04年12月17日お歳暮宅配便 後編
ゲスト:伊集院光(進行)、安斎肇、渡辺祐、堀雅人、みうらじゅん、山田五郎
今週は先週に引き続き、お世話になった文化人にお歳暮を届けるついでに事務所訪問を行う。

今週の一軒目は神宮前の渡辺の事務所。お歳暮はハイボールの素。いとうせいこうの事務所や映像製作会社と広いスペースを共用している。その事務所然とした見た目に一同はちょっと嬉しそうだ。それを反映してか、仕事の時間も毎日おおよそ決まっている。そこから、編集という仕事は具体的に何をするのかという話へ流れ、最近編集した本(猿グッズを集めたもの)を見せてもらった。タモリと安斎がボケまくるのをうんざりしながらいちいち拾って突っ込む渡辺であった。また、彼のスワローズの新聞記事のコレクション、有名人モノポリーコレクション、全然片付かない堀のデスクを見た。

続いて新宿のみうらじゅん事務所。ホッピーをお歳暮に選んだ。炭酸系は苦手みたいだが嫌がらせということで。マンションを事務所にしているようで、仕事場は意外ときれい。ただ、その他の空間はけっこうキテる。仕事の時間は毎日昼頃から遅くまでのようで、仕事ではないが日曜にはエロスクラップを制作している。以前番組に出たときは30巻だったのに収録時点で167巻に突入したのだとか。その近作を鑑賞しながら、みうらといえば当然のコレクション鑑賞も。和フィギュア、ヌー栓、カニパンを見た。

最後は音羽の山田の事務所。お歳暮は海ぼたるの塩辛。茶色を基調として和室も備えた空間に一同は気圧された風。そんな山田はほとんどが仕事で睡眠時間は4時間というキツさ。趣味関係では贋物を含め亀文堂の鉄瓶を集めたり時計関係の本や現物を集めたりしているようだ。また、最近ハマっているという古いギターにも触れ、その音色を楽しんだ。そしてそのまま終了。「また来週」をなぜか安斎が。


前回よりは今回のほうが楽しみだったし、その期待を裏切らない事務所内だったように思う。こうして2回見てみると、月並みだけど仕事場はその人となりを表すなあ…と。ネタとしてはやはりみうらが素晴らしい。自らのプライベートを切り売りするようなトークになると凄味すら感じる。熊田曜子と対談した直後に、(おそらくは彼女をオカズに)オナニーしたなんて実際にしててもまず言えないって。「ロケが進むごとに偏差値が下がる」なんて言われた安斎のあっちの方向への壊れっぷりもヨシ。ことし最後の放送を安斎が締めるのは問題のように思えるけど、まあヨシ。保存版。A

空耳アワーの結果

渡辺→みうらの間にバスの中で。

ミュージシャン曲名賞品
エミネムクリミナル手ぬぐい
ゼブラヘッドフィール・ジス・ウェイ手ぬぐい
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブエル・カレテーロ手ぬぐい

 

04年12月10日お歳暮宅配便
ゲスト:伊集院光(進行)、安斎肇、やく・みつる、江川達也
早いものでことしももう12月。年末である。年末といえばお歳暮ということで、今回は番組ゆかりの文化系ゲストの事務所を訪れ、番組ゆかりのグッズをお歳暮として直に渡す。ただ、お歳暮として渡すだけではなく、事務所を見たいという目的もあるようだ。

まずは横浜の安斎の事務所。昔ホテルだった洋館風の建物に入居しており、エレベーターもない古めかしい造りだ。トイレが共同、水道もないので安い模様。突然の来訪、そして思いもしないお歳暮に「空耳、終わりですか?」と焦る安斎だが、何はともあれ事務所内へ。お歳暮は当然といえば当然の目覚まし時計詰め合わせ。そして事務所見学とともに一週間のスケジュールをチェックする。仕事の時間は非常に少なく、寝てばかり。さて事務所内を見回すと、グッズだらけ。とくにVOWボーイが多い。また、未開梱の返本の山もあった。最後は安斎のオカリナライブ。「大失敗」らしいがツッコみづらい演奏だった。

