03年8月26日 | コンクリート圧縮強度バトル カチンカチン王決定戦!! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ゲスト:伊集院光(進行)、槇谷英次(解説)、各校代表(関東学院大、慶應義塾大学、法政大学、ものつくり大学、浅野工学専門学校、東海大学、東京工業大学、東京理科大学) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今回は、ろくな前振りもないままに企画へ突入。どういう関係かわからないが、撮影日まで1ヶ月もの間、各教育機関が3人一チームで(たぶん研究室等の単位で取り組んだのだろうが)苦労を重ねて作った、材料・配合等規定を満たしたコンクリートの強度を試験機にかけて競う。記録は、供試体が壊れて試験機が止まったときの圧力でつけてゆく。 各校は実用的なコンクリートの限界に挑戦したり、標準的な重さで高強度をめざしたり、硬い粗骨材が見つからず、資金がなかったので使用量を減らしたりと、強度で勝負というよりはそれぞれにコンセプト・特徴を持たせた独自の配合で供試体を作ってきた模様。また、試験中は徐々に圧力をかけていく関係で時間がかかるため、フリー質問コーナーで時間をつぶした。メモ魔の学生・供試体に名前をつける学生などがいた。破壊の瞬間が近づくたびに伊集院とタモリはビビりっぱなし。特にその瞬間は、伊集院は毎回「あ゛ーーーーー」と絶叫。成績は以下の通り。
各校の配合表はこちら。優勝した東京理科大学については1500kNを少し超えたところで破壊の時の恐怖からタモリがストップをかけた。優勝賞品は、タモリの直筆「おめでとう」コメント・サインを入れたコンクリート供試体。いちばん最後には破壊シーンだけを集めたダイジェストが流れた。 学生時代の専攻の関係で「コンクリート材料データブック」なんてものを持っている、半端にコンクリートを齧ったわたしだが、その中途半端な知識が幸いしたようでわりと面白かった。「へー、混和材入れないのね」とか素で思ったりしてた。セメントジャーナル社まで取材に来た普通の企画で特に笑いもないため、全く知らない人にはちっとも面白くなく、専門的にやってる人にはヌルすぎる(そうでなくてもヌルいけど)企画かな、と思われる。今回は神奈川県(横浜市)でのロケで「10年ぶりくらいの遠出」と言ってるけど、4年前に伊豆や沼津に行ったロケは? 同じく4年前の野田ロケは? スペシャルの新幹線ロケは置いておくとしても、そのへんはもう忘れてしまいましたか。そしてロケ地が関東学院大だったから槇谷が出演ってことなんだろうけど、コンクリートっつったら小林一輔じゃないのかなー…出るとはとても思えないが。 学生が初々しくていい感じ。これだけ多い素人を束ねられるのはラジオで鍛えられた伊集院ならでは、なのかな。石井正則じゃまだここまで到達できないだろうし、キッチュはしれっと素人をこてんぱんにしそうだし。ところで東京理科大、必勝!として臨んでいるが一校だけプレストレストじゃないのー? それっていいのー? それともわたしの思い違いですか。C。 安斎肇、勝手に観光協会の全国ツアーに出るらしい。彼はオカリナで参加。
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03年8月19日 | ホッピーが10倍うまく飲めるTV | |||||||||
ゲスト:なぎら健壱、浅草キッド(博士が進行)、ペリー荻野、石渡美奈(解説) | ||||||||||
