06年6月30日〜鉄人予備校〜 「北斗星」に乗った時の正しい行動の仕方講座
ゲスト:南田裕介、ほんこん(進行)、豊岡真澄、各大学鉄道研究会、野田隆(講師)
なかなか教えてもらえない鉄道のハイレベルな乗り方を教えてくれる講座、鉄人予備校なるものがあるらしい。今回のテーマは北斗星の乗り方ということで、受講しに来た各大学鉄道研究会の面々とともに、一緒に講座を受ける。講師は「鉄道歴は生まれてから」と豪語する野田。なお、今回はタモリ電車クラブの一環ではないようだ。

講義は19:03上野発札幌行の北斗星3号を取り上げ、順を追って進めてゆく。まずは乗り込む際の持ち物から。野田が持ち込むのはビデオカメラ、デジタルカメラ、双眼鏡、カシオペア車内販売限定折りたたみ傘。次は何時に駅に行くべきか?というもの。上野駅は在来線の終着駅であるため、バックで入線するという特徴があり、それが入ってくる18:50には着いて迎えるべき、というのが結論。

21時頃、黒磯駅を通過。ここは電流が直流から交流へ切り替わり、パンタグラフがたたまれるポイント。実際に見ることはできなさそうだが、わかる人は切り替わる瞬間を体感できるようだ。食堂車・グランシャリオで食事をとりつつ日が替わる前に仙台を通過し、森岡も通過(乗務員交代のための停車が何回か)。JRだけではなく第三セクターの線路も通りつつ、4時頃東青森へ。ここで電気機関車がEF81形から青函トンネル通過用のED79形に交換される。外からは見られないが、客室の先頭に行けば機関車交換を見学できるようだ。夜はシャワーも浴びたいところ。シャワーは要予約。シャワー券を買って30分ごとに時間予約をするが、お湯が出るのは6分。うまく使う必要がある。

5時頃、青函トンネルを通過。手前にトンネルがいくつかあるので、きちんと数えないと青函トンネルに入ったという実感を味わうことはできない。五稜郭〜函館間は線路の関係上折り返し運転。ここからはDD51形電気機関車が重連になる。函館駅で機関車交換があるが、このときは降りられるのでホームからの見学が可能。野田への質問タイムや北海道でしか見られない車両(スーパー北斗、スーパーホワイトアロー、エアポート快速、キハ183系、DF200形)を経て、次なるチェックポイントは10:30頃の沼ノ端。上りと下りとが300mも離れているという珍しい区間があるのだ。ここで反対車線を見るのに持ち込んだ双眼鏡が活躍する。

さて、終点札幌駅には11:15着。といっても、すぐ改札を出ていいわけではなく、11:30にホームを出発するのでそれを見送らなければならないとのこと。と、ここまで来て明らかになるのは、今回の講座のとおりに動こうとすれば寝る時間がないということ。マニアはいろいろ見たいけれど寝なければ、というジレンマに悩まされるそうで、それは出席者大半の意見のようだ。


今回は南田が主役じゃないので、あまり彼が目立つ場面はないのだが、そんな中でも前に出なければならないところでテンパるのが微笑ましい。学生に妙に張り合うタモリも微笑ましい。行動にはなかなか理解しがたいものがあるが、「信じられん!」というよりは「ぼくには理解できないけどそういう人もいるのだろうなあ」という程度だし、まあいいか。得てしてそういう行動が他人に迷惑をかけることもなきにしも、だと思う(電車の写真撮りたさに普通に並んでいる乗客に怒声を浴びせたという話をどこかで見たことが)ので、鉄人予備校を出る以上はよそさまに迷惑をかけない人になってほしいと思う。それにしても豊岡の成長ぶりには目を見張るしかない。初めて南田と出てきた頃はこんなふうに電車を語れるようになるとは思わなかった。サンズ組は毎回タレントが代わるし、このままいくと唯一の電車アイドルになれるのでは。C

空耳アワーの結果

安斎遅刻のため、ゲスト3人で進行。ほんこんが1本目と2本目の、南田が3本目の葉書読み。安斎は最後まで現れなかった。

ミュージシャン曲名賞品
ヴァルデマールロスト・ワールド手ぬぐい
ザ・ヴァンダルズフラワーズ・ア・パーティー手ぬぐい
ガンマ・レイデスローン・タイラニィTシャツ

 

06年6月23日超お得 無料の博物館!? 杉並化石調査隊が行く!!
ゲスト:松尾貴史、山崎樹範、森慎一(解説)
杉並区周辺は昔海だったということで、建物に使っている石材に化石が見られる可能性が高いらしい(そのうち因果性が全くないことがわかるが)。今回は一同化石探検隊となって、杉並区の建物の中から化石を見つけ出す。タモリにとっても興味のある内容のようで、OPですばやく企画趣旨を理解し本編へ突入した。

