ここではわたしが傑作、もしくは価値ありと判断を下し、ビデオテープに残している回を紹介しています。わたしが傑作といっても他の人にはどうだかわかりませんが、そんな時は昔こんな企画があったのか、ってくらいに思ってください。放送日、順番は失念しておりますので一応放送順に近いかたち(下が古く上が新しい)になってますが諸般の事情により一部順番を変えています。そのところはご了承ください。本当に松尾貴史がよく出る。こんなにキッチュの出たネタをとっといてるんだなあと思いました。あと、渡辺祐の出演回数の多さといったら。最近はあまりでないのですけれど。
待ち時間で1本 ラーメンビンゴ大会 | ||||||||||||
ゲスト:爆笑問題、穴井夕子、渡辺祐(進行)、斉木しげる、藤原みわ | ||||||||||||
ロケが押しているもののとりあえずスタッフが飯を食いに行ってしまい、暇なタレント陣で番組を作るために近く(西麻布)のラーメン屋でビンゴをしようという企画。まあはじめに企画ありきの状況設定だろう。前日の売り上げを参考にして5×5のビンゴボードに天下一ラーメンのメニューを書き入れて、出そろった時点で店から出てきた一般客一人一人に食べたメニューをきくという仕組み。ただし、よく出そうなものは3品まで2ヶ所に書き込める。もちろん、売れているものをうまく入れていけば早くビンゴになるというものだ。予想者のビンゴボードを一つ一つ見たあとに、藤原みわが出口のところで張って頼んだメニューをきく。斉木がリーチになったため次の客をバスまで呼んでメニューをきくがあっさりビンゴに。実はこの客、よく見ている人は知っている顔で、空耳アワーにしょっちゅう出る人。スタッフじゃないか。やらせか?というかやらせだろう。まあ何にせよビンゴの斉木には天下一ラーメン回数券1年分が贈られた。あまりに早く終わったのでCM後に2位決定戦。2位はタモリになった。2位の賞品は缶ビール詰め合わせ。実は爆笑問題とBOOMERがタモリに贈った中元。結局タモリの元に戻ることになっただけ。番組を通して太田の毒舌がさえる。 空耳アワーの結果
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FRIDAY BIG SPORTS 芸能人対抗 シャフルボード大会 | ||||||||||||
ゲスト:斉木しげる、宮路社長、清水圭、陣内貴美子、北村伸夫(日本シャフルボード協会)、中山貴雄(実況) | ||||||||||||
マイナースポーツ、シャフルボード(国内競技人口500人)をやってみる企画。しかし海のスポーツであること、ゲートボールに代わりうるスポーツということくらいの認識しかないため、シャフルボード協会の北村氏からルールなどを教わる。ゲームは、専用キューでディスクをそっと押し出すことに始まる。ディスクが点数の枠の中に入ったらその点数が入る。少しでも点数枠外側のラインにかかったらノーカウント。また、一番奥の枠に入ったらマイナス10点。1対1で行い、ボードに残ったディスクはそのまま残しておくので、人のディスクに当てて追い出すことも可能という戦略的なゲーム。ちょっとカーリングに似た要素を持っている。1フレーム4投。参加者6人のトーナメント方式で優勝を争う。1回戦はタモリ対清水、清水の勝ち。勝負に燃えるタモリ、ものすごく悔しがる。斉木対陣内、斉木の勝ち。準決勝は社長対清水、清水の勝ち。北村対斉木、北村の勝ち。北村の神業が見られる。そして決勝はやっぱり北村の勝利。協会の面目躍如といったところか。参加者には想像してたよりずっとおもしろいと評判。まあ、普通かそれ以下のネタだが、この回を保存しているのは何といっても空耳のせい。 空耳アワーの結果 タモリがイントロの台詞を間違う。「どこの誰だか…」と言ってしまってスタジオは爆笑の渦。わたしが今まで見た中で間違ったのはこの回のみ。
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四十八手カルタ作り(タイトル提示なし) | ||||||||||||
ゲスト:デビット伊東、可愛手翔、安斎肇、山本晋也、デンジャラス | ||||||||||||
避暑地の料亭にてゆるりゆるりとカルタ。それもタモリ倶楽部なだけに四十八手のカルタ。安斎デザインのカルタをやろうとまず鑑賞するが、仕事の遅い安斎のこと、仕事を済ませていずに、48枚中できているのはわずか5枚。そこでカルタ大会転じてカルタ作りにすりかわる。四十八手の巻物を見ながら作ることにするが、うまく絵が描けないので全身タイツを来たデンジャラス(別名:フォーティーエイトブラザーズ)が実演してくれる。安田が男性、ノッチが女性。とりあえず見せてくれるのは十二手。四十八手に詳しい山本晋也の解説を交えながらカルタを少しずつ作っていく。一枚できるたびに武田広の詠む一句が馬鹿でいい。最後にデンジャラスが新しく考えた手を見たり雑談して終了。結局カルタは完成しなかった。 空耳アワーの結果 途中デビが2回割り込むハプニング。
