今回は空耳アワードスペシャル。通常のアワードと違って過去に放送された全ての空耳が審査対象となり(昨年のスペシャルもそうだったような気はするが)、タモリ曰く16年ぶりのスタジオ収録、審査員多数出演、セットもボキャブラ天国シリーズやアド街ック天国風のいかにもハウフルス的なもの、オープニングも久しぶりに生尻登場(ただし、CGの気持ち悪い尻も混入)、オープニングSEも泡に効果音「ドーン」で「アワード」というベタさで、かなり気合の入った仕上がりとなっている。一部で記載されていた「20周年記念」の冠ははずされていた。
スタジオの座席配置が下手から順に上島、坂下、PUFFY吉村、PUFFY大貫、佐野(以上下手側)、下平、安齋、タモリ、セイン(以上中央)、CHAGE、石川、矢口、キャイ〜ンウド、キャイ〜ン天野(以上上手側)となって審査スタート。大賞受賞ミュージシャンにはゴールデン空耳ジャンパーが贈られる。
空耳鑑賞は「空耳貢献アーティスト」と題されたミュージシャン別や「家庭シリーズ」「食べ物シリーズ」「ご長寿シリーズ」のような映像のシチュエーション別のテーマで行う。モーニング娘。出演によって扱いが懸念された下ネタものも、彼女らが一時退席(結局そのまま退場)することで解決。
さらには途中ウルフルズのサンコンJr.が投稿した空耳を紹介する「ウルフルズ空耳アワーに挑戦!!」、新作・リメイク空耳、出演者の名前が出てくる空耳、逆空耳として世界各国に存在する空耳アワーのパクリ番組も挿入された。特に、新作コーナーでは奥田民生が計3本VTRに登場、パフィーらを唖然とさせた。パクリ番組はイギリス、ドイツ、中国、ロシアにあるらしいが、番組タイトルは全て「空耳アワー」の直訳、ホスト名もタモリ、安齋の名に直結している。明らかに日本語を喋っていたりするし。
全部見終わった後、グランプリ候補を10作に絞り込んだのちにグランプリを発表。結果、アット・ザ・ドライヴイン「スリープウォーク・カプセル」に決定。ゴールデン空耳ジャンパーが贈られることになった。タモリ曰く「理由も言わずに送る」とのこと。
昨年のスペシャルでは新しいめのもの中心で古いものは超有名作くらいしか流れていたような気がするが、今回は絶対数が多いだけに見たことのないものも多く、年代的なバランスは取れていたように思う。下ネタの扱いも、モーニング娘。組途中退場というウルトラCで乗り切って、昨年よりはずっとよかったのではなかろうか。もちろん、あれがない、これがない、というのは誰にでもあるわけで当然わたしにもあるが、ある程度は仕方ないとして十分健闘したというべきであろう。逆空耳のコーナーをもう少し減らすなりなくすなりすればもっと見られたのでは、という思いもあるけれど。大賞は今年オンエアのTシャツどまりのネタになったが、いつまでも旧作に大賞を与えていても、という気はするから評価したい。A。もちろん保存版。
ただ、テロップのひどいことといったら。「矢口真理」「上島竜平」って何だよ!