そのまま安斎を引き込み次は桜新町のやくの事務所へ。やく以降はあらかじめ仕入れてあるものから渡すものを決めるようで、伊藤ウロコの長靴に決定。自宅兼用の事務所には、これ以上のスペースを見つけるのが難しいくらい至るところにいろいろなものが置いてある。今回主に見たのはリビングだが、トイレや仕事場など、ほかの部屋もコレクションで溢れていた。一週間のスケジュールとしては、レギュラーが多い(20数本。これでもきついのから減らしていって楽になったのだとか)わりに仕事の時間は14〜18時の間程度と少なめ。夜から翌朝までテレビを見る時間が多い。漫画家は普通の人の1.5倍歳をとるというよくわからない持論を聞きつつ、コレクション拝見。トイレットペーパーやら表紙の芸能人にサインをもらった雑誌やら昭和歌謡シリーズ(ex. 八代亜紀サイン入りあぶったイカ、浅田美代子サイン入り赤い風船etc.)やら。

やくも加えて次なる地、渋谷の江川の事務所へ。やくと同じく自宅兼用の事務所は広々としたスペース。スクリーントーンの多さに驚くやくに対して、タモリは「スクリーントーンって何?」と。お歳暮はM'Sのエログッズ詰め合わせ。江川「いいですねぇ」と大喜び。「蝋燭がない…」とまで言う始末。さて彼の一週間はほとんどが仕事。仕事が趣味みたいなものなのだと。話は豊富な資料の話題に流れてゆくが、「出版社が資料を揃えてきたのって一度もないぞ…」など、やくがどんどん卑屈になっていくのが面白い。また、仕事場に卓球台があるので、タモリ・伊集院の芸能人チームと江川・やくの漫画家チームで卓球対決を。3ポイント先取の短期決戦ながら、芸能人チームが勝ったらタモリが好きなものを持って帰れる、漫画家チームが勝ったらやくが好きなスクリーントーンを持って帰れる、というどちらにしても江川には得のないルールに。被害の少ない漫画家チームの勝利に終わった。

さらに次をまわるとのことだが今週はここまで。やくは江川に触発されたということで離脱し、タモリ・伊集院・安斎で引き続きまわってゆく。渡辺祐・みうらじゅん・山田五郎を訪ねるようだ。


お歳暮というよりは事務所拝見であるが、それが楽しく。江川のように他の番組で既に見ていたものもあるし、彼の事務所ならアシ用机について触れるべきのようにも思えるけれど、一方で同業者がいるからこそ気付くスクリーントーンの話が出てくるあたりは良かった。安斎のところにしてもやくのところにしてもそれぞれ個性が出ていて、お宅拝見ものが好きな自分には満足。伊集院もここ最近急速に進行担当としての地位を固めており、安定感はさすがの印象。今回は最近出演回数が増えたふたり(安斎は置いといて)を訪ねたが、次回は定番中の定番訪問なので楽しみ。山田五郎なんて会社員だけど事務所あるのかな? 自宅かな? 保存版。A

空耳アワーの結果

横浜→桜新町のバスの中で、伊集院を交え。

ミュージシャン曲名賞品
リンプ・ビズキットフェイス手ぬぐい
システム・オブ・ア・ダウンバウンス手ぬぐい
アントニア・デレーリアソレアレスTシャツ

 

04年12月3日小湊鐵道一日入社! タモリ 芳雄の出発進行!
ゲスト:原田芳雄、松尾貴史(進行)、廣瀬英一、星野敏一、鎌滝七郎
のっけからテンションが高いタモリと原田。それもそのはず、今回は風情ある単線で人気の高い小湊鐵道の協力を得て同社に一日入社、そのうえ実車を運転できるというのだから。そんなふたりを一日駅長のキッチュがひっぱりのんびり進む今回。

まずは作業着に着替え、廣瀬とともに基礎の習得から。手始めに路線の勉強、線路の観察を。本線にはないが、100年くらい前のカーネギー社の線路が残っており、レール好きタモリはしっかり食いつく。原田も食いつき、ふたりはいっぱしのレール職人気取りである。続いて軌道自転車で線路を走ってみる。実車じゃなくてがっかりすることを期待したキッチュだが、これはこれでふたりとも喜んでいる。次に車輌の掃除。駅長のキッチュは高みの見物、タモリと原田は汗水流すという奇妙な構図。しまいにキッチュは吊り輪にいたずらする始末。

