00年10月25日 タモリさんの集い 「はじめまして私もタモリです」
ゲスト:ガダルカナル・タカ(進行)、田森直紀、田盛洋介、田守誠子、田守桃子、田森久義、太森昭夫、田森悦子
全国に存在するタモリ姓を持つ人が親睦を深めるべく東京に集結した。まあ、おそらくはスタッフが交渉して呼んだのだろうけど。今回は、そんな彼らと宴会をやって一本。番組中でも語られたが、集まった人々は本当に「タモリ」姓なのであって、偽者はタモリ本人だけである。

宴会は自己紹介に始まりいくつかのテーマでみんなの話を聞く流れ。途中「タモリ物語」と銘打ったビデオでタモリ姓の由来の勉強。テーマは「タモリ姓でよかったこと」と「タモリ姓で困ったこと」。「タモリ」の名が有名であるがゆえの喜びや困惑などが語られた。由来ビデオに関してはあっさりしすぎた出来に会場が沸くが、わざわざそうしたビデオを作るのはは番組スタッフらしいといったところか。他にもボードでタモリ姓の散り方などを見る。スタッフが電話帳で調べたデータも紹介された。

最後にはできあがったいい関係を続けていこうという思いときょうの記念にという思いから、新たに作った「CLUBタモリ」の会員証を全員に配布。一方ゲストのタモリさん一同からは名入りゴルフボールが贈られた。そして万歳三唱でお開きという和やかムードにて宴会終了。「こうなったら森田もやんなきゃいけない」とぽつり漏らしたタモリ、「森田さんの集い」もあるのか?


タカもタモリも、話を聞かない・話を広げようとしないであくまで自分のペースで話す素人に戸惑いを隠せないようだった。特に久義さんは独特の雰囲気を存分に発揮、タカをして「もうあんた酒呑んでなよ」と言わしめる。今回はあくまでゲストのタモリさんが主役でタモリやタカは軽く突っ込むだけだった感じ。それでいてタモリさん側も久義さん以外は特に突っ込まれるようなところを見せなかったし、終始のんびりしたムードだった。タモリ姓でない人間には久義さんを見るほかは「そうなんだ」くらいの企画。着眼点は悪くなかろうが素人メインというのは番組らしくない感じ。D

なお、今回の提供BGMはジャッキー吉川とブルー・コメッツ「ブルー・シャトウ」だった。GSネタは今年既に3回目。有名すぎる選曲に失望。

空耳アワーの結果

企画からの継続で、ゲスト全員(タモリさん一行含む)を交えての鑑賞。しかも賞品はゲストのタモリさんが決定。はじめにリクエストとしてペレス・プラード楽団「テレシタ・ラ・チュンガ」を流した。2本目はプロ野球パ・リーグにまつわるネタで各チームのユニフォームが出てきたが、なぜか近鉄だけ昔のやつ(帽子は今のやつ)。珍しいミス。しかしやってはいけないミス。近鉄をバカにしてんのか。

ミュージシャン 曲名 賞品
ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン ブルース・X・マン Tシャツ
ストーン・ローゼズ ブレイキング・イントゥ・ヘブン 手ぬぐい
ジョン・リー・フッカー バーニン・ヘル 手ぬぐい

 

00年10月18日 怪奇!プラモデルに占領された家!!(タイトル提示なし) 他1編
ゲスト:ふかわりょう、佐竹雅昭、獣神サンダーライガー、血祭摩利
閑静な住宅地・用賀で遭難事故が発生。被害に遭ったのはサンダーライガー。足以外はすべて何物かに埋没してしまっている…プラスチックモデル(以下プラモデル)の箱に。見るとそこは、一面プラモデル(以下プラモ)の箱で埋めつくされた邸宅。今回は、このプラモ屋敷をテーマに1本。以下、プラモの箱を便宜上プラモと呼ぶこととする。

