04年2月24日 | 「やる気まんまん」 描く気まんまん!? | |||||||||
ゲスト:渡辺祐(進行)、乾貴美子(進行)、江川達也、五月女ケイ子、いつもここから、山口千枝子、鈴木裕一 | ||||||||||
巷は漫画原作の実写映像化で溢れかえっている。事ここに至って「デビルマン」「忍者ハットリくん」なんかまで実写化される始末。これは番組流の解釈でいうと、いいものは形を変えても後世に伝えていかなければならない、ということらしいが、そこで番組が俎上に載せるのが国民的?絶倫漫画、「やる気まんまん」。特に作画の横山まさみちが昨年亡くなったこともあって、彼の遺志を継ぐべくみんなでトリビュート。 この漫画の特徴はなんといっても陰茎をオットセイに、陰唇を貝に見立てたこと。ほかにも手の指(なまえはコットセイ)、足の指(ソクトセイ)、舌(ゼットセイ)、乳首(パイオット)、陰茎でもオットセイにとどまらずシーラカンス、メダカ、クジラ、コブラ、ペンギンなどなど斬新な擬人化の手法は、後進の作家にも影響を与えているようだ。また、挿入後の世界を丹念に描いていることも特徴的。 それでは、オットセイトリビュート。江川、五月女、いつもここからが自分なりの解釈でオットセイと貝を描く。江川のオットセイはお子さま向けっぽい可愛らしいものだが、カウパー腺液を垂らしている。また貝はわりと普通だが陰核が女の子の顔になっているのが特徴。五月女のオットセイはスポ根ふうで、既に人格も設定されている様子。貝は屈強の者が身構えているという貞操帯のようなイメージだ。いつもここからは「悲しいとき」で紹介。妙に長いオットセイ。山田も頼まれなかったのに描いており、ピチTを着せられてきつきつだった。けっこう深い。貝はごくごく普通。なぜかタモリもいやらしく描かれていた。 続いて横山の仕事場拝見とアシスタントの思い出話。仕事場には使い込まれた動物図鑑、魚貝図鑑が。とくに貝のページがボロボロだった。アシスタントの山口、鈴木との話では「やる気まんまん」誕生秘話(作画担当の「色魔」がヒットしたため)、私生活は真面目だったこと、オットセイはひょうきんに描くように言われていたことなどが明らかになった。 そして「やる気まんまん」のデジタルコミック化(「まんがビデオ」みたいなもんか?)に挑戦。一話とりあげ、メンバーでアフレコをする。タモリがオットセイを、江川が男性を、五月女が女性を、いつもここからが擬音・効果音を、乾がナレーションを担当。間抜けな効果音や五月女の棒読みっぷりにNGがあったりタモリが突然滝口順平になったりしたが、概ね楽しく終了。「どこがデジタルなの」と江川にもっともなツッコミを入れられはしたけれど。 最後に3組がオットセイに代わる新キャラを考案。江川はプラナリア(戦闘モードになると極端なリアル路線になりボカシが入ったけど)を、五月女はサラリーマンを、いつもここからは修正ペンを提案。しかし、当然オットセイに代わるキャラクターは選べなかったようだ。 自分くらいの世代だと、牛次郎原作ということに驚きを感じるように思う(すくなくとも自分はそう)「やる気まんまん」だが、横山主眼の企画だったのでさらっと流されてしまいましたね。やる気まんまんにはあまり思い入れがないのでなんとも。ただ、ついに出ました五月女センセイ! 出たいがために嘘をついたというのがちょっといい話。この調子で辛酸なめ子または池松江美にも出てほしい。最近はシモの企画にしか呼ばれない乾だが今回も率直な(たまに失礼な)発言がすばらしい。とくに修正ペンのくだりの「生にこだわってるわけですね」がよすぎ。そりゃ江川もキャバクラと錯覚しますって。タモリの相棒、トンちゃんの微妙な活躍も見逃せない。今後たまに出てくるのだろうか? B。 開始10分で放送されて面食らう。1本目は「超有名曲の超有名部分を批判覚悟で」、おなじみ高橋力が投稿。2本目はカストリ雑誌で触れられたタモリの体験にリンクさせた格好。
