<05.1〜11に観た舞台の記録>  

  ・SHINKANSEN☆RX『SHIROH』(05.1)
  ・『なにわバタフライ』(05.2)
  ・パルコ+サードステージPresents『お父さんの恋〜Family Tale』(05.4)
  ・演劇集団キャラメルボックス『広くてすてきな宇宙じゃないか』(四演目)
                  +『僕のポケットは星でいっぱい』(05.6)
  ・子供のためのシェイクスピア『尺には尺を』(05.8)
  ・演劇集団キャラメルボックス『スケッチブック・ボイジャー』(四演目)(05.9)
  ・Riverdance THE 10th ANNIVERSARY(05.10)
  ・演劇集団キャラメルボックス『クロノス』(05.11)
  ・ランニングシアターダッシュ最終戦『GLORY DAYS 2005』
                  +『風のピンチヒッター〜再試合〜』(05.11)
 

 

 ・SHINKANSEN☆RX『SHIROH』:8点

    1/8〜18、大阪・梅田コマ劇場での公演。
    1/9昼、3階5列6番(左端近く)席にて観劇。
 
    この劇場、以前「劇場飛天」だった時代に一度来たきりなので、気分
   的には初めてに近いです。私の席は3階の端っこの方で……予想はして
   いたものの、やっぱりかなり高い位置。舞台の左の壁面は全然見えない。
   当然ながら役者さんの表情もほとんど分からず……オペラグラス持って
   くるべきだったかなぁ。普段はあっても経験上ほとんど使わないのです
   が(レンズを通すと、近くに見えても何故か、自分の眼自体でロングで
   観るより迫力がなくなるから)、今回はあった方が良かったかなぁ……
   と少々後悔。ある意味役者さん目当ての部分もありましたし。
 
    新感線系の舞台はずいぶんと久々です。
    前回観に行くつもりでチケットも取った公演(2003年)は、友人との
   新年会を優先して譲ってしまったし。
    2002年の春が最後のはずなので、約3年ぶり。
 
    ……考えてみたら、その時も上川さんが出てたなぁ(笑)
    今回も、観る理由の半分以上は上川さんなわけでして。物凄くファン
   という訳ではありませんけど、けっこう楽しみにしてました。東京公演
   での評判も良かったし(特に殺陣)。
 
    で、結論は……相変わらず長い上演時間ですが、つい時計をチェック
   しがちな私には珍しく、わりと集中して観ました。大感動とまではいか
   ないけど「観て面白かった」と久しぶりに言えるレベル。もう少し近く
   で(せめて1階席で)観られなかったのは残念だなーと思いました。
    評判の殺陣は格好良かったし、「ミュージカル」なだけにやたら大量
   の歌もうるさく感じたりはせず、むしろ楽しかったです(個人的には)。
    
    ……しかしこのところ、カーテンコールになると早く帰りたくなる私。
   昔はあの盛り上がりが好きだったのに、今は浸れない……損してる気は
   しますが、我ながら。
                              (05.2.6)
 

 ・『なにわバタフライ』:5点

    2/2〜13、大阪のシアター・ドラマシティでの公演。
    2/3夜、20列14番(センター近く)席にて観劇。
 
    ……ずいぶん感想書きが遅れてしまいました。
 
    タイトルからも推測できるように、ミヤコ蝶々さんをモチーフとした
   作品とのこと。どんな芸人でいらしたかはほとんど知らないんですが、
   出演なさってたCMとか観る限りでは結構好きな印象の方でした。
    ご本人の生涯をさほど知らないので、特に深く考えずに観たつもり。
   いや、三谷幸喜さん脚本・演出だからそれなりに面白くしてくれている
   かな……という期待はいくらかありました。大して多くの作品を知りま
   せんけど、観た作品はたいてい面白いと思ったので。
    ちなみに、初の一人芝居観劇でありました。
 
    ……うーん、1時間半ぐらいまでは何とかついていけたけれど、その
   後の30分強が苦しかった……というのが正直な感想です。
    失礼ながら、脚本がそもそも苦しい感じで、展開に納得がいかない、
   というよりよく分からなくて。他の一人芝居を知らないので、一概には
   言えないでしょうけど、やっぱり一人だと1時間半ぐらいが限界のよう
   な気がしました……よっぽどの出来でない限り、観る側の集中力が続か
   ないんじゃないかと。集中の切れやすい私なんかは特に。
                              (05.4.16)

