05年12月16日 | モノ作りの時代シリーズ@ 半田付け講座 | ||||||||||||
ゲスト:板尾創路(進行)、次長課長、松澤一之、野瀬昌治(指導)、野瀬一美 | |||||||||||||
このたび吉本興業が工業セクションを立ち上げることになり(笑)、板尾が部長になったという。で、河本が次長で井上が課長。今回は先端技術を学ぶということで、入手したDVD「半田付け講座」を見ながら半田付けをする。ということで当然一同作業着だが、雰囲気が服役中の作業のようだ。
とりあえずDVDをしばらく流してみると、いきなり「威風堂々」が流れる壮大なOP。テロップが変な位置に出てきたり、マイクがこもっていたりとよくわからない出来だ。と、ここでDVDを作った当の本人、野瀬が登場。次長課長との名刺交換ののち、作成の経緯へ。何でも、半田付けを教えるにあたっては文章では伝えにくい、映像のほうがわかりやすい、ということで作ったらしい。また、ありとあらゆる作業を手ずからしたのだという。なお、いままでの販売実績は120枚(\15,000)。さらに英語バージョンも制作しており、これには奥さんがナレーションで参加。5枚くらい出たらしい。 半田の付け方はDVDに難があるとかで、結局野瀬から直接教えてもらう。導線を端子に巻きつけるカラゲ処理を行い、コテをあてる。熱くなったら半田を供給する。流れる様子を見てコテを離す。コテ先を常に綺麗にするのがポイント。野瀬が言うには半田付けしたところを触ってやけどに注意とのことだが、そんな人がいるのかと一同半信半疑。さて実際につけてみる。しかし、タモリと松澤が電源を入れないままコテをあてるという初歩的ミスを犯してしまう。さらに松澤は半田付けをしたところに触るということもやらかした。仕上がりは工業高校出身の河本が上手く松澤が下手、ほか3人は似たり寄ったり。半田付けはもちろん、カラゲが重要なんだと。 上手くなるにはシャドー半田をしてみたら、ということでDVDにも収録されているシャドー半田をやってみるが、番号の唱和が囚人ぽいということであっさり次へ。次のステップは電子パーツの半田付けだ。コンデンサなどを適当につけてゆく。半田が富士山型になってつけば大丈夫だが、ここでも松澤の出来は芳しくない。思い切りが良くないのだとか。それでも松澤は子どものためにラジオを作りたいということで、これをみんなで作ることに。学んだことの実践だ。 ラジオ作りはみんなが交代でパーツをひとつずつ付けてゆく。簡単なところは松澤が、次いで井上、河本、板尾、タモリと来て、最後は野瀬が凄腕を披露。と思いきや、パーツを差すべき場所がわからないというハプニング。そんなこんなで30分、ラジオが完成。音も聞こえたが、中国のラジオを受信したようで(中国語講座じゃなかろうかと想像)。 最後は技術指導のお礼として、DVDのエンドロールを作ってプレゼントしようということに。まあ、スタッフはほとんど野瀬なのだけど。完成したエンドロールが流れて終了。 05年最後の放送がこれとはまた地味な。埼京線ダービーで全てを出し尽くして、あとはまるで出涸らしだ。といっても、今回はDVD素材の面白さと服役中という突発的に出てきた設定が全体を支配した面白さ、素人・野瀬のキャラクターがあってそこそこ楽しめた。相変わらず強力な素人をひっぱってくるのが上手い番組だ。工作企画ではおなじみになった松澤はここでも不器用さを遺憾なく発揮。何をやっても下手くその代表みたいな扱いになってしまい少々不憫であるが、それだからこそ番組に呼んでもらえてるというのもありそう。そう考えると、彼が入ることでいいバランスになっているのかな、と。板尾と次長課長はさすがの安定した仕事ぶり。とくに次長課長の溶け込み方は見事。初登場でこれだと先々が楽しみだが、忙しすぎてもう出てこないかも(笑)。C。 関連リンク:ノセ精機 本人の告知はなくテロップのみだったが、また個展がある模様。東京ドームシティで12月29日〜1月9日。
