紹介記事目録 | |
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記事紹介の留意事項 |
京都 |
2002/12/22 |
朝刊 | 面 | No .N162k021222mxx |
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東京 |
30代 |
東京家庭裁判所 |
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シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 戸籍の性別訂正また却下/性同一性障害 東京家裁「錯誤にあたらず」 |
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メモ : 身体の性別に強い違和感を持つ性同一性障害のため、埼玉県川越市の埼玉医大で女性から男性への性別再指定手術(性転換手術)を受けた30代の当事者が、戸籍の性別の訂正を申し立てたのに対し、東京家裁は2002年12月21日までに却下した。 医学界公認の性転換手術を受けながら、戸籍の性別訂正が認められなかったのは、関東地方の別の家裁による2002年8月の審判に続き2件目。当事者は却下決定を不服として抗告した。 東京家裁は、性別の生物学的側面のみに基づき「出生時は外性器のみならず染色体についても女性であったことが明らか」と指摘。戸籍法上、訂正の理由となる「錯誤」があったとはいえないと判断した。 ただ、当事者側が主張した性別の精神的、社会的側面などには言及しておらず、この当事者は「審判官の面接調査もなかったし、ちゃんと審査してくれたのか」と反発している。 |
朝日 |
2002/12/14 |
朝刊 | 34面 | No .N162a021214m34 |
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韓国/仁川 |
女優 |
27 |
ハリス |
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シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 韓国・戸籍も女性に |
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メモ : 性転換手術をした「女優」として韓国で活躍するタレント、ハリス(本名・李慶曄)さん(27)が戸籍上も男性から女性に変更することを求めた訴えに対し、仁川地裁は2002年12月13日、全面的に認める決定をした。本名も女性名の「李慶恩」に改名することを認めた。 同地裁は「性染色体上は男性だが、兵役の際の身体検査で不適格判定を受けるなど身体的には女性として見るのが妥当」とした。また、「人間の尊厳と価値、幸福を追求する権利など憲法理念に照らし、申請を受け入れる」とも述べた。 ハリスさんは2001年、歌や出演した映画がヒットし、日本にも進出した。日本での留学経験もあり、性転換手術も日本で受けたとされる。 |
毎日 |
2002/11/02 |
刊 | 面 | No .N162m021102xxx |
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東京都/八王子市 |
都立第二商業高校定時制 |
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シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 文化祭でアンケート発表/同世代の声に耳傾ける |
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メモ : 八王子市の都立第二商業高校定時制(白鳥政男校長、生徒数92人)のクラブ「性と生を考える会」(佐々木佑介部長)が2002年11月2日開催の文化祭で、性同一性障害とされる中・高校生らに学校生活の悩みなどを聞いたアンケート調査の結果を発表した。「セクシュアルマイノリティー(性的少数派)」とされる同世代の生徒の声に耳を傾けた考える会のメンバーは「この出会いで、優しさや温かさ、自分に素直に生きること大切さを教えてもらった」と話している。 都内で2002年9月に開かれた性同一性障害の中・高校生と保護者の交流会に、ジェンダー(性差別)問題に詳しい同会顧問の高橋裕子・養護教諭が講師として招かれ、アンケートへの協力を依頼。新潟県や大阪府などから集まった10人から回答が寄せられた。 