ここでふたりは運転士っぽい服に着替え、星野から運転士としての基礎を学ぶ。聴力や視力の適正試験を交え、運転や車輌についての基礎知識を勉強。ここまで来たら実際に車輌に移り、鎌滝とともに車内の整備点検。ハンドスコッチが積んであるか、ブザーが鳴るか、切り替えスイッチを確認したか、放送設備が正常か、汽笛や電気笛が鳴るか、表示灯が正常か、車側灯が正常かといったところを確認。最後に実車を見ながら運転方法について机上の講義との照合を行う。

さて、いよいよ運転だ。今回運転するのは駅構内の約100mの区間。タモリの運転も原田の運転もノーカットで流した。タモリはそこそこうまくやったものの「ブレーキの感覚が難しい」と漏らし、原田はブレーキをかけすぎて非常制動がかかってしまった。だけどふたりとも気分は上々で、大満足の表情。共同作業として車掌・タモリと運転士・原田の運行もやってみる。一度失敗した原田の運転も、今度は見事停止標識でぴたり停めて喝采。

最後は急ブレーキすらめったにできない経験と前向きに捉えつつ回顧。とにかく笑顔で満足げだ。そして出発する運行中の列車を見送り終了。


タモリ meets 原田 with キッチュの第二弾。今回は顔を輝かすタモリと原田をひたすら追うだけの回。たまにはタモリもこういう恩恵に与ってもいいんじゃないですか。といっても最近は妙にタモリ好みの企画が多いような気はするけど。車掌・タモリ、運転士・原田をやったならその逆もあっていいと思うけど。ほのぼのとした雰囲気は良好だが、この組み合わせはシリーズ化するのかしらん。そういう気がせんでもない。番組として見るのは悪くはないけど良いともあまり思わないので、シリーズ化されても個人的にはあまり喜べないところ。C

空耳アワーの結果

ペサパッロの回のネタが敷島のものだったらしい(本名の敷島でなく年寄名の錦島で送ってきたので気付かなかった模様)。Tシャツが贈られたが当然着られず、やくみつる宅にあるんだとか。また、3本目はかつてタモリの付き人を務め、番組にも何度か出演した金子祐也(世界放浪中、現在チベット滞在)から。

ミュージシャン曲名賞品
メタリカマーシフル・フェイト手ぬぐい
クイーンオウガ・バトル手ぬぐい
ボビー・ヘブサニー手ぬぐい

 

04年11月26日ギャラ高っ! 生物(いきもの)大賞!!
ゲスト:浅草キッド(進行)、YOU、やく・みつる、五月女ケイ子、早川いくを
近頃は何かとセレブセレブと、稼ぐ人間と平民との格差は広がるばかり。動物の世界にも似たようなものがあって、希少動物になると映像の使用料だけで何万もかかってしまうのだとか。今回はそうした動物セレブを鑑賞するのだが、全部見ていては予算がもたないので、やくや五月女が描いた(当初は大友克洋・宮崎駿の予定だったらしいが)イラストと早川の解説を受けて、一通りノミネートをさらってからいちばん見たいものを見る。やくと五月女のイラストも、実際どんなものかわからず話を聞いただけで描いているので甚だあやしいが、とにもかくにも順々に。

まずはやくの描いたウミサボテン。ネオンのように発光するらしい。また、昼間は萎れていて夜になると隆起するのだとか。これが1秒48,000円(以降1秒3,000円)。続いて五月女のザトウムシ。イクラに長い髪の毛のような足がついた形状(最大18cmくらい)。10秒50,000円(以降1秒3,500円)。やくのコウガイビルは、イラストの時点で当たらずとも遠からず。蛭ではなくプラナリアの一種で、体長は2mにも及ぶという。10秒35,000円(以降1秒3,500円)。五月女が描いたナガヅエエソは30cmくらいで三脚のように砂に立ち、髭のようなもので餌を捕捉するらしい。変なイラストだがほぼ合っているようで、使用料が無料だったため見た映像でも大きくかけ離れている感じでもなかった。やくのキンチャクガニは脱皮するとき以外常にイソギンチャクを持つカニ。威嚇したり餌を獲らせたりと、イソギンチャクと共生するらしい。10秒44,000円(以降1秒2,000円)。五月女のオポッサムは死臭を漂わせながら死んだふりをする小動物。猟犬が銜えて振り回しても微動だにしないと言う。お値段は20秒105,000円(以降1秒4,000円)と破格値。