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第1回 家具屋DEかくれんぼ | ||||||||||||
ゲスト:爆笑問題、渡辺祐、川勝正幸、宮前真樹、光浦靖子 | ||||||||||||
入学シーズンも一段落、住居も落ち着いて家具が一番売れる時期に家具店でやったネタ。売場面積1,000坪を誇る家具のたいしょうどう(漢字しらん。大正堂か?)玉川店を借りてかくれんぼをするという番組史上一、二を争おうかというほどスケールの大きいネタ。ルールは手つなぎ鬼。手つなぎ鬼自体を知らない人はいないだろう。家具を破損したら買い取り、店内を走るのは禁止という特別ルール付き。最初の鬼は爆笑の太田。100数えるのに「だるまさんがころんだ」じゃなく「かぐやさんがつぶれた」と連呼して爆笑の田中のツッコミを食らう。この回は比較的早く終わるが第2回の渡辺祐が鬼の回は時間がかかる。徐々にみんな白熱。本気になってゆく。CM後の第3回はタモリが鬼。これは仕組んだもの。だが更に仕掛けがあって、箪笥に入った田中を除いてみんな簡単に捕まっていく。田中以外が捕まった時点で撤収、仮エンディング。置き去りにして30分後、ようやく田中が出てきて真のエンディング。太田がいきいきしていて非常にいい。まだまだ彼は深夜向きの人なのか。 空耳アワーの結果
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映画宣伝マン対抗 ボールペン使い切りPR合戦 | ||||||||||||
ゲスト:松尾貴史(司会)、梶原しげる(出題)、配給会社映画宣伝マン | ||||||||||||
GWといえば映画配給会社が宣伝に気合いを入れる時期。ということで番組のネタとしては欠かせない映画宣伝マン対抗のPR合戦。いつもの如くクイズの正解者がPRできる仕組み。今回はクイズの正解をボールペンで一番最初に100個書いた会社に7秒のPR時間が与えられる。ボールペンを使い切ったところを見たことがない人が意外に多いというところから生まれた企画なのか。途中10秒間のPR時間が与えられるボーナスタイムがあった。タモリ倶楽部のロゴを20分間ボールペンで塗りつぶし、インクを一気に使ってもらおうというもの。最終問題ではついにインクを使い切るものが現れた。別にこれというところはない内容なのだが、ビデオに残っているところを見るとやはり松尾貴史関係で残したのだろうと思われる。だって面白かったもの。 空耳アワーの結果
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永久保存版 カスハガ全部見せます | ||||||||||||
ゲスト:松尾貴史、みうらじゅん、いとうせいこう | ||||||||||||
観光地の絵葉書を買うとその中にまれに絵葉書としての本質から外れたものがみうけられることがある。写真としてみればいいかもしれないが、決して絵葉書としては送られたくないもの、送りたくないものだ。それはカスハガ(カスみたいな絵葉書)と呼ばれ、一部マニアの中で熱狂的支持をうけている。今回はそのカスハガを鑑賞。見せてくれるのはもちろんコレクター、みうらじゅん。驚くべきはネタが先行したものではなくはじめに彼の収集物ありきであるところだ。そのカスハガを彼の分類によるジャンル別に鑑賞、分析する。鑑賞ジャンルはどう見ても配置が不自然な不自然もの、意味もなく休憩所を撮った休憩もの、水にまつわるところを撮った水場もの、生きていない剥製を撮った生物もの、なぜか道路を撮った道路もの、大画面の中に関連事項の小画面を入れたワイプもの、その名の通りの版ズレもの、料理だけ撮った料理もの、あぶない写真の性もの、おやじが写ったおやじもの。海外にもカスハガはあるらしく、しかも日本のそれを遥かに超える内容だ。そして最後にはテレビ朝日を観光名所にするためにカスハガセットを作ってしまう。第二回に向けてカスハガ募集をしているがいまだ第二回は行われていない。まあこの顔ぶれでみうらの収集物ネタとなれば傑作にならない方がおかしいだろう。 空耳アワーの結果
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勝手にリニューアル デザイン変えさせて頂きます | ||||||||||||
ゲスト:ヨネスケ、ひさうちみちお、しりあがり寿、森山祐子 | ||||||||||||
衣更えの季節のもの。テレビ番組なんかもリニューアルするこの季節、一般的によく知られている標識をゲストやタモリ独自の才覚で新しくわかりやすいものに変えようという企画。5人の中で一番よいと思われるものが採用され、そのデザインを勝手にその標識の場所にはる、ということまでする。新しく作り出されたのは非常口、危険、駐車禁止、タモリ倶楽部ロゴ(これだけはヨネスケが勝手に作った)。今更ではあるがひさうちみちおとしりあがり寿の奇才ぶりが爆発。彼らのこのセンスはタモリ倶楽部を見るうえではおさえておかねばならないところであろう。めったに見られないしりあがり寿のシンプルな絵は見もの。なお、危険の標識のところでABCニュース速報、「ブラウン米商務長官を乗せた飛行機がクロアチアで墜落」と入る。 空耳アワーの結果
