4人で一杯に見えるが、普段は10人入るという店でまずは生。次いで串揚げをいただきつつ、ママの若い頃の秘蔵写真や恋愛話でひとしきり会話に花を咲かせる。既に一同できあがりつつあり、その勢いで二軒目へ。 二軒目はメインの通り沿いにあり、1坪のカウンターで席が通路からはみ出している「南」。新宿から移ってきたばかりですべて300円という価格設定、切り盛りするのはじゅんママだ。二軒目だけあって飲み物はみんなバラバラ、つまみはママの地元の練馬の野菜を中心にいろいろと。ここでも話題は秘蔵写真や恋愛話。タモリはママが巨乳であることが気になる様子でしきりにその件に触れていた。 三軒目は少し奥まったところにある「蘭蘭」。上海から来日13年のゆきこママが本格的な中華料理を作る店だ。酒はなみなみと注がれてくるし、冷蔵庫にメニューが直接書いてあるし、なかなかに気風の良さそうなママ。中華を作るには火力が心配だが、新橋の火は問題ないようで、しっかりした炒め物が出てきた。ここでは秘蔵写真や恋愛話はなかったが、ママがとにかく陽気で笑いの絶えない収録となった。 最後に訪れたのがバー「Square」。開店1年、OLから転身したオーナーのちはるママは界隈トップクラスの美貌なのだとか。内装をすべてママ自身が手がけたという店内は落ち着いた雰囲気。ここで安斎も乱入してきていっそう盛り上がる一同。美人でありながら未婚、ということもあってか話題は自然とそちらのほうへ流れていった。 最後はみんなベロベロになりながらも、一軒一軒お安く楽しめるためか、みんな楽しかった模様。お勘定は4人で春ちゃん\5,900、南\3,600、蘭蘭\2,190、Square不明(チャージ一人\2,000)と、相当お手頃に済んでいた。 井筒の出る呑み企画ながら、井筒がいつもよりマシな酔い方だったため、さして険悪な感じになることもなく和やかに進んでいった。ママを前にして、というのも大きいのだろう。よさげな人ばかりだったし、女性の前で失態を見せるわけにはいかないものなあ。井筒が若干引き気味になっていたことで、暴走気味の玉袋と引き締める博士と、各々いいバランスで流れていったように思う。また、一ヶ所で延々呑むよりは、今回のようにハシゴしたほうがグダグダにならずメリハリがついていい感じ。行く店の選び方は、開店時間の関係もあるとはいえ、安いところから徐々に高いものが出るところに移っていった印象。安いところで酔いを回して、高いところではあまり頼ませないという作戦か。さすが低予算番組。C。
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07年6月5日 | 世田谷連続みこすり犯事件 特別捜査 | ||||||||||||
ゲスト:山崎樹範、おぎやはぎ、石井正則(進行) | |||||||||||||
都内の主要道は混雑するのがデフォルトなので、スムーズに進むために裏道を使いがち。しかしそこは都内、ちょっと裏道に入るとあっという間に狭い交差点や行き止まりのオンパレード。そのため、クルマにこすられ悲鳴をあげる電柱が非常に多い。そこで今回は、そんなこすりのパターンを世田谷区内を事例に石井警部補を筆頭とする山崎・小木・矢作の各捜査官がプロファイリングし、原因を徹底究明する。 まずは山崎による「内側」のパターン。左折の角度が急で、コーナーにある電柱をこする。現場写真が何枚か用意され、それをもって原因や犯人を推理する。さらに、現場周辺を再現した特注模型にクルマの模型を入れてこすりの状況を検証した。ミニカーのハンドルが切れないのでギャグっぽい検証になったが、ある程度こすってしまう状況はつかんだ感じ。続いて小木による「外側」のパターン。先ほどとは逆で、右折時に曲がりきれずに車体の外側をこする。一見簡単そうに見えるのがかえって落とし穴になっていて、よくこするのだとか。モデルケースにおいては、右折側にある民有地に乗り上げればこすらず通れそうな構造になっているが、乗り上げなければなかなかの難易度。 3つ目は矢作による「まっすぐ」のパターン。幅員が減少しているだけの直進道なのになぜかやたらこすられている。最初は視界が直前まで広いから、などとの予想が立っていたが、こすられる電柱に正対するように進入路が位置しており、主にこれによる「外側」ではないか、との見当がつけられた。次は石井による「物陰」。生垣に囲まれていて、曲がった先に突如電柱が現れるというパターン。再度山崎に戻って「出てる」。あからさまに電柱が道路寄りになっていて、民家の敷地との間に人が通れるほどのスペースができている。