「学校生活で困ったことは」という問いには、「小学校の時から上半身脱いで順番を待つのがいやだった」「(学校で決められた男女別の)制服を着られないので、5分で行ける地元の学校に行けず、1時間かけてほかの学校に通っている」などの回答があり、「生きにくさ」を訴える声が目立った。 教諭の対応については、「(相談したら)あくまで隠し通すよう指導された」「セクシュアルマイノリティーについて考えていると感じられない」などと、理解不足を指摘する回答が多かった。 一方、「学校の中でほっとしたり、良かったことは」という質問には、「良い先生に恵まれ、大学になるまではいじめられなかった(大学でいじめにあった)」という回答もあった。 同会メンバーは「学校の中で、マイノリティーの人たちは『静かに黙っている』ことを余儀なくされている。自分らしく学校生活を送れていないことが、アンケートで分かった」などと報告した。 |
朝日 | 2002/308/29 |
朝刊 | 31面 | No .N162a020829m31 |
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シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 戸籍の性別変更認めず 性転換手術受けた人に |
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メモ : 性同一性障害の治療として国内で性転換手術を受けた人たち6人が、2001年5月、戸籍の性別訂正の許可を求めて家庭裁判所に申し立てていた問題で、このうちの1人が2002年8月22日までに、許可を認めない決定を受けていたことが分かった。申立者は不服として高裁に即時抗告する方針。 国内で公式な手術を受けた人が性別の訂正許可を求めたのは初めてで、判断が注目されていた。 決定は性同一性障害について社会認識が広まっていることを認めつつも「現時点では、法的に訂正の根拠が認められない」と判断したという。 管理人:asahi.comの記事には「自分も訂正許可を求めている虎井まさ衛さん(38)によると、今回決定を受けた人は、埼玉医科大で女性から男性への転換手術を受けた。」という一文が付け加わっていました。 虎井まさ衛さんの著書紹介はこちら |
朝日 |
2002/07/08 |
夕刊 | 13 |
面 | No .N162a020708e13 |
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大阪市/阿倍野区・京都府/長岡京市 |
牧師 |
* |
33 |
廣畑涙嘉 |
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シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 牧師さんはニューハーフ/私も悩むでも 正直に生きたい/「女性が集える場所に」/阿倍野教会の廣畑さん |
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メモ : 男に生まれ、体と心の性の不一致に悩みながら「女性」として生きることを決意して、自ら「ニューハーフ」と明かし、キリスト教の伝道に励む牧師がいる。京都府長岡京市の廣畑涙嘉(るか)さん(33)。 プロのシャンソン歌手、スナックのママ、大学非常勤講師の顔も持つ廣畑さんには、女性から多くの相談がある。自らも悩みを抱える女性として、彼女たちの心に寄り添っていきたいという。 廣畑さんは現在、大阪市阿倍野区の阿倍野教会で副牧師を務め、長岡京市の私設の礼拝堂でも伝道活動をしている。礼拝堂があるビル1階は廣畑さんがママを務める「スナックるか」。店ではシャンソンを披露する。 廣畑さんが体と心の「違和感」を意識したのは小学校5年生のとき。初恋の相手は同級生の男の子だった。中学生になると、体が男性的になっていくのが嫌だった。20歳のとき、両親に男性しか愛せないと打ち明けた。 小学校の校長も務め、厳格な父親はちゃぶだいをひっくり返し、怒った。 高校2年生のとき、大好きだった祖母が亡くなったのをきっかけに生死の意味を考え始め、キリスト教の洗礼を受けた。だが、キリスト教の歴史の中で同性愛がタブー視されたことを知り、罪悪感も抱いた。 牧師を目指し、同志社大学神学部に入学。同大大学院修士課程を修了し、1999年春から大阪府内の教会で働き始めた。 その後も苦悩は続いた。2000年11月、長年交際した男性との別れ話などから睡眠薬を飲み自殺を図った。 意識が戻ったあと、「自分は女性だという思いに正直に生きたい」と強く感じた。