長坂家のおばあちゃんが孫娘・レミのために買った誕生日プレゼントは、100年前に 作られた世界最初のアンドロイド、「ケンジ先生」。 「レミに本当の勉強をしてほしい」と言うおばあちゃん。 学校も先生もなくなった時代で、ケンジ先生は何を教えられるのだろうか? 96年夏のもう一つの公演。東京オンリー上演。 当時、非常にビデオ化希望が多かったらしくて、そんなによかったのかな? とまだ今ほどキャラメルにはまってなかった私は考えまして。結局台本と一緒 に注文したわけです(元演劇部の性(さが)で、観た舞台の台本はできるだけ 買う主義)……実は台本は売り切れてて無かったんですが。 いやー、キレイな作品です。ストーリーも舞台装置も音楽も。 この中で登場人物たちが歌う歌が、すごくいいんですよ。 ああ歌詞が知りたいっ! て思っていたら、今年(98年)の秋に再演が! しかも東京と神戸で!! 当然、台本買いました。しかもオリジナルサウンド トラックCDも出たので買いました。これで噂の「ひとり『ケンジ先生』」が できます(って、しませんけどね)。
20年の入院生活を終えて、姉・瑞恵の家族が住む東京にやってきた可南子。 瑞恵の心配をよそに、義兄や姪も巻き込んで、可南子はやりたいことをやろうとする。 妹が何を考えているのか分からない瑞恵は、戸惑いを隠せず…… 初めて「ダブルキャストでないのに2回以上観た」作品。一年間の公演の 予約を一番早くできるトライアスロン・パス(一人用)を手に入れたので、 パスの分と友達と行く分とで2ステージを取ったのです。 これまで観た作品の中では「あまり好きじゃないタイプ」なんですけど、 観ていて「泣きたく」なってしまいました。涙もろい方ではないので、実際 には泣きませんでしたが。ちなみにこれは「アコースティックシアター」の 第4弾。 そういえばアコースティックシアターには姉妹が出てくることがほとんど。 4作品中3つ。そのうち2つは姉妹の関係がストーリーに大きく関わってる。 これはそのうちの一つで、20年間療養所から出たことのない妹(岡田さつき さん)と、結婚して東京で暮らす姉(坂口さん)の関係の展開がストーリー の大きな軸の一つになってます。 (98.5.7)
クリスマスの舞台のために集められた役者たち。 そこに現れたプロデューサーはなんと、80歳のおじいちゃん! とにかく台本を読んでみたものの、その内容に誰も納得がいかない。 そこである提案のもとに、60年前の出来事が再現されることになる…… 『あなたが地球にいた頃』の劇場ロビーで『DECADE』というキャラ メルボックス10周年記念ビデオを買いまして。旗揚げ公演からの公演記録の ハイライトシーンやそれぞれの公演に対する役者さんご本人からのコメント などが2時間たっぷり入っているんですが、そのビデオを観ているうちに、 いっぱい観たい作品ができてしまいまして……(苦笑) 友人と「『DECADE』ってキャラメルビデオ販売促進ビデオだよね〜」 と思わず語ってしまうくらい、どれもこれも観たくなってしまいました〜。 そういうわけで、「観たいもの第一弾s」(複数……)として買ったのが、 この『ブリザード』を含む、以下の3本。 これは94年クリスマス公演作品で、91年が初演。つまり再演版ですね。 プロデューサーの加藤さんが「最も『再演らしい再演』」とおっしゃるよう に、台本もキャストもほとんど変わっていないとのこと。本来再演ていうのは そうあってほしいと思いますけど(観る側としては)、現実には脚本書く方の 考えや役者さんの入れ替わり等があって、なかなかそうはいかないんですよね。 で、感想……うーんと。最初観た時は「あんまり好きな内容じゃないなぁ」 と思ったんですが、2度目の時は「あれっ結構おもしろい」と変化しました。 西川さん演じる噂の「清吉」おじいちゃんも相当にいいんですが、真柴さん ・関根さん(96年冬退団)・菅野さんの、「清吉」の孫たち3姉弟も私は好き ですね。実は関根さんは、知ってる人は知ってますが、初日5日前に足を骨折 してしまった岡田さつきさんの代役として神戸・東京の舞台に出演しました。 しかもこれがキャラメルでの初舞台! そして当時19歳……とてもそうは思え ないほど堂々と演じていらっしゃるので、びっくりします。しかし、『ケンジ 先生』出演を最後に退団されてしまったんですよね………結局生では拝見でき なくて、残念でした。 まぁそれはともかく。 舞台作りが主なストーリーなので、元演劇部の私はそういう面でも観ていて おもしろいですね。ところどころに演劇用語が出てきたりするのが。 (98.5.9)
