ここではわたしが傑作、もしくは価値ありと判断を下し、ビデオテープに残している回を紹介しています。わたしが傑作といっても他の人にはどうだかわかりませんが、そんな時は昔こんな企画があったのか、ってくらいに思ってください。放送日、順番は失念しておりますので一応放送順に近いかたち(下が古く上が新しい)になってますが諸般の事情により一部順番を変えています。そのところはご了承ください。本当に松尾貴史がよく出る。こんなにキッチュの出たネタをとっといてるんだなあと思いました。あと、渡辺祐の出演回数の多さといったら。最近はあまりでないのですけれど。
第6回空耳アワード | |
ゲスト:クリス・ペプラー、BOSE(スチャダラパー)、松田純、安齋肇 | |
前回からおよそ1年半ぶり、6回目の空耳アワードである。例によって季節の区切りなどを気にしない開催時期。英語を喋る機会の多いDJ、SDPから一名、女性という顔触れも前回と同じ。ただ今回趣が違うのは、安齋が遅刻(!)していることである。安齋の遅刻自体は何ら不思議なものではないが、アワードで遅刻する(少なくとも遅刻している状況を見せる)のはおそらく初めてだからだ。もっともスタッフ側は彼が遅刻してきた場合も想定して「正式版」と「遅刻版」の2つの台本を用意していたらしい。結局彼は入り時間に1時間遅れで登場。罰として空耳ミュージシャン名を使った駄洒落を言わされることに。何回か言ったが苦しかった。さて空耳本編は、前回のようにジャンル分けして流される。編集段階でカットしたのか、歌詞との照合は全曲で行ったわけではない。ただ、それによってテンポがよくなった気はする。全ての空耳がレビューを書き始めてからのものなので放送日(関西地区)も付した。ノミネート作は以下の通り。
ウケが非常によいのはやはり良作が多いからか。自分も見たことがあるはずなのについ笑ってしまうし。大賞は今回は1本に絞り切れなかったとのことで2本。TLC「ウィスパリング・プラヤ」とラムスティン「ヘイレイト・ミッシュ」。賞品は空耳スウェット上下だったが、1着しかないのに受賞者2人ということで上下に分けて贈られることになった。また、最後には前回アワードから今回までの間の安齋の遅刻歴を見せ猛省を促した。今回は空耳はもちろん、安齋の遅刻と絡めたのが上手いと思った。なお、台本によると本放送日1月14日金曜日に対して撮影日は昨年12月11日土曜日。どうやら本放送日の1ヶ月ほど前に撮っているようだ。確か2本撮りのはずだが、午前中であることが番組内で語られたので2本撮りの内の先の1本と思われる。 空耳アワーの結果 企画が企画なだけに今回はなし |
オナニー生活の裏ワザを大公開!! D.伊東家の食卓 | ||||||||||
ゲスト:デビット伊東、パイレーツ、三村マサカズ、パラダイス山元、大隈いちろう、なんきん、山田ゴメス | ||||||||||
昨今は成人向のビデオやサイトの普及により元来「抜ける」という位置付けであった番組OPもその本義を失いつつある(もっともそんなことになってもあのOPがあるからこそタモリ倶楽部なのだけれど)。そこで今回はそんな歪んだ(?)社会に鋭くメス。普通のオナニーに飽きてしまった現代人に新たなズリネタを提供すべく、おなじみのゲストがそれを「裏ワザ」という形で紹介。まあタイトルからわかるように日本テレビ系「伊東家の食卓」のパロディーである。ちなみにタイトルは「ディーいとう〜」と読む。タモリが父親、デビットが母親、パイレーツが娘役。その他が紹介者。無論本家と同様チャイムも用意されていて評価はそれで示される。さて、紹介される裏ワザは「ビーチボールをアレに変える裏ワザ」(三村提供)、「ジェットコースターでイッちゃう裏ワザ」(パラダイス)、「ミカンで、全身が感じる裏ワザ」(大隈)、「女性の歌声でイッちゃう裏ワザ」(なんきん)、「風俗店に行った気になる裏ワザ」(ゴメス)、「エロスの音色を奏でる裏ワザ」(ゴメス)。会場ではいちいち実践して沸いたりひいたり。最後にダイジェストまで見てから最優秀裏ワザを選出。事前の評価が高かったのはパラダイスと大隈の技だったが実践した時の意外性が評価されたか、大隈に決定。鱒と蛎が贈られた。ついでにパイレーツの使ったマウスピースも。1年ぶりのデビット、「来たよ…」という前と変わらぬ登場シーンに受ける。さらに途中の発言「TK(タイムキーパーね)の山田さん」にバカ受け。やっぱりこの番組に出るデビはいいですなあ。なんきんの登場時の台詞も好き。また、本家より圧倒的に優れている点としてタモリが正しいチャイムの打点を叩いているところが挙げられる。さすが音楽をやってる人は違うね。好感。ミュートして叩くのもよかった。全体的に裏ワザ自体よりそれを取り巻く周りの反応が面白かった。パラダイスの写真撮影とかね。三村の必死さとかね。最後のパイレーツのツッコミというかコメントも意外によかった。毎週見ている人ならばだるまプレイの回に出てきた人が続々出てくるのにも受けたのでは。 空耳アワーの結果