 ・パルコ+サードステージPresents『お父さんの恋〜Family Tale』:6点

    4/16〜17、大阪のシアター・ドラマシティでの公演。
    4/16昼、24列2番(左端近く)席にて観劇。
 
    作・中谷まゆみさん&演出・板垣恭一さんという、今までならチラシ
   等に「THIRDSTAGE SHOWCASE SERIES」と入っていそうな組み合わせなの
   ですが、今回は「パルコ+サードステージPresents」と書いていました。
    まぁそれは、お芝居が面白ければ別にどっちでもいいんですけどね。
 
    このお二人が組んでの舞台は、『ビューティフル・サンデイ』初演の
   頃からハズレなくわりと好みです。なので今回もある程度の期待はあり
   ました。厳しいセリフも結構ありそうだけど、最終的には観て良かった
   と思える作品になってるかなと。
    ……で、どうだったかと言いますと。
    本音を言えば、微妙です。観なきゃよかったという類ではないけど、
   面白いと感じたかと考えると……うーん、てな感じなのです。
 
    観る前は、タイトルから考えて、「お父さん」が能動的に立ち回って
   周りを混乱させる話、というふうに考えてたんですよね。
    ところがそうではない。「お父さん」は脳出血の後遺症で植物状態。
   自力で呼吸はできてるようだけど、身動きは全くできず、言葉を発する
   こともできない。けれど思考能力はしっかり残っていて、周りが話して
   いることも理解している……という設定。
    しかし始まってしばらくは「お父さん」が植物状態であることが分か
   らない。本来(舞台上の世界で)は頭の中で考えているだけのことを、
   観客には分かるように「お父さん」は口に出してしゃべっているのです。
   で、他の人物のセリフも、「お父さん」の「一人言」と内容がかけ離れ
   たりはしてませんから……注意していればおそらく、誰も「お父さん」
   に対して話しかけたり言葉に答えを返していないことに気付くのでしょ
   うけど、そうでなければ騙されてしまいます。私は実際だまされました
   (笑)娘のセリフで明言された時、かなりドキッとしました。
    ……世話してくれるヘルパーに対して好意以上の感情を持っているの
   は確かなので、一応タイトルの通りではあるのですが。しかしどちらか
   というと、サブタイトルの「Family Tale」の方に重きがあったように
   感じました。
 
    中谷さんの作品は、登場人物に自分の事情・気持ちを語らせる箇所が
   わりと多いと思います。それも全員に。個人的には、その方が話が分か
   りやすくなる場合が多くなって良いのですが……人物数が増えてくると、
   必然的に時間が長くなる。『ビューティフル・サンデイ』は2時間以内
   だった上演時間が、今回は2時間半(+休憩15分)でした。……根本的
   に、2時間超えると長いと思ってしまいます。プラス、そんなに長々と
   やる話でもないよな……とも思いました。
 
    笑えるところもあり、厳しいセリフもやはりありで、基本的にはこの
   作・演出の組み合わせらしい作品です。以前よりも全体のトーンがやや
   重たいかなとは思いますが。
    個人的にひっかかった(気になった)のは、最初から結構喋り続けて
   いた「お父さん」が、ラスト前しばらくの時点から全くしゃべりも動き
   もしなくなること。だから、ヘルパー女性の本音を聞いて彼が何を思っ
   たかが分からない……彼女に幻滅したのか、そうでないのか。
    おそらく、ラストの効果をあげるために黙らせておいたのかな、と今
   は思うのですが、逆にそのラストが、私には分かりにくかったのです。
   もっとも、周りを注意深く見ていれば分かったんでしょうけど……その
   時にすぐに分からなくても、流れを考えれば気付く類(と思うん)です
   けど、瞬間的に分かる方が「いいラスト」と感じられたと思うのですね。
   だから少々残念。
                              (05.4.16)
 
 
 ・演劇集団キャラメルボックス『広くてすてきな宇宙じゃないか』(四演目):7点
                    +『僕のポケットは星でいっぱい』:6点
 
    6/18〜26、新神戸オリエンタル劇場での公演。
    6/18昼に開催された、公開リハーサル(ゲネプロ)を観ました。
    3列目(この回に限り実質的には最前列)12番及び14番席で観劇。。
 
    数えてみると、キャラメルを観に行くのは約7ヶ月ぶり。……前回は
   結局(というかやっぱり)行かなかったのです。スカパーで放送された
   千秋楽版も、録画したものの未だに観ていなかったりして……うーん、
   どうも観る気になれないままで。困ったものですね (^^;;;
 