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第1回野郎雑誌広告大賞 | ||||||||||||
ゲスト:川合俊一、デビット伊東、渡辺祐(進行)、伊藤文学(「薔薇族」編集長) | ||||||||||||
知る人ぞ知る男色の本場、新宿二丁目にて繰り広げられる企画。川合俊一が男色評論家という設定で登場。男性向け同性愛誌に広告が非常に多いことに着目して、それを広告的見地に立って研究しようというもの。要するにこの分野における広告コピー大賞だな。川合行きつけのバーで行われ、彼は妙に嬉しそう。ノミネートされたお店は「MANHOLE」、「男石松」、「抜きに来い!」、「挑発∞ドーベルマン」、「いし川」、「ロッカールーム」、「仁来夢」、「現役ボディービルダー入店」という三行広告1つ、「狂雄(クルーズ)」。大賞は三行広告に決定、広告主のなおきさんには番組特製六尺5本セットが贈られた。放送コードぎりぎりかもしれない単語が出るわ出るわで広告の過激さとあいまってスタッフは爆笑の渦。わたしにも大ウケで、大変なお気に入りの回。これはもう何回も見たいちばんのお気に入りのネタ。もう7、8回見たのか。わたしが人にタモリ倶楽部を1本だけ見せるとなるとこれを見せると思う。 空耳アワーの結果 本編を何回も見ているせいでネタの部分で歌えてしまう。実は空耳も史上まれに見る傑作で、3本目はジャンパー級だった。しかし前2本がTシャツで出しすぎ、ということがあって、次は手ぬぐい、とネタの前に決めてしまったばっかりに手ぬぐいになってしまった。
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第4回空耳アワード |
ゲスト:安斎肇、クリス・ペプラー、濱田マリ |
どうしても楽をしたい時にやる究極の手抜き、内輪ネタ。タモリによると「半ドンのような番組」。しかしこれが結構評判がよかったりする。空耳アワーの過去の傑作を見て大賞を決定する。クリスペプラーには審査だけでなく曲のタイトルとミュージシャン名を読むこともしてもらって、普段の安斎のたどたどしい英語とは違った新鮮な雰囲気を味わう。それだけでなく元ネタとの照合もしてもらう。その前にまず過去3回の大賞を見てから第4回の審査に移る。歴代の大賞は第1回ジプシー・キングス「ペンペン・マリア」、第2回プリンス「バット・ダンス」、第3回マイケル・ジャクソン「スムース・クリミナル」。さて今回の空耳アワードのノミネートは
以上。大賞はジャングルブックの「アイ・ウォナ・ビー・ライク・ユー」。投稿者にトロフィーが贈られた。今回でもって空耳アワーが終わるという発表がなされて終了。一応募集はするが次回からは別のコーナーが始まるとの連絡。(結局半年ほど経って復活した)空耳アワーの面白さを知るのに格好のネタ。 空耳アワーの結果 企画が企画なだけに今回はなし |
デスメタル・ミーツ・カヴァー これ何の曲? | |||||||||
ゲスト:赤坂泰彦(進行)、エバデス、ネクロフィリア、萩原健太、ローリー寺西 | |||||||||
オープニングが今のアレンジになる前のもの。夏になって今年はデスメタルが流行る、ということで行われる企画。日本を代表する(?)デスメタルバンド、エバデスとネクロフィリアが夢の競演を果たす。誰もが知っている名曲をデスメタルアレンジで聞いて、何の曲かを当てる。手始めにエバデスのイノセントワールド(ミスターチルドレン)をきく。その後クイズに入るが、もし1回で正解できなかったら正解するまで同じ演奏を何回も聴かせられるという厳しい条件。しかも正解になってもそれを踏まえてもう1回聴かなければならない。狭いライヴハウスでデスメタルを大音量で聴くのは肉体的に辛いものがある。正解者にはカヴァーにちなんでカバのぬいぐるみが与えられ、最終獲得数の多かったものが優勝。聴けるのはエバデスのおゝブレネリ(スイス民謡)、ネクロフィリアのカントリー・ロード(オリビア・ニュートン・ジョン)、ネクロフィリアのローハイド(フランキー・レイン)、ネクロフィリアの伊勢佐木町ブルース(青江三奈)、エバデスのあずさ2号(狩人)、エバデスのビューティフル・サンデー(田中星児)。どれも原曲を損なわない見事なアレンジ。途中でタモリがネクロフィリアにまじって伊勢佐木町ブルースデスメタルバージョンを歌うが隠れデスマニアなだけにうまい。優勝は逆転でタモリ。副賞としてネクロフィリアの新曲をたっぷり聴く権利が与えられた。このへんの時期の最高傑作。5、6回見た。これが基になって空耳アワー休止中のミニコーナーにもなった。 空耳アワーの結果 昔のネタなのでこのオープニングテーマにも辛島美登里が噛んでない。企画に合わせてか、2本ともデスメタル。
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