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番組越年大作戦! タモリ倶楽部お宝フリーマーケット!! | ||||||||||
ゲスト:浅草キッド、杉作J太郎、井筒和幸(以上出演)、パラダイス山元、渡辺祐、辻義就(以上声の出演) | ||||||||||
年の瀬、である。巷では2,000年を目前にして浮かれているか慌ただしくしているかのどちらかだが、番組のほうは特に変化せず…ということもなく、実は年を越せないかもしれない危険な状況(という設定)らしい。そこで今回は年越し資金を捻出すべく、各界の名士から物品を集めてバザー(要するにフリーマーケット)を開催。まずはどんな商品があるのか、商品チェックと価格設定。集まった商品は切り抜き済みエロ本、自作曲録音テープ(提供者:みうらじゅん)、既に終わった公演のチラシ500枚と真空パックの手羽(パラダイス)、お尻の研究資料(山田五郎)、10年前の安齋肇の生写真(祐)、勝負服(辻)、愛用の枕カバーとタオル(杉作)、お守りなどお楽しみ袋(井筒)、黄金のスケベ椅子(キッド)、野球小僧田中の回に爆笑田中がサインしたと思われるサインボール、空耳アワーオブジェ、タモリ直筆サイン入りの番組台本、ビル・ロビンソンの回に作った手形入り手ぬぐい、早稲田を訪れた回のヒロスエの似顔絵、洋楽カバーの回の「アローン・アゲイン」「また一人」歌詞フリップセット(以上番組提供)。見てわかる通り提供者は(ある意味)名士揃い、番組ファンには欲しくてたまらない激レア商品のオンパレード。これらの商品、手に入れるチャンスがあるのかと思いきや、即座に売りに出してしまう。どこかまったくわからないほど人気のない暗がりで杉作が売り子となって販売。他の人はモニターで状況を観察しながら指示出し。そのうち見ていられなくなった井筒が助っ人参戦。杉作は妙に気負っている(いつも?)が井筒は手慣れたもので話術も巧妙。しかしそのうちぱったり客が来なくなり、客寄せのため杉作がサクラに。このへんからは2人の独壇場。客を連れてきた杉作がその場でサクラに豹変したり、半ば路上コントといった趣の井筒と杉作のトークが展開されたり。タモリたちの指示に素直に従い行動する杉作はすごい。終わってみての売り上げ総額は5,500円。安い…。きっとお客に番組ファンがいなかったのだろう。もっとも本気でこの売り上げで越年しようとしたわけでもあるまいし、それはそれでよいのだろうな。蚤の市の仕組みってよくわからないから、客も含め全て仕込みという可能性もあるし。だってあんな時間にフリマなんて不自然。警察は?…まあ、そのへんはそっとしておいて。また、OPで電気ストーブをつけたまま来たことを告白した杉作、EDでもどうやら家は燃えていなかった模様。メデタシ。テープ、欲しかった!というか最後まで聴きたかった。 空耳アワーの結果 出たぞ!ジャンパー。タモリをして「最高」と言わしめた作品。これで今年3枚目。また、オブジェは売れなかったらしくいつものように置いてあった。
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洋楽は日本語で歌うのが一番! クイズ?名曲殺し!? | ||||||||||
ゲスト:なぎら健壱、クリス・ペプラー(司会)、萩原健太、濱田マリ | ||||||||||