モデルケースの位置的にはまっすぐこするしかないだけに、果たしてこれをこする人は免許が取れるのか?という素朴な疑問も発せられた。 小木の「看板」は行き止まりを喚起する看板によりハンドルを切り、壁がこすられ崩れ落ちているパターンとのことだが、これは単純な鉄筋コンクリートの老朽化、と結論付けられた。最後は矢作による「極狭」。きつい右折を抜けた先に「出てる」があって極端に狭い道になっている。そうこう話してきたわけだが、最後の最後に山崎が年2回くらいしか運転しないほぼペーパーであることが判明。「童貞が体位について語るようなもんだ」とキビシイお言葉が出た。 自分が走ったことのある東京の細い道といえば新代田と東松原の間の住宅地とか、多磨霊園駅周辺を思い出すが、今回出てきたあたりはそのくらいの細さということでいいんだろうか。あれくらいであればそんなにこすることもないような気はするんだけれども。みんなよせばいいのにデカいクルマに乗るからこすったりするんだってば。みんなスマートに乗れば万事解決(強引)。それはともかく、東京に行く機会は毎年何度かあるし、裏道もけっこう走るから、いつかやらかすかもしれないと思ってこれらのケースを肝に銘じておくのがよさそう。もっとも、今回はプロファイリングがどうこう言うよりは、捜査官たちの喋りが見どころになっていた感じ。無理して台本の台詞をぶちこむなど、いじられキャラになりつつある山崎や、どうも失敗事例なのに周囲の声に合わせて調子いいことを言う小木が目立った。C。 2本目は番組TK山田女史より。そして唐突に出るジャンパー。当然一同拍手。
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07年5月29日 | ずっと前から決定! 全国一般国道ランキング!! | ||||||||||||
ゲスト:伊集院光、松澤一之、森昌文(解説)、勝田和宏(進行) | |||||||||||||
日本全国に縦横無尽に張り巡らされている道路の中でももっとも一般的といえるのが国道。今回はそんな国道の魅力を国家公務員の森を迎えて余すところなくしゃぶりつくす。それを507号線まである全国道対象のランキング形式で紹介するというのだから大変な話だ。 道路標示の実際の大きさに驚きながらも最初に見るのは、第477位の国道477号線。百井別れなるものすごいヘアピンカーブを有している。既にタモリは順位と国道の関連性について薄々気付いたようだが、477号線自体はタモリ自身も通ったことがあるらしく、だいぶ乗っかってきたのでそのまま次へ。続いては第458位の国道458号線。走れるダート国道としては唯一の存在とのこと。第421位は国道421号線。2t車通行禁止区域の出入り口にコンクリートブロックが積まれており、大型車が物理的に通行できないようにしている。 第339位は国道339号線。全国唯一の階段国道が含まれるとともに、民家の裏路地のようなところも国道になっている。第308位は国道308号線。幅員1.3mの標示があるように、国道の中でも最も狭い箇所がある。第289位は国道289号線。道路が途中で途切れ、登山道になっている。標識は木にくくりつけられているのだとか。第170位は国道170号線。道路上に商店街があり、歩行者天国にもなる。第157位は国道157号線。看板に「落ちたら死ぬ」と書かれるほどの悪道で、雨で増水すると道を滝が横切るなど、日本三大酷道の一つとも言われるらしい。 また、国道インフォメーションとして、欠番が多数あること(だから507号線まであっても507本あるわけではない)、標識はおにぎりとも呼ばれており、さまざまなおにぎりがあることが紹介されたり、もうすぐランクインするかもしれない道路(=特徴的な都道府県道)として、山口県道293号線(長門峡に沿った遊歩道)、広島県道204号線(長さが10.5mしかない)が紹介されたりした。 注目の第1位は日本の大動脈、国道1号線。収録中、ずっとモニタで1号線を下る映像を流すほどのものだから貫禄の第1位といったところだろう。この下り映像はビギンが撮ってきたものだそうだが、浜松まで9時間かけて行ってきたらしい。 上には内緒とはいえ国家公務員が専門の話題で出演するとは、この番組も土木を扱い続けた甲斐があったというもの。国道がテーマだからということなのか、みんな真面目な顔してハンドルを握りながら話をするのがバカっぽくてよかった。順位と国道番号との関連性もヒドくてよい。森は国家公務員になるくらいだからどこかキレたところがあって、素でおもしろいことをいう人だった。いや面白いわけではないのかもしれないけど、真面目な顔してトボけたことを言うので、それでおかしみが出るというか。いいキャラではあった。何にでも豊富な知識を展開するタモリはこの分野には詳しくないのか、いくつかの話題に触れて文句を言おうとしたものの、それが裏目裏目に出てしまい、気勢を削がれた形になっていたのが珍しい光景でなかなかよかったと思う。それにしても伊集院はともかく松澤は目立たないな。誰か話を振らないとダメなんじゃないかと思うのだけど。C。