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05年12月9日 | 早い!安い!美味い!酒がすすむ! スターが作る“おつまみ”選手権!! | |||||||||
ゲスト:なぎら健壱、田山涼成、乾貴美子(進行)、大竹聡、渡邉和彦、瀬尾幸子 | ||||||||||
毎日酒を呑む者は旨い物を知っているし、自分で旨い物を(安く)作ることもできる、というのがなぎらの持論。今回は各人がそうしたアイディア料理を持ち寄って、それをつまみに1本、という対戦企画兼呑み企画。「酒とつまみ」で連載を持っている瀬尾も参戦。また、編集部の大竹と渡邉も審査員として参加。
選手権の基本システムは、魚の皮の回のような暫定チャンピオンと挑戦者との多数決(対戦するつまみを作った2人を除く5人で審査)勝ち抜き戦。暫定チャンピオンを作った者が次の対戦者を指名できる。また、戦いはなぎら・田山・瀬尾の間で繰り広げられ、対戦者指名の際にはあらかじめ各人が持ち寄った食材3品も指定する。暫定チャンプは「酒とつまみ」の回でタモリが作った氷キャベツを塩胡椒で食べるというものにして選手権スタート。1回戦は氷キャベツ対なぎらの長ネギ焼き。氷キャベツがあまりにシンプルだったためか、長ネギ焼きが勝利した。このあとは勝利者が決まるたびに乾杯→対戦という流れ。 2回戦は長ネギ焼き対田山のちくわ炒め。ちくわ炒めが勝った。これは砂糖と醤油で甘辛に仕上げるのだが、見ていたタモリが黙っていられず勝負とは別にちくわをうなぎ蒲焼風に調理した。大好評。3回戦はちくわ炒め対瀬尾の海苔チーわさび。山葵がいいポイントになったようで、海苔チーわさびの勝利。4回戦は海苔チーわさび対田山の生姜の醤油漬け。酒呑みに好評だったようで意外にも?生姜の醤油漬けが勝利。 5回戦は生姜の醤油漬け対なぎらの納豆ふりかけ。納豆ふりかけの錦松梅を大量に入れるという禁じ手が受け容れられなかったか、生姜が防衛。6回戦は生姜対瀬尾のキャベツのおかか掛け。瀬尾がキャベツ千切りの最中に指を切るハプニングがあったが無事進行。ここでも生姜が勝利。7回戦は生姜対なぎらの卵料理。電子レンジを使う料理で、温めている最中に乾の妊娠トークに興じていたら監視しなかったせいで卵が爆発してしまい、食べるまでもなく生姜の不戦勝に。と、ここで打ち止め。生姜の醤油漬けが優勝してしまった。 最後はタモリが餃子の皮を生地に見立てた餃子ピザを披露。当然ながら好評だが、納豆ふりかけの時に錦松梅を初めて口にして感動していた大竹には錦松梅のほうが上だったようだ。なお今回出てきた料理の作り方はこちら。 呑み企画組からなぎらが、食企画組から田山がやってきて、そのあいのこみたいな企画。酒を呑まない自分には酒に合うかどうかというのはどうでもよく、普通の料理企画として見てた。そうすると生姜の醤油漬けなど眼中ではなく、瀬尾の簡単ながら見た目もいい感じの料理に目が行く。酒好きには生姜をチューチューやるのがいいんだろう、とは思うので、酒呑みの評価が勝敗の鍵になっているのはいいと思う。そういう意味では、ほとんど発言の場がなかったけれども「酒とつまみ」組の存在は大きかった。乾ちゃんは出産前最後の番組出演だろうが、相変わらず適当に受け流しつつのソツのない進行で感服。早く元気に戻ってきていただきたい。D。 安斎、ラップネットシップでグループ展を開催するのだとか。12月14〜25日。