同年末、豊胸手術を受け、2001年4月の誕生日には性転換手術をした。 昨年12月、日本基督教団の正教師の資格を得た。「涙嘉」という名前は本名ではないが、所属する大阪教区は、女性として受け入れている。 正教師となった廣畑さんは教区の区内報で自らを「ニューハーフ」と明かした。子供を産み育てたいと希望しながら、かなわない切ない思い。そんな苦悩を説教で打ち明けたこともある。 性転換手術の後に働き始めた阿倍野教会の主任牧師、村山盛忠さん(67)は、廣畑さんについて、「女性として自然に教会にとけ込んだ」という。50代の女性信者は「自分の悩みも話してくれ、打ち解けやすい人」と評する。私設礼拝堂に通う京都市の30代の女性会社員は「つらいことも多いのに、自分に素直に生きる姿は尊敬できる」と話す。 廣畑さんのもとには、夫の暴力に耐えられないと訴える主婦や性同一性障害に苦しむ人、暴力を受け男性恐怖症になった人など、全国の女性から相談が寄せられる。「私自身、悩みを抱えているので、苦悩を分かち合えると思ってもらっているのかも。これからも女性たちの『駆け込み場所』であり続けたい」。廣畑さんはそう話している。 管理人:「カトリックあべの教会」のサイトはこちらから 関連サイトLA CHAMBRE DE COMTEの 關西セクシュアルマイノリティ基督ヘ集會 お知らせへもどうぞ |
朝日 |
2002/06/21 |
朝刊 | 39 |
面 | No .N162a020621m39 |
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東京都 |
出版社社員 |
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昭文社 |
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シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 女装で解雇…不当です/東京地裁/性同一性障害男性の申し立て認める |
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メモ : 「性同一性障害」と診断された男性が、女性の服装で出勤したことなどを理由に勤務先の出版社「昭文社」(東京都)から懲戒解雇されたのは不当だとした仮処分の申し立てに対し、東京地裁は2002年6月20日、元社員の主張を認める決定をした。 細川二朗裁判官は「女装で就業しても会社の秩序や業務に著しい支障が起きるとはいえない」と述べた。 決定によると、元社員は2002年1月から「女性として認めてほしい」と訴え、3月から女装で出勤した。 会社側は女装しないよう命じ、自宅待機処分としたが、元社員はその後も女装で出勤を続け、4月に懲戒解雇された。 細川裁判官は、女装での出勤がほかの社員らに嫌悪感を与えたとした。 一方で、性同一性障害が医学的に承認されつつある概念で、元社員はホルモン治療で精神的、肉体的な変化が生じ、男性の姿で働くことが困難になっていた事情を考慮。 「嫌悪感は、時間の経過などで緩和されるもので、懲戒解雇の相当性はない」と結論づけた。 |
朝日 |
2002/04/02 |
朝刊 | 31 |
面 | No .N162a020402m31 |
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シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 性転換男性、術後に死亡/美容整形の女性も/大阪のクリニック/性同一性障害 待ちきれず診療所へ |
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メモ : 大阪市北区堂島2丁目・形成外科「わだ形成クリニック」(和田耕治院長)で2002年2月、女性への性別適合(性転換)手術を受けた男性の様態が手術後に急変、搬送先の別の病院で死亡していたことが2002年4月1日、わかった。 同クリニックではその直前にも、美容整形手術を受けた女性が同市内の病院に救急搬送された後で死亡している。 大阪市は立ち入り検査を実施。大阪府警天満署も2人を司法解剖し、関係者から事情を聞いている。 西日本に住んでいた男性の遺族らによると、男性は自分の性に違和感を抱いて別の性になりたいと願う「性同一性障害」の症状に悩み、2002年2月25日に同クリニックで手術を受けた。だが、手術後に様態が悪化。翌26日早朝、同クリニックからの119番通報で、大阪市内の病院に救急搬送されたが、約1時間後に死亡した。肺に水がたまる肺浮腫を起こしていた。 