まずはふかわがプラモ屋敷に侵入して中を探検。入り口から最奥まで、足元から天井まで一面プラモで人が通れるスペースはほとんどない。タモリ曰く「震度2ぐらいでいっちゃう」積み重ねよう。プラモ雪崩を起こしながらも何とか奥に進むと、住人がいた。その道では知られた血祭である。話によるとこの家に母親と住んでいるというから驚きだ。

ここからは血祭を迎え、さらに内部の検証を進める。台所もトイレも、プラモだらけ。数百万円のレアアイテムが無造作にそこらに積んである。こうした宝の山(今まで世に出たプラモのほとんどがあるらしい)がせっかく目の前にあってプラモ好きのライガーに佐竹がいるのだから、「ライガー vs 佐竹 プラモデル目利き対決」へ。先攻佐竹、後攻ライガー(実際はふかわ・佐竹チーム対タモリ・ライガーチーム)でプラモ屋敷からレアと思われるものを持ってきてその価値を競う。

レスラーの身体には苦しいスペースに苦労しながらともに何点か選び出し、まずは選んだアイテムのいくつかについて品評。次にこれという1点で勝負。佐竹は「東宝トリオ(ゴジラ・ギドラ・メカゴジラ)」、ライガーは「エビラ」を選んだが、結局ライガーの勝利。なんとエビラは箱汚れがあるにもかかわらず200万円を下らないという(東宝トリオは箱つぶれで15万円)。戦い終わってなお眠るレアアイテムに心ひかれる佐竹とライガーは、血祭に案内を頼んで再び宝の山へ足を踏み入れていった。


実際は住んでいるわけではなくただの物置ではないか?と思われるが、まあ住んでいるということにしておこう。それだけすごい量で、足の踏み場もないのだ。マニアでなくとも必見。これぞコレクター、と思い知らされる。今回カメラに映ったプラモはマニアにはお宝中のお宝のようだが、一般人にはその価値がよくわからなかった。そういう点では少し前の「お宝AV BEST10」に似ているかもしれない。初登場のふかわは仕切りに近いポジションだったが、テンションの波が意外に番組に合っていたと思う。少なくとも「笑っていいとも!」よりは向きと見た。佐竹はともかくライガーもプラモ好きだったというのが意外。カルト視点の企画は過ぎるくらい「らしい」ので並だが、雪崩シーンがよかったのとふかわが思いの外よかったのとでちょっと上乗せのB

なお、今回の表題はインターネットTVガイドを参照した。目利き対決のタイトルは番組のもの。

空耳アワーの結果

ミュージシャン 曲名 賞品
サウンズ・オブ・ブラックネス ア・スピリチュアル・メドレー Tシャツ
マービン・ゲイ ゴッド・トゥ・ギブ・イット・アップ Tシャツ

 

00年10月11日 はるか vs 光浦 きれいな足はどっちだ
ゲスト:西本はるか、光浦靖子、安齋肇(進行)、佐々木美恵子(ケア担当)
秋になり、多くの女性は生足からブーツへの転換期に突入。ただ、夏場の酷使でくたびれた足、今でもその美しさは保てているのか。今回オープニングから張り合っている西本・光浦も足には自信があるようだが、実際のところは? 今回は、西本・光浦のどちらの足がきれいかを競う足(裏)美人勝負。初仕切りかもしれない安齋の進行で、フットケアを行ってから勝負する。

まずはケア前の足裏チェック。今回競うふたりはわりと角質化が進んだ足で、共にショックを受けた模様。一応見てもらったタモリ・安齋の方がきれいと言われて驚きを隠せない。次にフットバスを使って角質を軟化させる。これに約30分かかるということでここで空耳。はやっ。

続いて角質除去。多く取れれば汚い足ということだが、光浦も西本も取れる取れる。本人もあまり取れるので「すげー」などと驚いていた。爪の処理もして、左足だけ終わった時点で見比べてみるとその差は一目瞭然。ついでにフットケアをしていた安齋も除去してもらう。彼もよく取れた。最後にペディキュアを塗ってきれいな足の完成。これで、タモリ・安齋・佐々木の三者による多数決で勝者を決定。2対1で光浦が勝った。