もともと関東限定の飲み物だったはずだが、少しずつ西日本でも呑めるようになってきたノンアルコールビール・ホッピー(焼酎のホッピー割もホッピーと呼ばれてるが)。ビールとは似て非なるものであり、草の根の熱い支持を受けている。今回は業界きってのホッピー党が集まり、ビールでいいと宣言するタモリに対してホッピーに対する熱い思いなどを語ってもらうホッピー全肯定企画。 まずはホッピー好きの各人の出会いから。玉袋は荻窪の立ち飲み屋で遭遇。しかもホッピーの頼み方を間違えてしまったらしい。ペリーの場合は上京してきた折に初体験。自分の名前の関係もあって反応したとのこと。なぎらは唄で食えなくなった一時期にバイト先の現場で体験したらしい。タモリは「作ったんじゃないの?」と怪しんでいたが。 ホッピーの飲める店を紹介しながら番組は進行。続いてホッピーのオレ流飲み方紹介。焼酎は甲類を使うとのことで、なぎらは通常より多いトリプルで飲用。ただ、見るからに失敗。普段はトリプルでは呑んでいないようだ。ペリーは黒ホッピーと通常ホッピーのハーフ&ハーフで、玉袋は立ち飲みで文庫を読みながら、らしい。タモリは黒ホッピーを試してみたが「あ、うまい」とちょっと好反応。 街角のホッピー好きの声も紹介。なぜホッピーを飲むか、という質問に対しては安く酔えるから、健康にいいから、うまいからといった回答が多く寄せられた。また、プリン体がゼロである利点も紹介された。合うつまみとしてはモツ煮込み、焼きとん、レバ刺しが挙げられた。ホッピーを飲まない人のアンケート調査結果として、ホッピー好きの人のイメージも紹介。これが見事になぎらのイメージに近いもので、3段抜きされていた。 ここからは石渡を迎え、ホッピーの正しい飲み方講座に突入。ホッピー・焼酎を冷やし、ホッピージョッキを凍らせたのち、焼酎を注ぎ、次いでホッピーを30cmの高さから注ぐのが正しい飲み方らしい。なお、ホッピージョッキには焼酎を入れる目安となる星がついており、一番下で70cc、二つ目で90ccの焼酎の量になるとのこと。 最後はホッピーグッズ争奪のホッピークイズ。正解するとグッズがもらえる。オンエアされた問題は「当初ホッビーという名前になる予定だったがなぜ却下されたか」(言いにくいから:ホッピージョッキが賞品)、「ホッピービバレッジ、昔の社名はコクカ飲料だったがその意味は」(国の花:ホッピータンブラー)、「サワーショックで業績不振になったときの次のターゲットは」(家庭:ホッピーTシャツ)、「黒と白だけで作った焼酎抜きの飲み物をなんという」(ヌキッピー:ホッピー前掛け)。最後の問題を当てた玉袋は素で大喜び。 昭和23年頃に第一次ホッピーブーム、昭和50年代前半に第二次ブームが来たらしいが、こう扱われるってことはいまは実は第三次ブームなのか? 確かに、西日本でもホッピーののぼりを少しずつ見るようになってきた気がする。沖縄なんかにもあったような。酒がほとんどダメなこともあってホッピーは飲んだことがないのだが、ちょっと飲んでみたいかも。そう思わせた時点でホッピービバレッジに負けてますか。トークは初登場のペリーに「いつもどおり出てください」と依頼が来たくだりやなぎら大失敗の場面が面白かった。後半、玉袋が地味に横山剣の真似をしているのが耳に飛び込んできたが、もしかしてはまってる? というか、出演者よりディレクター山田氏がずっと映り込んでるのが気になった。しかも最初は彼一人だったがいつのまにか向かいにはスタッフと思しき女の子が。やる気なさそうでしたよいいんですか? そしてハーフ&ハーフと聞くだけで岸部修三(現・一徳)の唄が頭を駆け巡ってしまう自分。ああ…。C。 関連リンク:ホッピービバレッジ 2本目は眞鍋かをりからの投稿。また、このネタについて「これくらいは十分にある」といいつつ手ぬぐいを出すタモリに対し、珍しく安斎が「納得いかない『十分』ですね」と突っ込んだ。
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03年8月12日 | タモリ倶楽部 各種検定試験合格発表会! | |||||||||
ゲスト:石井正則(進行)、山田五郎、やく・みつる、パラダイス山元、安斎肇 | ||||||||||