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05年12月2日 | 今宵ミクロの頂点に! K(菌)-1グランプリ!! | ||||||||||||
ゲスト:石田靖、勝田和宏(実況)、辧野義己(解説)、川村智子(技術解説)、林正浩、多田泰子、斉藤夕絵、小沢綾子 | |||||||||||||
近年は格闘技界も多種多様なジャンルが存在し、K-1やPRIDEをはじめとしてどんどん細分化が進んでいる。その中でも今回は、極端に細分化した、肉眼では見ることのできない格闘技を観戦する。題してK(菌)-1グランプリ、細菌同士の闘いだ。脇を固める辧野は大便のスペシャリスト、川村は科学映像で名を轟かすアイカムのスタッフだけあってバックアップも強力。 さて一口に細菌同士の闘いといってもなかなか面倒なようで、戦う細菌それぞれに公平に栄養素・生育条件を与え、ともに増殖させて最終的な数を競う、といった感じで行うとのこと。無制限一本勝負で、早い話相手の細菌を駆逐すれば終わり。戦いはどうしても善玉菌対悪玉菌という構成になる。ということで第1試合は乳酸菌 VS 大腸菌。辧野が「これは武器・隠し技を持ってる」とよくわからない解説をしたり、石田がプロレスラーに例えたりしたが、ともかくも開戦。序盤は大腸菌が勢いよく増殖するも、乳酸菌も自らを減らさずじわじわ増殖。大腸菌の勢いを堰き止め、一気に盛り返して勝利した。 とはいえ、今回一気に見たこの映像、一晩かかって撮影したものであるとのこと。これには微速度撮影なる特殊な技術が用いられており、この技術を見るために今回は好中球なる白血球の一種の動きを捉える作業を並行することにした。また、アイカムの撮影技術に関しては、撮るのが大変だったものトップ3も発表された。兎の腸、ショウジョウバエの相撲、骨細胞の再生が特に大変だったのだとか。 第2試合はウェルシュ菌(食中毒の原因菌) VS ビフィズス菌。ウェルシュ菌が個体の大きさや増殖速度にモノを言わせてどんどん押し寄せるが、やはり善玉ビフィズス菌がそれをこらえるという構図。ビフィズス菌は酢酸を出しながらウェルシュ菌を押し戻し、最終的には勝利した。辧野はウェルシュ菌が好きなようで、その意外な不甲斐なさに少々不満の様子だった。第3試合はガッセリ菌(所謂LG21) VS ピロリ菌。これも辧野はどちらかというとピロリ菌を応援していたようだが、ガッセリ菌が勝利。ただ、展開はピロリ菌は動かずにガッセリ菌が増殖してそのまま押し切るというものだった。 さて微速度撮影のほうはというと、好中球がうまく動かず。細胞のコンディションと乾燥気味の環境がよくなかったのだとか。代わりに同じような条件で別撮りしたものを見たが、好中球が誘引物質に向かって動いている様がきちんと確認できた。最後はタモリと石田にアイカムからポストカードのプレゼントがあった。誰に送るかという問題はあれど、両人ともに大喜び。 前回から一転して、やたら地味な企画。地味でしかもあまり面白くない(興味という意味では多少面白くとも、石田の例えをはじめとしてさして笑えるわけではなし)けど、こういう題材を平気で扱うあたりはさすが。すべて善玉菌が勝ってしまうのがつまらん。科学映画用の素材みたいだから当然といえば当然だけど、悪玉菌が勝つところも見たかった。そうすると辧野も喜ぶだろうさ。勝田は出すぎじゃないか。すっかりことしの準レギュラーにして安心して見られるレベルになった。…そういう意味では集中起用もいいのかも。D。 関連リンク:アイカム 安斎、みうらじゅんからピロリ菌を移されたことがあるらしい。
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05年11月25日 | 南田裕介プレゼンツ 埼京線ダービー 下り編 | ||||||||||||