賞品の黄金の足ステッキを贈られ、「初めてです、美を競う戦いで勝ったのは」と涙ぐむ光浦の傍らで、自分もペディキュアを塗ってほしいと訴える安齋。塗ってもらいながら番組が終了してしまい、完成形は見られなかった。


仕切ることが本番になってわかったらしい安齋の序盤のうろたえっぷりがいい。「え、渡辺祐が来るんじゃないんですか?」とか光浦を指して「いとうせいこうさんにやらしてくださいよ」などとの狼狽。これに限らず今回は随所で安齋ワールド炸裂。主役じゃないのに。自分のしわしわの足を「ホルモン漬」と言い間違えたり独特の「うぅっひゃっひゃっ」といった笑いを聞かせたり。光浦も時折いいコメントをしていたけど、今回は安齋の独り勝ちといった印象。企画そのものとしては、フットケアを受けたい!と思う人(自分もその一人)が続出するであろう感じで、それ以上のものはなかった。フットケアを行った佐々木先生の受け方がやたら上品で、必死に笑いをこらえているようで面白かった。C

空耳アワーの結果

上記の通り、かなり早い時間帯のスタート。もちろん、ゲスト全員参加。タモリのフットケア法が語られた。木酢液なるものを使っているそうな。時間が余ったらしくリクエストでパンテラ「ファッキン・ホスタイル」も流れた。

ミュージシャン 曲名 賞品
リッキー・リー・ジョーンズ セカンド・タイム・アラウンド 手ぬぐい
アイアン・メイデン ラスチャイルド Tシャツ

 

00年10月4日 新日 vs 全日開戦記念 蘇るジャンボ鶴田?炎の七番勝負!!
ゲスト:浅草キッド、ミスター高橋(解説)、早坂好恵、ビビる、辻義就(実況)、観戦エキストラ(スタッフ?)
ついに新日本プロレスと全日本プロレスとが交流戦を開始した。もっとも、全日の大半がノアに移った現在、新日対全日という構図には歴史的な意義以外はないような気もするけど。それはともかく、きょうこの場においてファン待望の夢のカードが次々に実現する運びとなった。あのジャンボ鶴田が新日のリングに見参、たて続けに試合に臨むというのである。

ただ、ご存知の通りジャンボ鶴田は既にこの世の人ではなく、よしんば存命中であったとしても番組に出るようなタイプではない(高田や桜庭が出たことがあったとしても、だ)。そこで今回はプレイステーション2用のゲームソフトの観戦モードを使って夢の対決をみんなで観戦する。

対戦相手は順に藤波辰爾、橋本真也、グレート・ムタ、蝶野正洋、獣神サンダー・ライガー、長州力、アントニオ猪木。鶴田は怒涛の6連勝を飾るが、最後の猪木戦では無尽蔵のスタミナにもやや限界が見えたか、敗れてしまった。

番外編として猪木戦の後には力道山戦もあったが、こちらは放送時間の関係で途中終了、結果まではわからず。


今回は上記の通りただゲームを見ているだけという簡単なもので、ポイントも、客観視しているタモリ以外の全員が最後まであたかも本当の試合を目の前で見ているかのような熱狂ぶりを示していたというその一点に尽きる。ゲーム中の藤波がサッチモにそっくりだとか長州が浜田幸一に似てるとか新日対全日をスマップとダパンプになぞらえる巧い例えといった小ネタもあったけど。個人的にはサッチモとハマコー、あと番組ももうすぐ空耳という場面で実質初めて喋った大内に対して「やっと喋ったな」と突っ込んだ玉袋くらいで終わってしまった。鶴田がどうこう言うよりも、今時のゲームの再現力をまざまざと見せつけられた感じ。C

