<04.1〜11に観た舞台の記録>  

  ・TEAM発砲・B・ZIN『トランスホーム インターナショナルバージョン』(04.1)
  ・ランニングシアターダッシュ『Like A Shooting Star』(04.1)
  ・演劇集団キャラメルボックス『我が名は虹』(04.2)
  ・演劇集団キャラメルボックス『ヒトミ』(再演)(04.5)
  ・『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』(04.8)
  ・劇団ひまわりミュージカル『空色勾玉』(04.8)
  ・演劇集団キャラメルボックス『ブラック・フラッグ・ブルーズ』(再演)(04.8/04.9)
  ・子供のためのシェイクスピアカンパニー『ハムレット』(04.8)
  ・演劇集団キャラメルボックス『スキップ』(04.11)
 

   ・TEAM発砲・B・ZIN   『トランスホーム インターナショナルバージョン』:(7)       1/10〜11に、近鉄小劇場での公演。     1/10夜にL列(12列目)18番(センターブロック)席にて観劇。       本来、ロンドンで公演をするつもりで英語バージョンを作ったのに、    諸事情で公演ができなくなった……という曰く付き (^^;     せっかく稽古したんだから、と日本語・英語両バージョンの上演と    相成ったようです。       もともとの上演時間は約2時間。私は1998年上演の再演版をビデオ    で観ました。その頃から結構お気に入りの作品です。     今回、1時間ほど(結果的には1時間15分)に縮めたということで、    どんな具合になっているかと思いましたが……案じてたような違和感    はありませんでした。展開のスピードが速いとは思いましたが、分か    りにくくはなかったです。実を言うと、発砲は1時間半〜2時間前後    だと「長い」ようにいつも感じていました……個人的に。だから今回    ぐらいの長さの方が、私としては観やすかったです。     反面、泣ける度合いは2時間バージョンの方が上かな、とも思いま    したけど (^^;                             (04.2.22)  

 ・ランニングシアターダッシュ『Like A Shooting Star』:(5)

    1/17〜18に、近鉄小劇場での公演。
    1/17昼にC列(3列目)8番(左サイドブロック)席にて観劇。
    近鉄小劇場の両サイドブロックはA・B列がないので、実質的には
   最前列でした。
 
    チラシなどを見たところ、いつもよりもシリアスな作品だったそう
   です。実際、観てみてもそう思いました。
    そのこと自体はまぁ別にいいんですが……まとまりに欠ける感じが
   してしまったというか。
    「現在」の主人公が何をして暮らしているのか等の説明が無いこと
   とか、主人公がずっと片足をひきずっているのは何故なのかの説明が
   結局足りてないあたりが、個人的には消化不良で好きじゃないです。
    あと、設定上仕方ないんでしょうけど、子供時代の主人公に対する
   「いじめ」の言葉がどうしても聞き苦しくて、観ていて辛かった……
    子供時代の主人公の「せつなさ」は共感できたんですけどね。
                             (04.3.8)
 
 

 ・演劇集団キャラメルボックス『我が名は虹』:(4)

    2/19〜3/1に、新神戸オリエンタル劇場での公演。
    2/22昼にK列(7列目)22番(センターブロック右端)席にて観劇。
 
    長文になったので、別ページに書きました。
                             (04.3.3)
 
 

 ・演劇集団キャラメルボックス『ヒトミ』(再演):(8)

    5/22〜30に、新神戸オリエンタル劇場での公演。
    5/22昼にC列(15列目)12番(センターブロック左端)席にて観劇。
    この回は、キャラメルボックスサポーターズクラブ(CSC)会員を
   対象とした、公開ゲネプロ(リハーサル)でした。
 
    観てから4週間経って、ようやく書き上げました……やれやれ (^^;
    長文なので、こちらへどうぞ。
                             (04.6.20)

 ・『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー〜パパと呼ばないで!〜』:(6)

    8/3〜5に、大阪厚生年金会館・芸術ホールでの公演。
    8/3に1階M列(13列目)56番(右端)席にて観劇。
 
    作者レイ・クーニー氏の作品は、2000年に加藤健一事務所で上演され
   ました『ラン・フォー・ユア・ワイフ』を観たのみ。
    当時から、消化不良な印象を受けていました。前回も今回も、主人公
   が自分の秘密を守るために嘘をつき続けて、それが周りをどんどん巻き
   込んでいく形式のコメディなのですが。
    前回はラストが納得いかず、今回は……うーん、話が進めば進むほど、
   上川さん演ずる主人公の自分勝手さが強調されてきて、しまいには気分
   悪くなってしまうほどでした。そういうキャラクターだと言ってしまえ
   ばそれまでだし、「気分悪くなるほど嫌な奴」と感じさせた上川さんが
   巧かった、という言い方もできるかも知れませんが。
 
    どうも私は、「嘘をつき続ける」ということ自体が、根本的に感覚に
   合わないようなのです。バレた時のことを考えると、他人のことであっ
   ても落ち着かない気持ちになりますし。ドラマや舞台でも、嘘が続けば
   続くほど、観ているのが辛くなってくるのです。
    だから正直、チケットを譲渡してしまおうか、と何度か考えました。
 