ごくたまに(前回は1年半と少し前)催される、洋楽のヘンテコカバーの声の主を当てる音楽ものである。今回ははっきりとは示されていないが番組中でなぎらが歌ったように、「イエロー・サブマリン」の30年ぶりのリ・イシュー、映画「イエロー・サブマリン」UKバージョンの公開、そして結局立ち消えになったものの「イエロー・サブマリン・マシュー・ストリート・フェスティバル」におけるビートルズ再結成、このへんにかこつけて企画されたものだろう。さてクイズはタモリ・健太、なぎら・濱田の二手に分かれるチーム戦。当たると「カバー」ということで鰻の「カバ(ー)焼き」、もしくは生ビールが飲み食いできるしくみ。問題としてオンエアされたのは麻丘めぐみの夢のカリフォルニア(オリジナルはママス&パパス)、アン・ルイスの10番街の殺人(ベンチャーズ)、田中星児のザッツ・ザ・ウェイ(K.C.&サンシャイン・バンド)、子門真人のスター・ウォーズのテーマ(ジョン・ウィリアムスのインスト。日本語版のジャケットのイラストレーションはおそらくあの小松崎茂)、九重佑三子のアローン・アゲイン(邦題は「また一人」でなかにし礼の詞、ギルバート・オサリヴァン)。他にも問題にはなっていないけど聴ける曲も。優勝はなぎら・濱田組かと思いきや、濱田の厳密さ(お人好し?)がたたって逆転でタモリ・健太組がかっさらっていった。特に賞品はないけれど、料理がちょっと豪華になって肝吸も付いてきたりした。そこでなぎらの言った最後のオチは無論なかにし礼の兄弟問題から。いや、それにしてもこんなへなちょこカバーがよくあるものだ。日本語もさることながらバックの演奏のしょぼさも笑わせる。みんな苦笑い、大笑い。多くの人が知っているなぎらと子門の因縁とか、なかにし礼の歌詞とか、濱田マリのがっくり来たときの台詞とか、随所に爆発の箇所もあって面白い。やっぱりこの種の企画はねえ。 空耳アワーの結果 タモリの思い描く番組を視聴する女性とは、キムタクよりみうらじゅんが好きと言いそうな人らしい。「見てみたい」と言っていた。
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お前は絶対に許さない! 業界人怒り王決定戦 | ||||||||||
ゲスト:渡辺祐(進行)、杉作J太郎、パラダイス山元、井筒和幸、ひさうちみちお、加藤賢崇、日よう子、初音映莉子 | ||||||||||
もうそんな時期でもなくなってきてはいるが、相変わらず昼間は暑い。暑くなるとイライラが募ってくるもの。まあそれとは関係なしに怒りはこみあげてくるもので、今回集まった怒れる男たちも相当クるものがあるらしい。今回は一般的にも有名な日本初の五寸釘バーにて、そんな業界人の怒りを藁人形にぶつけてもらう。ついでにその中から「怒り王」も選出しようという企画。怒っている面々は上の出演者中、杉作から加藤まで。それを客観的な視点から意見し、審査するのが日、初音、そしてタモリである。日が前回出演時に比べ驚くほど垢抜けしているので驚き。ただ、訛りは相変わらず。さて、本編は各人が順々に「○○!」などと恨みながら釘を人形に打ちこむのが基本の流れ。みんな「恨」の字が入った鉢巻を締めているが、それをはずすと怒りの漫画表現(血管が浮くやつ)がテープで貼ってある。それらとともに事実関係を詳細に説明、それに対して周りがあれこれ突っ込むのだが、端から見るとわりと笑えるものばかりで日のきつい一言も次々と飛ぶ。この周りが次々突っ込む場面がたまらない。また、杉作は最後に一つ突然思い出して2回恨む。最後の怒り王の発表は、5人の前にそれぞれ置かれたイカリングに日と初音がイカリソースをかけた人が優勝という番組らしい駄洒落(イカリにイカリを注ぐ)を重ねたもの。これには2回恨んだことが功を奏したか、杉作が選ばれた。賞品は番組独自に選んだ癒しグッズセット。今回は、かなり面白い!やっぱり顔触れがよかったのかな。おなじみの人が勢揃いという豪華さに加え日の絡みが絶妙。怒る5人のことを知っている分だけ楽しめるという特典付き。木槌を打ちこむ場面で指を打ってしまうのもまた滑稽。みんなが着てた白装束も欲しいなあ。なお、もし「日」が正常に表示されない環境にありましたらそれはいわゆる「日高」です。 空耳アワーの結果 安齋は最近クルマの中でもどした。原因は朝食の食べすぎ。タモリ曰く「コドモでもそんなことしないぞ」。
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〜空耳アワー一周年記念SPECIAL〜 輝け!第1回空耳アワード |
ゲスト:安斎肇、ローリー寺西、野村義男、各レコード会社洋楽宣伝担当 |