空耳アワーの結果

安齋、結局ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(メインはイブライムではなく実質オマーラだったいう話もあるが)の公演に行けたらしい。辛抱たまらずルベーン・ゴンサレスに握手を求めに行ったとか。2本目は清水圭からの投稿。Tシャツになりそうだったが手ぬぐい希望とのことで手ぬぐいになった。

ミュージシャン 曲名 賞品
ホイットニー・ヒューストン オール・アット・ワンス 手ぬぐい
ブルース・ブラザーズ2000オリジナルサウンドトラック ファンキー・ナッソー 手ぬぐい

 

00年9月27日 俺達アナログゲームクリエーター! 子供の頃熱狂したゲームを流行らそう!!
ゲスト:なぎら健壱、かとうけんそう、ダンカン、雨上がり決死隊、公園で遊んでいた子供4名
世はデジタルゲーム、テレビゲーム全盛。子どもたちが外で遊ぶことも少なくなってしまった。そんな中颯爽と現れたアナログゲームクリエーター集団、自分たちが子どもの頃に開発して流行らせたゲームを現代の子どもたちに教えてやろうと言う。ということで今回は、ゲストたちが昔やっていた遊びをロケ地にいたこどもたち(仕込み?)に教えるという回。

童心に帰るべく少年風の衣装に着替えてスタート。紹介されるゲームは宮迫の「命がけ鬼ごっこ」「チンコ相撲」、蛍原の「便所虫サッカー」、かとうの「まんまるちゃん」、ダンカンの「骨折ごっこ」、なぎらの「グリコのマーク」。これらを実際に自分たちでやったり、子どもたちに遊んでもらったりして反応を見る。「命がけ鬼ごっこ」だけは危険だし場所もないしでやらなかったが。

途中「あっちむいてホイ」は欽ちゃんが最初にやったものだとか宮迫が虫嫌いだとかの事実が明らかになった。とくに宮迫の虫嫌いは相当なもので、中盤からもっぱらこのネタで苛められることに。「おかしいんじゃないの」と言われるほど。

最後に子どもたちに一番面白かった遊びを選んでもらい、それを大賞に。骨折ごっこが選ばれた。考案者のダンカンには賞品として、大儲けするために特許申請用紙が贈られた。なお、今回紹介されたゲームの遊び方はこちら


今回はひたすらに宮迫の虫ネタ、か。とにかく嫌がる宮迫。後半は自ら隙を作っていたようにも見えたが。少年風の衣装がみんな短パンなのがそれっぽくていい。藤子不二雄漫画みたい。序盤「この指とーまれ」と言われた際に宮迫に無理矢理手を取らされたタモリ、でも嬉しそう。かとうは地道に「いぬちゃん」普及に努めているようでいぬちゃんの帽子をかぶって登場。なぎらがぽろっと漏らした「いごいたら」という言葉に江戸っ子を感じた。企画としては並。C

空耳アワーの結果

安齋が子供の頃に遊んでいた野球ゲームを披露。

ミュージシャン 曲名 賞品
ビョーク カム・トゥ・ミー 手ぬぐい
スティーブ・ペリー オー・シェリー 手ぬぐい

 

00年9月20日 麻布十番納涼まつり 体感大作戦!!
ゲスト:バカルディ、ファンキーモンキークリニック、佐藤正宏、沙織、清佳
8月19日は毎年恒例の麻布十番納涼まつり(3日間のうちの中日、か)。祭りの中に飛び込んで目一杯雰囲気を味わおうとするタモリだが、「有名人は危険」と周囲に止められてしまう。それでも祭りを味わいたいタモリにできるだけ楽しんでもらおうと、今回は佐藤を中心としたゲスト連があの手この手でタモリに祭のバーチャル体験をさせる。ちなみに麻布十番まつりをネタにするのは3年ぶり(レビューはなし)。

まずは祭の基礎知識を学んだり、露店の金銭感覚を学ぶ。この祭、なんでも3日間で40万人も訪れる大きな祭らしい。ホントかよ。また、金銭感覚云々ではファンキーモンキークリニックがあれこれ買ってきたおもちゃ・食べ物の値段を当てるのだが、あまりの高さに場内騒然。