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07年5月22日 | 昭和の時代にタイムスリップ! 団地探訪 | ||||||||||||
ゲスト:松尾貴史、次長課長、大木真理子(解説)、小林良、大山顕、照井啓太 | |||||||||||||
八王子の都市住宅技術研究所には、集合住宅歴史館というものがある。有り体に言うと団地博物館といった趣。もちろん団地という言葉が一般化する前の集合住宅もあるが、今回はそんな昔の団地を見学する。 まずは集合住宅の先駆け、同潤会アパートから。集合住宅歴史館ではそのうち代官山のアパートを復元しており、共用スペースでは食堂カウンターと窓ガラスが移築されている。住戸は世帯用と独身用とがある。世帯用は2部屋・台所・便所という所謂2K? 家賃は戸建てより高かったらしい。しかしダストシュートが備えられていたり、床の間が設えられていたりと、凝ったつくりも。独身用は作り付けのベッドや通風窓がついている相応の部屋の広さ。独身の次長課長井上がレポートするもさっぱり要領を得ず、タモリが大木を伴って潜入した。 代官山アパートは昭和2年の建物だが、そこから一気に飛んで昭和32年建設の蓮根団地へ。2DKという言葉が生まれたころでもある。牛乳受けも備えたスチールの扉を開けると、食寝分離が徹底されたなかなか広々とした部屋が。台所には作り付けのテーブルもついている。シンクは人造石研出しで、この少し後の時代にステンレスになる模様。茶の間には昔のカラーテレビもついていた。この設備、この時代にしてどうも次長課長河本の現在の実家以上の設備らしく半ば呆然としていた風。続いては昭和33年建設の多摩平団地テラスハウス。専用庭を持つ長屋形式の連続建住宅のことをテラスハウスというが、要は2階建てが並んでくっついている建物のこと。3Kで、風呂はそんなに大きくないが、キッチンはステンレスに。家賃はだいぶお高い。 テラスハウスの庭の見える居間でくつろぎながら、団地マニアによる団地男座談会へ。出てきたマニアは住み団の小林、撮り団の大山、旅団の照井の3人。小林は公社の分譲物件を購入し、内装を大きく変えているらしい。かなりラフな作りなので、変更もしやすいようで、持ち込まれた写真はとても団地とは思えないものだった。大山は高層団地を専門に撮影しており、さまざまな特殊な形状を愛でているようだ。照井はとくにスターハウスと呼ばれるものが好きらしい。さらに一同からは、この後に見る晴海高層アパートの事前情報まで吹き込まれた。 ということで昭和33年建設の晴海高層アパートへ。スキップフロア方式である。実際に使われていたものを持ってきたというエレベーターを見たあと、非廊下階住戸へ。2DKに風呂トイレで公務員初任給を上回る、かなりの高額物件だ。畳が特殊な大きさだったり、様式便所ができていたり、排水パイプがむき出しになっていたりと、特徴的なところがかなり多い物件だった。 そんなふうに楽しんだ一同。若い次長課長にはすべてが新鮮だったようだが、どの物件も河本のいまの実家以上の物件だったようで…。 次長課長は地味企画にばかり呼ばれることを嘆いていたが、地味ながらもなかなかの好企画。単純に自分が間取り関係が好きということもあるのだけど、昔の家のつくりであるとか、徐々に設備がよくなっていくところなどは興味深く見た。団地は近所でもそんなに高くないし、機会があれば一度住んでみたくはある。借りてきた猫のようにおとなしい次長課長とは反対に、キッチュはやかましいわけではないにしろかなり自由なふるまい。さすが番組慣れしている人は違う。知らない偉人も平気でいじるし、発言も適当だし、案外高田純次の後継的位置にも立てるのかな?と思った(実際は理性が邪魔をするだろうけど)。団地マニアの面々(大山氏は知ってるなあ…)も各々がいい視点を持っていて好感。B。
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07年5月15日 | 三大大仏が今夜決定!? 日本全国大仏総選挙 | ||||||||||||
ゲスト:みうらじゅん、渡辺祐(司会)、下平さやか(司会) | |||||||||||||