化石を見つけやすい建物は貴金属店、ブティック、バブル時代の建物というような高級感漂うところが多いらしいので、手始めに荻窪の時計店へ。商品の時計には目もくれず、ひたすらに床の石材を見つめる一行。と、キッチュがベレムナイトを発見。山崎はアンモナイトを発見。ベレムナイトが次々見つかる中、キッチュはもう一つアンモナイトを発見。新しい化石はこれ以上見つからなかった。

一旦ロケバスに戻って化石の見つかりやすい石材を学ぶ。石灰岩が多いらしく、時計店で見たのも石灰岩とのこと。北イタリア産の石灰岩、ゾルンホーフェン産の石灰岩が有名らしく、とくにゾルンホーフェン産のものからは始祖鳥が出てくる可能性もあるらしい。既にこのへんで杉並である必要が全くなくなっているが、意気込む一同は次へ。

次に訪れたのは阿佐ヶ谷駅前の和菓子屋。徐々に慣れてきたのか、スムーズにアンモナイトを2つ発見。店自慢のくず餅をいただいてもう一軒。青梅街道沿いのオフィスビルに砂岩らしき石を見つけて探索。有孔虫の化石を見つけて幸先良いスタートを切るが、石自体が型を取ったフェイクであることが判明。化石の形は本物とのことだが、騙された感は強く、さらに次を訪ねることに。

最後は阿佐ヶ谷の商店街にある無人の不動産物件展示場。ゾルンホーフェン産の石灰岩を発見して調査開始。特大アンモナイトの他にデンドライト(化石ではないが)も見つかった。また、浮遊性ウミユリの化石も多数発見された。(あるのかどうかわからないが)次は化石の聖地である千代田区に遠征予定とのこと。


杉並の石を使ってるならまだしも、外来の石じゃ意味ないじゃん!と思わずツッコミを入れてしまいたくなる企画。リサーチの結果、杉並周辺の建物が怪しい(あるいは確実に出ることがわかっている)ということなんだろうけど、もう少しOPの持っていきようはなかったのかしら。全体的にいまいち楽しめなかった、ということもあるにはあるけれど。いちばん笑ったのが「大食いチャンピオン」たぁどういうことだ。こういう感じの企画ばかりあてがわれるキッチュが不憫だ…。というか、もうこういう企画しかまわってこないと思ったほうがいいのかも。「カムカムミニキーナではいつもそういう演技なの」と言われるほど大袈裟な小劇場演技を見せた山崎はだいぶ慣れてきた感じ。半田健人ほどのマニアックさはない(むしろあっちがおかしいのだが)が、反応が素直で様々な企画に対応できるので、今後も出番がたびたびまわってきそう。D

空耳アワーの結果

ミュージシャン曲名賞品
ブラン・ヴァン3000スピード手ぬぐい
N.W.Aファック・ザ・ポリス手ぬぐい
セルジュ・ゲンズブールリラの門の切符切り手ぬぐい

 

06年6月16日コロンブスもビックリの卵企画 エッグドロップ選手権
ゲスト:伊集院光(進行)、眞鍋かをり、新井紀夫(解説)、各大学学生
21世紀になっても技術の進歩はとどまるところを知らない。無論それは、科学技術においても同様で、今回はそんな技術の一端で競うべく、理工系有名大学(農工大、中大、東工大、慶大、首都大、東海大、ものつくり大)が集まった。競うテーマは紙だけを使って生卵を高いところから落としても割れないようにするエッグドロップ。

学生にもウケがいいらしいエッグドロップ、具体的には、紙で緩衝材をつくり、その中に卵を入れて一緒に落とす、というものだ。割れなければOK。エッグドロップには細かい規定もある。A2のケント紙1枚で機体をつくる、接着に使っていいのはセロテープ・両面テープ・ボンド、卵はLサイズ、落下後20秒以内に卵を取り出す、という4点だ。今回は9F(約30mの高さ)から機体を落下させる。

