大阪府出身。1951(S26)京都大学文学部哲学科卒業。専攻はキリスト教学。'56 東京女子大学文理学部専任講師、助教授を経て、教授となる。この間、'60 スイスに留学し、バーゼル大学神学部でカール・バルトに学び神学博士。'63 帰国。'75 『主体と超越 キルケゴールからバルトへ』で京都大学から文学博士の学位取得。
'77 筑波大学教授に就任。'91(H3)停年退官し筑波大学名誉教授。西田哲学とキリスト教の思想的対話を四期に分けて考察した研究を発表しており、この分野の先駆とされる。宮城県名取市の尚絅女学院短期大学学長(尚絅:しょうけい)に就任。'97退任し尚絅女学院短期大学名誉教授(女子短期大学部は2010年度廃止)。次いで、2002まで関東学院学院長を務めた。
主な著書に『人類の知的遺産 キルケゴール』(1979)、『出会いの広場 現代の青年と神の問題』(1995)、『神をめぐる対話 新しい神概念を求めて』(2006)。編著に『日本人とキリスト教』(1973)。共編に『日韓キリスト教関係史資料 1876-1922』(池明観共編:1984)、『カール・バルトとユダヤ人問題 再びE・ブッシュ教授を迎えて』(寺園喜基共編:2004)、『井上良雄研究 「世のための教会」を求めて』(雨宮栄一、森岡巌共編:2006)。ハンス・リルエ、カール・バルト、エーバーハルト・ブッシュの翻訳本も手掛けた。
信濃町教会の会員として、教会の会場でシンポジウムを多く開催した。宗教哲学者の井上良雄(同墓)や「福音と世界」編集長の森平太(森岡巌:同墓)らとはバルト神学の共通テーマがあったこともあり、共同で開催することも多かった。