統一地方選が終わり、夏の参院選へ向け政局が動き出している中、仏局も動いているようで、大仏の選挙が開催されるという。全国の候補者が定数3を争うという熾烈な戦いだが、奈良の大仏と鎌倉の大仏も立候補しているので、実質残る一つのイスを争うという展開だ。そもそもの議席は奈良・鎌倉のほかに兵庫が持っていたらしいが、兵庫大仏は1944年に引退、長らくその座が空位になっていたのだ。今回は厳しい選挙戦を戦う全国の候補者のプロフィールを確認しながら選挙の行方を見守る。なお、大仏とは六尺以上の大きな仏像のことを言うらしい。 まず速報番組の初っ端で奈良の大仏(奈良2区、752年、14.98m)と鎌倉の大仏(神奈川4区、1252年、11.31m)に当確が出て、当選者プロフィールを紹介。残る議席は一つという状況に。立候補者は越前大仏(福井2区、1987年、17m)、高岡大仏(富山3区、1932年、15.85m)、布袋の大仏(愛知10区、1954年、18m)、札幌大仏(北海道1区、2003年、7m)、三浦大仏(神奈川11区、1984年、15m)、鎌ケ谷大仏(千葉13区、1776年、2.46m)、長浜びわこ大仏(滋賀2区、1994年、18m)、奈良の大仏(千葉3区、1804年)、岐阜大仏(岐阜1区、1831年、13.7m)、上野大仏(東京2区、1972年、1.5m)、白馬大仏(新潟6区、1969年、23.5m)、兵庫大仏(兵庫2区、1991年、11m)、但馬大仏(兵庫10区、1993年、釈迦如来像が15.8m)、おおくら大仏(東京5区、1994年、8m)。 各々の特徴も紹介されており、越前大仏は髪型が違う、高岡大仏は鎌倉大仏以前に建立され、日本三大大仏を自称している、布袋の大仏は個人所有、札幌大仏は獅子に乗っている、三浦大仏は寄木細工の手法を石に採用している、鎌ケ谷大仏は小さい、長浜びわこ大仏は衣が対称的、奈良の大仏は平将門が建立したものを復刻したもの、岐阜大仏は御前立ちの像もあり日本三大大仏を自称している、上野大仏は顔面のみ、白馬大仏は地元のホテルが観光目的で建立した、兵庫大仏は先に引退した大仏を再見したもの、但馬大仏は三体並んでいる、おおくら大仏は台座ごと回転する、ということが示された。 結局選挙は投票が締め切られないまま終わってしまった。 選挙番組を基にした構成で、それで現在報道中心の下平に白羽の矢が立ったのだろう。いかに突っ込まれようと外野の声を放置する、淡々とした冷静な進行で、うまいことやったと思う。いつのまにかずいぶんと安定したものだなあ。こういう企画なら松尾ちゃんでも、と思わないでもないが、新人時代の出演のときのインパクトがインパクトだったので、もう出演はないかしら…。ともかくも選挙番組風にする必要がまったくないのにこの大仰さ、そして投票者も仕込む(スタッフだけど)あたりはさすが。そして大仏といえばみうらじゅん。ちゃんと大仏に対して敬語を使うのね…。今回はテーマがテーマだからか、彼もあまり暴走したところは見せず、いくらか控えた格好だが、それでも要所を押さえるあたりはうまいと思う。B。 1本目は高橋力からの投稿だったが、賞品を出す前にどうでもいい話題に転換してしまい、評価なしという結果に。関西からの投稿で1週遅れを嘆くコメントに対しては「1週間遅れでいいよねえ?」とも。
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07年5月8日 | これから来るのは軽金属! アルミニウム売ります!! | ||||||||||||
ゲスト:ビビる大木、乾貴美子(代表取締役)、山田五郎、中山泰男(営業課長) | |||||||||||||
北京オリンピックを控え、鉄鋼業界が右肩上がり。泥棒騒ぎも出るほどだ。しかし乾軽金属工業株式会社まで立ち上げた乾によれば、これからはアルミの時代らしい。そもそも世界で二番目に扱われている金属だけあって、我々が目にする機会も多い。そこで今回は、そんなアルミニウムについて勉強する。 アルミニウムは、ハンフリー・デービーが明礬石を電気分解したときに発見したというのが最初。ことしで発見200年だが、地球表面の構成要素としては3番目に多い元素だという。精製するには、まずボーキサイトを砕き苛性ソーダと混ぜる。すると水酸化アルミニウムの結晶が析出するため、これを砕いて高温で焼き上げて酸化アルミニウムを抽出。さらにこれを電気分解してアルミニウムがつくられる。なお、ジュラルミンはアルミの合金、ステンレスは鉄の合金という違いがある。 そんな合金をよりわかりやすくするために、アルミニウムじゃんけんなるゲームを挙行。