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2008/07/21

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最終地シカゴを目指して

  Route66を走る最後の日となりました。Lincolnを出て少しいったところに、大きなガスステーションがあります。Dixie Trucker's Homeです。Cafeも併設されていますので、長距離を走るトラック野郎たちのたまり場になっていたのでしょう。現在でもかなりに賑わっています。Route66沿いにはこのDixieのガスステーションとは反対に、寂れて営業を停止してしまったところと、反対に規模を大きく、ビジネスを成功させているところとがはっきり分かれています。その分かれ目となっているのがハイウェイとの関係です。
 このDixieのガスステーションはRoute66も通っているし、I-55も出入り口が側にあるということから、現在も商売が繁盛しているのです。反対に寂れてしまった町は、ハイウェイが離れて通っているのです。言葉にするとたったそれだけの違いなのですが、町の生殺与奪権を道路が握っていることを如実に町の存在が語ってくれています。そして、これら寂れてしまった町には、必ずといっていいほど、駅があるということです。しかし残念ながら駅のすぐ側も寂れてしまっていて、昔日の面影はありません。やはりアメリカはハイウェイ、車の国なのでしょう。約1週間後にはAmtrakによる大陸横断を行いますので、利用客がどの程度あるのか、はっきりするでしょう。

●10年で資料内容を訂正したいRoute66

 Lincolnの先に、Towandaという町があります。その町の近くに、シカゴに向かってI-55、Old Route66、そして現在のRoute663本が併走している場所がありますが、この町のはずれ右側にClub66というガソリンスタンド兼Cafeがあります。ガソリンスタンドはすでに廃業となっていて、Cafeだけが営業を続けています。
 旅行者が立ち寄るというより、地元の人が利用するCafeになってしまったようです。緑のペイントがはげ掛けているだけでなく、数年前に撮影されたと思われる写真にはガソリンの給油機があったのですが、すでに取り払われていました。
 次の目的地はChenoaにあるSteven's Cafeです。道沿いには見あたらなかったので、町に入って聞いてみました。ちょうどガソリンスタンドに買い物があるので連れて行ってあげるというので、後に付いていました。
 このSteven's Cafeの建物は現在家具屋さんと不動産会社が利用していて、Cafeの面影は全くありません。町の中央付近の建物の壁にSteven's Cafeが描かれているのですが、教えて貰った建物とちょっと雰囲気が異なっているので、本当にSteven's Cafeかどうか確認はできませんが、町の住人に教えて貰ったので間違いはないでしょう。
 さらにシカゴへと車を進めましょう。車の名称と同じPontiacに向かいます。Pontiacに向かう途中、ソーラーカーに出会いました。明日からソーラーカーのレースがあるようで、ちょうど参加ソーラーカーのテストドライブに出会ったようです。一瞬のことでなんだか分からなかったのです。ちょうど宇宙船が走っている(飛んでいる)ようでした。ちょっとしたハプニングを経験した後、Pontiacの町に入ります。ここには、Log Cabin Innがあります。Innはすでに閉鎖され、Cafeだけが残っています。この店はRoute66をかなり意識した作りで、中にはRoute66関連のものがたくさん置かれています。お店の中をとらせて貰いましたが、古きアメリカの典型的なCafeなのでしょう。旅行者というよりほとんどが地元の人でしたが、昼食を摂っていました。このお店が紹介されている本が置いてありましたの、
「どこでこの本は買えるのか」
と聞くと、
「この店で買える」
との返事でしたの、早速購入することにしました。価格は16ドル。ちょっと高いかな、と思いましたが、日本で検索したときにはなかった本です。

●併走を続けるI-55

 この地域のRoute66もオクラホマあたりからと同じように、ハイウェイと併走する形でRoute66が通っています。他の州では見られませんでしたが、このイリノイでは、わざわざ町中を通るように標識が立っています。イリノイ以外では、Route66を日本でいうバイパスに近い道としていますが、イリノイは古い道をできるだけ残して、そのRoute66を走るようにしているのです。ですので、地図の上では併走しているようになっているのですが、町にはいるとハイウェイから離れ、町中を通ります。このイリノイのルートは標識もしっかりしているので、何の準備をしなくても、Route66を走ることができます。この部分を走るだけでも、Route66の雰囲気を十分にたんのうできるのではないでしょうか。
 まもなくシカゴです。小さな町をこの後いくつか通ると自動的にシカゴの町に入っていきます。ここにも曲がり角にはHistoric Route66の標識がありますので、その標識に従って進むと道はJacksonST.となり、ミシガン通りとの交差点の右側にRoute66 ENDの標識が掲示されます。何ともあっけない終わりですが、ここがRoute66の東行きの最終地点なのです。
 車の往来も多く、残念ながら立ち止まってゆっくり記念写真を撮ることができません。そのままミシガン通りを左折し、1本隣の道、AdamsST.を左折するとそこにはRoute66 Beginの標識がひっそりと立っています。
 歩道を歩く人がこの標識を眺めるといったことはほとんどありません。アメリカでも若い人たちの間では、Route66そのものが忘れられているのでしょう。しかしこの場所は紛れもなくRoute66の西行きスタート地点なのです。途中ラスベガスによったり、道を間違えてぐるぐる回ったりしたのでRoute66の正式な距離とはかなりの隔たりが出てしまいましたが、走行距離3410マイルという日本では考えられない長距離ドライブとなりまました。

 

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最終更新日 : 2004/09/01