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04年2月17日 | 目指せ世界デビュー 知られざる民族楽器に挑む! | |||||||||
ゲスト:ふかわりょう、石塚義之、若林忠宏(指導・解説) | ||||||||||
女子十二楽坊の活躍などでワールドミュージックがブームの兆しを見せているらしい(楽坊はワールドミュージックになるの?とかワールドミュージックって曖昧な括りはどうなの?といった疑問は置いといて)。その流れを見てふかわと石塚がユニットを結成、ワールドミュージックで世界進出を目指すこととなった。今回は各国の民族楽器を学び演奏に挑戦する。 訪れた民族音楽センターはさほど広くないスペースに900種類、2500点もの楽器が所狭しと並べられた空間。なんでも、持っていない楽器はもう4種類しかないのだとか。まずは世界中の巨匠に師事し、所蔵楽器のすべてを操る若林のお手並み拝見ということで、ギター1本で各国の民族音楽を再現してもらう。なぜかネタに走ってしまう若林、ふかわには「ギター漫談ですか」と言われ、タモリには「俺に芸風似てる」と言われ、何のためのパートかわからなくなってしまった。 仕切り直しで楽器に挑戦。基本的に、若林が模範演奏を見せて、それに倣って挑戦する流れ。また、音源による参考演奏も挿入される。まずは弦楽器。ブラジルのビリンバウ、インドのシタールに触れる。ビリンバウには石塚とタモリが挑戦。石塚はうまく鳴らせなかったが、タモリはそれなりに鳴らした。タモリはうまくいったので、例によって「親父がブラジル人だった」とでっち上げ。シタールは若林が演奏している段階でタモリがかぶりつきで興味津々。ふかわが演奏しても「テンションが上がらない」というので我慢できずタモリが奪い取ってしまった。しかしその難しさにお手上げのよう。 続いて管楽器。ベトナムのクロンプット、ハンガリーのティリンコが出てきた。クロンプットの奏法はラテンアメリカ研究会出身のふかわが自信満々で答えようとするも、あえなく外れ。これにもタモリは食いついてきた。ティリンコは循環呼吸を要するということで、循環呼吸の練習をして臨む。練習で循環呼吸のコツを掴んだタモリ、見事に長時間鳴らすことに成功した。 となるとあとは打楽器。ペルーのカホン、西アフリカのバラフォンが出てきた。カホンでは石塚とふかわが息の合ったところを見せ、バラフォンになると今度はタモリとふかわがいい演奏を披露した。ふかわも「バラエティだとうまく絡まないけどこういうの(音楽)だとね」と納得の様子。 打楽器については初心者でもとりあえず音が出るのでちょっと本格的にレッスンを受ける。扱うのはアラブ諸国のダラブカとインドのタブラ。それぞれ、もっとも覚えが悪いメンバーには罰ゲームがついてくる。レッスンになるとタレントだろうが容赦のない若林、「聞いてよ人の話」といったり「民族音楽に対してイロモノっぽく考えてる嫌いがない?」とすっかりタメ口。ロケの衣装にもダメ出しする始末。さて、ダラブカの罰ゲームは石塚で、ボンゴのスラップを実践。タブラはふかわが罰ゲーム。シタールの音階を1本の弦で演奏。最後の音で手が相当に痛くなるようで、ふかわはもちろんそれをみてやろうとしたタモリも痛がっていた。 最後は若林のタブラを中心にタモリのダラブカ、ふかわのエクタラ、石塚のクイーカでセッション大会。 楽器については多少かじったのでその面については客観的には見られないが、石塚・ふかわの虐げられキャラコンビの組み合わせはわりと良かった。タモリにも「意外と絡み合ってる」と言われるし、タモリに本気でダメ出しされたり「お前今朝ねずみ食ったろう」と言われたり、さんざんな扱いを受けるところもばっちりだし。