    それはさておき。
    今回の『広くてすてきな宇宙じゃないか』(以下『広くて』)は非常
   に好きな作品。高校時代所属してた演劇部で上演した、という個人的な
   思い入れを抜きにしても、観るたびに目が潤んでしまう作品です。それ
   に「おばあちゃん」を今回も大森さんが演じるとなれば、それだけでも
   十二分に観たい要因。
    『僕のポケットは星でいっぱい』(以下『僕ポケ』)については……
   新作の常で深く考えずにいました。要は観なくちゃ分かりませんから。
 
    この回に限り3列目が実質最前列だったのは、前の2列が写真撮影の
   スペース用に空けてあったためです。ゲネプロ観劇は初めてじゃないん
   ですけどそのことは忘れていたので(1年ほど間が空いているので)、
   行ってみてちょっとびっくりしてしまいました(笑)
 
    さて本編ですが。
    『広くて』は、「おばあちゃん」と「柿本」さんが不動であるが故に、
   自身の脳内イメージと大きな差は無かったですね。しかし細かいところ
   でちょこちょこ気になることはあり……キャストとか曲とか、99年版が
   私は好きだったんだなぁということを、ついつい考えていました。まぁ、
   一番大好きなラストの曲が変わってなかったので、とりあえず安心しま
   した。ラスト直前のシーンでその曲が流れ始めると、目頭が熱くなって
   くるのは相変わらずです(曲のせいだけじゃないですけどね)。
 
    新作『僕ポケ』は……うーんどうなんだろ、というのが正直な印象。
   上演時間のせいかあちこち駆け回る内容のせいか、1度観ただけですと
   文字どおり通り過ぎていくような感覚が強くて、いまだ自分の中で噛み
   砕けてないのです。そういえば、ハーフタイムの新作を最初に生で観た
   のってこれが初めてですね……こちらはCS放送の予定が現在のところ
   当分なさそう(『広くて』は6/18にたまたま放送がありました)なので、
   2回目を観る機会はきっとかなり先ですねー。
    後半の病院のシーンで「はるか」さんが出てきた時、じわっと来そう
   になったのは覚えていますが……いろんな意味でそういう(亡くなる・
   亡くなった人が出てくる)場面の多いキャラメルにおいて、正にそこで
   泣きそうになるのはいただけないと理性で考える自分自身がいたりして。
   ……きっと客観的には天邪鬼なだけなのでしょうけどね。
   
    出ると必ず買うサントラCD、今回は『僕ポケ』の方だけ買いました。
   ZABADAKが3曲書き下ろしたと聞いてたので、観る前から絶対買うと決め
   てました(笑)『広くて』は、前回までと同じ曲はすでに持ってますし、
   新しくなった曲はさほど好みだとは感じなかったので。
                              (05.7.23)
 

 ・子供のためのシェイクスピア『尺には尺を』:4点

    8/6夜、大阪府立女性総合センター(ドーンセンター)での公演。
    C列(3列目)4番(左端)席にて観劇。
 
    このカンパニーの公演はここ数年、個人的夏のお楽しみ。毎公演ごとに
   会場が違うのがちょっとややこしいのですが。まぁ、駅からそんなに遠く
   ないのが救いかな。公共施設の割には(と言うと偏見かな?)広さのある
   ホール。席は3列目の端っこでしたが、端すぎて見にくいというほどでは
   なかったです。
    今回の開演前のお楽しみ(「イエローヘルメッツ」による歌)は何の歌
   だか分からなくてちょっと残念でした……去年某グループの某有名曲で、
   個人的にウケた記憶が(と思ってたら、後日懐メロ番組でそのグループが
   限定復活してその曲を演奏して、さらにウケました(笑))。
 
    で、本編『尺には尺を』ですが……うーーーん。
    これって、簡略化してるだろうとはいえ子供に見せても良いものだろう
   か……というのが正直な印象。
    パンフレットの中で、ある批評家さんが「セクハラの話」と言っている
   通り、結構きわどいセリフも多いんですよね。親子で観に来た場合、子供
   に説明を求められても困るけど、説明なしで全部分かっちゃったらそれは
   それで……てな気分になるでしょうし (^^;
    それを除いたとしても、ストーリーの構成的にだれてしまうんですよね
   ……特にラスト近く、「公爵」が戻ってきてから「ネタばれ」するまでの
   間が。もっとセリフ縮めて長ったらしい部分をコンパクトにしたら、全体
   で30分は短くできると思えました。……まぁこの場合、元の戯曲をあまり
   いじるわけにはいかないでしょうから、現実的には無理かもしれませんが。
    多分、このカンパニー以外でこの作品を観たら、もっとだるいだろうな。
   実際、隣の人は後半寝てましたし、前の列の二人連れ(夫婦?)は途中の
   休憩終わっても帰ってこなかった……
    というわけで、二重の意味で子供に見せるには難がある作品ではないか
   と。個人的にも、前半で話自体のほとんどは終わってるって印象で、後半
   は余剰部分が多いと思いましたし。……ついでに今回は微妙に、これまで
   ほどギャグが笑えなかった気も (^^;
 