競技は農工大からスタート。卵を8個の三角錐で包み、さらにパラシュートをつけて落下速度を落とそうという試み。一見あぶなっかしい機体だし出演者は半信半疑だが、スタッフにぶつかったのもあって?軟着陸。成功した。続いて首都大。プロペラを広めにとった竹とんぼ型で、卵は蛇腹のクッションで保護。横から落ちると危ないかと思われたが、それでも成功。東工大は円錐に転倒防止のパイプをつけただけのシンプルなもの。衝撃吸収は先端のみだが、まっすぐに落下して見事成功。中大は夢に浮かんだデザインという風車のような形で、非常に大きな翼を回転させる。これも成功。慶大は農工大に近いパラシュート+緩衝材の構造。緩衝部がダンパーになっている。風が強かったが流されることもなく成功。東海大もパラシュート型。ケント紙を薄くはがして大きな軽量パラシュートにして成功。ものつくり大は大胆に折り鶴で挑む。まっすぐ落ちる工夫がされているとはいえ、これまでさんざん成功例を見せられてきた伊集院らも形状を見ていぶかしげだが、これもゆっくりと落下して見事成功。全校が成功してしまい、勝負にならず・・・。

予想外の展開に、空耳を挟んでルール変更。A2ケント紙をA3コピー用紙に変更(ロケ地の麻布プラザにこれしかなかったため)した。機体(基本的にケント紙の時と同じ機体)を作ってもらっている間に新井から理論的なところを教わる。要は、重力とつりあう空気抵抗を生み出せる構造にすればよいとのこと。で、強度も両者がつりあったときに速度が一定になるため、これに耐えるものでよいそうだ。また、高さは特に関係ない模様。

さて2回戦。農工大は三角錐を保ち、パラシュート部を諦めてきた。となると空気抵抗が小さくなるので落下速度は上がり、失敗。割れてしまった。順番かわって慶大は逆にダンパーを諦めパラシュート構造を維持。道中の落下速度はかなりゆっくりで期待させたが、着地の衝撃には耐えられずヒビが入ってしまった。中大はケント紙のミニチュア型。これも途中まではよかったが回転が止まって割れた。東工大も同じ構造で挑んだが、強度が足りずに割れた。首都大は竹とんぼ型を諦め、紙飛行機に乗せるという戦略。勝負を賭けた一投は見事にまっさかさまに落下。ものつくり大も構造を変えずに挑んだが、今度は鶴が回転して頭から落下。卵も飛び散り無残な姿に。順番が最後になった東海大、構造は一緒。編集的にはここで成功?とも思ったが、これもあと一歩のところで失敗に終わった。

ということで、ケント紙は全校成功、コピー用紙は全校失敗という結果に終わり、勝者を決められない事態になったが、コピー用紙で一番惜しかったということで慶大に優勝トロフィーが贈られた。


理工系大学対抗戦は今までも何度かあったが、今回はその中でも秀逸ではなかろうか。一見大丈夫とは思われぬ形状の機体が次々に軟着陸してゆく様には、自分が一応理工系出身であることも忘れて(眞鍋も理系だけど…)ただ驚かされた。完全に素人の目線。技術に焦点が当たったことで個々のキャラクターまで掘り下げることはできなかったけれど、それでも十分だと思う。全校成功→規約変更は想定外だったようだが、一度成功している様を見ているだけに、二度目の挑戦は見るポイントがわかってより熱くなったと思うし、編集もよかったと思う。惜しむらくは慶大の二度目、最後の最後でスタッフがカブってしまったが、これは仕方ないか。B

空耳アワーの結果

企画の関係上早いめの時間帯。安斎、自動便座にすっぽり落ちてしまったらしい。

ミュージシャン曲名賞品
フォー・シーズンズシェリー手ぬぐい
ジャヴァンルースTシャツ
デヴィット・ボウイルッキング・フォー・サテライト手ぬぐい

 

06年6月9日当番組ADから一生のお願い!? 溶接技術をマスターしてリヤカーを作ってください!!
ゲスト:石田靖(進行)、酒井敏也、ほっしゃん。、島田芳秋(指導)
番組で資機材を運ぶのに必要だそうで、スタッフからリヤカーの製作を依頼された石田ら。手渡されたのはパーツのみ、ならば溶接を習わなくては、ということで今回は、日本唯一の溶接専門学校にて、現在の溶接の主流であるアーク溶接を学ぶ。島田によれば、リヤカーを作るには3年くらいかけて溶接をマスターしなければならないそう。それをロケ数時間で片付けようというのだから無理な話だ。酒井は実は溶接経験者らしいが、それもガス溶接で、今回のアーク溶接とは全く別物なのだとか。先行き不安。

何はともあれ基礎から学んでいく。アーク溶接とは、電圧をかけて発生するアーク(≒放電)で溶接棒および接合部を溶かして接着させるもの。溶接棒を溶かしながら、少しずつ動かして溶接する。アーク発生時の火花は非常にまぶしく、カメラにも黒フィルタをかけるほどだし、感電により死に至る場合すらあるのこと。続いて筆を使った溶接棒運びの練習。まっすぐ、太さにばらつきのない線がひければよいのだが、なぜか石田は「一」を普通に書いてマジボケ。ただ、その後のものはみんな綺麗に仕上がってなかなかの評価だった。