石井のピンでなく石塚のピンというところも新鮮。前回のチズ・ビルで石塚としての出番がほとんどなかったことに対する配慮か? ただ若林が本気すぎ。バラエティだしそこまで言わんでも…と思うことしばしば。あまりテレビ向き(というかバラエティ向き)ではないと見た。あと、企画と直接関係ないけど、ここ数回気になるのがタレントの少なさ。さして金がかかるとも思われない企画でもタレントがかなり少なくなってきた印象。予算がいよいよ逼迫してきたのか? B。 楽器について。「知られざる」ってのはどうなのかな、というのが正直なところ。知らない楽器(クロンプット・ティリンコ・ダラブカ・エクタラ)も出てきたけど。ビリンバウ〜シタールって流れのときはあまりに有名な楽器の連発にどうなることかと思った。せっかくだからトーキングドラムとか出てきてくれると嬉しかった。まあ、誰しも自分が比較的得意な分野についての企画を見れば不満が出るだろうから仕方ないか。 ところで民族音楽センター、ブズーキやダルシマーが習えるみたい。うらやましいなあ! ブズーキもダルシマーも、あとタブラもサズーも一度触ってみたい。 関連リンク:民族音楽センター;カルタコム(エンドロールで「協力」にクレジット) 「勝手に観光協会」の連載が終わってしまったらしい。
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04年2月10日 | 手打ち麺が好きでした 「芳来」FOREVER! | |||||||||
ゲスト:マギー(進行)、水野裕子、石神秀幸(解説)、夏戸俊和、大川栄一、藤波多鶴子、山崎晃、伊藤英茂、馬場文男、吉田宏志、吉田恵子、木村真治 | ||||||||||
昭和31年に開業以来、多くの者の舌を愉しませてきた手打ちラーメンの老舗・芳来がこのたび従業員の高齢化のため閉店することになった。閉店日は奇しくも初回オンエアの翌日、1月31日。今回はタモリもさんざお世話になった芳来の閉店を惜しんで、閉店セレモニーを執り行う。石神もラーメン用のコスチュームということで気合の入ったTシャツ姿だ。 まずは長年芳来を支えた従業員の紹介。店長の夏戸をはじめとして、軒並み30年以上の勤務実績を誇るつわもの揃い。話を聞くと、お客に喜んでもらえるのが何よりとかみんな優しくてそれで続けられたとか、いい話の連続。1Fの厨房にもマギーが潜入してレポート。しかしたどたどしい進行とまずいポジショニングでユルユルな突撃レポートになってしまった。 さて、長年全く味が変わっていないこと、そして手打ちなのに蕎麦のように麺が細いことが特徴の芳来麺をいただきながら、芳来人気メニュートップ5を見る。それによれば、5位が手打ち麺を揚げた五目かた焼きそば、4位がニラレバ炒め、3位がカレーチャーハン、2位がたんめん、1位はもちろん芳来麺。さすが常連、タモリは出てくるたびに「あぁ、これぁ旨い」と食う前から素早く反応。これらが味わえなくなることがやはり惜しいのだろう、「買い取ろうかな」とまでタモリはこぼしていた。 次に芳来の48年の歴史をたどる。昭和31年に開店した芳来だが、この年にスタルヒンが来店。その後も伊集院静、永六輔、小澤征爾ら(もちろんタモリも)が訪れ、著名人にも愛されたようだ。昭和35年には大川が出前の自転車でスピードを出しすぎてしまい逮捕されかけたり奇抜なデザインの建物に移転したりした。さらに数年後、出前の新記録(約400食!)を樹立。そのまた数年後には大川が麺打ち記録(1日約1,300玉!)を樹立。いかに賑わっていたかが知れようものだ。 続いて、できるかどうかはともかくとして芳来の味を受け継いでいこう、ということで芳来麺のレシピを学ぶ。社長が仕込むというスープは、豚骨10kg、豚バラ4kg、鶏4kg、玉葱、大蒜、生姜、葱、人参、昆布を8時間煮込んだもの。