和田院長は遺族に対し「腰椎麻酔に加え、男性の恐怖心を取り除くために静脈に麻酔薬を少しずつ入れて、意識を薄れさせた。手術後に男性が呼吸困難に陥った。原因は分からない」などと説明したという。 天満署は搬送先の病院からの連絡で、男性を司法解剖した。大阪市も3月中旬、同クリニックの診療体制を調べるため、職員が医療法に基づいて立ち入り検査した。 性別適合手術は、国内では「性同一性障害」の患者に対し、埼玉医大と岡山大の2施設が公に実施している。医療倫理の観点から、学会のガイドラインと学内の倫理委員会の承認に基づいて手術されているが、それ以外の施設で実施されている実態はわかっていない。 同クリニックではあごの整形手術を受けた女性が、2002年1月14日に同クリニックからの119番通報で緊急搬送され、3週間後に死亡した。 女性への「性別再指定手術」を受けた30歳代の男性は、夢見ていた自分の新しい身体を見ることなく逝った。「わだ形成クリニック」で、手術後に男性が急死した問題は、心と体の性が一致しない「性同一性障害」の患者が潜在的に多く、その対策が急務となっている現状を改めて浮き彫りにした。 性別適合手術は「性同一性障害」の患者への最終的な治療とされるため、倫理面から議論されてきた。 国内では1998年10月、埼玉医大が初めて学内倫理委員会の承認を得て実施。これまで同大で9例、岡山大で5例の手術が実施されている。 埼玉医大の医師は「患者は体への違和感から精神的に追い詰められている人も多い。体だけではなく、精神的なケアが必要」と話す。 手術前には約2年間にわたってホルモン療法が施される。手術は家族らの同意を得た上で、形成外科、婦人科などの医師がチームで取り組む。術後も定期的にカウンセリングを行い、患者のケアに気を配っている。 だが、待ちきれずに、口コミなどで手術を手がけている小規模診療所を探して駆け込むケースがある。死亡した男性もそうだった。 遺族らによると、中学生のころから「性同一性障害」に悩み、手術を強く望んだ男性は、大学病院を薦める家族に対し、「年齢を考えると、大学病院は手術までに時間がかかりすぎる」と答えたという。 性別再指定手術に詳しい医師は「手術には4〜5時間かかるし、出血の心配もあるので麻酔科医のサポートは不可欠だ。痛みの大きい部位なので、術後も1週間以上は入院が必要」と話す。 対応追いつかず 日本精神神経学会理事の中島豊璽・岡山県立岡山病院長の話 「学会が把握する限りでは、性同一性障害について、これまで約1000例の診療件数があるが、診察に訪れない患者もおり、実数ははるかに多いはずだ。手術希望者に対して実施病院が少なく、対応が追いついていない現状がある。」 性別適合手術 「性別適合手術」の治療として欧米などでは定着している。国内では理由無く生殖を不能にする手術が禁止され、1969年、男性の睾丸を摘出した医師が優生保護法(現母体保護法)違反で有罪判決を受ける事件があった。 このため手術は長年タブー視されてきたが、日本精神神経学会は1997年5月、精神、ホルモン療法では治療に限界がある 家族らの同意―などの条件をつけて手術を認めるガイドラインを作成した。 厚生労働省は「医学的に必要不可欠な手術であれば、違法とは言い切れず、個々の事例に即して判断されるべきもの」との立場だ。 |
朝日 |
2002/03/29 |
朝刊 | 37 |
面 | No .N162a020329m37 |
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奈良県 |
競艇選手 |
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39 |
安藤千夏(大将) |
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シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: レース人生「男」の再出発/性同一性障害 「幸せ」選手登録、性も名も/競艇・安藤選手 |
