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●高原をひたすら東に向かう
朝6:30に起床し、モーテルに併設されているレストランで朝食を摂り出発です。昨日の寝坊を取り戻すべく、7:40にはSeligmanを出ました。朝の風が心地よく、昨日までの曝暑はいったい何だったのか、といった思いで車を走らせます(とはいっても、アメリカ中西部はかなり暑く、35度を超えるところが広範囲になっています)。 Route66というと、車ならコルベット、バイクならハーレーダビットソンということですが、そのことを裏付けるかのように、行き交うバイクはそのほとんどがハーレーなのです。そしてライダーはというと、どう見ても中年暴走族にしか見えません。しかし、驚いたことに、タンデム(二人乗り)のバイクが大変に多いのです。いかにもアメリカを感じさせてくれる風景です。Seligmanを出て、Ash
Forkを目指します。SeligmanからAsh
Fork、さらにWilliamsと進むにつれ海抜が上がってきます。Williamsという街は海抜6700fですので、2000mを越えています。しかし、それでも富士山の5合目ほど涼しくはありません。日中はやはり30度を越える暑さとなっています。このWilliamsにあるスーパーマーケットで氷を仕入れました。
途中I-40を利用しなければならない場所がいくつかありますが、それでも5マイル、10マイルといった距離で、日本で想像していた以上にRoute66を走ることができそうです。もっとも、Old Route66そのものはそれほど多くはなく、大きな街にはいるとビジネス40号線という道が出てきますが、この道が現在のHistoric Route66とされています。
●Flagstaffにはスキー場があった
アリゾナという州名から、スキーなど、想像もしていませんでしたが、Flagstaffの街から20マイルほど走ったところにSnow Bowlというスキー場があります。夏もリフト(Sky Way)が営業しています。車で9950fまで上れますので、時間があれば立ち寄るのもいいでしょう。私も今回立ち寄りました。それは、Route66関連の書籍に紹介されていたのです。しかし、実際にいってみると、Route66とは全く関係ない場所でした。
このSnow Bowlと同じように、Route66関係の書籍に紹介されている場所で、まったくRoute66とは関係ない物がありますので、注意が必要でしょう。また、実際に走ってみて分かったことですが、地図にはないけれどOld Route66が走れるところ。反対に地図にはあるけど、行き止まりになってしまうといったこともあります。というように、2年以上前の資料から細かなところはかなり変わっていますので、ここまでのドライブでも、手元の資料を訂正しながら走ることになりました。
FlagstaffからWinslowへと向かいます。SeligmanからFlagstaffまでは、カリフォルニア、アリゾナの砂漠から緑の多い平原だったのですが、再び砂漠に景色が変わってきます。
●有名なツインアローは、意外にも、I-40のすぐそばに
砂漠、といっても全く緑がないと言うことではありませんが、かなり緑がまばらになるころ、突然I-40(東)の右側に、有名なツインアローが突然現れます。以前インターネットで購入したTim Steil氏のRoute66では、このツインアローがある場所のガソリンスタンド、ハンバーガーショップは営業をしていたようです。しかし残念なことに、すでに営業を止め、廃墟に近い状態となっていました。
カリフォルニア、アリゾナ、ネバダといった西側の砂漠は色が灰色に近いもので、何とも不気味な印象を受けました。しかし、New Mexicoに入るあたりからやや赤みを帯びた色に変わってきます。そんな景色の中、Winslowを目指します。
Winslowは砂漠の中の街で、街全体がなんとなく沈んだ感じです。ここまでの道のりでは、完全にゴーストタウンとなってしまった村、あるいは、現在も存在しているが、件数が大変に少なかったのです。しかし、Winslowはそこそこの家や、使われていないお店が軒を連ねているのですが、なんとなく雰囲気が良くないのです。
アメリカの街は、ここまでは安全、ここから先は危ないというのがかなり明確になっているのですが、このWinslowは後者の印象なのです。実際にそのようなことはないと思うのですが、安全のため、この街で昼食の予定でしたが、もう少し先に行ってから昼食を摂ることにしました。Winslowの街を過ぎ、I-40の乗り口にレストランがあったので、そこで昼食を摂ることにしました。
このあたりは、Route66が連続してある、というのではなく、部分部分が残っているので、I-40に乗ったり、降りたりを繰り返します。
昼食を終え、I-40を走り、出口269を降りるとすぐ脇にRoute66関連の書籍で紹介されることの多い、「ウサギ」の大きな置物があります。気温が高いため、そのウサギに乗って写真を撮ったのですが、熱くてお尻を下ろすことができませんでした。
次の目的地であるJoseph Cityはかなり寂れていました。どうも、Route66沿いにあった街(現在もありますが)は、どれも、大都市として残っているところ以外は、同じような運命をたどっているようです。
先ほど、この地域ではI-40に乗ったり、降りたりと書きましたが、Route66が残っている部分は、人が生活しているから、のようです。つまり、生活道路としての機能を持って生き残っているのです。ちょっと大きな街になりますと、Historic Route66などの看板を掲げ、きれいな道に整備して、ビジネス道路として利用しています。Route66は、ほとんどの街で、I-40沿いでは「Business40」という名称の道路として残されている、使われています。もっともオリジナルのRoute66の面影はほとんどありません。時々昔から営業しているレストランやモーテルがあることから、この道がRoute66なのだと感じるだけです。
さらに車を進め、I-40の出口285で下り、Holbrookに向かいます。少し街中を走りますと、Wigman Village Motelという、インディアンのテントを模したモーテルが右手に現れます。ちょっと前の資料には営業している、と書いてありましたが、私がいったときは休業でした。一瞬閉鎖されてしまったのか、と思ったのですが、どうやら単にお休みだったようです。
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