さて、いよいよ溶接実践。まずは溶接棒を溶かして鉄板の上に線を引く練習を、タモリ→酒井→ほっしゃん。→石田の順に挑戦。タモリは溶接棒の被覆材を剥がせず放電が起こらないというハプニングもあったが、初めてにしてはまあそこそこ。酒井はうまくいったように見えて、接合部がうまく溶かせていなかった模様。ほっしゃん。は、1回目が隅っこになり2回目にも挑戦するが、2回目は被覆材を剥がせずリタイア。石田は出だしこそうまくいったが進みが速すぎ、接合部を全く溶かすことができず。

次は2枚の鉄板を溶接してみる。これも同じ順番で。一同の出来栄えは、そんなに悪くないようにも見える。きちんと溶接されていれば金槌でブン殴っても折れたり取れたりすることはないのだが、みな無残にもあっさりと折られてしまった。溶かしている部分が上だけなのだと。当然この様子ではリヤカー製作は断念だ。


先週ヘルメットを作ったと思ったら今週も作業着。ただ、ヘルメットをかぶる場面にはならず。残念。リヤカー云々は完全に台本上だけの設定で、単にアーク溶接をやってみるだけの回だが、目力強すぎの島田の存在感で、タモリすら萎縮する恐怖政治のような内容になっていた。今までにないタイプで新鮮ではあるけど、ちょっと怖い。もう少し親切そうな人はいなかったのかしら。まあ、「死に至ることもある」くらいならあのくらい厳しいほうがいいのかも。溶接は単純に大変そうだなあとかそう簡単にはできないのだなあと思うくらいで、大きな感動はとくになかった。出演者に目を向けると先日の宮川大輔に続いてほっしゃん。も登場。若手芸人のような大きなリアクション、声出しを行っていたのは好印象。R-1を獲ってからすっかり各局に浸透したのでいまさらだが、うどん芸だけじゃない(天然素材の頃を知らないので…)んだなあと感心。C

関連リンク:日本溶接構造専門学校


空耳アワーの結果

みうらじゅん、街にある文字で般若心経をつくろうとしているらしい。

ミュージシャン曲名賞品
ジェイムス・ブラントユア・ビューティフルTシャツ
マンドゥ・ディアオザ・バンド手ぬぐい
アース・ウインド&ファイアーレッツ・グルーヴ手ぬぐい

 

06年6月2日どんどん増える作業現場ロケに備えろ! 作業用ヘルメットをオーダーメイド!!
ゲスト:ガダルカナル・タカ(進行)、井筒和幸、松澤一之、相沢宜也(助言)、竹林悠一郎、安斎肇、古澤信男
作業着を着る機会がすっかり多くなったタモリ倶楽部。これだけ作業着を着る機会が多いのだから、オリジナルのヘルメットを作ろうというのが今回。国内シェアナンバーワンの谷沢製作所にて、オーダーメイドヘルメットをつくる。ヘルメットは、外殻にあたる帽体、内部でクッションのようになる着装体、あごひもで構成されるらしく、今回は各々を合議により選び組み合わせるのだ。

まずは帽体から。ニュースタンダード178型(一般的だが耐電性にやや劣る)、狭所作業用1840型(つばがないので狭いところでも大丈夫)、超かるメット159型(とにかく軽い)、シールドメット141V-SH型(つばがシースルーでシールドも出し入れできる)、前ひさしタイプ0181型(雨水を集める溝がある)、全周つば付きタイプ153型(落下物に強い)、飛翔1830型(新型で通気性がいい)と見てきて、飛翔1830型を選んだ。

着装体は5種類あって、当たりの硬軟等があるようだが、頭への当たりのやわらかさというただ一点で、頭頂部以外は合繊でできているものを選定。あごひもは着脱可能なタイプと不可能なタイプとがあって、これもほとんど考えずに着脱可能なタイプを選択した。続いて、ヘルメットの性能を検査する。5kgの鉄半球を落下させる衝撃吸収性能試験、3kgの円錐を落下させる耐貫通性能試験を見学した。他にも試験はあるそうだが、シークレットとのこと。