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メモ : 心とカラダの性の不一致に苦しむ「性同一性障害」と診断され、これを打ち明けた女性競艇選手に、全国モーターボート競争連合会は2002年3月28日、選手登録を男性に改め、名前も変更することを認めた。 奈良県出身のプロ19年目、安藤千夏選手(39)で新しい名前は安藤大将(ひろまさ)。小学校の頃から悩み、昨夏、大阪医科大付属病院で診断され、岡山大医学部付属病院で治療を受けてきた。 その後、本人は師と仰ぐ男性選手らにこれを打ち明け、相談を受けた連合会でも検討した結果、選手名が船券の対象となることや本人の希望から登録名の変更などを公表することにした。 安藤選手は2001年12月に胸を手術。これまで心理テストなどを受けており今年はまだ出走していない。この日、東京都内の連合会であった記者会見では「生まれ変わることができました。世界一幸せです」と話した。2002年5月10日、大阪・住之江競艇場で男性としてレース人生の再スタートを切る。 競艇選手は最低体重が男子50s以上、女子45s以上と決められている以外に区別はなく、特定のレースを除き男女混合で競われる。 競艇が生まれた1952年から女性が活躍しており、現在1506選手の内124選手が女性。安藤選手は、生涯獲得賞金約2億4500万円の中堅選手。 |
朝日 |
2002/03/18 |
夕刊 | 14 | 面 | No .N162a020318e14 |
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岡山市 |
FTM日本・FTM関西・T-junction |
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シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 「男として生きたい」「女なのに」…/「本当の性」悩んで連携/性同一性障害自助グループ各地で |
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メモ : 「男(女)としていきたいのに」と体と心の性が一致しない性同一性障害などに悩む人たちの連帯が、近畿や中国地方で広がっている。 きっかけは岡山大医学部付属病院(岡山市)が去年踏み切った性別適合手術(性転換手術)。各地で自助グループが発足している。 短く刈った髪にジーンズ姿。岡山市の彼(36)は戸籍上、女性だ。2001年4月、岡山市で性同一性障害などの自助グループを設立した。幼いころ、「なんでおチンチンがはえてこないんや」とずっと思っていた。やがて胸がふくらみ生理が始まる。「女の子らしく」と親は繰り返したが、好きになる対象は女性。「自分は変なのか」と悩んだ。 グループの会員は現在約30人。「同じ思いの仲間がいることを知ってほしい」と呼びかける。 大阪市に住む会員の自営業(35戸籍・女性)は3月、新たなグループ「T-junction」をおこす。 2年前からホルモン注射を始め、声が低くなり、体つきも変わってきた。納得できる時に手術を受けたいと考えている。 「性別適合手術、ホルモン摂取、どちらも選ばないなど、いろんな人がいる。自助グループが、自分の性的指向やジェンダー(社会敵性)をじっくり考える交流の場になればいい」 1994年に設立された自助グループ「FTM関西」は、インターネット上で活動する。 主催する大阪市の会社員(31戸籍・女性)には、ホルモン療法の副作用や術後の注意点などの相談メールが届く。本やネット上で手に入る情報の相談も多い。 「自分で問題を解決する力を持ってほしい。一人ずつが努力すれば男性、女性として認めてもらえるはず」と話す。 岡山大医学部付属病院は2001年、4回の性別適合手術を実施した。医療機関として同手術をしたのは、埼玉医大に次いで2ヵ所目。同病院の精神科や神経科にかかり、手術を待つ患者は2001年10月時点で169人。大阪と岡山で4割を占める。 自助グループなどは2002年3月24日午前10時、岡山大医学部図書館で講演会を開く。性同一性障害者や支援者が寄稿する冊子「FTM日本」を主催する虎井まさ衛さんが、性を取り巻く現状を語る。問い合わせは同実行委員の吉田さん(070・5529・7365、午後10時以降)へ 管理人:虎井さんの著書「女から男になったワタシ」「ある性転換者の記録」「」「トランスジェンダーの時代 性同一性障害の現在」の紹介はB162性同一性障害からどうぞ |
読売 |
2002/02/05 |
朝刊 | 6 |
面 | No .N162y020205m6 | |||||
ロシア |
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19 |
アレクセイ |
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シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 徴兵拒否 ロシア 深刻/安月給など嫌われ/性転換で猶予 |
