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2008/07/21

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スプリングフィールドからセントルイスへ

  昨日までは、Seligmanの夜の雷雨を除くとすべて快晴に近い状態で過ごしてきましたが、このスプリングフィールドではじめて雨となりました。天気予報でも午前中は雨となっていましたので、予想がぴったりと当たったのです。
 スプリングフィールドを出発し、一路セントルイスを目指します。今日のルートもほとんどフリーウエイを使うことなく、Route66が走れます。Lebanonという町にはMunger Moss Motelが現在も営業を続けています。このモーテルを少し過ぎたところにFox Fire Innという看板だけが残っているモーテルがあります。1937年からモーテルをやっているとのことですので、Route66が通ってから11年後のことです。看板のある、当時は事務所として使われていた石造りの建物の裏に、小さな煉瓦作りの小屋がいくつかモーテル時代をしのばせてくれます。
 現在の住人はMerilee Eslingerさんという人で、住所にRoute66が付いています。さらに進みますと現役で使われている橋があるHazelgreenに入ります。この後いくつかの小さな町を通ります。オクラホマの少し前あたりからRoute66が通過する町の姿は共通していて、古い町並みが少し残っており、完全にお店を閉じてしまったところ、反対に現在は別のお店が営業を行って、建物をそのまま残しているところのどちらかになっているのです。さらにいくつかの町を抜け、ST.Jamesの少し手前で、Nostalgia Gift Shopという中古自動車販売、修理、お土産を扱う店があります。残念ながらGift Shopはお休みでしたので、外からのぞくだけしかできませんでしたが、Route66関連のもの(本物か偽物かは分かりませんが)がたくさん残されていました。外からの確認では価格が分かりませんのでなんとも言えませんが、ガソリンスタンドのポンプなどもあり、当時Route66沿いにあったガソリンスタンドが使っていた物ならそうとう高価な品物と想像されます。
 この先CUBAには、Wagon Wheel Motelがあります。事務所は結構おしゃれできれいになっているのですが、裏に回ってモーテルの建物を見ますと、外観は比較的きれいに管理されているのですが、中の設備が古そうなので、お勧めできるかどうか分かりません。ただ、田舎町の閑静な(ホントに、寂しいくらい閑静なのです)ところにあります。

●セントルイスは....

 予定された時間より少し早くセントルイスに到着したので、Chain of Rocks橋の下見にでかけ、空港の近くのモーテルに泊まることにしました。
 セントルイスは想像していたのと町の印象が大きく違っていました。これまで何回かアメリカに来ていますが、危ないな、と本当に感じたのはロサンゼルスぐらいでした。しかし、このセントルイスも危ないという街の一つに加えなければならないでしょう。
 ことにChain Of Rocksに向かう途中の街ですが、ちょうどセントルイスの街の北部に位置する部分です。昼間でも何となく危なそうで、ロサンゼルスで以前レンタカーを借りたときに、
「夜ダウンタウンを走るときは、道の中央。できるだけ車を止めないように。前方の信号が赤の時は手前でスピードを落とし、青になるまでゆっくり走って、青になったスピードを上げる。歩道から人が近づいてきたら前方が赤信号でもかまわないから車に注意して走るように」というアドバイスを受けたのですが、セントルイスの北部もこのアドバイスがそのまま当てはまる、そんな印象です。また、新旧の交代が急ピッチに進んでいる都市とも言えそうです。
 街中を走っているRoute66沿いの古い建物がどんどん壊され、新しいビルディングに生まれ変わろうとしています。
 

●セントルイスの巨大モニュメント

 アメリカでも珍しいモニュメントがセントルイスにはあります。アーチ型モニュメントですが、前を流れるミズーリ河に正対してそびえています。そのモニュメントのすぐ前に、昔ミズーリ河を行き来したであろう外輪船を改装したレストランがあります。
 ここで食事をしたわけではありませんが、結構なお値段がしそうです。また、ハーフパンツにサンダル、といういでたちも、場違いに思われるレストランですので、ジャケットぐらいは用意した方がよさそうです。この巨大モニュメントがあるミズーリ河周辺は観光客も多く、観光バスが川沿いの道に何台も止まっています。多分市内観光ツアーなのでしょう。英語だけでなく、ツアーのグループによってはスペイン語、あるいはドイツ語、フランス語といった言葉が聞こえてきます。
 アメリカ中西部の大都市、ST.ルイスならではの光景でしょう。これまで何回か仕事でアメリカに来ていました。当然訪れる街は大都市と呼ばれるところでした。あまり違和感なく、これまで訪れた街がアメリカだ、と思っていたのですが、どうやらこのアメリカに対する考えを少し変えなければならないと思います。
 カリフォルニアのサンタモニカを出発し、田舎町をず〜っと走ってきますと、大都市というのは、かなり特別な地域であることがはっきりしてきます。カナダのインガソルという人口1万人に満たない村に住むチャーリーさんという知人が、
「街はあまり好きじゃないのだ、人が多いから....」
と話してくれたことがあります。
 今回私も長い時間(といっても1週間程度ですが)田舎を旅してきましたが、街にはいると、人が多すぎて、なにか疲れを感じてしまうのです。また、これまで何人かの人と話すチャンスがありましたが、彼らが共通して話すことは、
 観光客は田舎には来ない。ほとんどが、ニューヨークやシカゴ、サンフランシスコ、ロサンゼルスなどの大都市で、それらはアメリカではなく、大都市なのだ。
ということですが、この話の意味がこれまでRoute66をドライブしてきてより鮮明になってきました。

 

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最終更新日 : 2004/09/01