    余談ですが、このカンパニーに一度でいいから参加してみたいなー、と
   ひそかに思ってます。何故かと言えばあの手拍子を一緒にやりたくて(笑)
                              (05.8.23)

 ・演劇集団キャラメルボックス『スケッチブック・ボイジャー』(四演目):6点

    9/23〜29、大阪OBP・シアターBRAVA!での公演。
    9/23昼(公開ゲネプロ)および9/24夜に観てきました。
    F列(6列目)11番(左サイド席)、およびU列(21列目)8番席にて
   観劇。
 
    2005年現在、再々演のビデオが販売中……かと思ったんですが、公式の
   通販サイトには載っていないですね。キャラメルの事務所に直接言えば、
   まだ可能性はある?(定かではありませんけど。でも過去に、販売リスト
   に無い商品を直接交渉で手に入れた経験が数回あるので)
 
    再々演が10年前(95年)で、当時は特別はまっていなかった&ビデオの
   感想に書いた理由により、生では観ていません。
    そのかわり(?)ビデオでは飽きるほど観ました。
 
    私自身はスポーツ苦手で、観る方もほとんど興味無いんですけど、何故
   だか「スポーツ熱血もの」には弱い部分があります。私が思っていたほど
   女性には受けの良くなかったらしい(と最近聞きました)Cucina Milano
   『スター・フィールド・カフェ』という作品は、草野球(と当時の仲間の
   絆)が題材だったんですが、観た当時はやたらとはまってしまいました。
    『スケッチブック・ボイジャー』(以下『スケボジャ』)は、サッカー
   が題材の一つでして。サッカー自体には、ルールもろくに知らないぐらい
   興味薄いんですが、『スケボジャ』に出てくるサッカーのシーン(特に、
   ラストシーン)は妙に好きだったりするんですよね〜。不思議だ。
    ……冷静に考えてみると、「皆で一つのことを頑張っている姿」が好き
   なのかなぁ、とも思いますが。
 
    この作品を再演(四演目)すると聞いた時、正直「いま上演して面白い
   のかな……?」と思いました。一度でも観た方ならご存じと思いますが、
   劇中の大半が相当ドタバタ劇なので……今のキャラメルにこの作品を前回
   と同レベル(かそれ以上)に上演するだけのパワーがあるのかなって。
    ……なんていいますか、良くも悪くも「落ち着いてしまってる」雰囲気
   を感じることが、ここ数年多いのです。
    まぁ、10年近くも観ていると、劇団の作風等も変わってきて当たり前と
   言えばそうですし、私自身の感覚・視点もきっと変化しているでしょう。
   それは重々承知している……つもりなのです。
 
    しかし、それでもなお……舞台を観ながら、どうも盛り上がりきれない
   自分自身をやたらと感じていました。
    いちおう笑うところは笑いますし(一部例外もありますが)、観ていて
   つまらないって訳では無いんです。作品の性質&20周年記念ということも
   あってか、最近の公演としては派手+自由にのびのびって感じで、決して
   悪い出来ではないと思うんですが。
 
    でもなー……うーん何ていうか、舞台の空気に身を任せきれないとでも
   言いましょうか。以前では考えられなかったぐらいに、上演の途中ですで
   に疲れてしまうのです。体力的なものか気分的なものか……たぶん両方か、
   とは思いますけど。どっちにしても個人的なものには違いないですね。
    基本的に、ビデオでさんざん観ているために、上述の再々演のイメージ
   が強いのですね。だから、観ていてまだ安心できるのは、ジェミニチーム。
   再々演と同じく、メインキャストの一方が西川さん・大森さんの方ですね
   (一部、ギャグで受け付けないネタもありましたが)。もう一方のアポロ
   チームは、これはこれで面白い部分もあるけど、やっぱりなんか違う……
   と(ジェミニを観た後だけに余計に)思ってしまいました。
    そう考えてしまうのは、舞台自体を楽しむ上で非常に不利だと分かって
   いるんですけど、どうしても……お祭り企画の日替わりゲストも、面白い
   けど、個人的にはやっぱ要らないよなーと思っちゃったりするのです (^^;
   (ちなみに私が遭遇したゲストは、9/23昼が「波多野」by『嵐になるまで
   待って』再演再々演、9/24は「佐久間先生」by『ヒトミ』でした)
 