検定試験の類は、実際に仕事等に直接役立つかどうかはともかくとして、目に見えるステータスとしてそれなりに人気がある。今回はそんな検定試験の中から一風変わったものを文化人が事前に受験、その合否を番組内で発表しようという企画。会話から察せらるに渡辺祐やみうらじゅんはこの仕事を断ったようで、今回出演の面々は人がいいらしい。 はじめに各人の得意分野についてちょっと触れるが、パラダイスは鉄道研究会に所属していたとはいえ活動内容はちょっと怪しいし、安斎は名門の出にもかかわらず「デッサンも(=デッサンすら)ダメ」と宣言するし、やくは地理が得意というわりにはものすごく狭い範囲でのことだし、少々雲行きは怪しげ。 今回実際に各人が受験したものも含めた各種検定も紹介。話しことば検定・日本漢字能力検定・音楽技能検定・時刻表検定・実用数学技能検定・日本理科学検定・歴史能力検定・旅行地理検定が紹介された。 検定の結果発表は、検定の問題を試しに解きながら行われる。ひとつめは山田・安斎が受けた音楽技能検定4級。結果は、山田が正答率79%で合格、安斎が53%で不合格だった。続いてやく・パラダイスの受けた国内旅行地理検定3級。正答率はやくが87%、パラダイスが58%で、やくが合格した。 以後2つは全員受験。まずは話しことば検定。正答率はやく81%、山田89%、安斎65%、パラダイス59%と先程までの傾向がはっきり表れた。ただし、合否については触れられずじまい。続いて時刻表検定。これはその場で1問解いただけで終わってしまった。最後にタモリも含む全員で、その場で歴史能力検定4級(中学生程度)を受験。 大ラスで歴史検定の順位発表。1位は88点(100点満点)の山田。以下やく(82点)、タモリ(66点)、パラダイス(62点)、安斎(56点)と続いた。なお合格ラインは60点とのことで、安斎のみが不合格、という結果に。 こういうの、結構好き。出演者にとっては恥をさらすようなものだが、見てる側としてはそういうのが楽しかったり。それぞれの検定時期と収録日が離れすぎたりしていて実際に受けてるのかしら?という部分はあるが、実際に受けてなくて過去問を解いただけでもそれはそれでいい。成績優秀者の教授とやく、落ちこぼれのパラダイスと安齋という見たまんまの構図が描かれていたのが滑稽でよかった。石井もすっかりそつない進行者になって…アリキリはどうなる? 例題を見る限りでは音楽技能検定4級がめちゃくちゃ簡単そうだったので、3級くらい受けてみようかしら。B。 関連リンク:日本話しことば協会(話しことば検定);日本漢字能力検定協会;音楽文化創造(音楽技能検定);時刻表検定;日本数学検定協会;日本理科学検定協会;歴史能力検定;JTB能力開発(旅行地理検定) 出演者全員で鑑賞。
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03年8月5日 | 罪を憎んで性を憎まず 大エロ奉行所 後編 | |||||||||
ゲスト:堀部圭亮(進行)、佐藤隆太、いとうまい子、杉作J太郎、丹野顯(解説) | ||||||||||
今回は前週に引き続き、江戸時代の性犯罪の判例を学ぶ。 今週最初の判例は、春画を持っていた男の罪。罪人役の杉Jが実際に春画を持っていたという設定だが、いとうがそれを手にしたときの反応を必死に見ようとする杉J。性器を誇張したまぐわいの図やら全ての顔が女性器になっているものやら顔と性器の位置が逆転したものやら、春画が進むにつれどんどんいとうに接近してセクハラ発言を連発する杉作はちょっと避けられていた感じ。ところでこのケースは、春画が庶民の娯楽として容認されており、また、幕府に背くものでもないため、無罪であるとのこと。 続いて、戒律を破って女性と情交した僧侶の例。僧侶は女性と交わることは許されず、このケースでは傘一本という処罰が与えられた。この傘一本とはどのような罰か、というのが今回の問題。ちょっと変化球。答えは傘一本だけ持たされて素っ裸で釈放されるというもの。