空耳アワーが始まって一周年を記念して催された企画。過去の輝かしい名作の数々を鑑賞し、その頂点を決定しようというもの。第1回だけあって安齋がスーツを着てくるほどである(しかし会場は外より寒いテレ朝美術倉庫)。一緒に鑑賞するのはローリーにヨッちゃんという(事ある毎にギターを弾く)豪華ロッカーコンビ。で、たまにミュージシャンの国内盤を出しているレコード会社の洋楽宣伝担当者に感想を求めたり。さてノミネート作品は
以上。表記は番組でのテロップによる。ローリーとヨッちゃんはともかく、過去に見たことがあるはずのタモリと安齋まで「言ってる、言ってる」と大受け。実際、いいんだよなあ。大賞に選ばれたのは空耳ファンにとっては古典かつ不朽の名作であるジプシー・キングス「ペン・ペン・マリア」。その他にも名作が多々あるから、という理由での受賞である。賞品も用意されていて、金の耳かき。とりあえずジプシー・キングスの音源を出しているエピック・ソニーの担当者に渡されたが「ジプシー・キングスに渡してくれ」としっかりことづけ。なお、そのまま2本撮りになだれこむことになり、実際次の週には場所も衣装も変わらず、出演者もほとんど変わらずに別の企画が進められた。手抜き! 空耳アワーの結果 企画が企画なだけに今回はなし |
空耳アワーSPECIAL 2 | |||||||||||||||||||
ゲスト:安斎肇、ローリー寺西(すかんち)、加藤貴子(Lip's)、マイケル富岡 | |||||||||||||||||||
前週に引き続き過去の空耳の名作鑑賞である。前週と状況も衣装も全く同じ、タモリ曰く「理想」のオープニングだ。また、ローリーの話ではオープニングのお尻ダンスでヌイている人も(少なくとも当時は)いた模様。放送されたのは
以上。実はマイケルがかつて東芝EMIの訳詞を手がけていたことも判明。しかもわからないところはでたらめに訳していたらしい。マイケルはやはり感心するしかなく、「…すごいわー」という台詞に実感がこもりまくりだ。鑑賞するだけで特にネタを送ってくれた人に賞品を贈るとかいうことはないが、やはり面白いよ。 空耳アワーの結果 2週間も旧作ばかりじゃ何なので、と新作も紹介された。5本とは豪華!
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空耳アワーSPECIAL |
ゲスト:安斎肇、ローリー寺西(すかんち)、加藤貴子(Lip's)、マイケル富岡 |
空耳アワーが始まって間もない頃の企画。安齋曰く「まるでラジオの公開サテライト番組」のような状況であるHMV池袋店から送られるもので、過去の名作を鑑賞する。ゲストにはそれぞれ一応の役割があって、ローリーはロッカー代表、加藤は素人代表、マイケルは外国人代表。それぞれの視点で空耳を研究する。無論、発音などの面でマイケルに依る部分が一番大きい。さて放送されたのは
と、当時の名作が並ぶ。表記は番組のテロップに依っている。優秀な作品がまだ次々に発掘されていた時期なのでウケもすごい。マイケルも半ば呆れながらも感心するしかない作品の数々であるし、実際知っているネタでも笑ってしまう。やはり映像の上手さがあるのだろう。全体的にはローリーがかきまわしている感がある。また加藤がタメ口をきくのにはオドロキだ。なお、本数が多いとのことで残った分は安易に次週に持ち越し。 空耳アワーの結果 企画が企画なだけに今回はなし |
H本の誘惑 第1回エロ雑誌トトカルチョ | ||||||||||
ゲスト:杉作J太郎、井筒和幸、岡元あつこ(進行)、蔵野孝洋、ビビる、安生洋二 | ||||||||||
めずらしくお膝元、ハウフルス内で撮影の今回。タモリ倶楽部ではエロネタも多いので、資料としてかはたまた社員の趣味か、ハウフルスにはエロ本も多数ある。端から眺める男性にとっては御馳走をぶらさげられているようなものでつい手にとってしまうもの。そこで今回はそんな男性の習性?に目をつけたドッキリ的企画。順番に蔵野・ビビる(大木・大内の順)・安生を偽企画をダシにハウフルスに呼びあからさまにエロ本が並ぶ控室に案内、ひとりにする。控室には何台か隠しカメラをセットしており、ひとりになったときどのような反応・行動を示すかをタモリ以下が観察するのだ。また、ターゲットがエロ本を選ぶとしたら見事にジャンル分けされている10冊の中からどれをまず選ぶかをタモリ・井筒・杉作が2点買いで賭ける。最初に選ぶ2冊までが正解で、正解すると「快感」にかけてカニ缶をひとつプレゼント。タイトルにあるように、本来はこの賭けの部分がメインになるはずだったのだろうが、編集ではターゲットの行動・反応を見せるのに多くの時間を割いている。