それぞれ違った特性を持つアルミ製品が9種登場し、その中からより硬いものを選んだ人が勝ちというもの。極端に大きなものもあるので、選んだものを隠せなかったりするわけだが、それなりに盛り上がった風。アルミ合金の種類は数字で表されるようで、1円玉やアルミ箔などの純アルミの1000系、マグライトなどに使われるいわゆるジュラルミンの2000系、飲料缶に使われる3000系、ラジエーターのろう材等の4000系、デジカメ筐体などに使われる中くらいの強度の5000系、強度や耐食性に優れるためアルミサッシに使われる6000系、機動隊の盾などに使われ、ジュラルミンを超える硬さを誇る7000系とある。 アルミ関連会社に勤務するだけでなく、アルミ好きが高じてホームページまで持っている中山のアルミコレクションも拝見。坂本竜馬アルミ像やアルミ警棒、YS-11(旅客機)のプロペラの輪切りを見た。高価なものもおねだりなど、けっこう大胆な手法で手に入れているようだ。 最後はテレビ朝日社屋でアルミを求めて社内探検。原始的に磁石をつけながらまわってゆくが、結論は鉄のほうが多かったというなんとも言えないものに。 ムリめな設定でスタートした企画だが、あっという間に設定は忘れ去られ、普通の産業勉強企画になっていた。もうちょっと乾ちゃんに奮闘してほしかったところ。その乾ちゃんは「出産後大胆になった」とタモリに言われていたように、相変わらず歯に衣着せぬというか気風のいい発言連発で、恐いものなどないかのよう。素晴らしい。ビビる大木は6年ぶりの出演なんて言っていたがとんでもない、たぶん6年半ぶり。再びタモリ倶楽部に戻ってきたことに感慨を禁じ得ない。山田五郎も地味に2年3ヶ月ぶり。本当にアルミが好きなのかは怪しい(食いつきは良かったが、あの人ならそれも普通に思える)けど、ともかく戻ってきたことを喜びたい。D。 なぜか奥田民生がゲストとして登場。安斎が来ずに2人でやることも想定していたようで、タモリが葉書読みの練習もしていたのだとか。評価は奥田に委ねられたが、あまりの甘さに「大インフレだよ」とタモリ絶句。
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07年5月1日 | ホルモンエイド2007 行列のできないホルモンベスト10 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ゲスト:浅草キッド(博士が進行)、六角精児、阿部亮(焼き・解説) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
近頃はホルモン焼の店が流行りなのだと(そういえば職場の周りにも何軒か最近できたな…)。しかしギアラやハラミだけがホルモンだけではない、ホントにさまざまな種類が存在するのだ。今回のロケ店でも40種類のホルモンを扱っているそうだが、それだけあるとあまり注文されない部位もあるという。今回はそんな普段陽の目を見ることのない部位をカウントダウン+クイズ形式で食べていく。 基本の流れは、順位発表→食べ頃となる焼き時間(その場調べ)→食す→どの部分かを当てる、というもの。順位は以下。いずれも不味くて人気がないというわけではないので、「旨い」「うめぇ」のオンパレード。人気がないのがわからない、ともよく言われていた。
他に、刺身も旨いということで白センマイの刺身を食ったり、ランキング外のものも食べたいということで14位ののどぶえ(豚・2分10秒・声帯)、40位(一番人気)の和牛ハラミを食ったりした。最後は1位のリードボウが胸腺であることにちなんで、大橋巨泉のものまねで綺麗な締め。 ホルモン企画といえば随分前にあったが、今回のほうがすっきりしたシンプルなつくりで好感。ひたすら無骨な面子もホルモンに合っているように思った。会話になぜか成田三樹夫が出てくるし、六角のボソッとしたコメントも否定されずに受け容れられるし、玉袋がかなり序盤から真っ赤なわりにはそこそこ発言は真っ当だし、オトナな会合というイメージ。阿部の語り口がソフトなのも好印象。「豚で食べられないのは鳴き声と足跡」は蓋し名言。どの部位も「紹介したらたいへんなことになる(今後注文が殺到するだろう)」と言われていたように、うまそー。めったなことじゃホルモン焼の店なんて行かない自分でも相当にそそられた。ただ、店をきちんと選ばないといずれも食べられなさそうで、結局近所では食えないかなあ、という気も。B。でも前回もBにしてるのか…
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