一同の予想も当たらずとも遠からずといった風だった。なお、この判例は修行僧に適用されるもので、寺持ちの僧の場合は遠島刑らしい。 ここで当時の売春事情を学ぶ。江戸の娼婦は女性30万人中1万人ほどであったようで、その多くが私娼だったらしい。しかももともと堅気の仕事だったのがいつしか下半身の世話もするようになったものが大半で、挙句の果てには饅頭屋まで売春していたよう。江戸時代自体に興味のあるタモリは積極的に質問していた。 最後の例は妻に売春させた男。重い刑を予想していた者が多かったが、結果は100回の重敲。圧倒的に男尊女卑の世界であるため妻は夫の所有物とみなされ、軽い刑で済んでしまうらしい。 以上で今回の裁きは終了。スタッフロールがいつもと違って、気合が垣間見えた瞬間だった。 関東では春に放送されたものを今頃放送。杉Jがいなかったらもたない企画であることは前回と一緒。エロ方面にだけアドリブが利くとさんざん言われ、実際寸劇では「お縄を頂戴」と言われてから「やばい!」と女の子に襲い掛かるし、既に述べたように春画の件でいとうににじりよったりするし。でもこういう展開になるというのは、それはそれでいいのであろう。問題だ問題だ言うわりには、男性陣は許容していた感じもあるし。杉J以外にはとくに見どころなし。D。 前回同様、時代劇風コール。しかし「聞こえるかもしれない」とちょっと弱気。杉Jが今回も隅にいるが、今回は積極的に発言。「罪人という蔑まれた立場から女性を陵辱してゆく瞬間!」などと生き生きした発言をしていた。
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03年7月29日 | 罪を憎んで性を憎まず 大エロ奉行所 | |||||||||
ゲスト:堀部圭亮(進行)、杉作J太郎、佐藤隆太、いとうまい子、丹野顯(解説) | ||||||||||
今年は江戸幕府開府400周年の年。江戸時代は町人文化が息づいた時代だが、それに伴い色ごとの乱れも多々見られるようになり、そのような罪に対しては現代では考えられないような罰が与えられていたという。例えば、奉公人が主人の妻に恋文を出しただけで死罪なんだとか。今回は番組ごと江戸時代にタイムスリップして、安い寸劇を交えながら当時の事件の判例を見る。 はじめに、基礎知識として当時の刑罰について学ぶ。大きく分けて死刑・追放刑・その他に分かれ、当然死刑がいちばん重い。死刑には獄門・鋸挽・磔・火罪・死罪(斬首のうえためし斬り)・下手人(斬首)があるらしい。また、遺骸は刀の様斬りにも用いられたとのこと。追放刑には重追放・中追放・軽追放・江戸十里四方追放という重めの刑と江戸払い・ところ払いの軽めの刑がある。その他としては晒し・手鎖・敲(歩ける程度に加減する)・叱り(きついのが急度叱り)がある。 さて、最初の判例は主人の妻の不倫の手引きをしていたことが発覚した下女の罪(ちなみに不倫の二人は死罪)。火罪とした杉作以外の一同は軽めの刑、せいぜい追放程度を予想していたようだが、結果は死罪。これは下女の行為が主人に対する逆罪であり、封建制度を覆すものであるため。この結果には一同江戸時代の刑の重さを実感したようだ。 ふたつめの劇には杉作も参加する。芝居なのに半ば本気で相手を襲う杉J。それはともかく、駆け落ちした男女のうち、女性側に与えられる罪が今回の判例(男性は手鎖)。結果は叱り。今回の場合は両者合意のうえでの駆け落ちだが、江戸時代が男性中心の社会であるため男性主導とみなされ、刑に差が生ずるらしい。ちなみに、手込めにしていた場合は男性は重追放。 心中に関する逸話も紹介。もともと、心中した男女は裸で晒すことが通例であったようだが、ある女性の恥毛が多すぎて見物が絶えず、それをきっかけに裸晒しはなくなったらしい。みっつめは、不倫を働いた妻と間男を殺害した主人の罪。そろそろ一同も心得てきていて、不倫が死罪になることを理解したうえでどのような刑になるかを予想。