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メモ : ソ連時代から徴兵制度を続けるロシアで、徴兵忌避者が続出している。離婚の増加や雇用機会多様化など、社会の急速な変化が原因で、ロシア下院は2002年春、軍務に代わる代替勤労法師の法制化を審議することになった。ロシア軍当局は「このままでは、軍が崩壊」と危機感を強めている。 性転換で、「軍務に不適格」とのとの訴えを認められたのは、モスクワのアレクセイさん(19)だ。16歳で性転換を決意し、現在はホルモン治療で転換を進め、女性名の「アリョーナ」を名乗っている。 だが、昨秋、召集を命じられて以後、軍当局との間で泥仕合が始まった。アレクセイさんは、性転換治療中の医師の証明書を見せたが、軍担当官は認めない。 しかし、集団の身体検査場に連れて行かれたところで、すでに胸が膨らむなど体形変化しているアレクセイさんは、「私がここで服を脱いだら、他の召集者が動揺するでしょう」と切り札を出した。 当惑した担当官は、結局アレクセイさんの主張を受け入れ、「兵役猶予」になった。 徴兵忌避をめぐる悲劇は、軍務以外の代替勤労奉仕が1993年の憲法で認められながら、現在まで法制化されていない点に原因がある。 またロシア社会の自由化が進む中で、離婚、海外移住、性転換などソ連時代には想定すらしなかった問題が続出している。雇用機会が多様化した今では、技能のある若者は、月給1500ルーブル(約6000円)の軍務を毛嫌いする。 ロシア下院は今春、病院、介護施設、清掃などの代替勤労奉仕法制化に乗り出すことになった。だが軍側は、「最新の徴兵では、徴兵者数20万人、達成率12%まで下がった。三年後には軍の欠員は50%に達する」と危機感を強め、代替勤労奉仕に反対するなど一歩も譲らぬ構えだ。 |
毎日 |
2002/01/26 |
朝刊 | 15 |
面 | No .N162m020126m15 |
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東京近郊 |
公立高校教諭 |
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43 |
宮崎留美子(ペンネーム) |
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シリーズ・特集; | ||||||||||
見出し: 「父親」と「女性」を行き来/性同一性障害の高校教諭 |
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メモ : 本名で性同一性障害を公表した執行一実さんの記事(2002年1月7日)を読み、「私も同じ」と言う手紙を送ってきたのは、東京近郊に住む公立高教諭、宮崎留美子さん(43)。ただ普通の女性と結婚し、1児の父親でもある。毎週土曜日だけ女性の衣服をまとい、「二つの性」を行き来する生活を送っている。 中学生ごろから化粧をし、高校では放課後、女性の格好で外出した。当時は「自分は異常」と思い悩んだ。 「結婚すれば直るかも……」。13年前、見合い相手の女性と結婚。妻の希望で1児をもうけた。それでも「女性」への憧れを断ち切れず、妻にも女装を知られた。 妻になじられ、近くのアパートに女装道具を移した。ただ日曜は必ず自宅で子どもと過ごした。父親の役割を果たすことで、妻は夫の秘密を黙認した。2役を綱渡りして心のバランスを取る生活。 「女性としてフルタイム生きたい。でも私には家族を守る責任もある」と宮崎さんは言う。 1998年、埼玉医大での性転換手術で、識者の「障害を子どもに正しく伝えられる教師が少ない」という新聞談話にハッとした。宮崎さんは生徒と同僚に障害を公表した。 ペンネームで手記を出版した。「当事者で教壇に立つ自分だからこそ、堂々と語り伝える責任がある」と思っている。(清水優子) 管理人:宮崎留美子さんの 著書紹介はこちらから サイト紹介はこちらから |
毎日 |
2002/01/07 |
朝刊 | 11 |
面 | No .N162m020107m11 |
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東京都 |
長友斎(55)/執行一実(45) |
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シリーズ・特集;私・主義 「自己責任」時代の暮らし方 第1部・確信 6 | ||||||||||
見出し: 結婚/戸籍で認められたい/性同一性に障害/差別に勝算/交際も隠さず |