で、本番の祭のバーチャル体験。五感に訴える体験をする。聴覚に関しては、祭の雰囲気のSEを耳元で流す。視覚に関しては三村が下で録ってきた祭の実景をモニタに映す。タモリの歩調に合わせてモニタも動かすという仕組みだ。このへんでだいぶタモリも乗り気に。さらには「会話がない」とのことで女の子を投入、より現実に近づける。引き続き嗅覚についてはチヂミなどの屋台ならではの食べ物の香りを漂わせ、触覚については佐藤らがタモリの前に入って混みあう祭を表現。結局、彼は現場に行かずに麻布十番納涼まつりを満喫した。味覚が欠けているが、これに関しては祭の基礎知識を学んだ折に各国大使館の出店した食べ物を食べたのでこれで味覚も満たしたとしよう。


ネタ自体はどうってことないが、本筋と関係ないようなところで随所にクスリ笑いが。タモリはホモに一番人気のあるタレントらしいし、OPで三村がダミータモリとして祭に姿を見せるもスタッフにもみくちゃになったりコージー富田に間違われるし、スケッチブックを持つ大竹を評して「いつもここからに見える」とタモリが言うし、会場に現れた三村が「大竹さん」と言われるし。何より、後半ただただモニタを引きずるだけだった藤本が惨めであった。さすが8流しにされるだけのことはある。タモリお気に入りと思われる三村のそのまんま突っ込みは今回はやりすぎだったような気が。また、今回出演の女の子二人は素人ではないと見た。タレントの卵か。人物リストには載りません。C

なお今回はショート・ショーツ中のSEにスパイダース「エレクトリックおばあちゃん」が使われてた。提供時BGMは吉幾三だったし、青森に恨みでもあるんでしょうかね(エレクトリックおばあちゃんは弘前に住む祖母を歌った歌)。逆?思い過ごし?

空耳アワーの結果

9月26日の南北線開通にちなんだ麻布十番に関する長尺トークが約3分間でネタなしかと思いきや、ネタもあった。話し過ぎでテープの残りがほとんどないというハプニングも。

ミュージシャン 曲名 賞品
ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン ベルボトムズ Tシャツ
ライオット ラン・フォー・ユア・ライフ Tシャツ

 

00年9月13日 Jとタモリの爆笑ドライブ 他1編
ゲスト:杉作J太郎
番組視聴者にはすっかりおなじみの杉作J太郎、杉Jが企画を持ち込んだ。最初から2部構成の予定で、その第1部が「Jとタモリの爆笑ドライブ 杉作J太郎・俺を語る!!」。杉Jの運転する車で彼とタモリがトークを繰り広げる。「俺を語る」とあるように彼の本名やペンネームの由来など、知っている人は知っているけれど多くの人が知らないであろう秘密が明かされた。

これからいろいろな話が展開されると思いきや、それだけでネタが尽きてしまった杉J。重い沈黙。と、突然喫茶店で働く意中の女性の話に。タモリの経験談を聞いたりしてにわかに恋愛相談の様相になってきた。この話はタモリが軌道修正して打ち切りに。万策尽きた杉J、強引に第2部「Jとタモリの爆笑グルメ 高級料理に舌鼓!!」に突入。

第2部ではフカヒレ、燕の巣、北京ダックといった高級中華料理をいただきながらトーク。普段杉Jが食べないものを食べるためいいリアクションが求められる。彼のリアクションといったら当然、低周波治療器の登場だ。リアクションが弱いと即機械が唸りをあげる。普通に食事をしたり悶絶したり、という展開だったが、杉Jはここでもさっきの喫茶店の女性の話を蒸し返す。嫌がるタモリにしつこく食い下がり、結局その彼女のところに行こうということに。事態は急展開、彼女に告白することになってしまった。