せっかく出てもらってて失礼極まりない仕打ち。こういうところが杜撰なら豪華なセットなんて要らねえよ。あ、それとも阿藤快みたいに改名したのかしら。
オンエアされた空耳は下記の通り。
- アース・ウインド&ファイア「ゴッタ・フェイド・アウト」(空耳貢献アーティストその1)
- 同「ラブズ・ホリデー」
- 同「サタデイナイト」
- メタリカ「ブラッケンド」
- 同「エンター・サンドマン」
- 同「スルー・ザ・ネバー」
- ルイ・アームストロング「オチ・チョ・ニ・ヤ」(ここから空耳貢献アーティストその2)
- 同「チーク・トゥ・チーク」
- 同「ポルトガルの4月」
- マイケル・ジャクソン「ビリー・ジーン」
- 同「スリラー」
- 同「スムース・クリミナル」
- ジューダス・プリースト「シナー」(ここから家庭シリーズ)
- ジャニス・ジョプリン「ボール・アンド・チェーン」
- スノー「セクシー・ガール」
- ボーイズIIメン「50キャンドルズ」
- マルガリータ「ウーマン・カム」
- スコーピオンズ「パッション・ルール・ザ・ゲーム」
- アレステッド・ディベロップメント「ルールズ・トゥ・ザ・ゲーム」(ここから食べ物シリーズ)
- スペシャルズ「ストゥーピッド・マリッジ」
- ディー・ライト「グルーヴ・イズ・イン・ザ・ハート」
- タイガー「クール・ミー・ダウン」
- ボン・ジョヴィ「ジーズ・デイズ」
- UB40「デザート・サンド」
- ブライアン・フェリー「トーキョー・ジョー」
- 『ナッティープロフェッサー』O.S.T.「キャント・フォー・ゴー・ザット」
- ホット・ブラッド「ソウル・ドラキュラ」(ここからご長寿シリーズ)
- T99「ザ・スカイドリーマー」
- フィリッパ・ジョルダーノ「清らかな女神」
- フィッシュ・ボーン「スイム」
- ライ・クーダー「ワイルドウッド・ボーイズ」(ここから「ウルフルズ
空耳アワーに挑戦!!」)
- ドノヴァン「気高いあなたの愛」
- タンパ・トリオ「マシュ・ケ・ナダ」
- ビースティー・ボーイズ「ユナイト」(ここから新作・リメイク、奥田出演)
- クイーン「伝説のチャンピオン」
- ハウス・オブ・ペイン「プット・オン・ユア・シット・キッカーズ」(奥田出演)
- ロクア・カンザ「クンバ・ンガイ」
- ハウス・オブ・ペイン「ハウス・アンド・ザ・ライジング・サン」
- ジョニー・ギター・ワトスン「トゥー・タイアード」
- アイアン・メイデン「ドリフター」(奥田出演)
- ザ・ビートルズ「ワイルド・ハニー・パイ」(ここから有名人シリーズ)
- アラニス・モリセット「ハンド・イン・マイ・ポケット」
- レッド・ホット・チリ・ペッパーズ「サック・マイ・キッス」
- 『ムトゥ踊るマハラジャ』O.S.T.「主はただ一人」
- ペレスブラード楽団「テレシタ・ラ・チュンガ」
- スロー・ダイブ「マシンガン」(出演者の名前が出る空耳)
- パーティー「ライフ・エイント・ナッシン・バット・ア・パーティー」(ここから子供シリーズ)
- ジョアン・ジルベルト「波」
- パルプ「マンデイ・モーニング」
- ダン・ベアード「シークレット・トラック」
- パルプ「シェフィールド・セックス・シティ」
- 『ジャングルブック』O.S.T.「アイ・ウォナ・ビー・ライク・ユー」
- ジプシー・キングス「バンボレオ」(ここから空耳貢献アーティストその3)
- 同「ボラーレ」
- 同「ベンベン・マリア」
- セルジュ・ゲンスブール「ラムナール」
- 同「ノー・コメント」
- 同「アイム・ザ・ボーイ」
- サンディ「バディン・ディン」(ここからワールドシリーズ、アメリカ)
- ハリス・アレクシール「甘い陰謀」(ギリシャ)
- ミカド「三人の兵士」(フランス)
- 小野リサ「ミーニャ・カーサ」(ブラジル)
- シセル・シルシェブー「森深く静かで平和な島」(ノルウェー)
- Mr.Children「シーソーゲーム」(ここからイギリス逆空耳)
- 大川栄策「さざんかの宿」
- 浜崎あゆみ「A SONG FOR XX」(ドイツ逆空耳)
- ジューシィ・フルーツ「ジェニーはご機嫌斜め」(中国逆空耳)
- シャ乱Q「ラーメン大好き小池さんの唄」(ロシア逆空耳)
- スパイス・ガールズ「ワナビー」(ここからお色気シリーズその1、モーニング娘。組退場)