これで100人前だとか。灰汁をこまめに取り除くことがポイント。また、醤油だれは塩、醤油、大蒜、生姜、濃いスープに化学調味料を合わせたもの。どこまで本気かはわからないがタモリは熱心に聞いていた。さらに、麺打ちにも挑戦。強力粉と薄力粉を4対3で合わせ、塩、卵、かん水、ぬるま湯を適量混ぜ合わせれば芳来麺の生地になる。タモリは麺打ちおよび麺切りをやってみたが、さすがにどうもうまくいかない模様。 最後は雪が降る中入り口前で記念撮影。タモリは芳来の丼も貰って、芳来の味を受け継いでいこうと決意も新たにするのだった(創作、丼をもらったことは本当)。 まあ今回はタモリのための企画ですかね。旨そうではあるけど、都民じゃないし放送遅れの関係で放送されたときにはもう閉店してるしユルユルだし、さして面白くもなく。厨房からのレポートで、「質問ございますか」というマギーに対して「ございません」とあっさり言い放つタモリはよかったけど。全体的にマギーの進行がまずかったことが問題か。どうも好きになれない関係で多少手厳しくなる面もあるだろうけど、いまいち。あと記念撮影は店内でやってもよかったのに…石神がめちゃくちゃ寒そうだったから。D。
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04年2月3日 | 真の酒呑みへの道 ラーメン屋で呑む!! | |||||||||
ゲスト:浅草キッド、井筒和幸 | ||||||||||
近年は個室のあるレストラン、あるいはソバ屋で一杯というオッシャレーな食のスタイルがブームだが、タモリは当然そのような風潮に苦虫。そんな中浅草キッドが提案するのがラーメン屋で呑む、ということ。真っ昼間から呑めるラーメン屋こそ最新の呑み処、「居酒屋卒業」らしい。今回はそんな流れで、ラーメン屋で一応新年会という名目で呑み。 入るなり、慣れた手つきで冷蔵庫からビールを取り出す玉袋。つまみ代わりのトッピングもあっという間に出てきた。このように、すぐ呑める、すぐつまめるという点が高ポイント。居酒屋じゃないから、毎日行っても怒られないところもいいのだそうな。そこへ井筒も来店。あたりまえのようにワンカップを取ってから着席。 井筒も来たところで、ラーメンのトッピングを取り揃えて呑む。キャベツやらメンマやらコーンやら、ありとあらゆるトッピング(のみ)が並んだカウンターはまさに満漢全席。どれも100円とか200円とか50円で十分な量。最初は「呑むっつったってラーメン屋だろ?」「トッピングだろ?」と言ってたタモリも、徐々に酒が入ってきたこともあってか「いいねえ」と言い始めた。目ざとくバターのみを見つけたタモリに対して井筒がバターを一気食いする羽目になるハプニングもあったが、タモリも自然に二缶目に突入し、井筒も「もうどうだっていいんだよ」と早くも酩酊モード? 続いては上級者向けとして、調味料を肴に呑む。芝麻醤や味噌ラーメン用の味噌でトッピングの味を変えて愉しむ。しまいには指で少量すくって、舐めてまた酒、となる始末。海苔にラー油と塩を合わせたタレにつけて韓国海苔気分を味わうなど盛り上がってきた。井筒も「京料理以上」と意味のわからない持ち上げ方でご満悦。 と、ここで、「よし、なんかつくろう」とタモリが厨房へ移動。ラーメン屋の食材で肴を作り始めた。まず出てきたのはラーメンスープにメンマを入れただけのメンマのヌキ。「麺要らない」と早速評判。井筒はもうだいぶ回ってきているようで、立ったまま紹興酒を求めたり、次に出てきたもやし炒めを立ち食いしたり、ワンカップの空き瓶にビールを入れたり、完全にカウンター側の中心。 このあたりから店主タモリと客3人の擬似関係になり始め、店主タモリの来し方が淡々と語られる展開に。博士が満州帰りといううまい設定を引き出して四ヶ国語麻雀を匂わす会話が出てくるなど、いい感じになった。