ゲスト:南田裕介(司会)、ほんこん(アシスタント)、豊岡真澄、東出有輝、大網亜矢乃、劇団ひとり、山崎樹範 | |||||||||||||
先週に引き続き、埼京線ダービー。簡単にあらすじ・第1レースの予想(タモリと豊岡のタモリチームが湘南新宿ライン、東出と大網のサンズチームがりんかい線、ひとりと山崎の電車男チームが成田エクスプレス)のおさらいをして発走、電車が来た、さて何だ?というところからスタート。来たのは成田エクスプレスなので、電車男チームが的中。あまりやる気になっていなかったはずのひとりと山崎、我を忘れて興奮、大喜び。ただ、賞品は南田の記念写真を引き伸ばしたブロマイド下敷きで、若干トーンダウン。 第2レースは発走時間をあらかじめ決めて予想へ。先週見せた小芝居は今回も健在。一生懸命予想する解答者陣が目に入らぬかのように没頭する南田とほんこん。結果、解答者を待たせることに。予想は、タモリチームが埼京線、サンズチームが湘南新宿ライン(横須賀線直通限定)、電車男チームが埼京線。来たのは埼京線だったので、タモリチームと電車男チームが的中。南田すらめったに当たらないのに、電車男チームは連勝だ。賞品は切符。各人目をつぶってひいた結果、ひとりは和歌山駅の硬券、山崎は王寺湊町間の定期券、タモリは青春18きっぷ、豊岡は新飯塚駅の硬券が当たった。 第3レースの予想に入る前に、ほんこんが自分も予想したいといってひとりとポジション交代を要求。ひとりがシンキングタイムの電車コントをすることに。しかしタモリや南田のダメ出しが多く、ひとりは戸惑いを隠せない。とうとうタモリが我慢できずに見本を見せるが、もはや運転マニュアルと呼んで差し支えないあまりの細かさにひとり半ギレ。それでも一応やってみるひとり。やっぱりダメ出しが多く、ひとりウンザリ。 ところで第3レースの予想は、タモリチームがりんかい線、サンズチームが埼京線、電車男チームが踊り子。来たのは何かといえば、湘南新宿ラインで全員はずれ。ここでレースは終了だが、湘南新宿ラインのあと昼間にもかかわらず貨物が入線して、無闇にテンションをあげる一同。南田も興奮気味だ。 基本的には先週と同じノリ。埼京線ダービー本編と電車コントが大半を占めるため、前回に比べるとインパクトは薄い。もっとも、それでもここ最近よりは良い出来だと思うが。その中でも豊岡の電車への知識がキラリと光る。タモリがひとりに見せた運転士の見本で「あー、やるやる」なんて言ってますよ。大丈夫かこの人。大網は最初から最後までほとんど喋らず終わってしまったけど、かつての南田・豊岡の関係だろうからこれはこれでよいのか。小林恵美が出たほうが何とかしてくれたような気がするけど、もう東出の担当じゃないのかしらん。先週今週と全体的にかなりいい雰囲気だったが、それには最初やる気を微塵も見せていなかったひとりと山崎の能動的参加が大きいように思う。見事に当ててたしな。主役はあくまで南田だけど、地味にいい仕事だったと思われる。保存版。B。 安斎、事務所を引っ越したはいいものの、杜撰な荷造りをしたせいで仕事道具が何かしら足りないのだとか。中島ちゃんに頼まれた表札も半年以上ほっぽった挙句見えなくなっているという。
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05年11月18日 | 南田裕介プレゼンツ 埼京線ダービー | ||||||||||||
ゲスト:劇団ひとり、山崎樹範、ほんこん(アシスタント)、南田裕介(司会)、豊岡真澄、東出有輝、大網亜矢乃 | |||||||||||||