    ……それとは別に、ここ数年に入団した若手役者さんの顔と名前を記憶
   しきれていないことに、不安を感じたりも(爆)大丈夫か、私?
                              (05.10.8)

 ・Riverdance THE 10th ANNIVERSARY:10点

    10/25〜30、大阪・フェスティバルホールでの公演。
    10/30の昼に、1階L(左)サイドKK列(24列目)16番席にて観劇。
 
    2000年(2回目)および2003年(3回目)の来日時にも、一度ずつ観て
   います。
    ダンスが好きと言うものの、わざわざその手の公演を探して観に行くと
   いうことはしない私が、なにゆえこの公演だけは毎回行くのか、自分でも
   ちょっと不思議ではあります。
 
    考えてみたら、ダンスには勿論ですけど、音楽にもはまってるのかなぁ
   と思えます。2000年来日時のCMで聴いたテーマ曲(らしき音楽)がツボ
   に入った、と言っていいですね。
    CDで音楽だけ聴いてても、想像力をかき立てられる感じがするのです。
    単なるダンスのBGMじゃなくて、音楽単体でも充分にひとつの作品に
   なってるなぁ……と。
 
    ところで、前2回は大阪城ホールでしたが、今回は初来日時と同じ会場、
   フェスティバルホールでした。行ったことのある方はお分かりでしょうが、
   大阪城ホールは位置によってはとてつもなく舞台から遠かったりするので、
   2000年来日時にそういう席しか取れなかった私は、フェスティバルホール
   で観てみたかったと思ったものです。
    今回それが実現して、プラス2階席でなくて、嬉しかったです。
    ちなみに私は、距離的には2階席その他の方が近かったとしても、後ろ
   の方でもいいから1階席で観たいという主義です。「見下ろす」格好では
   なく、目線となるべく同じ高さで観たいのですね。その方が舞台の雰囲気
   に感情移入しやすい気がするので。
 
    私はダンスも歌も(習ったことはあれど)素人に過ぎず、楽器に至って
   は全くの門外漢ですが、ダンサー・歌い手・演奏者の全員が凄いレベルで
   あることを、毎回感じます。(実際、パンフレットに挟まれてた日本語版
   出演者紹介を読んでみると、経歴がすごいです〜)
    なにか特別な才能を持てるとしたら、この3つの中のどれかでありたい
   と思うぐらい、憧れますね(演劇の才能と同じぐらいに)。そして舞台で
   思う存分、披露してみたいです。観客がのってきた空気の中で、手拍子を
   もらいながら踊ったり演奏したりするのは最高に気持ちいいだろうな……
   と思うのです。
 
    実は2003年発売(映像は2002年公演)のDVDを観ながら書いています。
    これがあるからいいか、と劇場では思ったんですが……やっぱり最新版
   のDVDがほしくなってきた(笑)
    しかし来月は出費予定が重なっているし……しばらく考えます(買うの
   止めておく、ではないあたりが私の諦めの悪さか (^^;)
                              (05.10.30)

 ・演劇集団キャラメルボックス『クロノス』:6点 → 8点

    11/9〜20、新神戸オリエンタル劇場での公演。
    11/12(土)の昼に観てきました。
    1階H列(10列目)9番(左サイドブロック右寄り)席にて観劇。
 
    ここをご覧の方はご存じだと思いますが、今回の作品は梶尾真治さんの
   小説『クロノス・ジョウンターの伝説』(朝日ソノラマ刊)が原作。より
   正確に言うと、収録されてる中編(100ページ前後)3つのうち、第1話
   が元になってます。
   (文庫その他の版によって収録話数が違うんですけど、現在出回っている
   最新のソフトカバー?版では確か中編3つだったかと)
 
    ジャンルとしてはSFになりますが……いわゆるSF小説を読んだこと
   はほとんどありません。高校時代は図書室に結構入り浸っていたのですが、
   その時でもあまり手に取ったことはなく(星新一さんのショートショート
   集とかは何冊か読みましたが)……その後も、たまたま読む機会があった
   数少ない作品が、どれも変にインパクトが強いものだったせいか、どちら
   かと敬遠しているジャンルだったりします(苦笑)
 