さて、せっかく作ったヘルメットが無地というのも何なので、デザインを施す。「専属のデザイナーを呼んでいる」という触れ込みで現れたのはやっぱり安斎。タモリ倶楽部のロゴでいいのでは、というタモリの提案に安乗りして仕事終了。ただ、文字が入りきらないことを懸念して、「楽」だけを残すことも提案して容れられた。オプションパーツをいろいろ見ている間にこの「楽」の部分を安斎にアレンジデザインしてもらうが、いくつも描いてもらったわりに即全却下、オリジナルロゴ採用というひどい結果に。

空耳をやっている間にロゴの版もできあがり、あとはシルクスクリーンの要領で色をつけていく。タモリがちょっと失敗してしまったが、一応全員完成。ヘルメットをかぶって記念撮影した。なお、次回は防塵マスクをオーダーするかもしれないとのこと。


作業着が多いのでヘルメットを、という発想はいいと思う。ヘルメットまで必要になる場面はそうそうないにしても、だ。ヘルメットが必要になる場面で今回作ったのが出てくるのか、楽しみに待つことにしよう。もっとも、色のバランスがかなり悪いので使わないかもしれないけど。井筒がブルーカラーの着こなしを、松澤がホワイトカラーの着こなしをしていて、そのような設定(さらにタカが両者の仲立ち)で小芝居をたまにやるのがよかった。井筒も酒が入らなければ無難なんだよなあ…。今回の個々の作業はヘルメットにロゴシールを貼るというだけだのに、松澤の不器用ぶりは今回も地味に発揮されていた。もう不器用キャラで売っていくのがいいと思うよ。というか、既に不器用さが発揮されるような企画にしか呼んでもらえてないか。どんな会話にもとりあえず乗ってくる相沢は素人っぽくなくて小癪な印象を持つが、まあ営業というのはあれくらい図々しいほうがいいのかも。C

関連リンク:谷沢製作所


空耳アワーの結果

全員で鑑賞。ADが本番前にネタの葉書やTシャツ、手ぬぐいを置いておくのを忘れるというまさかの事態が発生した。

ミュージシャン曲名賞品
ブリトニー・スピアーズノット・ア・ガール手ぬぐい
ジューダス・プリーストジューダス・ライジング手ぬぐい
ビーニ・マンボスマン手ぬぐい

 

06年5月26日ゴールデンウィーク特別企画 東京約一人ぼっち写真撮影会
ゲスト:マギー、やくみつる、劇団ひとり、中野正貴(指導)
ゴールデンウィーク突入直後で人通りの少ない大東京。ここで、人の入っていない風景を撮ろうというプロジェクトが発動した。今回の場合は、出演者しか写っていない写真、つまり「やく」「ひとり」しか「まぎー」れていない写真を撮るということで本来の姿とは若干違うが、まあそういうことだ。

スタートは霞ヶ関で。警備員等が見えても、そこに出演者(ここではやくとひとり)が被さることで、出演者しか写らないというシチュエーションを用意。クルマの写り込みが基本的になしなので、路駐や動くクルマに悩まされたりしながら撮った写真をパソコンで確認。写真はそこそこ優秀で、一人だけ写せばかなり簡単になる、と中野も目から鱗の様子。しかしスケール感のなさやクルマが小さく写っていることは反省点。

ここでようやく?撮影ノウハウを中野から具体的に学ぶ。撮影日としては正月、GW、お盆が絶好とのことなので、今回の撮影日は十分。撮影時刻は7〜8時くらいが適度に明るく良いらしい。今回は午前〜昼ロケなので、やや遅いめ。場所は普段人が多いところが望ましいということで、スタート地点の霞ヶ関はその点良好。機材としては肉眼よりも広い視野で撮れるものがいいようだ。中野は8×10カメラなるものを使っているらしい。それで撮られた新作写真も拝見した。よく見る場所、イメージができている場所で無人写真、というのが重要なようで、一同も「こういう瞬間があるのか」と感心しきりだ。

さて、撮影へ。次のスポットとして、品川駅港南口へ移動する。平日はサラリーマンが多いスポットで期待されたが、時間が遅いこともあって人でいっぱい。セントラルガーデン側に移動する。こちらは人が少なめで、かつスケールが大きい。ここでマギーをモデルに写真を撮る。写りこんでいたクルマに動いてもらうマギーの活躍もあって、かなり具合はよさそう。ただ、ひとりの写真は成功しているのだが、風景を切り取りすぎていたり、どこだかわからないというのがマイナス。タモリのはギリギリバスが写っていること以外はスケール感が出ていて優秀だったが、これも奥の渡り廊下部分に人が写っていてマイナス。

中野のNG写真を見つつ、最後の撮影スポットへ。最後は勝島交差点。信号が青になっている間に横断歩道上から撮ったり、高速下の一般道を狙ったりしたが、クルマが写っていたり自転車が写っていたりでみんながっくり。しかし最後の最後で成功してみな大喜び。


