|
|
●アルバカーキは早起きの街
だいぶアメリカ大陸の真ん中に近くなってきました。アルバカーキからオクラホマシティあたりが大陸の中央部分でしょう。今日はその大陸の真ん中を走ります。それにしても、暑い日が続いています。天気予報では、これまで走ってきた街々、これから行く街も90度から100度とのことですので、40度近い気温です。一昨日は少し車内で飲むミネラルウォーターの量が少なくなったと思ったのですが、昨日は500mlの水を4本消費しました。これは、レストランに入って飲む水を除いてですので、1日の水分摂取量は二人で3Lは越えているでしょう。
そんな環境の中アルバカーキを出発しました。アルバカーキの街の目覚めは早く、マクドナルドなど、朝の5時からオープンです。泊まったモーテルの隣に、マクドナルドがありましたので、そこで朝食を摂りました。
朝食後、サンタフェを目指します。このアルバカーキ地域のRoute66は大きく二つのルートがあります。一つが今回選択したサンタフェを通る遠回りの道、もう一つがそのままI-40沿いに進む道です。私たちはサンタフェを目指しますので、Bernalillo、Algodones、Walgreensと小さな街を通過します。この経路で注意しなければならないのが、Algodonesの街です。左側に小さな小学校、鉄道、右側に25線が迫ってきます。左にSanFelipとある交差点を資料にあるように右折したのですが、デッドエンドとなってしまいました。
ですので、Algodonesの街をすぎたら25線に乗って、267番の出口で下ります。そしてWalgreens、サンタフェへと車を進めます。途中で、El Rey Innという南欧風のモーテルがあります。なかなかおしゃれなモーテルです。Route66関連の書籍には必ず写真が掲載されるほど有名なモーテルですので、せめて写真だけでも撮っておきましょう。
●サンタフェは芥子の街
サンタフェ鉄道の駅舎に到着です。当時この鉄道は、「チリ(芥子)鉄道」と呼ばれていたそうで(これは駅舎のそばにあるレストランの従業員のお兄さんが教えてくれました)、料理もメキシカンです。チリにもいくつか種類があるようで、注文したブリトー用のソースサンプルを3つ持ってきてくれました。赤いのとグリーン2種類です。赤いソースは見るからに辛そうですが、グリーンのもかなり辛いようです(私は食べませんので、家内の弁です)。
アメリカの街、というより別の国の街といった印象を受けるのがサンタフェです。日本にも「サンタフェ」という名前のお店を見ることがありますが、この雰囲気を持っているのでしょうか? 残念ながらサンタフェという名前の店に入ったことがないのでなんとも言えませんが、明るく、陽気な街でした。
サンタフェを後にし、Pecosに向かいます。Pecosの街はずれにサンミゲルという場所があり、右斜め前にガソリンスタンドとAdelosという田舎のスーパーがある交差点を右折してSan Joseに向かいます。このSan Joseで、デッドエンドのRoute66を見つけました。San Jose村に入っていきます。本来のRouteから右に曲がるのですが、村の一番奥に今は使われなくなった鉄橋がありました。この鉄橋は手元の資料に写真もなく、私としてはかなり貴重の発見ではないか、と思っているのですが...。
このあたりのRoute66沿いの街は廃屋も多く、寂れています。新しいRoute66とも呼べるI-40が開通してから、ガソリンスタンドやレストランに立ち寄る人もいなくなってしまったからでしょう。ハイウェイはアメリカ人にとって、日本の高速道路とは全く異なった陰を落としているのです。
砂漠地帯を抜け、人が生活している場所に入ればそれほどでもないのですが、New Mexicoのように、まだまだ砂漠が残っている地域では、この傾向は強くなる一方でしょう。
この後少しI-40を利用して256で乗り、273で下ります。ここでBusiness40号を走り、Santa
Roseの街を抜けると博物館があります。クラシックカーを集めた博物館で、入場料は一人5ドルです。車好きの人にはお勧めですが、車に関心がないと....。嬉しかったのは、TVドラマのRoute66で走っていたコルベットと同型のものが展示されていたことです。
この地域はI-40にRoute66が併走しているのですが、右側を走るとデッドエンドになっていたり、個人の家に入っていったりとどれが正しいルートなのか判然としません。デッドエンドになり道にもRoute66の標識が立っているのですから。
この先、実際にはI-40に併走しているRoute66を行きつ戻りつさせられました。簡単に道筋を紹介しておきます。
I-40を329で下ります。左に大きくカーブし、I-40を越えます。右に大きくカーブしますので、そのまま直進します。Tucumcariの街になりますが、I-40に乗らず突き当たりを左折します。少しI-40と併走しますが、San Jon 5Mileの標識をすぎたところで突然、それまでどんな砂漠の中でも舗装がされていたRoute66が未舗装になります。乗用車でも問題なく走れますが、ここから15マイルほど未舗装のRoute66を走ります。
実際はどうなのか分かりませんが、今回走ったRoute66の中でもっとも古いのではないか、と思っています。Route66は今から75年前に開通した道ですが、明日走るオクラホマシティの少し手前が、現存するRoute66では古く、1933年までRoute66として利用されていたとのことです。
当初の予定では、今日オクラホマシティまでがんばろうとしていたのですが、日も落ちてきましたので、Amarilloで泊まることにしました。
|
|