結果は無罪。タモリがしごくまっとうな予想をして正解した。ただ、間男のみ殺害していると下手人らしい。 これにて一件落着かと思いきや、新たな犯罪が発覚。ということで、次回へ続く。犯人役などいろいろさせられる杉Jの苦労は続く。 関東では春に放送されたものを今頃放送。ちょうど関東での放送休止期間に相当する週なので、まあいいけど。ただ期待していた割には内容が…。エロというわりにはエロじゃないところと、女性ゲストがいとうであるというあたりがマイナス。しかしやはり杉Jはいいのであった。寸劇中はしれっと本名で出てくるし、「メガネレイプ男」呼ばわりだし、「幼い女子(加護ちゃんのことですね)に興奮する」と言われるし。杉Jがいなかったら持たないよこの企画。ってくらい重要な位置付けなんじゃないかしら。D。 「誰が言ったか…」を時代劇風にコール。また、杉作を縛ったままで画面の端に配置。1本目に絡めて「チンチン・ガールズ」なる集団が出てくるイタリアの番組の話をしていたが、「コルボ・グロッソ」のことですか?
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03年7月22日 | オシャレな間取り紹介します! ITAO不動産 | ||||||||||||
ゲスト:板尾、藤井悠、佐藤和歌子(解説)、寺脇賢(VTR出演) | |||||||||||||
「大改造!!劇的ビフォーアフター」やお昼のワイドショーのリフォーム企画がそれなりに注目を集めており、「渡辺篤史の建もの探訪」などを例に挙げるまでもなくお宅訪問番組が息の長いものになっているように、住まいの問題は常に人々の関心事。藤井もちょうど物件を探しているようだが、そこへ現れたのがありきたりな間取りは一つもないというITAO不動産の営業部長、板尾。そこで今回はITAO不動産の抱えるオシャレな間取り(主に一人暮らし向け)を拝見する。 最初に見るのは廊下がムダに長い部屋。そのほかにもシャワーがやたら小さいとか居室に通じる廊下はない(廊下→K→居室という構成)とかキッチンとトイレがつながってるとか、しょっぱなから変な間取り。このあとも様々な間取りが。出てきた間取りは真ん中に収納とUBがあるコの字型の間取り、多角形の部屋で構成されたもの、八角形に近い部屋の壁じゅうにクローゼットが設置されたもの、全ての部屋が鋭角的な2LDK、UBを押し込んだために九角形のリビングになったもの、玄関〜K〜ベランダが直結したもの、ロフトが居住空間(K・UB含む)の2倍あるもの、意味なく玄関が2つあるもの、Kが3つある2階建て一軒家(8・3K)、外階段を上ると30帖のバルコニー、その中にぽつんとプレハブ部屋があるもの。 どれもこれもが変な間取りなのでタモリも藤井も突っ込み放題。九角形リビングでは実際に家具設置シミュレーションをしてみたり、外階段の家では取材班が潜入して室内を撮影したり、住人に直撃インタビューをしたりもしている。インタビューでは一同が予想してたまんまの答えが返ってきて、みな苦笑。 いちおう不動産店を模した今回の企画なので、最後に気に入った間取りを聞いてみる板尾。タモリは「いいもの見せてもらった。これ俺借りる」と間取りを見たときに言っていたベランダ直結型のものを、藤井は強いて言うなら、とクローゼット大量のものを選んでいた。 間取り大好きなので、今回はよかった。珍妙な間取りに笑いっぱなし。久しぶりに大笑いした。…笑いのツボが違うんかな。佐藤のコメントも素で、かつとぼけてて味わいがある。「着たい間取りをTシャツに」とか「単に廊下が好きな人におすすめ」とか、なかなか言えないんじゃないかしら。それに加えて板尾のフォローやコメントはアドリブなのにさらっとしてて、ある程度突き放してて、ちょうどいい感じ。こうしていろいろな間取りを見ていると、デッドスペースが多いものが所謂変な間取りということになるんだろうな、と思う。「間取りの手帖」も欲しいよ。買わねば。保存版。A。