一旦杉J宅で一張羅のタキシードに着替え、喫茶店へ向かう。道すがら、不安でたまらない杉Jは口説き文句・切り出し方をタモリに求め、「礼服のモニターやってるんですよ」という恋愛相席術の回とリンクする文句などを与えられる。いよいよ告白。隠しマイクに遠目からの撮影という状況に緊張が伝わってくる。結局駄目だったようで、はかなく散ってしまった。でも話せただけで満足そう。


初めての杉J単独出演に最初は爆笑の連続だが、口説きシーンなどはその緊張感と音楽とが相俟ってせつなかったりする。今回はつくり自体がにんげんドキュメントっぽくて最後にはほろりとさせられる。「恋愛相席術」の時とは彼の真剣さがまるで違うし。タモリも普段より随分とくだけた調子でいい組み合わせ。企画そのものにほとんど金がかかっていないからかテロップが妙に豪華で、挿入の仕方も普段と違って日テレバラエティーっぽかった。何にせよ低周波があるし彼の絵も見られるし彼の部屋だって見られるし独特の間合いのトークも存分に味わえるし、杉Jの魅力に溢れる回だ。保存版。A。杉Jファンなら特A、見逃すと当分後悔するレベル。おそらくここまで杉J大フィーチャーというのは最初で最後だろう。

なお、スタッフの笑い声に聞き慣れない女性の声が含まれているが、新人かな。本郷さん?また、収録日は8月5日らしい。

空耳アワーの結果

1本目に出てきたのは夢眠ちゃんですか?

ミュージシャン 曲名 賞品
テラ・ノヴァ アイ・キャント・ウェイト 手ぬぐい
アイアン・メイデン ザ・マーシナリー 手ぬぐい

 

00年9月6日 130R VS よゐこ 変な人軍人将棋!
ゲスト:よゐこ、130R、小久保知之進(進行)、鈴木史朗、小池栄子
世の中にはどこかしら変な人がいるものである。今回登場のよゐこや130Rは、そうした変な人をたくさん知っていると自慢げで、お互い一歩も譲ろうとしない。そこで今回は、お互いの知っている変人を披露しあって対決。軍人将棋の手法を取り入れ(ルールを忘れたからどれだけ取り入れているかわからないが)て対決、どちらがより変人かをタモリ・鈴木・小池が判定する。

勝負は全8回戦。以下、「130Rの紹介 対 よゐこの紹介」という構図。所属は省略。
山根伸介 対 山田雅人は130Rの勝利。
島田洋八 対 木村哲夫マネージャーはよゐこの勝利。
おかけんた 対 高林純平マネージャーは130Rの勝利。
卯木基雄 対 ミス・ハワイはよゐこの勝利。
板尾さよ子 対 安藤司はよゐこの勝利。
原西 対 濱口克巳はよゐこの勝利。
ひとり省略しての最終決戦、雄大 対 難波規精マネージャーは130Rの勝利。
省略された分が130Rの勝利だったようで、結局4対4の引き分けだった。

最後に一番変な人に「変な人大賞」を贈るということで急遽審査委員長になった鈴木によって雄大がその栄誉に輝いた。しかし彼は現在なんと行方不明とのこと、果たして無事彼に届くのだろうか。


偶然か必然か結果は引き分けだが、小池から厳しいコメントを食らっていたよゐこのほうが全体的に若干分が悪かったか。マネージャーや完全な素人に多く頼った点でもそういう印象で、130Rの方が優勢と見る。キャリアの差か。小池はわりとよかったと思う。2度目の出演もありそう。エピソードで個人的に面白かったのはおかけんた。木村マネージャー、雄大あたりもインパクトがあった。おそらく辻義就の後継と目されるであろう小久保はまだまだという感じ。抑揚のつけ方が単調。慣れないと駄目だろう。ネタ自体は、素材は悪くないだろうがどうもあと一歩の印象。C

空耳アワーの結果

史上初ではないかと思われる、コーナーがあったのにネタ0本。少なくともわたしは初めて見た。ブエナビスタやカウント・ベイシーの話、新聞で読んだ話で終わった。