「電車男」の大ヒットの中、業界きっての電車男・南田が、先週の電チラ企画に対抗してプロフェッショナルテレビマンの名にかけて超大型企画を持ち込んだ。その名も埼京線ダービー。ひとりや山崎は一気に萎え気味だが、ひとまずスタート。チーム分けはタモリ・豊岡のタモリチーム、東出・大網のサンズチーム、ひとり・山崎の電車男チームだ。チーム紹介からして豊岡がいつの間にか電車好きになっていることが明らかになったり南田と東出が名刺交換して世間話をしたりとやけにゆっくりした展開。
さてこの埼京線ダービー、ルールは簡単。ロケ現場の窓から見える埼京線を次に走る車両を当てる、というもの。通る可能性があるのは埼京線をはじめとして、湘南新宿ライン、成田エクスプレス、スーパービュー踊り子、踊り子、あずさ、貨物、EF65型、アクティーの回送、りんかい線などなど多岐にわたる。ここでは前回出演時に模型好きが明らかになった東出の模型を見ながら南田の解説が加えられるのだが、豊岡はここでも「『きのさき』に似てる」とP-chicks時代からはとても考えられない食いつきを見せた。 出走車が出揃ったところで南田考案のオッズを公開。もちろん埼京線が1番人気扱いだが、大きな差はなく湘南新宿ライン、りんかい線と続く。少し開いて成田エクスプレス。以降は大きく離れてスーパービュー踊り子、踊り子、貨物等が続く。随所で南田に近いタモリ・豊岡・東出からはちょっかいや笑いが起こるが、大網・ひとり・山崎はさっぱり付いてゆけずだんまり。しかし「ついてけないけど反省もしてない」(ひとり)と開き直りだ。 的中すると豪華賞品ももらえる。すべて南田が長年かけて集めたグッズ。方向板とか記念切符、硬券も多く含まれる切符、南田の記念写真、プレートのミニチュアなど。賞品の渡し方としては、当初はオッズに応じて量や質を増やすという考え方だったが、周囲のブーイングもあって結局は当たったらひとりひとつということになった。 と、諸々経てようやっと第1レースの予想へ。シンキングタイムは南田・ほんこんに加えてタモリやひとりも加わった小芝居が場を盛り上げた。予想はというと、タモリチームが湘南新宿ライン、サンズチームがりんかい線、電車男チームが成田エクスプレス。発走の段になると、窓が開いて埼京線が一望できるように。と、何か電車が来た。果たして何が? というところで、来週に続く。 賞品紹介を終えたところで空耳に入るという時点で、次週へ引っ張ることが容易にわかる(それでこそのゆったり進行)流れだが、いや今回は素晴らしいですよ。南田のテンパりっぷりがものすごくて、とにかくよく噛む。間に困ったらすぐ手を叩く。そうした進行ぶりが新鮮でいいと思う。プロじゃないからそういうグダグダ進行でも許せる、というのはあるのだろうし、今まで何度も見てきてある程度キャラクターを把握した上で見ているというのが大きいのだろうけど。豊岡が電車に詳しくなっているのも意外だったし、南田と東出(タレントを差し置いて先に紹介されてるし)がついに対面ということになったし、電車企画の集大成みたいな感じでおなかいっぱい。来週に続くわけだが、来週の内容や本題はともかく、ノリの面からいくと今年のベスト企画と言って差し支えないだろう。保存版。A。 1本目は以前使った映像をリサイクル。
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05年11月11日 | 真の電車男大集合! 大学鉄道研究会対抗「電チラ」選手権!! | ||||||||||||
ゲスト:やくみつる、吉岡美穂、パラダイス山元、勝田和宏(進行)、各大学鉄道研究会 | |||||||||||||
