・演劇ユニットTolerance(トレランス)『ルネッサンス』(03.2) ・演劇集団キャラメルボックス『アローン・アゲイン』(再演)(03.4) ・ミュージカル『オケピ!』(03.5) ・NODA・MAP『オイル』(03.6) ・演劇集団キャラメルボックス『太陽まであと一歩』(03.6) ・子供のためのシェイクスピアカンパニー『シンベリン』(03.7) ・劇団M.O.P.『オールディーズ・バット・ゴールディーズ』(03.7) ・ランニングシアターダッシュ(2本立て)『風のピンチヒッター〜特訓中』(再演)(03.7) ・『ウーマン・イン・ブラック』(03.9) ・演劇集団キャラメルボックス『ナツヤスミ語辞典』(再々演)(03.9) ・SHOWCASEシリーズ『ビューティフル・サンデイ』(03.10) ・RIVERDANCE 2003(03.11) ・演劇集団キャラメルボックス『彗星はいつも一人』(03.11) ・ミュージカル『天使は瞳を閉じて』(03.12)
2/8昼に新神戸オリエンタル劇場で観劇。(1階H列6番席) ヒロイン役の長野里美さんが結構好きなのと、キャラメルボックス の細見さんが出演なさってるのを目当てに、観てきました。 ……ストーリーは、何だかよくわからない、という印象でした。 中心ネタがSFと宗教的奇跡を合わせたような感じで、ヒロインが その奇跡の対象に選ばれたということ……だったようなんですけど。 話の持っていき方が全編通して強引な感じがして、どうも馴染みきれ ませんでした。ギャグが面白かったのも前半までで、しまいには節操 なくうるさく思えてしまいました……どうも最近、ギャグ過剰でうる さいと感じる舞台が多い気がしてしまうんですが、実際はどうなんで しょう……? なので、細見さんも長野さんも特に悪くなかったものの、中途半端 な印象を受けました。もっと違う方法で良い見せ方があるんじゃない かなぁと。使われ方が勿体無かった気がします。 今回、舞台そのものよりも、当日券を買った時に付いてきた割引券 で初めてホテルのカレーを食べたことの方が印象的でした (^^ゞ (03.2)
4/27昼および5/4昼に、大阪・シアタードラマシティで観劇。 (9列28番席および19列27番席) 正直なところ、全くと言っていいほど期待してなかったのです。 メインを始めキャストがほぼ入れ替わりで、主人公の「光男」役が 西川さんじゃないのならちょっとなぁ……と思っていて。前回の上演 が9年も前ですから、どの役が変わっても仕方ないと頭では分かって いるのですが、初演のキャスティングで好きな部分が結構あったので。 だから観劇前は、初演で聴いて好きになった、SPIRAL LIFEの音楽 が目当ての大半という心持ち。ところが自分でも意外なほど、観劇中 も観劇後も不愉快な気持ちにはほとんどなりませんでした。 SPIRAL LIFE効果もいくらかあるかも知れませんけど、キャストの ほぼ総入れ替えが個人的な予想よりも上手くいっている、という印象 を受けました。「光男」役の細見さんがわりと良かったし、ヒロイン 「あおい」役の前田さんも悪くはなかったです(『四月になれば彼女 は』(再演)での前田さんのヒロインはあまり好きではなかったので 不安だったのですが)。その他の配役もそこそこで、これはちょっと ……と思うほどのキャラはいませんでした。 個人的好みを言えば、「あおい」の友人「紅子」役は温井さんでは なく青山さんで観たい気がしましたけど。 「初めて生で観たキャラメル作品」なので、当時の記憶は実際には あまり無いものの(苦笑)それなりに初演への思い入れはありました し、最近のキャラメルに対する自分の印象を考えるに、変更される点 が多いことにどうしても不安が大きく付きまとっていたのですね。 ……それが、終わってみればもう一度観たくなってしまっていたの には、我ながら驚き。音楽を大音量で聴きたい欲求も当然ありました けど、それが理由の全てではなかったですし。自分で意識してるより も遥かに、作品自体も好きなのかも知れません。もちろん作品と役者 さんと演出のバランスが合ってると思えなければ(どれかひとつでも 欠けていれば)駄目でしょうけど。 (03.5)