東京の早朝、誰も居ない中を歩くのが非常に気持ちのいいものだ(銀座のソニービルの近辺とか・・・)ということを身をもって感じている夜行バスの元常連としては、こういう企画は楽しいし、やってみたいなあと思わせる。被写体が一人入ると難易度がぐっと落ちるというのは番組でも触れられていたが、それでも出来上がりはなかなか素敵。時間帯が遅いことを考えても十分じゃなかろうか。この中にあってマギーもめずらしく?いい仕事をしたし、やくがこれだけ目立たないのもあまりないように思うし、いろいろと特殊な回であったように思う。中野の作品「TOKYO NOBODY」も、サブカル御用達リトル・モアというのが気になるが、いずれ欲しい。B

空耳アワーの結果

安斎、打ち合わせに時間通りに来たら、1時間早く伝えられていたようで誰もいなかったらしい。で、時間つぶしに散策に出たら30分遅刻したらしい。3本目は「ジャケットください」という希望に対して、「ふざけんな、これ(ジャンパー)はジャケットでもないしそこまでもいってない、この(手ぬぐい)の半分くらいだ」とボロクソ。

ミュージシャン曲名賞品
リンキン・パークワン・ステップ・クローサー手ぬぐい
SUM41リズムズ手ぬぐい
ファントム・プラネットザ・ミーンタイム手ぬぐい

 

06年5月19日潜入! ポパイ食品工業 地ソース造り大公開!! 他1編
ゲスト:ほんこん(進行)、井筒和幸、宮川大輔、鈴木正秀(前半解説)
庶民の食文化に地味に根付いているご当地ソース。今回は荏原にある地ソースメーカー・ポパイ食品工業を訪ね、地ソース造りの模様を見るとともに、場所を変えて地ソースの味比べも行う。

まずはソース造り見学。ポパイソースの材料は香味野菜中心。グレープフルーツ、玉葱、生姜、トマト、人参、林檎、セロリからつくる。セロリを入れるのが珍しいパターンであるようだ。野菜をスライサーにかけ、煮込むことおよそ30分。これに香辛料、調味料、カラメル色素などを加えてさらに煮込むと完成。また、ソースの種類は主にウスター・中濃・とんかつとあるが、これらのとろみの差はコーンスターチでつけているとのこと。と、ここで地ソース造りのパートはあっさり終了。

引き続き、100を超える地ソースから10銘柄を厳選して、地ソースを味わいながら酒を呑む「地ソース企画第2弾 ご当地ソースを肴にちょっと一杯!」。当初は鉄板にソースをただ焼いてヘラですくう、という話だったが、タモリには「ソース嫌いになるよ」と大不評。一方で酒呑みの井筒にはこれでも好評。結局これはあんまりということでキャベツもんじゃとあわせて味比べ。まずはコーミ「デラックスこいくちソース」。やや甘口のようだ。名水で作った早川食品「ミツハウスターソース」はコーミに比べあっさり加減で平均年齢高めの出演者陣には好評。次は野菜と果実のジュースで作った高橋ソース「カントリーハーヴェストウスターソース」。かなり薄口でフルーティ、ソースっぽくないとのこと。ニビシ醤油「ニビシ特級ウスターソース」は粉末の香辛料成分をそのまま残している。

ここからは味の違いを比較しやすくするため、一度に3種類のソースを用いる。まずはフンドーキン醤油「フンドーキン特級ソース」、毛利醸造「カープウスターソース」、星トンボ食産工業所「星トンボウスターソース」。カープは辛口のソースらしいソース、フンドーキンは醤油を混ぜているだけあって醤油風味、星トンボは大阪風お好み焼きの味。続いてばら食品「ばらソースウスター」、ツバメ食品「ツバメゴールドウスターソース」、ハグルマ「三ツ矢ウスターソース」。いずれも甘めでなつかしい味のようだ。

最後に各人が気に入ったソースを選ぶ。ほんこんはばらソース、宮川はツバメソース、タモリもツバメソース、井筒はカントリーハーヴェストソースを選んだ。


前半があっさりしすぎているせいでメインは後半、と思われるが、後半はソースを肴にした単なる呑み会の趣。井筒がいるからか。彼に酒を呑ませる企画もいいかげん飽き飽きしてきた(以前書いたように、酔っ払いを見るのをあまり好もしく思わないので)。新たな展開を求めたい。でなかったら、酒を呑んでもちゃんとしたコメントを発してくれればいいと思うのだけど、それどころか他人のコメントをばったばった殺していくからダメだな。もちろん、それが面白いという人もいるんだろうけど…。ソース食べ比べは普段全然ソースを使わない(できあがり品にかける類のものは一切使わない)のでいまいち実感が湧かなかったが、「フルーティ」という感想が漏れたやつは是非味見してみたい。宮川大輔初登場も、絡む相手が悪かった。こんなものではないと思うので、次に期待したい。D