サッカー場を探すために地球を買った羊飼いのカケル。カケルにプロポーズする姫君・夕顔。 カケルの財産を狙う宇宙海賊と、それを追う刑事たち。 ……というSFマンガは、次回が最終回。 しかし、明日が締め切りだというのに、1枚も書けていない! 漫画家・のはらと編集者・諸星はこの非常事態を切り抜けられるのか? 後述の『ヒトミ』とともに、10周年記念2本連続公演として95年春に上演。 これは、当初観に行こうとしていたんです。前年の『アローン・アゲイン』 以来ごぶさたしていたので、「よし久しぶりに行こう!」と思って、チケット 予約だってしました。それなのに………………当時習っていたジャズダンスの 発表会舞台稽古がその日に重なってしまって、キャンセルせざるを得なくなっ たんです。 その時は「まぁ、いいや」と思いましたが、ビデオ観てから「うわー、観に 行けばよかったぁぁぁ!」と後悔してしまいました。(まぁ、どうせ行けっこ なかったんですけどね) すごく好きなタイプの作品だったんですよ〜。 いいな〜もう、こういう走り回るタイプの作品って。SFも入ってるし。 買おうと思ったきっかけは「上川さん演じる「館長」さんがおもしろい!」 と聞いたから。……確かにめちゃくちゃおもしろい! 当時の上川さんは『大地の子』の撮影がやっと終わって戻ってきたばかりで、 キャラメルの舞台は一年ぶりだったわけです。舞台に戻ってこれたことがもう 嬉しくて嬉しくてしょうがない、って気持ちがあふれ出ています。すごいです。 ある友人は、これを観て「上川さんLOVEモード」に入ってしまいました。 (98.5.9)
交通事故で体が動かなくなったピアノ教師・ヒトミ。 恋人・小沢は彼女を見守り続けるが、頑になってしまったヒトミの心は開かない。 半年後、体がまた動かせるようになるかも知れない、と聞かされたヒトミは、その唯一の 可能性「ハーネス」に賭ける決意をするが…… 95年春の2本連続公演の片割れ&「アコースティックシアター」第3弾。 これはアコースティックの中でも比較的好きな作品です。 そんなに「波」のあるストーリーとは言えないんですけど、自分では指一本 自由に動かせない、「ハーネス」のおかげで動かせるようになっても、感じる ことはできなくなってしまった、坂口さん演じる主人公「ヒトミ」の気持ちが ものすごく強くて、痛々しい。会いたくないとさんざん突き放されても、彼女 のために何かしようとする「小沢」さんの気持ちが、すごくあったかい。 ちなみに「小沢」さんを演じてらっしゃるのは上川さん。「館長」さんとの ギャップが結構大きい役どころですが、しかしギャグはばっちりやっていらっ しゃいます(笑) スパイラルライフの音楽との相性もGOODです。 (98.5.9) *2004年春に再演されます。その感想は、神戸公演を観てきたら書きます。
駆け出しの声優・ユーリは、やっと大きな役をもらえたばかり。 ……しかし不思議な力を持つ作曲家・波多野と出会ったことから、何よりも大事な声を 奪われてしまう。 一番信じてほしい幸吉にさえ、本当のことを信じてもらえないユーリは…… 93年秋に「アナザーフェイス・ダブルヴィジョン」企画として上演された、 2作品のうちの1つ。もう片方は『ジャングル・ジャンクション』です。 97年夏に再演をやるというので、どんなストーリーか観るために買った…… というのは後からついてきた理由で、じつは観るまで買わないでいようかなと 思ってました。ちょっと前に3本買ったばかりでお金もなかったし。 それなのに何故買ったかというと、当初買うつもりだったビデオ(『キャン ドルは燃えているか』)が売り切れで、夏頃でないと再販されないというので、 急遽変更したのでした。 サスペンスタッチのストーリーで、それまで観てきたのとは違ってちょっと ゾクゾクしました。「悪役」の客演さん(元・劇団ショーマの細山毅さん)が かなり怖かったし。 これが生で見られるのかと思うと、ドキドキしましたね。 (98.5.15)