5/18昼に、大阪・フェスティバルホールで観劇。 (1階LEFT、F列14番席) 三谷さん作(だいたいは+演出)の舞台は、何度も観てみたいなと 思いつつも、タイミングとか予算とかが合わなくてこれまで未見。 初演の評判が良くて、今回の再演も(東京では)そこそこ好評のよう なので、チケット発売日をとうに過ぎてから観たくなってしまって、 どーしよーと思っている時にニフティで譲渡チケットを見つけました。 一番高い席でしたけど、良い位置の席だったので、退職直前の厳しい 時期でしたが (^^; なんとか予算捻出しました。 会場のフェスティバルホールは2回目。前回は2階席だったので、 1階席の今回はちょっと嬉しかったです。しかも結構前で、観やすい 位置で。「オケピ」とは「オーケストラピット」の略で、大抵は舞台 の前位置にある、生演奏が必要な公演の場合に楽団の人が待機・演奏 する深ーい穴のようなスペースのこと(で、いいのかな?)でして、 この作品はそこにいる人(演奏家)たちのドタバタ模様なわけです。 フェスティバルホールにも本物の「オケピ」があるんですが、開演 前や休憩時間にはそこを覗き込んでいる人がたくさんいました。で、 劇中で「覗く奴がたくさんいるんだよなー」という台詞があったので、 客席大爆笑でした。 さて舞台そのものは……期待を裏切らず面白かったと思います。 役者さん一人一人の質が高くて。最初から最後まで、とても楽しく 観られました。最近は、観て良かったと思える舞台が(個人的には) あまり無くて淋しいのですが、これは「良かった」と思う数少ない中 の一つでした。 (03.5)
6/7夜に、大阪・近鉄劇場で観劇。(X列3番席) ……なぜか、取ったのは昼の回だと思っていました。念のためにと 前日にチケット見直したら、夜の回……危なかったです(爆) 去年6月のKOKAMI@network以来の、久々の近鉄劇場。NODA・MAPは 実に2年半ぶりです。そういえばNODA・MAPの初見はこの劇場でした。 ここで観られるのはもう最後なんだな……と思うと、淋しいものが。 今後来る時にはどこでやるんでしょう。といっても、あんまり選択肢 は無さそうですが……劇場規模を考えると、ドラマシティとかフェス ティバルホールとか、そのぐらいの客席がないと……気にはなります が、それはさておき。 3年前の『カノン』とか『農業少女』、はたまたそれ以前の作品に 比べると、(あくまで)個人的には、それほど「圧倒される空気」を 感じませんでした。 松たか子さんが演じるヒロイン「富士」の、アメリカに対する強い 復讐の念は肯定できるものではないですが、「アメリカをあっさりと 受け入れて、アメリカに染まって、原爆のことさえ忘れて、無かった ことにしてしまうのか」といったメッセージは、現代の日本人として は胸にこたえるものがありました。けど、それ以外は……うーん…… もう一人のメインであるはずの藤原竜也さんの役にはさほど存在感を 感じなかったし。小林聡美さんや橋本じゅんさんとか、個々に面白い 役者さんもいましたけど、役自体が魅力的だったかというとそうでも なかったし。 偉そうかも知れませんが、話の組み立て方と登場人物の造形、その どちらもが浅かったという印象。設定自体はおもしろいと思うので、 もっと深く作りこめたら良かったのではないかな、と……せっかくの 大仕掛けや役者さんの頑張りが勿体無い気がしました。 (03.6)
6/4昼および6/15昼に、新神戸オリエンタル劇場で観劇。 (2階B列24番席および1階J列23番席) 今回は東京公演が先で、しかも2・3月に終わっちゃって、その間 に『アローン・アゲイン』公演と『太陽』の地方公演……で、神戸で この作品を生観劇できるまでに3カ月半を要したわけです。これほど 間が空くと、何というか、いざ公演が始まっても現実味がないような、 変な気分になってしまいました (^^; 6/4の昼はプレビュー公演でした。当初は予定してなかったんですが、 仕事辞めたらしばらくは平日が暇になるし、この機会に1回ぐらいは プレビュー観ておこうかと思いまして。すでにビデオ(SKY PerfecTV! の放送を録画)で2回観たので、ストーリーの流れに混乱することは なかったです。違う点としては、東京公演の時点では無かった台詞が (少なくとも1ヵ所)追加されてました。 で。