そこへ出てきたのが叉焼を使った回鍋肉。井筒を黙らせる傑作に仕上がった。さらに出てくるは焦がし醤油で味付けした叉焼を使った叉焼丼。ほんとうに旨そう。叉焼とメンマとごはんの一体感が見事なようで、井筒は拝んでしまった。そんなこんなでタモリが「これ呑み屋の中継だよね」と最後にこぼした呑み会は4時間続いたという。 玉袋の「俺芸能界入ってこんなキツい仕事初めてだよ」という言葉が示すとおり、出演者にとっては至福の時間。素晴らしい。このダラダラ感こそがタモリ倶楽部のキモ。ドラマも山場もなくていいのだ。強いて言うなら、タモリが厨房に回るのは台本にないハプニングだったのかもしれないけど。このハプニングに加え、顔触れの完璧さ、井筒をはじめとする一同の酔いっぷりも相俟って、一種異様な世界ができあがった印象。ラーメン屋・たくみの貢献も見逃せない。普段の営業は19時からみたいなのに、しかも麺を全然口にしないのにそれでも撮影許可の度量の広さ。さすがハウフルス御用達(ハウフルスに近いので、御用達といかないまでも何らかの縁はあると思う)? 保存版。A。 タモリ、2本目にまつわる話をしたあとに、なぜか「〜でよろしかったでしょうか」という表現に対して怒りをぶつけた挙句、2本目のネタを忘れてしまい、「これ面白かったんだっけ?」と。
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04年1月27日 | 目指せアテネ五輪! テレビ朝日/ハウフルス 実業団卓球リーグに参戦 | |||||||||
ゲスト:勝田和宏(進行)、堀部圭亮、マギー、神山敦、服部慎一郎、高山幸信、遊澤亮、大森隆弘、長尾芳昭、末貞拓郎 | ||||||||||
ことしは夏のオリンピックの開催年。折しも数少ない代表枠をめぐって様々なスポーツで激しい争いが繰り広げられている。この流れに乗って、テレビ朝日とハウフルスもいまさらながらアテネを目指すべく、卓球チームを結成。ちょうど番組ADの神山が少年の部で全国7位に入賞するなど、ジュニアの頃は県レベルではトップクラスだったということなので、今回は彼のコーチのもと卓球でアテネをめざす。 神山をキャプテン兼エース兼コーチに据え、まずは部員となるタモリ・堀部・マギーの実力を神山とのラリーによりチェック。実力差によって序列が決まることになり、堀部に「(もしタモリより上になったら)タモリさんなんて呼びませんよ、変な綽名で呼びますよ」と宣言されたタモリは少々恐れていたが、結局みんなどんぐりでタモリ・堀部・マギーと至極順当な序列になった。 序列も決まったところで強化特訓を実施。スマッシュ、レシーブ、サーブの3つを鍛え上げる。スマッシュは卓球マシーンを使って100本打ち込み。最初はかすりもしない一同だが、徐々に様になってきて打ち返す率も高くなり、タモリなどは「俺さあ、アテネ行けっかも」とその気になった。レシーブは神山のノック?をメンバーが入れ替わりながら打つ。マギーや堀部が何とか当てている中で、タモリは回転をかけようとしているのか変なフォームになり、ラケットにかすりもしない。サーブは、バックスピンがかかるカットサーブを習う。みんな顔や迫力で回転をかけている感じだが、一応神山からは合格点が出た。 特訓が終わったので練習試合を行うべく遠征。相手は日本卓球リーグ優勝5回の名門、東京アート。03年も全日本選手権団体の部で優勝した強豪だ。相手を一瞥しただけで帰ろうとするタモリをなんとかひきとめ、部員の紹介、そして軽く手合わせ。実力的にはいちばん下と思われる末貞相手だが、全然歯が立たないマギー。堀部は「手、抜いてるでしょ?」と本気になるよう促すが、当然歯が立たず。 それで、練習試合は急遽企画を変更してハンデ戦に。東京アートは利き手でないほうでラケットを握って戦う。まずマギー対長尾の6点先取マッチ。