関連リンク:ポパイ食品工業コーミ早川食品高橋ソースニビシ醤油フンドーキン醤油


空耳アワーの結果

ミュージシャン曲名賞品
AC/DCバッド・ボーイ・ブギ手ぬぐい
モニカホワット・ハーツ・ザ・モースト手ぬぐい
ブライアン・セッツァー・オーケストラセクシー、セクシー手ぬぐい

 

06年5月12日エロかし美人MCオーディション
ゲスト:板尾創路(進行)、鴻上尚史、竹山隆範(アシスタント)、江口ともみ、山本モナ、インスタントジョンソン
タモリ倶楽部は人材不足である、と主張する板尾。何の人材か、というと下ネタに対応できる(かつ、司会進行のできる)女性タレントなのだと。乾貴美子がいるといえばいるのだが、彼女も母親になったので頼みづらいとのこと。そこで今回は、下ネタに対応できる女性司会者を発掘すべく、オーディションを開催。「(下ネタ企画はそんなにやってないのに)この番組は各プロダクションに断られる」そうで、エントリーはオフィス北野組だけ。江口と山本のふたりだ。ちなみにタイトルの「エロかし」はエロくて賢い、の意。

オーディションは2つのステージで、ふたりのエロに対する姿勢を探る。最初のステージは「エロかし人格テスト 〜5つの質問〜」。最もワクワクするイヤラしい言葉、最もムカムカするイヤラしい言葉、初めて聞いたイヤラしい言葉(あとオンエアされなかったが、下ネタがらみの仕事に対する心構え、下ネタを言うときに気をつけていること)を聞く。質問はアクターズ・スタジオ・インタビューを参考にしたらしい。ワクワクする言葉は江口は「淫ら」、山本はパーツを褒められること。ムカムカする言葉は江口は女性器の俗称、山本は「かく(上方でいう抱く)」。初めて聞いた言葉は江川「プレイガール」、山本「おいど」。おいどの話題では山本が穴穴連発して一同騒然。

次のステージは「教養を試すイヤラ死語テスト」。下ネタ死語の意味を問う。なぜかタモリも強制参加。出てきた言葉は「レンコン」(男性同士の性交時に手で素股をすること)「M検」(性病検査)「けいかん」(鶏姦。男性の同性愛)で、インスタントジョンソンが言葉の正しい意味をコントで表現した。

以上がオーディションで、どちらが合格するのか、ということになるが、人材不足の中申し込んできたことが大きい、ということで両者とも合格に。しかし、エロは要らない、賢さだけで勝負したいと辞退されてしまった。


普段だと、「どうせこういう企画は何も決まらないのがオチだろう」と思って見るのだが、今回のテーマは常日頃から思っていたこと(自分の中では司会者、というより女性出演者という意味合いだが)だったこともあってかなり本気で見ていたため、辞退オチになったときには相当がっくりきた。辞退オチという台本の可能性も多分にあるのでそれは仕方ない(もっとも、いずれは彼女らにもそういう仕事が回ってくると思う)として、こんなところでモナが見られるとは思わなかった。関西に住んでいた関係で事前知識としてモナを知っていた(辞めて東京に出てきたのも知っていた)だけに、そのときの印象とは異なるけっこうストレートな発言が多くて楽しめた。男性陣の見解もそうだったようだが、かなりの天然っぽい。一方江口はさすがの知的キャラで、「遊廓」をさらっと書く、書けるところが優秀だと思った。エロもこなせるんだなあ…。上方事情を知る板尾が桂きん枝の名前をたびたび出していたのもいい。懐かしいなあきん枝。モナや江口の発言に過敏に反応していた鴻上は何のために出てきたのかよくわからないが、下ネタ企画のアイコンとして呼んだのだろうか? インスタントジョンソンはヒドい扱い。多少チヤホヤされたところで、この番組での扱いは所詮この程度か。送り込んできた太田プロは非道っぽいが、これが薬になるのならそれはそれでいいのでは。B

空耳アワーの結果

安斎とみうら、赤坂のラフォーレで昨年度末に終わったラジオのイベントをやるらしい。5月27日。また、安斎が発見したことには、タモリが検証して「聞こえる」といえば手ぬぐいらしい。タモリはシステム・オブ・ア・ダウンを知らないと言っていたが、何言ってるんだこの人。