ビデオで観た時から思ってたことなのですが……この作品って、 「なんとなく分かりにくい」部分が多い感じを受けます。主役は多分 ダブルで西川さん&上川さんなんでしょうけど、話の焦点があちこち に分散しているようで、なおかつ中途半端な印象で……うーん。 6/15に生の2回目、トライアスロンパス席での観劇。前回より表情 が分かりやすかった点は良いですが、その他は特に変化があったよう には感じられませんでした(ギャグは若干変わってたけど)。 ……なんていうか、一回観ただけでは相当分かりにくいんじゃない でしょうか? 正直、3回観てもよくは分からなかったです。最後の 西川さんの台詞(口調)は好きかな〜とこの日に思いましたが。 余談ですが、この日は坂口さんの誕生日でした。そういえば去年の この日もキャラメル(チャレンジシアター『銀河旋律』)観に行って いて、その時は伊藤ひろみさんが出てましたから(たまたま坂口さん がスタッフのみの公演でもあったから?)、成井さんが結婚記念日を 舞台上で祝ったのでした。(この話は「ネタばれ掲示板ログ・31」に 書いてます)意識したことなかったのですが、同日だったのですね。 それはさておき。今回は岡田達也さんの指揮で、子供役の女優さん お二人のリコーダー伴奏で、客席も一緒に合唱。誕生日祝いには以前 にも遭遇していますが、思えば97年の細見さん・近江谷さん以来で、 久々です。それ以降は月日はぴったりでもやらない時にだけ行ってた ので(必ず公演中のクリスマスが誕生日の役者さんもいますが、その 日は「特別イベント」をやる関係か歌わないようですし)。 (03.6)
7/13昼に、MIDシアターで観劇。(F列28番席) 数あるシェイクスピア作品の中でも、『シンベリン』は日本で上演 されたことがほとんど無いそうです。私なぞ、作品名そのものを今回 初めて聞いたぐらいで(苦笑)。そもそも、シェイクスピア作品自体 を観たことがありませんでしたので、このカンパニーで分かりやすく 楽しく観られるのは大変嬉しいと毎回思っています。 欲を言えば、もっと公演期間が長いといいんですけど……大阪では 毎回2日(しかも平日)しかないので。全国を回ることを考えると、 あまり(東京以外では)時間が取れないのでしょうけど…… このカンパニーはいろんな意味で巧いと思います。若い役者さんも ベテランの方もいい具合に調和して、良いバランスを作っている印象 を受けます。 ストーリー自体は、途中の多すぎるほどの伏線を、ラストで一気に まとめに入るので、少々強引でやかましい感じでした。でも、今回も 楽しく観ることができました。 来年は『ハムレット』の予定だそうです。BSやCS(SKY Perfec TV!)で放送されたのを何本も録ってるのに、ひとつもまともに観て ないんですよね(おい)。この機会に観ておくべきでしょうか? (03.7)
7/20(千秋楽)に、近鉄小劇場で観劇。(立見席6番) ほんとは7/19に行くつもりだったのですが、寝坊してしまったため 中止に(爆)。近鉄小劇場もあと半年だし、まだM.O.P.を生では 観たことないしなぁ……という思いつきでした。なので、当日券。 しかし千秋楽なためか、受付に行った時にはすでに立見席オンリー。 とはいえ、この劇場は左右の壁に座れるスペースを作っていますので、 早く入れれば厳密には立たずに観られます。まぁほぼ完全に横向きの 姿勢だから、ちょっと観にくいし座り続けてるとしんどいのですけど、 立ちっぱなしよりはマシではないかなと。個人的に今回は初観劇で、 様子見という気持ちもあったので、普通よりも安い料金で座って観ら れるのはむしろ得とも言えますね(実は開演直前に指定席が空いたの ですけど、そういうわけで座り直しはしませんでした)。 さて、感想は……マキノさん脚本の作りは「手堅い」感じがすると 前から思ってるんですけど(通して観たのは2作品だけですが)今回 もそうかな……ギャグはあるけど基本は硬派と言いましょうか。 で、観終わるとなんだか、人生の物悲しさみたいなものを感じさせ られる。後味は好みによるかも知れない。……個人的には、ラストで 悲しい気分になっちゃうのは好きではないので、後味が良いとは言え ないですかね。 よほど悪い人間でない限り、登場人物は生きていてほしいのですよ。 命を捨てることが当人にとって「救いがある」のだとしても。 (03.7) ・ランニングシアターダッシュ(2本立て公演) 『風のピンチヒッター〜特訓中』(再演)(7) 7/21昼(千秋楽)に、伊丹AI・HALLで観劇。(C列7番席) 『風のピンチヒッター〜再試合』という、同シリーズの作品と2本 立ての公演でした。 『特訓中』も『再試合』も以前に一度観ています。両方を観ようか とも思ったんですけど、予算を考えているうちに日程が過ぎてしまい ました(爆) さて、そもそもは本当は7/20に行って『再試合』の方を観るつもり だったのですが(『特訓中』は初演のビデオを持ってるので)、7/20 はM.O.P.に(レビューに書いた事情で)行きましたので、やむなく 今日の『特訓中』に変更。予算の都合上、わざわざ大阪・梅田に一旦 出て、ハーフプライスチケットを購入しました (^^; メインキャストの多くが前回と同じ(たぶん)だったので、良くも 悪くも安心して観られる状態でした。観終わった後の気分がすっきり とするのは、この作品の良いところだと思います。『再試合』もそう いう意味で好きな作品です。(ちなみに同シリーズの最終作?である 『大旋風』は、個人的には「受け入れがたい」作品でした。先の2作 とはほとんど全てがかけ離れている感じがするので) 余談。帰りに、ロビーで販売されてた「京阪神シアターマップ」を 購入しました。行動範囲がそう広いわけではないので、いまだに知ら ない劇場ってあるんですよね、結構。 印刷がきれいで情報が多いわりに安いです(1部100円)。製本して ないからでしょうか? (03.7)
9/8〜17、シアター・ドラマシティでの公演。 9/14昼に、18列2番(左端近く)席で観ました。 1999年冬の上演時に一度観ています。その後、古本屋さんで原作も 買って読み、脚本も少し読んだことがあります。 なので、この作品の内容に関してはけっこう頭に入っている方だと 思います。……が、それでもやはり怖かったですね〜。 おおまかな感想は前回とそんなに変わらないです。 観劇2度目+前回と全く同じキャスト(と言っても二人芝居ですが) なので、初見時のような目新しさは無いんですが。 この作品は、素材は本当にオーソドックスですけど、それだけに、 分かりやすくて引き込まれるというか…… 母親と子という、とても基本的な関係が普通に成立しなかった事が 全ての根源であり、そこから生まれた母親の悲しみが、他の親と子に まで恐怖とともに悲しみを波及させていく。 その表現方法、演劇においては台詞と演技と舞台の明暗、そして音。 それら一つ一つが絶妙と言っていいほどのバランスで組み合わさって 「恐怖」を作り出す。劇場は次第に、舞台上の、一人の女性が残した 「呪い」に脅える町と同化していく。観客であるこちら側も、若き日 のキップスや町の人々が味わった「恐怖」を同じように感じるように なっていく。 そして、もう「呪い」の恐怖は去ったと思った時……最後の最後が ある意味いちばん恐ろしいですねぇ……(ちなみに原作は、もう少し 手前で終わってますね。あのラストは演劇用だと聞きます) 上川さんも斎藤さんも大変良かったです。 特に斎藤さんの7役早変わりは、とても楽しいです(笑) 個人的には、次回上演では別キャストで観てみたいかな……という 気持ちが少し。でも同じお二人だったとしても、たぶんまた観に行く でしょう (^^ゞ (03.12.3)
9/20〜28、近鉄劇場での公演。 9/20(初日)夜に、G列(7列目)13番(センターブロック左端) 席で観ました。 高校演劇部時代に2回上演させていただき、さらに初めて(ビデオ で)観た作品でもあります。なので、わりと個人的な思い入れもあり、 好きな作品のひとつです。 知って11年目にしてようやく生で観ることができました(笑) さて。ダブルキャストだったので今までなら両方観に行くのが恒例 なのですが。今回は片方(ドルフィン)のみの観劇でした。 そもそもドルフィン・ビートル両キャストチームのうち、前者の方 を選んだのは、「クサナギ先生」役が西川さんであるからでした。別 にビートルの岡田達也さんが嫌なわけではありませんでしたが、近年 ダブルの場合に前売りで2枚取るほどの執着をキャラメルに感じてい ない私なので、より観たい方をトライアスロンパス(年間パスポート) で確保し、割引のきく当日券でもう片方を観るというのを最近の手段 としているのです。 