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03年7月15日 | 本当にあった…怖い入試問題 | ||||||
ゲスト:眞鍋かをり、ふかわりょう、下平さやか(進行)、鴻上尚史、石井苗子、新保信長(解説)、千島克哉(以上出演)、村上貴夫、浪人生2名(以上VTR出演) | |||||||
梅雨の只中ではあるが夏休みも近くなり、受験生にとっては正念場の時期(そうか?)。受験生は日夜勉強に励むのであろうが、その努力を無に帰してしまうような不条理な大学入試問題(例:千円札をイメージして、その表裏のデザイン等を100語程度の英語で書け、静岡大)が最近あちこちで出ているらしい。今回はそんな一風変わった入試問題を高学歴者が集って見る。 最初の問題は「あなたの前に1本のコカコーラが配られています。それによって引き起こされる自由な考えを1200字以内で記しなさい」(多摩美術大・小論文)。いきなり問題の解釈で紛糾する面々。配られた状況や「引き起こされる」の意味に執着するタモリ・鴻上と何でもいいから自由な発想を書けばいいんじゃないかと論ずる石井と、平行線の議論をずいぶんひっぱった。一応解答のポイントも示されたが、それによれば連想力とイメージの広がりを要求されているとのこと。 以降はわりと軽く流されていく。一部浪人生の解答例(街角インタビューだけど)も示された。紹介された問題は「21世紀に世界を大きく変える原動力になるものを予想して理由とともに70語程度の英語で述べよ」(大阪大・英語)、「山形新幹線はどの駅から東北新幹線から分かれているか、宇都宮・仙台・白河・福島・米沢から選べ」「存在しないニュータウンを大宮・港北・千里・多摩・千葉から選べ」(以上國學院大・地理)、「運動について思うところを1200字程度で書け」(上智大・小論文)、「もしイースター島に生まれていたら島の崩壊を避けるために何ができたと思うか」(鹿児島大・小論文)という突拍子もないもの。 またひとつ、ピックアップ。「イガグリくんの目に手塚治虫ふうのひかりを入れると女々しくなってしまう。これにより勝負の前の緊迫感として汗をかいているのに自意識のおびえを表現しているように見えてしまうが、これにふさわしいイガグリくんの表情を描け」(京都教育大・国語)という問題。当然のように会場は笑いに包まれた。国語なのに「描け」というところが一同の突っ込みどころだったよう。また、類似した傾向の問題として「ドラえもんの道具を一つ選んでそれが実現可能か検討せよ」(千葉大・飛び級)というものも紹介された。こうした珍問は出すと注目されることもあって、たまに出ることがあるようだ。 さらに問題紹介は続く。「あなたにとって富士山とはどのような山か」(神奈川大・英語)、「宮沢賢治は麦畑の畝に飛び込み抜き手で泳ぐように走り回ったが、その理由は」(関東学院大・国語)、「2年前一戸建てに引越し、柴犬を飼い始めたが、近所の人が残飯やお菓子を持ってきて困る。はっきりと断りたいが新参者なので気まずくなりそう。何か良い知恵はないか」(福井大・小論文)といったあたりが出てきた。最後の問題は、日本的な人間関係の中でどのように自己主張するかがポイントとのこと。近所の人とコミュニケーションをとるというスタンスが必要らしい。 最後に千島からこのような問題が出たときの対策を聞く。それによれば動揺せず、ふて腐れず、積極的に解いていくことが良いらしい。ふかわに突っ込まれていたが、結局精神論に落ち着くようだ。 雰囲気としては昨年の業界の怖い話に似た感じもする擬似怪談ものだが、別段怖いわけではない。このような場になるとふかわが非常に面白く見えてくるのはどういうことだ。変な間を置いて紹介を飛ばされるし、テンション上げようとすると「この番組は普通のバラエティーじゃないから、テンション上げなくていい」とたしなめられるし、それでいて随所で地味にいいこと言うし。