ヨツコブツノゼミは頭の上にプロペラがあるらしいがYOUは全く信じない。でも、回転しないにしてもやくのイラストはシルエットは近いようだ。また、蝉ではなく半翅目らしい。10秒50,000円(以降1秒4,000円)。最後は最近発見されたミミックオクトパス。五月女はヒラメになる蛸と聞かされてイラストを描いたらしいが、この蛸、ヒラメ以外にも休憩中のタツノオトシゴ等々さまざまに(40通り!)擬態するようだ。1秒48,000円(以降1秒3,000円)。

結局大賞は40通りの擬態が効いたか、ミミックオクトパスに決定。60,000円支払って5秒間見たヒラメの擬態は…ヒラメに見えずに一同大ブーイング。


へんないきものというのは得てして見た目がかわいくないもので、そんな積極的に見なくてもなあ…と思わなくもないが、それを言うと企画自体が成り立たないので措く。最後に見たミミックオクトパスは、あれで十分じゃないかなあと思うのだけど。本気でヒラメになると思ったのかしら? テレビ的反応かしら? 放送禁止用語(地上波ゆえの自主規制か?)も平気で口にする早川の飄々とした雰囲気が、淡白すぎる嫌いがあるとはいえ番組になかなか合っているように思う。もうなさそうだけど、再登板希望。「なんて絵を描く人なんだろう」と何気に五月女に失礼なことをいう(今回に関してはどちらも似たようなものだと思う)やくは最近妙に出てくるような気がするが本業あがったりということか。そういうことにしておく。C

空耳アワーの結果

安斎、ナナフシに驚いて以来虫がダメらしい。2本目は以前の空耳VTRとネタがつながっている。

ミュージシャン曲名賞品
NOFXシックス・パック・ガールズ手ぬぐい
エディ・リーダーメディスィン手ぬぐい
ソナタ・アークティカサン・セバスティアン手ぬぐい

 

04年11月19日KARA-BIKI JAPAN COMPETITION
ゲスト:クリス・ペプラー(司会)、安斎肇、萩原健太、大槻ケンヂ、空弾きスト
先日、エアギター世界大会でyes, mama ok?でおなじみの金剛地武志が4位入賞を果たしたニュースは一部でずいぶんと話題になったものだった。今回は彼に続けと、世界を狙える人材発掘を目的として予選を勝ち抜いた素人を集めてエアギター大会。日本風に空弾きと名付けて行う。タモリをはじめとする4人が審査員。

まず出てきたのは佐藤翔「エンジャル・オブ・デス」(スレイヤー)。ギターをぶち壊すパフォーマンスもこなした。実はギターが弾けないという彼だが、審査員一同はなかなか楽しんだようだ。余興として見せたビジュアル系の動きも好評だった。続いて永吉晋作「バッド・ボーイ・ブギー」(AC/DC)。来日時にサインを貰ったというアンガス・ヤングファンで、彼を意識して短パンで登場。そして高田大輔・田所俊義「限界LOVERS」(SHOW-YA)。二人組ということもあってか、ツインでセックスマシンガンズばりのパフォーマンスを披露。萩原に「ショーパブを見てるみたい」と言わしめた。

後半戦は岡見高秀「パーク・アット・ザ・ムーン」(オジー・オズボーン)から。ギター・マガジン編集部だけあってか、細かい動きや演奏後の動作も見事。前田裕介「ピープル・イコール・シット」(スリップ・ノット)は唯一ドラムで参加。見た目にわかりやすいので審査員一同も感心の風。トリはきくまる「ジュース」(キッス)。ジーン・シモンズになりきったプレイだが、きくまる本人の人の良さがにじみ出た感で、そのあたりや実際には弾いていなかったところを突っ込まれまくり。

以上のノミネートから、高田・田所組が優勝した。コンビネーションプレイが功を奏したようだ。賞品はトロフィー。最後は全員でディープ・パープルを空弾いて終了。


世界大会の動画も入賞の報が流れてすぐ見に行ったけれども、粗くて何をやってるのかよくわからなかったので、ああ、こういうことをやってるのねと納得。金剛地も出てくるのかなと期待したが出てこずがっかり。それはともかく、今回は「ギターは持っているとカッコイイのに持ってないとどうしてこんなにかっこ悪いんだろう」という萩原の言葉が多くを言い表している感。ただ、間抜けでかっこ悪いんだけれど、憎めないというか。そんな感じが全面ににじみ出ていて好印象。エアギターならぬエアセックスの話題がまた間抜けでしょうもなくて良いと思う。安斎が「今回も遅刻してきた」ってのが良いと思う。わざわざ「KEKKA HAPPYOU」なんて表しているのが良いと思う。でもせっかく予選に出てきたロマン優光を本選に出さなかったのはどうかと思う。まあ音楽ネタ+健太即ち強力ということで。保存版。A