で、大阪公演の少し前に、SKY PerfetTV!にて東京公演のビートル チームの回が放送されました。タイムリーと言うべきか、なんと言う べきか。 結果的には、スカパー放送分がビートルだったので、生は観に行か なかったんですね。……不出来だとは決して思いませんでしたけど、 ものすごく満足って感じたわけでもなくて。 その思いは、生でドルフィンを観た時にも同じでした。「クサナギ 先生」by西川さんは、生で観られて良かったなぁ〜と思いましたが。 いい舞台なんですよ。楽しいし、せつないし、音楽は素敵だし。 でも、逆に言うと、それ以上のものは感じられなかったんです。 端的にコメントすると、「一回観たらまぁいいかな」という印象。 ここ数年の公演の中では出来の良い方だと思います。だけど、この 作品の再演を(ビデオで)観た時のような、圧倒的な空気が足りない ……という気がいたしました。 音楽は2曲を除き、再演時(+初演も?)のNARADAミュージックが 作者了承のもと、キャラメル側で録り直され使用されています。 キャラメル作品使用のNARADAの音楽はだいたい気に入っていますが、 特に好きな曲のひとつが、この作品のオープニング曲。実は高校での 公演時にも使ったことがあって(その時は客入れ時のBGMでした) その時からわざわざテープダビングをしてもらうほど大好きでした。 今回劇場で大音響で聴けて、嬉しかったです。 欲を言えば、エンディング曲……作者と連絡がとれなかったらしく、 今回は別の曲(書き下ろし曲)になってたんですが、あの曲もすごく 私は好きだったので、変わっちゃって残念でした…… (03.12.6)
10/4〜5、近鉄小劇場での公演。 10/5昼(千秋楽)に、D列(4列目)14番(センターブロック中央) 席で観ました。 確か4年前(1999年)が初演でした。私は生ではなくビデオで観た のみです。『ペーパーマリッジ』を観た後のことでした。 初演の評判はかなり良かったんですよね。で、『ペーパーマリッジ』 をものすごく楽しんだ後だったので、同じ人(中谷まゆみさん)の作 でもありましたし、期待しつつ観ました。 おもしろかったです。でも、ビデオだったからか、評判ほどに良い とまでは思いませんでした。私は『ペーパーマリッジ』の方が好きか なーと。 今回の再演、キャスト3人のうち、長野里美さんと小須田康人さん は続投。前回は堺雅人さんだった役が、武田光兵さんという、個人的 には全く知らない役者さんになっていました。 前者お二人が同じなので、舞台そのものの出来に関してはそれほど 心配していませんでした。武田さんについては、なにぶん予備知識が 皆無なので予想のしようもなく (^^; まぁ、初演時の堺さんをわりと 良いなと感じたので、レベルにあまり差がなければいいなとは思って いました。 やや余談ですが、『ビューティフル・サンデイ』〜『今度は愛妻家』 にかけて、室内セットがかなり細かく作られてる点、私は気に入って います。今回も初演時と同じような感じで、セットを眺めているだけ でもなんとなく楽しい気分になったりしまして(笑) 肝心の舞台の方は……良かったです、はい。 初演を生で観ていたら、かなりお気に入りになっていたんじゃない かと。しかしそれでもなお『ペーパーマリッジ』の方が私は好きだな と思うのは、ひとえに浅野和之さんの旦那さん役のせいですね(笑) 続投のお二人は言うことなし。武田さんも、最初ちょっと台詞回し が気になりましたけど、堺さんとは(本来当然ですけど)違う「人物」 として、それなりに満足できる仕上がりだったと思いました。 SHOWCASEシリーズは、まぁたまに「?」と思っちゃうところが無い わけではありませんが、そういう部分にひっかかりながらも「まぁ別 にいいか」と(少なくとも私には)思わせてしまう何かがあるように 感じています。言い替えれば、それ以外のいろんな部分が様々な意味 で素敵に見えて、聞こえて、心に届くという感じがします。 人それぞれに大切に思うことは違って、それぞれに努力するけど、 現実にはなかなか上手くはいかない。相手のことを思ったつもりでも 食い違ってしまったり、まるで予想しなかった事態になっちゃったり もする。 それでも、いつかはうまくいくと、気持ちは伝わると信じたい。 本当に大事なものを見失わないように生きていきたい。 (03.12.6)