- パンテラ「ファッキン・ホスタイル」
- マーク・アンソニー「心の言葉」
- 311「ファット・チャンス」
- スティール・ハート「スティッキー・サイド・アップ」
- アット・ザ・ドライブイン「スリープウォーク・カプセル」(ここからお色気シリーズその2)
- サルタンズ・オブ・ピン・F.C.「ジャパニーズ・ガール」
- ビリー・ホリデイ「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」
- スコーピオンズ「ユー・ギブ・ミー・オール・アイ・ニード」
- セパルトゥラ「ウォー」
- フランク・ザッパ「ユー・アー・ホワット・ユー・イズ」(ここから男の世界シリーズ)
- ザ・ビートルズ「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」
- エマーソン・レイク&パーマー「用心棒べニー」
- ガンマ・レイ「アルマゲドン」
- ステッペン・ウルフ「ワイルドで行こう」(ここから超有名曲シリーズ)
- サイモン&ガーファンクル「コンドルは飛んでいく」
- プロコルハルム「青い影」
- ナット・キング・コール「枯葉」
- プリンス「バット・ダンス」
- ジミー・クリフ「シャンティタウン」(ここから場所シリーズ)
- シャギー「スーン・ビー・ダン」
- ザ・KLF「ビルド・ア・ファイアー」
- T99「アナスタシア」
- ブルース・マグース「恋する青春」(ここからラッキーシリーズ)
- ハロウィン「キングス・ウィル・ビー・キングス」
- ウータン・クラン「チェスボクシンの闘い」
- 同「ザ・クロージング」(ここからトラブルシリーズ)
- レインボー「スター・ゲイザー」
- プリンス「シーヴス・イン・ザ・テンプル」
- キッス「激烈!ベイビー・ドライヴァー」
- サミンガ「神話」
- ライオット「イニッシュ・モア」
- クイーン「サムバディ・トゥ・ラブ」(ここから空耳貢献アーティストその4)
- 同「シーサイド・ランデブー」
- 同「フラッシュ・ゴードンのテーマ」
- 同「マイ・メランコリー・ブルース」
- ガンズ・アンド・ローゼズ「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」
- 同「ダウン・オン・ザ・ファーム」
- 同「ミスター・ブラウン・ストーン」
- デフ・レパード「アーマゲドン・イット」(ここから職業シリーズ)
- ダイアナ・キング「ラブ・ミー・スルー・ザ・ナイト」
- ヴァイ「サヴァイヴ」
- エディ・リーダー「レベル・エンジェル」
- ラムスティン「ヘイレイト・ミッシュ」
- ジョン・ゾーン「トゥー・ミー」(ここからオフィスシリーズ)
- アンスラックス「オンリー」
- ホット・ブラッド「ソウル・ドラキュラ」
- レッド・ホット・チリ・ペッパーズ「ウォーク・アバウト」
- ナジマ「パープル」
- ランシド「ネーム」(ここからアフター5シリーズ)
- ブラック・サバス「ロード・オブ・ジス・ワールド」
- ビートルズ「アスク・ミー・ホワイ」
- ビョーク「ソー・ブロークン」
- TLC「ウィスパリング・プラヤ」
…全然「100連発」じゃねえし!
ウルフルズもの・新作・リメイク・逆空耳を除いても100をちょっと超える。
空耳アワーの結果
上記リストとだぶるが、賞品が贈られたウルフルズ・新作・リメイクについて。
ミュージシャン | 曲名 | 賞品 |
ライ・クーダー | ワイルドウッド・ボーイズ | 手ぬぐい |
ドノヴァン | 気高いあなたの愛 |
タンパ・トリオ | マシュ・ケ・ナダ |
ビースティー・ボーイズ | ユナイト | 手ぬぐい |
クイーン | 伝説のチャンピオン | 手ぬぐい |
ハウス・オブ・ペイン | プット・オン・ユア・シット・キッカーズ | Tシャツ |
ロクア・カンザ | クンバ・ンガイ | 手ぬぐい |
ハウス・オブ・ペイン | ハウス・アンド・ザ・ライジング・サン | Tシャツ |
ジョニー・ギター・ワトスン | トゥー・タイアード | 手ぬぐい |
アイアン・メイデン | ドリフター | 手ぬぐい |
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