地味に電車企画の常連になりつつある勝田が駅員の格好で登場。ともなると、今回は電車の企画だ。テーマとなるのは電車のチラリズム、電チラ。トンネルから出たと思ったらまたトンネルに入る、というような、一瞬だけ電車が見られるポイントを各大学の鉄道研究会が映像を持ち寄って競う。ちなみに、吉岡は当初予定になかったが、出演依頼時の各会からの女性ゲストの熱望ぶりに急遽呼んだらしい(笑)。 のっけから電車の走行音を口で言うすごい盛り上がりで始まった選手権の一組目は早稲田大。なぜか出演者それぞれに電車に関係するニックネームをつけてもらったようで、紹介するのは駅寝(駅で寝るのが好き)と夜行(夜行列車が好き)。夜行は列車のトイレ好きでもあるらしい。出てきた電チラは、山梨県大月市(梁川と四方津の間、中央本線)と、徳島県三好郡(坪尻そば、土讃線)。理解しきる前にVTRが終わってしまい吉岡はキョトン。大月はそこそこ好評だったが、三好郡のは遠景でチラっぽくなく、いまいちの評価。続いて慶応大。Nゲージ(鉄道模型が好き)と乗り鉄(とにかく乗るのが好き)が登場。電チラは早大と打って変わって近場で、神奈川県横浜市(キャンパス内、東海道新幹線)と東京都北区(田端操車場そば、湘南新宿ライン)を紹介。横浜市は横着さもあって不評だったが、北区のはそれなりにいい評価だった。 多くの大学が会員不足、女子不足に悩まされている現状を知りつつ、次の法政大へ。京急(京急好き)と撮り鉄(写真を撮るのが好き)が紹介するのは神奈川県横須賀市(逸見と汐入の間、京浜急行)、神奈川県横浜市(伊勢町のあたり、京浜急行)。これはともに高評価で、パラダイスなぞは興奮して変な声になっていた。筑波大からは複々線と近鉄が登場。チェックのシャツ禁止、ミーティングで電車の型式を言うの禁止というように、オタク性を排除した規律があるらしい(しかし身体のゆれ具合から滲み出るものが…)。出てきた電チラは茨城県筑波郡(みらい平そば、TX)。最新の電チラだ。ここで吉岡からつくばエクスプレスの存在すら知らなかったという衝撃発言が飛び出した。 最後は電気通信大。7000系(京王線、本人の誕生日の頃から運行)とVSE(新型ロマンスカー)が紹介。東京都八王子市(京王多摩センターと京王堀之内の間、京王線)と東京都稲城市(武蔵野貨物線)が登場。八王子は綺麗な交互電チラに思わず感嘆の声。稲城も列車自体なかなか見られないレアものであるようだ。 以上9つの電チラから大賞を選定。電通大の八王子市のものに決定した。オーソドックスな電チラで、かつ短い区間で上り下りが交差するのがよかったらしい。賞品としてトロフィーが贈られた。プレゼンターはミス電チラになったらしい吉岡が務め、両手握手までするサービスぶりだった。 電車企画。勝田のソツのない進行が目立った。彼はこの番組にずいぶん育てられてる感じがする。企画の目の付け所は悪くはなく、そこそこ楽しめるものであるように思う。鉄道研究会のみなさんは、うーん、番組の雰囲気には向いているんだろうけど、というところか。でも「視姦されてますよ」は言い過ぎだろう…。鉄研の中では振られることすなわちいじられることになっていた乗り鉄さんはちょっと面白かった。こういう、使い物になりそうな素人をしつこく引っ張り出して同じまとめ方をするってことはよくある気がする。で、自覚的にオタクから遠ざかっているはずの複々線さんが個人的に一番受け入れられない感じがしたのは、自分も嗜好がヲタ寄りだからかしら。お飾りで呼ばれたはずの吉岡美穂は興味はないのだろうけど、淡々と状況を受け入れて企画に入り込もうとしており好感。単に何も考えていない可能性は高いが、なかなかできるものではないと思う。やくとパラダイス山元は目立たず。使いどころを間違えた感もなきにしも。C。 安斎、パラダイス山元をはじめとする豪華メンバーとクリスマスの宿題工作展をやるらしい。