空耳アワーの結果

安斎、みうらじゅんと呑み屋でエアギターをやっていたらしい。

ミュージシャン曲名賞品
スリップ・ノットディスパイズ手ぬぐい
ミッシー・エリオットプレイ・ザット・ビートTシャツ
マッコリー・シェンカー・グループバッド・ボーイズTシャツ

 

04年11月12日2004 長ぐつオブ・ジ・イヤー
ゲスト:なぎら健壱、井筒和幸、勝田和宏(進行)、伊藤嘉奈子(解説)
そんな流れは全く感じないけれど、これからは長靴なんだと。男なら長靴なんだと。そこで、プロユースの長靴を集めて今年度の代表靴を決定する。

基礎知識としてふたつ、長靴の正しい履き方を最初に、中盤で長靴の手入れ方法や長靴の耐熱性能を見せる。正しい履き方なんて決まっているわけではないけれど、勝田はそのまま履くというちょっと意外な履き方。年配組は「拝む」とか「愛でる」とか「振る」とかわけのわからないことを言っているが、裾を折るという基本的なことは押さえているようだ。また、手入れの方法は、これもオーソドックスといえばオーソドックスで、水で流して布で拭き取る・陰干しする・底はブラシ類でこそぎ落とす・中敷を抜くというもの。耐熱性能は、単純に塩ビは熱に弱く天然ゴムは強いということだった。

ノミネートは伊藤ウロコの最初期モデルで丈夫さに定評のある「白底付き大長」、名前がその全てを表す「フェルト防寒安全半長キープ付き」、底に混入されたセラミックが滑り止めになる「チャリオット」、裏布の厚みが従来の2倍である「防寒カラー塩ビ長靴」、築地で大人気、耐油底で滑りにくく裏地に蒸れにくい特殊素材を用いた「艶付き大長」、切って長さを調整できる「ザクタス」、調理場仕様「衛生白半長」、靴底にホッキ貝を、インナーによもぎパウダーを織り込んだ「自然派倶楽部」、普段は軟らかいのに氷点下前後まで冷えると硬くなるアイスセンサなるスパイクを採用した「シーザーウルフ」、万全の装備で鮪のセリにも人気の「新フェルト裏防寒安全大長耐油底」。間で各人がコメントしたり履いてみたりするのだが、タモリやなぎらのコメントはスベり気味だった。

最後の大賞選定は、3人がそれぞれひとつ選ぶところから。タモリは試し履きしてちょうど色合いがよく合ったからと白底付き大長、井筒は娘を思って自然派倶楽部、なぎらはよくわからないけど白底付き大長。井筒も実際はどれでもいいということで、すんなり白底付き大長に決定した。


今週も女性タレントなし・おっさんだらけの地味な回。近いうちに原田芳雄との電車ネタ第2弾(キッチュ進行)も放送されるようだし、いまはおっさん揃いの地味な回がハウフルス内でのトレンドなのか。まあみんなそれなりに興味を持って首を突っ込んでくるので、これはこれでいいとは思う。いつもながらエンジンのかかりは遅いけれど段々と真剣になり始めて、そのうち「これいいねえ」とか言い出すあたりがちょっといい。なぎらや井筒はこのような進行がかっちりしたものよりももう少しぐだぐだした回のほうが向く気はする。長靴自体はそんなに嫌いではないけれどあまり興味もない、そして話もさほど面白いとも思えなかったので並か並の下かというところ。C

関連リンク:伊藤ウロコ


空耳アワーの結果

安斎、クリスマスのお菓子長靴を履いたことがあるらしい。

ミュージシャン曲名賞品
アバムーヴ・オン手ぬぐい
サラ・ブライトマンタイム・トゥ・セイ・グッバイ手ぬぐい
ビョークショー・ミー・フォーギヴネス手ぬぐい

 