10/28〜11/2、大阪城ホールでの公演。 11/2昼に、アリーナ22列53番席で観ました。 ご存じの方もいらっしゃると思いますが、私も一応ダンスを習って おります。素人に毛が生えた程度ではありますが。 技術のほどは置いといて、踊るのはもちろん、観るのも大好きです。 ……ただ、現実にはその手の公演のチェック等は特にせず、観に行く こともめったにありません (^^; ではなにゆえこの公演は観に行ったかというと、2000年の来日時に 観て(その時の感想はこちらです)良かったな〜と思ったからです。 CDなどで照らし合わせてみたところ、前回来日時とはいくつかの 曲が違っているようでした。てことはその部分のダンスも変わってる んでしょうね。前回をそう正確には覚えていないんですが。 それにしても。やっぱりプロのダンサーは凄いな〜と思いました。 多少なりともダンスを習っていると(まぁ実力の程度が程度なので、 あくまで漠然とですけど)観ていて動きの難しさが分かるので、余計 にそう感じます。 上述のように、今回はアリーナ席で観られました。 後ろの方ではありましたけど、前のように見下げる格好ではなく、 目線と同じ高さで観られて、満足度は高かったです。 観終わって帰宅後すぐ、インターネットでこの舞台のDVDを注文 しました(笑)。公演の少し前からメールマガジンで、『RIVERDANCE』 の最新のCDとDVDが販売中と宣伝されてたので、行ってきてもう 一度観たくなったらDVDだけ(CDは前回公演時に買った物がある ので)買おうかなと思ってたのです。 しかし収入の無い現在、節約もしないときついよなと思いながらで したが……結局買ってしまいました〜。 生にはかなわなくとも、迫力ある映像です。ちなみにiBookで初めて 観たDVDになりました(余談)。 (03.12.5)
11/6〜17、新神戸オリエンタル劇場での公演。 11/9昼&11/15昼に、J列(8列目)22番(センターブロック右端) 席&L列(6列目)22”番(補助席)で観劇。 1995年クリスマス公演『レインディア・エクスプレス』を全面的に 書き直した作品、とチラシに書かれてましたので……『レインディア』 が好きな私としては期待半分不安半分といった気分でした。劇団内で あまり評価が良くないらしく、周辺でもめったに『レインディア』が 好きという意見は聞かないんですけども。どうも、2つあるメインの 話の一方が評判良くないみたいで。私自身、その話自体は「ちょっと なぁ……」と思う部分があったりします。でも登場人物(の一部)は 結構好きなんですよね。だから、もう一つのメインストーリーも含め、 どのように書き直されているのか、とても気になりました。 *これ以降はネタばれ含みますので、別のページに書きました。 (03.11.22)
12/5〜10に、近鉄劇場での公演。 12/7昼にG列(7列目)12番(左サイドブロック)席にて観劇。 演劇好きならご存じの方も多いでしょうが、元々は第三舞台(活動 封印中)の上演作品。初演から数えると多分3回ぐらい上演されたか と思います。もっとも、最後の上演が1991年ですから、知ってるけど 生では観ていない、という人も結構いるでしょうね。私もそうですし。 ビデオ・DVDが販売されてるので観ることは比較的容易ですが。 実は高校時代に、所属していた演劇部で上演させていただいたこと があります。私自身は当時入部したての1年生でしたから、裏方専門 でしたけど(笑)キャストの先輩たちがいらっしゃらない時の代役を するため云々で、台本は全部覚えました。……繰り返し読むうちに、 当時から漠然と考えていました。人間ってなんだか悲しいなぁって。 舞台で観て、あらためてそう思いました。 後に起こることを知っているだけに、前半のにぎやかな楽しい場面 で余計にせつなくなります。 思い入れのある作品なので、変なふうに「ミュージカル化」されて いたらイヤだなぁと心配してましたが、脚本自体はほとんど変わって いなくてほっとしました。わりと良い感じに「歌入りの芝居」だった と思います。……曲数はちょっと多い気がしましたけど。 (04.2.22)