ハンデ戦ではあるが自滅の連続で、1-6で敗戦。続いて堀部対大森の6点先取ハンデ戦。マギーよりはいい感じでラリーも続き善戦するが、ミスが響いて2-6で敗戦。さらにダブルスで、タモリ・神山対高山・服部の11点先取ダブルス。高山は利き手でないほうで、服部は利き手ながら未経験者というハンデ戦だ。序盤はミスの連続で大量リードを奪われるタモリらだが、神山が徐々に本領発揮。大人気ないスマッシュを連発して8-8のタイまで持ち込んだ。しかしその後立て続けにミスを犯し、結局9-11で敗戦。 最後にハンデつきのエース対決をすることになった。神山対遊澤の11点先取シングルス。利き手のハンデどころかポイントでもハンデをもらうことになり、8-0からスタート。急に次元が引き上げられた戦いは、遊澤が追い上げを見せながらも10-5と神山マッチポイント! 世界ランカーを破るか?と思いきや、一気に失点。ジュースに持ち込まれ、挙句負けてしまった。そして1球だけ、と世界ランカーのサーブを受けてみるタモリ。やはりハンデがありながらもレシーブに成功。いい気分になったところで終了。 今回は業界ヒエラルキーでいくと底辺になるであろうADである神山がタモリの上に立つというのがひとつの見所だったように思うが、神山に遠慮があったのか、いまいちそのあたりは目立たず、普通に卓球をする企画になっていた。個人的にはやや低調。しかし嫌がらずに(裏では嫌がっているかもしれないけど)トレーニングウェアに着替えて卓球をしっかりするタモリは立派だ…。あとはダブルスにおける神山の大人気なさがよかった。タモリ倶楽部に出る以上はかくありたいもの。D。 タモリ、温泉で千昌夫と卓球の本気対決をしたことがあるらしい。
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04年1月20日 | 空耳アワード2004 | ||||||
ゲスト:安斎肇、クリス・ペプラー(司会)、萩原健太、近田春夫(以上出演)、高橋力(VTR出演) | |||||||
ちょうど2年ぶりの空耳アワードである。今回は過去2年間の中から名作をノミネート、大賞を選ぶ。ここ2年の間にTシャツは57曲、ジャンパーは5曲あったらしい。このあたりを中心にオンエアということか。近田の過去の投稿作品も見つつ、本編へ。今回も、ジャンルというかタイプで分けてノミネート。 途中、年400枚も投稿し、2年間でTシャツ6枚、手ぬぐい9枚を獲得した高橋を訪ね、空耳発見の様子を聞く。「たかはしりき、たかはしりき」言っていたのが実は「たかはしつよし」だったという事実も判明した。彼は所持CDは20枚足らずで、レンタルで数をこなしているという。聞くのは1日1枚、数回リピート。海外の曲でも日本人が唄っていると思い込むことがポイントだとか。 オンエアされた空耳は下記の通り。
大賞はマッドハニー「ヒア・カムズ・シックネス」に。賞品は空耳の耳を象ったイヤリング。「街で歩くとすごい評判でしょうね」などと盛り上がる一同だが、受賞者が男性ということを忘れてます。 超有名曲部門の後に高橋のコーナーが流れ、彼の新作ということで紹介。賞品は、宛名と差出人を印字したはがき100枚。通常のオンエアなら手ぬぐいと思われる。
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04年1月13日 | 白い巨塔 肛門科編 | |||||||||
ゲスト:乾貴美子(進行)、桧垣昭、金井忠男、平林博、松村奈緒美、ファンキーモンキークリニック | ||||||||||