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メモ : 「友人の女性を紹介したいんだけど……」。そう言って一人息子が連れてきた「女性」は、スカートをはき化粧をした男性だった。 「驚きましたよ」。長友サチさん(82 東京都世田谷区)は、長男斎さん(55 新宿区)に、パートナーの執行一実さん(45)を紹介された3年前を思い出す。ノド仏があった。声も低い。女の勘がただの友達でないことも知らせた。強い抵抗感を感じた。 斎さんに誘われ、仕方なく3人で食事や買い物に出かけるようになった。「普通の女性との結婚を望んでいた」サチさんだったが、執行さんの優しさや思いやりに触れ、次第に人柄に好意を持ち始めた。 「男と女でも不幸な夫婦は多いし、本人達が幸せならそれでいい。息子にはもったいないお嫁さんと思います」と、今は2人の「結婚」を受けとめる。 性同一性に障害 執行さんは「性同一性障害」。幼い頃から好きな男性のそばにいると胸がドキドキした。女性とも付き合ったが、性交渉に嫌悪感を覚えた。それでも「みんなと違う自分」を悟られないよう、必死に「男」を演じた。ゲイかも知らないと思い、ゲイ・バーに行ったこともあったが、違和感が付きまとった。 早稲田の大学院を出て30歳で大手予備校の河合塾に就職した。「仕事に熱中することで、誰にも言えない心の闇を無理やり封印していた」 自分が性同一性障害と知ったのは40歳の時だった。医療行為として国内初の性同一性障害者の性転換手術が報じられ、本当の自分を悟った。 「闇の向こうに明かりが見えた」と感じた。何か行動を起こさなければと、まず、闇の治療で女性ホルモンの注射を始めた。一気にではなく徐々に女性になろうと思ったからだ。胸は膨らみ、体はふっくら丸くなった。化粧をし、女性の服装で教壇に立った。 差別には勝算 ただドン・キホーテになるつもりはなく、「勝算」はあった。勤め先が教育機関という事と、上司たちも大学紛争を経験した世代で、ともに人権や差別には敏感だと思った。さらに講師として「どこでも食っていける」と自信があった。 カミングアウト(公表)して直面するであろう偏見にも、「去るなら去れ」と開き直った。不安よりも、中途半端で生きる精神的なダメージの方が、限界に近かったからだ。 「女でしか生きられない自分を認めて」。化粧を始めてから約1年半、精神科医の診断書をもらい、上司に説明した。 交際も隠さず 斎さんと出合ったのはそんな時。「女装の友人」として付き合い始めた斎さんも、やがて「女性らしい」やさしさと賢さにひかれていった。ただ、「女性」と認めるまでは時間がかかったという。 斎さんが男性を愛したのは初めてだったが、今は「姿形でなく、心根にほれた。一生のパートナーです」と言う。 執行さんに「将来結婚するためにも、誰にでもきちんと説明できる生き方をしよう」と、正規の治療を勧めた。友人にも積極的に紹介した。 「私との交際を隠さない彼の思いに、正々堂々生きることで応えたい」。執行さんは現在、正規の治療を受け、来年2月にも性転換手術を行う。 2人の夢は結婚だが国内法では性同一性障害による戸籍訂正を認めた例はなく、今のままでは結婚できない。 結婚や戸籍など「制度」がすべてでないとも思う。それでも執行さんはあえて戸籍上の結婚にこだわる。 「普通の男女は結婚する、しないの二つの選択肢があるが、私達にはその選択肢すらない」と訴える。 執行さんは手術後、戸籍の性別が変わったら戸籍の本名を一実に改名すると決めている。その時、心の闇から本当に解放されると信じている。 現行の法制度では結婚できないが、それでも執行さんは恵まれていると思った。斎さんはもちろん、その親戚も障害を認めてくれている。上司も理解してくれたし、実の母親も受け入れてくれた。 しかし国内に数千人いると見られている性同一性障害者の大半は、差別や偏見を恐れ、公表をためらって暮らす。 生活は不便だろうし、抱える精神的苦痛は想像もつかない。制度だけでなく、彼らの生き方をきちんと受け入れる時期だと思う (清水優子) ファイル 性同一性障害 自分の肉体の性に違和感を覚える性同一性障害者は、女性では約10万人に1人と推定されているが、男性の場合、約3万人に1人とされ、女性より多い。 日本初の性転換手術は1998年10月、埼玉医大で当時30代の女性に行われた。その後、岡山大でも実施。性転換手術は後戻りできない手術のため、日本精神神経学会の治療ガイドラインは、精神療法、ホルモン療法と段階を踏んだ後に手術を行うよう規定している。 戸籍の性別が変更できないため、就職や結婚など生活に支障をきたしており、住民票や保険証などの定時が必要な場合は、外見と性別表記が合わないため、性同一性障害であるという事実を告白せざるを得ないのが実状だ。 最近、性転換手術経験者が戸籍の訂正を求めて家裁への申し立てを行った。 米国の多くの州やドイツ、イタリアなどでは、性別表記の訂正を認める特別法を制定。 フランスやスペインなどは法律では決められていないが、裁判所が判決で、出生証書の性別表記の訂正を認めている。 |