学校の中の性的マイノリティ |
国内での性別再指定手術の実現、セクハラ・児童買春・ストーカー・DVなどの性にまつわる法律の改正や新設、新指導要領にも見られる文部科学省の性教育に対する姿勢の変化etc.と、社会の性にまつわる課題の改善が、少しずつではあっても進んできました。 そうした流れの中で、1990年代の後半から、自らが性的マイノリティであることを職場の仲間や生徒達にカミンガアウトされる先生も現れてきました。 また、2001年の秋から冬にかけて放映された「金八先生」シリーズでは、性同一性障害の生徒が中心人物の一人にとりあげられ、学校の中での性的マイノリティの存在を社会的に「認知」させる上で、大きな働きをしました。 こうした流れの中で、2001年1月27日には「生きることの根幹にかかわる性のあり方、その多様性をキーワードに教育を変革すべく」セクシュアル・マイノリティ当事者の教師を中心に「セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク」も設立されました。 さらに高校生を中心として10代〜22歳までのセクシュアル・マイノリティによって10代の当事者グループHAPPY SWING≠煬巨ャされています。 こうした動きの中で「Mainichi INTERACTIVE 毎日中学生新聞 毎中クラブ」のサイト上でも、中学生たち(ほとんどは女の子)が、同性愛についての意見や体験を率直に語り合っています。そうした子どもたちの意識の変化についていけていないのが教師や親なのでしょう。 身近に、マイノリティであっても自信をもって生きているヒト、社会の矛盾と闘っているヒトの姿を見聞きすることは、多くの生徒には大きな刺激になり、人知れず悩んできた幾ばくかの生徒には、大きな励ましにもなり得るでしょう。 セクシュアル・マイノリティの生徒たちばかりでなく、すべての生徒の自尊心が大切にされ、自己と他者の尊厳を実感できる学校を作ってゆきたいものです。 |
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