「出題者は出てこないのか」「(英作文は)ある程度妥協しなきゃいけない」「(タモリには)電車のことは聞いちゃダメ」と効果的な発言が多く、珍しく上滑りもしなくて上々。いっぽうで鴻上と石井はつまらなかった。とくに鴻上は自分の中では一気に評価を下げた。問題自体については、信じられないものばかりでもう…。そんな問題を出すところなら落ちていいわ。自分のときは淡々とした(むしろ楽な)出題で良かった。小論文なくてよかった。C。 安齋、大学入試の際に「Furniture Design」を「Future Design」と勘違いして解いたらしい。
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03年7月8日 | ボクは愛の結晶! 父と母のロマンス大賞!! | |||||||||
ゲスト:ガダルカナル・タカ(進行)、マギー、ペナルティ、KABA.ちゃん、つぶやきシロー | ||||||||||
近頃の芸能界は(何も最近に限ったことではないけれど)おめでたブーム。おめでた・出産が相次いでいる。そうしたことは当然夫婦の営みがあってこそ、であって、もちろん今回出演の面々もその例外ではない。そこで今回はそれぞれが自分の両親の馴れ初めからそのへんの下世話な部分までを実家に電話して(結果として全て母親が出てきたが)直撃する。最後に各自の聞き出した話からロマンス大賞を選定する。 まず挑むのはマギー。見合い結婚ということだが、第一印象は良さそうだけど結婚はしないかな、というものだったよう。嫌味がない人柄だったとはいえ告白もプロポーズもなく結婚したようで、第一印象からいくと実に不思議なことになっている。しまいには「マリア様と一緒(処女懐胎)」などとわけのわからんことを言い出す始末。でも、終わってみるとかけた本人はわりと爽快になったらしい。 続いてペナルティ脇田。高校の陸上部の先輩後輩だったが付き合いはじめたのは社会人になってからだという。その後は順調で、お互い一途だった感じだ。で、終わったらマギーの「爽快な気分」を真っ向から否定していた割にすがすがしい気持ちになったという。3番手がKABA.ちゃん。職場結婚だが、母にとって父は2番目の男だとか、のっけからぶっちゃけ気味のオカンに静かに沸く会場。KABA.ちゃん本人もウケすぎでしまいには発言が省略される始末。 最後はつぶやき。見合い結婚の夫婦だが、第一印象に「別に…」と答えるなどまともな情報が得られない状態。その割に出逢って3週間程度で結婚が決まってしまうというこれまたよくわからないことに。こちらもKABA.ちゃんとは違った意味でぶっちゃけ発言が連続してつぶやきも赤面しきり。 優勝はKABA.ちゃん。真面目にいくか面白いものをとるか迷ったようだが、どうやら面白いほうを大賞に選んだ模様。賞品として小田急ロマンスカーで行く箱根湯本1泊2日の旅が贈られたが、この番組のこと、贈られたのはロマンスカーの切符のみだった。 聞いてるこっちも恥ずかしくなるようなこともあったりしたが、終わってみればちょっといい企画かも? 何だかんだで向こうがスキを見せない限りはいくらタモリやタカが突っついても突っ込んだ質問もできず、それでかえってほんわかした感じになっていた。女っ気がまるでなかったので、ギャラリーとして一人くらいいたらよかったような気もするが、直接的な質問も一応あったりしたからあれでもよかったのかも。下世話な部分は置いといて、馴れ初めくらいは今度帰ったときに聞いてみようかしらんとちょこっと思った。脇田母の第一声が「どこにいるの?」だったってのがよかった。地名しりとりかよ! てか芸能人の親御さんのことってどこまで書いていいかわかんねえよ! C。 安齋、順番を間違えた。なお、1000回記念で前のデスクの片山さんが番組のスリッパを作って送ってくれたとのこと。片山って、信奈さんか?
