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あべ ゆうぞう

阿部優蔵

あべ ゆうぞう

1931.7.30(昭和6)〜 2010.7.16(平成22)

昭和・平成期の歌舞伎研究家、演劇評論家

埋葬場所: 5区 1種 16側 6番

 東京出身。父は筆名を水上瀧太郎とした人気作家で実業家でもあった阿部章藏、都(共に同墓)の長男。父は晩婚であり44歳の時の長男として生まれる。8歳の時に父と死別。
 父方祖父は明治生命創業者の阿部泰蔵(1-1-2-11)、母方祖母は明治生命保険監査役を務めていた俣野景蔵(5-1-16-9)。父方伯父に銀行家の阿部泰二(5-1-16-7)。父方伯母の とみ は画家であり慶應義塾塾長を務めた小泉信三(共に3-1-17-3)の妻。母の妹の富美は父方叔父で柔道家で実業家の阿部英児(5-1-16-3)の妻。母方伯父に教育者の俣野時中(8-1-9)、従兄弟に洋画家の俣野第四郎(8-1-9)、俳優の波多野憲(5-1-16-9)がいる。
 1953(S28)慶應義塾大学文学部国文科卒業し、祖父が創業し、父が役員を務めていた明治生命保険に入社。実業の傍ら、歌舞伎の研究や演劇評論活動を行う。
 '70『東京の小芝居』で芸術選奨文部大臣新人賞を受賞した。また、平凡社から出版された服部幸雄 編集の『歌舞伎事典』(1983)、『新訂増補 歌舞伎事典』(2000)、『新版 歌舞伎事典』(2011)の編集執筆協力をした。享年78歳。
 2010.10.25-11.7(H22)三田文学100年展は慶應義塾大学創立150年の記念事業のひとつとして開催された。開催に際して、没する前に、父の水上瀧太郎の蔵書を全部提供した。

<著者略歴>
<慶應義塾百人>
<オンライン版『三田文学』に寄せて 坂上弘>


*墓石前面「阿部家之墓」、右面に阿部優蔵のみ刻む。戒名は「慶德院明阿海勢優蔵居士」、行年79歳と刻む。水上瀧太郎(本名の阿部章蔵)や母の都の刻みはない。なお多磨霊園管理事務所で配布されているパンフレットの著名人墓所一覧に水上瀧太郎がこの墓所番地として書かれている。


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