    どうするかちょっと迷ったものの結局、今年初めの舞台化発表の直後に
   (笑)原作を先読みして観に行きました。
 
    以下、ネタばれ含むので、こちらに書きました。
                              (05.11.24)
 
    1/14に行った横浜公演の感想、今さらですが(苦笑)上に追加しました。
                               (06.4.3)
 
 
 ・ランニングシアターダッシュ最終戦『GLORY DAYS 2005』:4点
                  『風のピンチヒッター〜再試合〜』:7点
 
    11/19〜27、伊丹AI・HALLでの公演。
    11/23の昼・夜に観てきました。
    D列(4列目)19番および17番(センターブロック)席にて観劇。
 
    AI・HALLに行くのは約2年ぶり。前回は同じくダッシュ公演でした。
    以前はわりとしょっちゅう来てたような気がするんですが、考えてみる
   と、惑星ピスタチオ関係か転球劇場か、ダッシュぐらいでしか来る機会は
   なかったですね(ファントマでも1・2回来ましたけど)。前者2つは今
   はもうほとんど観てないですし……ダッシュも今公演で解散なので、今後
   AI・HALLに来ることもまず無さそうです。そう思うと二重に寂しい気分が。
 
    さて、今回は2本立て。当初は未見の作品(『GLORY DAYS 2005』)を
   後にしようかと思い日時を考えてましたが、観る予定を早めることにしま
   して、そうすると一日で両方観られる日がこの日しかなかった……という
   わけで、新作(と言っても、初期作品の改訂版だそうですが)を先に観る
   ことに。
    観劇前、公式サイトもチラシもほとんど目にしてなかったので、西部劇
   風作品ということに帰ってから(家にあったチラシを見て)気付きました
   ……何も考えずにというか、ちょっとぼんやり観てたので、途中まで舞台
   が日本だと勝手に思ってました。だから途中のセリフで「変だな」と思う
   部分がいくつかあったにもかかわらず、「あ、アメリカ風設定だったのか」
   と思ったのはかなり後半になってからという鈍さ(爆)
    だいぶ初期の作品(デビュー作だったかも)の改訂版らしく、そのせい
   か、ここ数年の作品で感じてたような、イヤな違和感は少ない。まぁ少々
   きわどい、ドキッとするセリフがありはしましたが……あと、最終公演の
   作品だからか、過去作品の登場人物が何人か出てくる小ネタがあったり、
   これまでの作品に関係するアイテムがラストシーンで並べられたりしてま
   した。……うーむ、作品自体が面白かったかどうか、実のところいまいち
   印象になかったりします(苦笑)。小学生メインの野球話で、大切な空地
   を中学生に取られないため、下町の小学生に協力を頼んで試合に臨もうと
   するけど……という話。こうやってストーリーを思い出しつつ書いてても、
   面白いと思ったのかそうでないのか浮かんでこない……何故だ (^^;;;
    最終作品らしい「引き」があるし、元がデビュー作ということもありで、
   いろんな意味で「記念碑」的作品なんだろうなーとは思ったのですが。
 
    もう片方の作品『風のピンチヒッター〜再試合〜』は、4年前の再演を
   観ていて、結構気に入っている作品です。
    メインキャストの多くが前回と同じでしたから、良くも悪くも観た印象
   はほぼ同じ。まぁ今回はそれで個人的には良かったんですけどね。上記の
   『GLORY DAYS 2005』がなんだか微妙な感じだった(というか、いまいち
   わからなかった)ので、最後に観るものとなったこちらの作品がある意味
   「安心して観られる出来」だったという意味で。
 
    ……しかし、2時間10数分の作品を連続で観ると疲れますね。AI・HALL
   の椅子は固いので、2本目の後半ともなると座ってても少々辛かったです
   し。……どちらも野球もので、特に試合シーンは似たような展開だから、
   本音を言うとそれもちょっとだるかった一因かも。
    こっちが疲れてたせいなのかどうなのか、今回は途中からやけに、役者
   さん方は相当しんどそうだな〜と考えてしまいました。スポーツが大半の
   題材だし、凄まじく体力勝負な観せ方ですから……よくあれでラストまで
   セリフが言えるもんだ……そういえば、どっちの作品か忘れましたけど、
   (『風の〜』方だったかな)途中で完璧にセリフを忘れてしまったらしい
   役者さんがいました。必死にアドリブかましてましたが、観ててちょっと
   辛かったです (^^;
                              (05.12.9)
 
  

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