04年11月5日潜入! 鳥瞰図制作会社『ジェオ』
ゲスト:マギー(進行)、江川達也、蕪木隆(解説)、黒澤達矢
きょうのテーマは鳥瞰図。地図の実用性と絵画の芸術性が融合しており、古くはH.C.ベラン、吉田初三郎のような凄腕の絵師がいたものだった。今回訪れたのは鳥瞰図を中心にしている地図制作会社で、さまざまな鳥瞰図を鑑賞する。

社に入るなり清里高原の巨大鳥瞰図(制作費350万!)がお出迎え。タモリは清里には興味がないようだが、地図好きだけあって図を見ながら、「住んでたんですか」と言われるくらいにいろいろと語り出す。蕪木によれば、こうした鳥瞰図は実用というよりも趣味の世界であるようだ。個人でも発注すれば好きな図をつくってくれるようだが、実際には依頼がないのか、蕪木が指示していろいろ出している模様。

さて鳥瞰図鑑賞へ。ここからは鳥瞰図絵師の黒澤も交えて進んでゆく。まずは2年に1度改訂しているという東京の鳥瞰図、「ジオラマ東京」。手描きならではの大胆な収め方、かつ描き込みの細かさで一同は圧倒された風。タモリは海上構造物がないことに若干不満そうだが、それでも感心。制作期間が8ヶ月と長期にわたるためか、新しいビルなど、主な改訂は切り貼りで行うとのこと。描いていて楽しいところ、と聞かれて言葉に詰まる黒澤だが、有名なスポットを描いている間は楽しいようだ。また、余興としてCCDカメラで映した部分をタモリに当ててもらうが、あっさり答えられていた。

続いて万博開催を当て込んで制作中の名古屋鳥瞰図のラフ。江川が戦国時代の話を持ち出したら、タモリもそれに答えるように笠寺・鳴海・有松といったあたりの駅名を連発。江川に驚かれることに。大阪鳥瞰図も出てきた。こちらは中心部のみ完成していて、周辺部作成の模様を見せてもらった。1/25,000図と航空写真等を参考に、製図用極細ペンでフリーハンドで描くという気の遠くなる作業。「好きだけど俺にはできねえ」とタモリに言わしめるこの作業、1日6cm四方くらいしか描けないようだ。そして幕末江戸の鳥瞰図。当然タモリはものすごい食いつき。江川も地味に好きなようで、タモリと江川とでマギーにひとしきり歴史講釈。マギーも面白がって聞いていた。

ここまでは黒澤が手がけたものだが、もうひとりの鳥瞰図絵師である友利宇景が手がけたものをいくつか鑑賞。バイカル湖・アマゾン川・富士山の鳥瞰図を見たが、ここでもタモリが語る語る。また、「クイズ! 日本の百名山!」を。ホワイトレリーフだけでどの山かを当てるというもの。「山には興味ない」というタモリだが、1問目の箱根はあっさり正解。2問目の谷川岳も、白地図が出てきたあたりで俄然真剣になりだして見事正解。

最後はコンピューターで鳥瞰図を作っている現場へ。季節・場所・高さ・角度を指定することでオリジナル鳥瞰図が作れるというシステムがあり、北アルプスの早春の鳥瞰図を作ってもらった。これを受け取ってご機嫌のタモリ。


鳥瞰図の精密さにただ驚くばかりの今回。タモリの地理好きがいかんなく発揮された感がある。笑えるところはあまりなかったけれど、ロケ地となったジェオがけっこう狭いこともあり、女性ゲストがいなかったこともあり、閉鎖的な感じになって雰囲気はよかったと思う。「ふーん」「ほう」で終わってしまうといえばそうなのだが。マギーの進行があまり気張らず板についてきた風。江川達也は第2のやくみつるとして便利に使われそうですね。序盤にとりあげられた「ジオラマ東京」、2,800円ってかなり安くないか? 商売にはなってないっては言ってたが、利益すら出てないのでは…。C

関連リンク:ジェオ


空耳アワーの結果

子どもの頃から風景画が苦手な安斎、父親に手伝ってもらった写生のはなしを。いつものように高橋力のネタが紹介されたが、ネタの微妙さに「最近病的になってきた」と言われる始末。

ミュージシャン曲名賞品
ザ・スタイル・カウンシルマイ・エヴァ・チェンジング・ムース手ぬぐい
ザ・カジュアリティーズラニング・イット・オール手ぬぐい
ザ・ビートルズ涙の乗車券Tシャツ