今回のタイトルの元ネタになっている「白い巨塔」をはじめ「ブラックジャックによろしく」「Dr.コトー診療所」など、医療業界を扱ったドラマ(すべて原作モノなのが象徴的だが)が軒並みブーム。しかし、そのような中にあっても孤高の存在であるのが肛門科。実は日本人の多くが大なり小なり痔を抱えているようで、決して縁遠い世界ではないのだ。今回は肛門の専門家を招き、肛門科の実態・現状にメスを入れる。 まずは痔の種類について。大きく分けて3種類あり、痔核、裂肛、痔瘻に分けられる。痔核は所謂イボ痔で、鬱血が原因。初期のものは薬で治り、手術に至る率は低い。裂肛はキレ痔のこと。硬い便で皮膚が切れてしまうものを言う。便秘の人に多いので、女性や子供に多いようだ。痔瘻は肛門付近の膿が皮膚を突き破る病気。症状が進むと脚に出てくることもあるらしい。 次に、肛門科医たちがなぜ現在の専門に進むことになったのかを聞く。松村は肛門に力を入れている病院に勤務した際に女性に喜ばれたため、平林は外科医時代に専門外の痔瘻の手術をしたものの再発させてしまったことが口惜しかったため、金井は大学より圧倒的に優れているというほかの診療科にはない肛門科の特徴を鑑みて、桧垣は外科を志したものの近所の外科が潰れたことで専門家の少ない肛門科に目を向けて、それぞれ肛門科医になったらしい。平林は当初肛門科をバカにしていたというし、やはり最初から肛門科をめざす人は少ないようだ。 続いて短いパートでいくつか。まず、一日に150人前後も診察するらしい彼らが普段使う肛門専用医療器具を紹介。肛門を広げる金井式肛門ブージー、肛門を広げて観察する三輪式改良肛門鏡、手術に使う宇井型肛門開創器が出てきた。また、肛門科医になってよかったことは重病がさほど多くないこと、救急が少ないこと(便をかきだす程度)、患者が明るいこと、何より患者が治って喜ばれることだとか。さらにファンキーモンキークリニックを実験台にして肛門治療の流れを見る。基本的には問診→視診・指診という、ごく普通の流れ。視診・指診時は側臥位や砕石位で診る。手術の体位はジャックナイフ体位。 最後は鶏肉をイボ痔の患部に模して桧垣に手術を再現してもらう。手術は肛門鏡で患部を確認したのち、ペアンで患部をつまむところからスタート。その後、筋肉と痔を確認しながらメスで剥がす。患部は剥がしきらずに糸を巻きつける。バイポーラで止血し、患部は根元を残して切除(根元も糸で縛った箇所より先は自然に取れる)、終了。桧垣は普段は助手に器具を渡してもらっているようで、いざ自分で全てやるとなると何が何やらで、幾分だれた治療と相成った。 今回は普通に勉強になる回。だが後半はちょっときもちわるくてきちんと見られず。特に、最初に見たときは食事中だったのでちょっとテンション落ちた。そうしたところを除けば水準程度の出来。あと、やたら駄洒落が多いのが気になったといえば気になった。看護師の格好で現れ、すわコスプレ?と思わせる乾にいきなり「きょうはAVの撮影ですか」と問いかけるタモリはさすが。ファンキーモンキークリニックは、痔のフリップを持ってきただけで一度お役御免になるが、最近若手芸人のこうした扱いが出てきましたね。アリキリ石塚なんかもそうだが、こうした扱いはいままで見られなかったような…ギャラの抑制か? C。 関連リンク:多摩肛門科病院;所沢肛門病院;アルト新橋胃腸肛門クリニック;松島病院 前回と同じ収録日であるようで、ジャンパーが「T.P.Brain」とロゴが入ったスタッフジャンパーになってた。
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04年1月6日 | 鉄道の見えるBARで電車グッズを肴に一杯やる | ||||||
ゲスト:原田芳雄、松尾貴史(進行) | |||||||