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05年11月4日 | ちょい不良(ワル)オヤジは作業服で決めろ!!〜とっても奥深い作業服の世界〜 | ||||||||||||
ゲスト:伊集院光(進行)、井筒和幸(スーパーモデル)、細田聖一(解説)、細田利子 | |||||||||||||
「ちょいワルオヤジ」「ちょいワルファッション」などと言われているが、伊集院によれば作業服こそが時代の先端でありちょいワルファッションなのだと。そこで今回はさまざまな作業着をファッションショー形式で見てみる。着るのはこういうのがいかにも似合いそう、業界一の作業着ニスト・井筒だ。 ショー会場の小美屋の沿革を軽く聞いて早速ショーのスタート。まずは解体工から。井筒が登場するや沸く一同。堂に入った着こなしぶりで、タモリばりにプチ設定も入れ込む余裕も。ポイントは粉塵などの侵入を防ぐツナギ、釘などを踏まないための安全靴。続いては鳶。井筒もなぜか昂揚するハマリぶりだ。ポイントは身軽な作業を可能とする大きなたるみのある鳶ズボン。丈はどんどん変遷しており、七分から八分へ、さらに超ロング八分、超超ロング八分、超超超(これでサンチョウ)ロング八分ときているようだ。作業着の中でもオシャレさんが集う職種であるからして、カタログも充実しているし、オリジナルブランドもいろいろある模様。 3着目は大工。ニッカズボンがポイントか。これで膝がかなり楽になる。雪駄も重要。そして、オガクズが目立たないようベージュでコーディネート、ということが多いらしい。4着目は趣向を変えて何の職種かタモリに当てさせるというものだったが、工具のハッカーをヒントにボケもなく瞬殺。鉄筋工だった。色は鉄錆を考慮して臙脂が定番とのこと。次に出てきた溶接工は耐火性の革素材であることがポイント。帽子のスナップを外せば首周りをガードすることもできる。6着目の電気工は伊集院も見た瞬間納得の格好。青一色で、制電糸が等ミリ間隔で織り込まれている。 7着目では4着目の反省に則って道具を持たずにタモリに当ててもらったが、ここでもあっさり正解の配管工を導き出す。黄がかったベージュといった感じの色合いで、ぱっと見は電気工とあまり変わらないのだが、慣例的に職業での色分けがなされているのだそうな。他には強いて言うなら中編靴であるところが特徴的。次は塗装工。職業のせいか、ヤッケとニッカが格安。上下で\1,500しないという使い捨てすら可能な金額であった。ラストを飾るのは植木職人で、藍染(虫除けの色)の腹掛けや乗馬ズボンがトレードマーク。 最後にはタモリが9着の中で一番いいと思ったもの、キング・オブ・作業着を選定。鳶に決まった。したらタモリがそれに着替えて締め、という流れに。驚いた風のタモリだが、いざ着てみると満更でもなく。ジベタリアンにも鳶ズボンを推奨していた。 酒が絡む企画とは別な意味で井筒オン・ステージの感ある回。細田親子もびっくりの着こなしぶりで、どれもこれも似合うこと似合うこと。一瞬我に返りながらも、自分に与えられた役割をきっちり果たすあたり、さすが並の映画監督ではない。これにぶつけるのが伊集院という安定株なので、この時点で水準程度の出来は確保されたようなもの。爆発はないにしても最後まで無難に綺麗にまとまった感じ。職種と色の関係など、数々のポイントは普段目にしていた中では全然気付かなかったが、言われてみればなるほどなあというところが多くて勉強になった。C。 安斎、鉄骨を運ぶバイトがうまくいって母親に自慢したら一日で辞めさせられたらしい。2本目は「圧力に屈した」結果。
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