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03年7月1日 | 月9のモデル!? 叶井が教えるメガヒットムービー買付け法!! | |||||||||
ゲスト:乾貴美子(進行)、若槻千夏、北陽、叶井俊太郎 | ||||||||||
(もう終わってしまったが)「東京ラブ・シネマ」のヒットもあってか、映画バイヤーという職業が若干脚光を浴びているようだ。ところで現実の世界にも真先のモデル?とも言える映画バイヤーは存在する。それが叶井だ。いまや押しも押されぬ当代きっての(エログロ)バイヤー、叶井。今回は売れる映画の法則を彼の体験談を交えて学ぶ。 まずバイヤーの基本としてどの時点で買うか、ということ。脚本の時点で買う場合と実際に観て買う場合の二通りがあるという。前者は有名な人、後者は新人が映画祭に出品して、という感じらしい。この道に入ることになったのは会社の閉塞した状況を打破すべく、他が扱っていないようなソフト(具体的には「八仙飯店之人肉饅頭」)を買い付けたことがきっかけらしい。人肉モノを次々出してヒットしたあとはベースボール・ホラーなる分野を確立した「ザ・キャッチャー」で名を上げる。 続いて上映禁止・発禁・フィルム焼却処分をされながらも世界で唯一日本(というか叶井)が食いつき独自のプロモーションで大ヒットした「ネクロマンティック」。そのプロモーション、具体的には監督から私物を買い付けたり、ネクロマンティック仕様でゲロ袋をつくったり、たまたま日本でドイツ語教師をやっていた主演俳優が来日したように見せかけた記者会見を開いたり、といったことをした模様。 そしてビデオリリースだけだった叶井の買付け作品がついに劇場公開となった処女作があの「キラーコンドーム」。本人も伝説の作品と語るほどで、世界に「エログロ=叶井」を知らしめた記念すべき作品だ。一方で「アシュラ」「クイーン・コング」のような失敗作で時代の先を行くことを学んだという。そうした失敗作がありながらも何とかなっているのはやはり「アメリ」の特大ヒットがあったからで。もっとも、これも前に大コケ映画の回で社員が言ってたような気がするが、勘違いが上手い方向に転んだとのこと。ただ、「叶井が買付けに行く」ということで、同業他社がどこも手を出さなかったという彼ならではのエピソードも披露された。 最後に、彼が買い付けたこの夏の新作と今後の展望を。今年の新作は「えびボクサー」。彼のこれまでの作品にも多々見られていた、世界初公開もの。グダグダな内容ながら熱を入れて語る叶井、一番輝いていた。また、蠍が超巨大化する映画、蜂が人類に復讐する映画、巨大百足が人類に復讐する映画、巨大案山子が農民に復讐する映画が控えているようだ。ただ、買付けながらも観ていないらしい。 以上、叶井が掴んだ法則は ・未知なる領域を開拓せよ ・叶井式プロモーション革命 ・常に時代の先を行け ・結果オーライ の4つ。他に「タイトルを聴いて内容が想像できない作品を買う」といったことも重要なようだ。 乾ちゃん(ちゃんづけかよ)かわいいですね。髪を切ってぐっといい感じになったような。キラーコンドームのあたりでしれっと面倒な質問を若槻に振るあたりも抜け目がないですね。主役の叶井はこういう場に慣れていないのか、タメ口になったり丁寧語になったりと、ちょっと失礼なかんじ。まあいいけど。100万単位で買付けながらも「100万の価値もないような」と虻川に言われてしまうあたりがちょっと哀れだし。ただ、キャラクターとしては味のあるタイプで今年だけといわず毎年彼の買い付け作品を宣伝してもらってもいいくらいだ。ああいうB級映画、好きだし。B。 関連リンク:アルバトロス・フィルム;えびボクサー;叶井・「えびボクサー」を語る(バックナンバー落ちしている場合はVol.36);東京ラブ・シネマ 1001回記念Tシャツ、大評判らしい。
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