鉄道ファンは芸能界にも何人かいると思われる(例:南美希子、厳密には芸能人ではないが南田裕介)が、中でもタモリと原田は当代きってのファン。もっとも、二人とも鉄道ファンであることを否定し、線路ファン・レールファンであると言っているが。今回はそんなふたりにうってつけの鉄道の見えるバー(ポイントがないことに両者は不満そうだが)で鉄道にまつわる与太話をして一本ならぬ一杯。 電車にまつわる各種カクテルでまずは一杯、と思いきやさすがビール党のタモリ、「ビール」と番組の期待する方向と全く異なる発言。トークは、グラス用のコースターに載っているカシオペアや都電荒川線にまつわる諸々からスタート。カシオペアは切符が取れないとか都電の車庫は横にスライドするとか、そういった話をした。特に都電のポイントは自動という話で大盛り上がり。 続いてジュークボックスで電車の運転音を鑑賞する。選ばれたのは、原田がこれに乗るためだけに行ったという仙山線の音。タモリも原田も「いいね」とほくそえむ。原田は仙山線に乗ったとき、先頭車両でずっと前方を凝視するものだから運転士にカーテンを閉められてしまったのだとか。この先頭車両に乗るという行為は線路ファンとしては当たり前のようで、線路の軌道についてとともに、ここでまた熱い主張がなされた。 そんなふたりに、今度は運転席からの車窓が味わえるDVDを上映。まずは八戸線、うみねこ号を鑑賞する。引き込み線とか枕木とか軌道とかいちいち見つけて話をしながら、「全然飽きないわ」と楽しそう。次は小田急ロマンスカーはこね号10000形を。小田急沿線は原田が住んでいるとかタモリが昔住んでいたとかいうことがあって、家探しでも盛り上がる。原田の家は対向車に隠れて見えなかったが、タモリの昔の住処はばっちり映っていた。ロマンスカーはさらに山手へ。相模大野のポイント密集地帯では巻戻して見るほど大喜び、小田原の乗り越えポイントは珍しいようでここでも興奮、ポイントそばの踏切では「ここで酒呑みたいねえ」、とふたりともはしゃぎっぱなしだ。また、原田はすっかり真赤になった。 さらに、鉄道ファンのためのグッズをいくつか紹介。山手線ピンズが出てくるガシャポンではタモリがシークレットピンズを獲得した。続いて成田エクスプレスのグリーン車座席(頒布されたが10分で完売したらしいレアもの)に腰かけ駅そばや海外の電車の話を。そしてトランクケースに詰め込んだ鉄道模型へ。Zゲージで作られた精緻な模型に両者感嘆。「くれ」と言うほどだった。鉄道模型で言うなら原田はNゲージが好きらしく、これについて昔つくった模型の話などに熱弁をふるった。タモリも「ここまでやってるとは思わなかった」と感心した模様。原田は10何年ぶりに模型を動かしたらしいが、またジオラマへの情熱がよみがえってきたようで、新作の構想についてまたひとしきり。 最後に成田エクスプレスグリーン車座席が両者に進呈されるという意外な展開で、ふたりともまた大喜びした。 今回はOPは短いし空耳も1本しかないし、タモリ・原田のふたりの突っ込んだトークにのみ焦点をあてて展開した感じ。時間を忘れて語ってる感じが出ていて悪くない。ふたりだけならどこまでも暴走しそうなところにキッチュがある程度の道筋をつけているのも良い。彼は番組におけるタモリとの接し方は慣れたものだし、原田とも「芳雄さん」と素で言ってしまうほどの親しさであるわけだから、ほどよい距離を保つ第三者としては適任だったと思われる。ふたりの話は二言目にはポイントだったような気もしないでもないが、タモリはもちろん原田も本当に好きなのね、という感じが伝わってきた。鉄道好きの芸能人を募集する旨が番組途中で出てきたが、こうしたイメージの企画をシリーズ化したいのだろうか。南・南田の他にもいるんだろうか? いるんだろうなあ。B。 スタッフがジャンパーを忘れてきてジャンパーなしで進行という異例の展開。これに対してタモリは「あなた(安斎)がない場合だっていっぱい…」と見事な発言。また、空耳は鉄道トークの関係で1本のみ。
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