ミュージシャン曲名賞品
フォー・トップスネイチャー・プラント・イット手ぬぐい
システム・オブ・ア・ダウンニードルス手ぬぐい
ハロウィンアイ・ビリーヴ手ぬぐい

 

06年5月5日食糧10倍化計画 何でもポンして食べ物を増やそう
ゲスト:伊集院光(進行)、なぎら健壱、五月女ケイ子、吉村文明(指導)、吉村和子、吉村典子
昔なつかしのお菓子、ポン菓子。米を加熱して高圧下に置き、急に圧力を下げることで細胞を膨らますという原理で製造されるお菓子だ。これにより米の体積は10倍にも膨れ上がるという。このポン菓子、専用の機械でつくられるのだが、米以外にもいろんなものが膨らむだろうという発想が出てくるのも道理。そこで今回はさまざまな食材をポン菓子機に投入。どれがいちばん膨らむかを競う。

食材がポン菓子機で巨大化するためには、主成分がでんぷんであること(特に重要)、糖分・塩分が少ないこと、水分がある程度含まれていることが必要であるらしい。これらを踏まえて各人が膨らませたい食材を選んでいくのだが、トップバッターの五月女が選んだのはなぜかインスタントラーメン(袋タイプ)。ポン菓子機を開けるとき、通常は大きな音とともに大量のポン菓子が飛び出してくるのだが、今回は音だけ。ラーメンは真っ黒焦げになって機械の中に残っていた。膨らむどころか縮んで、巨大化率は0.95倍。続いてなぎらが餅で挑戦。こちらは大成功で、おかきのような餅が大量に出てきた。塩や砂糖で味付けして味わう。大きさは5倍になった。タモリは大豆を選択したが、豆はあまり膨らまないとのこと。1.3倍にとどまった。

食材選びはもう一周。五月女、再度麺類を選ぼうということで乾うどんを選択。釜に入る大きさに折って入れる。並行してなぎらが次の食材を、とピスタチオの皮を剥くが、大豆が膨らんでいないこともあって、吉村は「無駄な努力をしているような…」と気のない返事。しかしなぎらは「あまりにも大きくなるから意地悪をしてるわけでしょ?」とあくまで強気だ。さてうどんは4.5倍に大きく膨らみ、かた焼きそばのような仕上がりになった。バター醤油で味付けしたものも大好評で、「なんで商品化しないんだろう」とまで言われた。続いてタモリはあえて動物性のするめに挑戦。なぎらのピスタチオも一緒に入れる。するめはイカ臭くなっただけで、0.85倍に縮んだ。ピスタチオもやはり大きくはならず、1.1倍になるにとどまった。マズくなるというおまけつき。さらになぎらはペンネも選択。ペンネは2倍くらいに膨らみ、焦げたような焦げていないような、不思議な形になった。固いながらも旨いようだ。

最終結果としては、なぎらの選んだもちが5倍で優勝。賞品として、今回食材を提供してもらったテレ朝食堂のプリペイドカード1,000円分が贈られた。最後にポン煎餅機でポン煎餅を作る。原理はポン菓子と一緒で、米をセットして煎餅形に膨らますというもの。これに適当な食材を加えてあそんだ。


「うわぁ、くぅだらない(笑)!」と思わせるユルい好企画。こういうの好き。最後にナレーションで「六本木ヒルズにポン煎餅機の…」なんて言ってたが、まさかポン菓子だから六本木ヒルズじゃないよね? 食堂が必要だっただけよね?と変な妄想をさせるもっさりとした幕引きだったけど。ポン菓子は縁がなかった(いや、記憶が間違ってなければ食ったことはあるのだけど)のでその分イレコミ度は減るが、大きな音とともに予想以上に膨らんだ食材が飛び出すと素直に驚けるし、視覚効果も大きいし、いいと思う。結局、大きくなる食材は旨くなるという理解でいいんだろうか。うどん食いたい。伊集院がタモリに対して言った「こういうとき必ずベテランを気取りたがる」というのが見事にタモリを言い表しており快哉。もちろんこういうことは思ってはいたけれど、実に表現がうまい。さすが。その伊集院、終始額にこぶのようなものがあったのだけれど何かあったのかしら。B

関連リンク:ポン菓子機販売


空耳アワーの結果

安斎、なまはげを見たらしい。

ミュージシャン曲名賞品
パンジャビMCジンディ・マヒ手ぬぐい
ジンギスカン栄光のローマ手ぬぐい
ニュー・オーダーコンフューズド・インストゥルメンタル手ぬぐい