なぜならこの行動が予想以上に面白かったからだ(と思われる)。とくに蔵野・大木は両者の行動が対照的なこともあってじっくり見せていた。蔵野が何にも動じない堂々とした態度、大木が常にあたりを気にしているおどおどした態度。大木は誰か入ってくるたび慌ててエロ本を隠したりして、まるで思春期の子供のよう。微笑ましい。大内と安生はいつもの時間にやった空耳の後にサクサクっと見せただけ。基本的にある程度時間が経ったら電話でターゲットを観察者側に呼び込むというかたちをとっている中で、最後の安生だけは放っておいたままおひらきにしてしまったということがあったにせよ、実質蔵野と大木の行動を観察しただけだ。あ、一応最後(空耳後、大内の前)にH本座談会なんてものもあったか。一種の覗きであってあんまり趣味が良いとはいえない企画だけど、これは面白いよ。笑い転げた。「素」が見られる。覗かれていたと知ってダウナーになる蔵野たちもまた、芸人だけにヨゴレをうまく見せている。目立たないながらもポイント高いのが岡元で、こんなネタで紅一点という状況においてまずまずの進行ぶり、蔵野や大木の行動に目を輝かせながら食い入るようにモニタを見る場面がナイス。トゥナイト2で共演したことのある杉作にカニ缶を渡す時、「おめでとぅ」と「ございます」を付けないところに微妙な親しみを垣間見たり。先週に引き続き「来週までこのネタでひっぱろうよー!」と思ってしまうような濃さ。個人的にはまず99年の三指に入ってくるであろうネタ。 空耳アワーの結果
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浅草キッドのフーゾク道 〜たのしいクイズ付〜 | |||||||||||||
ゲスト:来栖あつこ、藤森みゆき、浅草キッド(進行)、伊藤雅子、梅垣義明 | |||||||||||||
浅草キッドが送る「○○道」シリーズの第2弾。ここで彼ら、原点に回帰してきた。風俗である。業界有数の風俗ジャンキーとして名高い彼らがフーゾク道を伝授。これにかつて番組でやった風俗店名当てクイズを絡ませている。クイズのほうの基本ルールは以前と同じ。男女ペアのチームを組み、解答を男性が書きそれを女性が読むというもの。タモリらおやぢ連に言わすとこのうら若き乙女の微妙な恥じらいがたまらんらしい。チームは玉袋・来栖、タモリ・伊藤、梅垣・藤森の3組で、何の脈絡もなくチーム名までついた。性感帯チーム、ソープランドチームと来てイヤイヤデブ専チーム(どこかは明らか)と名乗るのは拍手もの。全体の流れはクイズ、フーゾク道講義、またクイズとなるが、都合上記述は先にまとめてクイズから。中盤(再開後)からタモリが優勝を完全に度外視して暴走しだし、伊藤の体格を利用した長台詞ばかり読ませるようになる。これに来栖が好反応。ウケまくり。後半暴走しすぎでダレてしまったが、この暴走っぷりはなかなか。なおオンエアは5問だけ。優勝は玉袋・来栖の性感帯チームだったらしい。さて、フーゾク道。キッドによればちゃんとフーゾク必勝法というものが存し、守るべき「試合の組立て方」(このへんにキッドのプロレス・格闘技好きを感じるね)は全部で5項目あるらしい。風俗には行ったことないのでその現実味はいまひとつわからないけど、まあそうかもなと思えるようなものばかり。女性陣もなぜか納得・感心。また、フーゾクグルメの1週間の過ごし方のモデルプランも紹介。少なくとも男性陣は納得の優れたもののよう。さらに「フーゾク紳士のたしなみ」「ボッタクリ店の見極め方」「No.1フーゾク嬢をゲットする術」などもやったらしいのだが時間の関係で割愛されてしまった。もったいなー。今回はイントロがやや強引でレビューにも絡ませられなかったが、ここしばらくではイントロもかなりの出来。クイズで女性陣が見せる微妙な恥じらいにしみじみするタモリに味わい。タモリの「人の番組を勝手に仕切る」なる浅草キッド評は言い得て妙。浅草キッドの話の上手さも味わえる。彼らは密室的なものよりある程度出演者がいたほうがいいかも。何より伊藤がポイントだ。貢献度たるやもう。いやーこのネタで来週までひっぱれたよ。何故にここまで、というほどの密度。 空耳アワーの結果 ネタ3本って、久しぶりだよね。
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