    そうせずに結局は観に行ったのは、一にも二にも、上川さんと近江谷
   さんの共演が観たかったから、ですね。1998年夏以来、一度も同じ作品
   に出演すること無く、2002年に近江谷さんがキャラメルを退団してしま
   われて。同期入団だったお二人の掛け合いは、ツッコミ・ボケの役割が
   とてもはっきりしてて面白いのですが、生で観るチャンスがさらに減る
   のかなぁ……と思うと(もちろんそれ以外の意味でも)、近江谷さんの
   退団は非常に残念でした。
    今回、予想していたよりもお二人が絡むシーンがたくさんあって嬉し
   かったです。さすがにキャラメル時代のように「上川さん=ツッコミ、
   近江谷さん=ボケ」に徹した役割ではありませんでしたが、テンポ良い
   会話や演技を観てるだけでも、お二人の気の合い具合が垣間見えるよう
   な気がして、楽しくなってしまうのでした。パンフでもお互いのページ
   でお互いについて(少しですが)言及していましたし。
                             (04.8.11)

 ・劇団ひまわりミュージカル『空色勾玉』:(6)

    8/4〜14に、東京・シアター代官山(劇団ひまわりの事務所に併設の
   劇場)での公演。
    荻原規子さん作『空色勾玉』(徳間書店)が原作のミュージカル。
    8/13昼の回を観てきました。C列(2列目)1番(左端)席にて観劇。
 
    実を言うと、発表当初は観に行く気はありませんでした。高校時代に
   図書室の先生に薦められて読んで以来大好きな作品で、荻原さんを知る
   きっかけになった作品としても大変思い入れがあります。だからこそ、
   ミュージカル化されると聞いても、観たくない気持ちの方が強かったの
   です。もともと、小説のドラマ化・映画化・舞台化などは好きではあり
   ません。大抵の場合、原作より面白くないから。まぁ、時間制限の不利
   などがあるのだろうとは思いますけど。その点を考えると、マンガ化は
   まだ許せる場合が多いかも。もちろんそれにも制約はあるでしょうけど、
   他メディアより使える時間的(というか紙面的?)余裕はありそうだし。
    それが何故、行く段取りをしたかと言えば、ZABADAKが音楽担当だと
   聞いたからでした。8年前にキャラメルの舞台で聴いて以来、こちらも
   大好きでして。おそらく新曲提供になると思ったので、どうしても聴き
   たくて……CDになるかどうかは分かりませんし。
    その時点では当初の発売分はほぼ売り切れでしたが、何日か後に追加
   公演分が発売されたので、仕事中なのに抜け出して予約開始時間に電話
   してしまい(苦笑)チケットは確保。
 
    シアター代官山へ行くのはもちろん初めて。予定時間より少し早めに
   向かいました。駅からしばらくは一本道なのですが、途中左へ曲がる所
   があって、そこがちょっと分かりにくいかも。地図でだいぶ予習してた
   ので、なんとか迷わずに行けました。
    開場10分前に無事到着。小さな劇場(123席)なのでロビーもこじん
   まりとしてます。出演者の身内・友達なのか、親子で来てるらしいお客
   さんがたくさん。一角にグッズコーナーがあり、原作含む「勾玉三部作」
   と勾玉グッズが並んでいました、三部作の箱付きセットもあって、もし
   手持ちの本が痛んでたら欲しくなっただろうなーと思います。
    個人的には劇中歌のCDを密かに期待していたのですが、ネットでの
   情報通り販売されていませんでした……残念。パンフレットにテーマ曲
   の歌詞だけは載ってましたが、やっぱり物足りないなぁ。いつかはCD
   化してほしい(と、8/4にZABADAKのライブで数曲聴いた時から思ってる
   のでした。ちなみに思った通り全部新曲)。帰りには記念に勾玉を買い
   ました。一番安いやつをですが(笑)
 
    ……さて肝心の舞台。
    2時間強の上演時間なので、高望みはしていませんでした。
    そのはずなのですが、それでもちょっと観ていて辛かったです。
    特に後半。
 
    原作からかなりの部分を削っているのは仕方ないのですけど、前半は
   それでもまだ、ストーリーの流れや人物関係が分かる程度には構成され
   ていました。けど後半は……ヒロインと他の人物の交流はあれど、もう
   一人の主人公(少年)に関するそういったシーンや説明はほとんど省か
   れてました。
    だから彼の師匠であり、最後には彼のせいで命を落とすのにそれでも
   気に掛けていて許しさえする、ある人物への感情移入が、全くと言って
   いいほどできなかったのです……そもそも、彼とその人物の関係が舞台
   を観ただけではまるで分からない。台詞がまともにあるシーンはひとつ
   だけで、そのため台詞が唐突すぎる感も否めませんでした……原作では
   とても好きな、魅力的な人物なのに。
    その他も、ほとんど原文と台詞は変えていない(と思う)から、逆に
   状況が分かりにくくなってるシーンが少なくなくて……ミュージカルの
   定義を正確には知りませんけど、個人的には、基本はストーリー重視で
   あってほしいと思っています。あるいはそう思うのがそもそも認識違い
   かも知れませんが……まぁともかく。
    「物語」と言うよりは「ショー」に近かった感じです。ストーリーを
   見せるよりも、各場面の雰囲気やイメージを重視して、それを表現した
   という印象。演出家がダンスの舞台を作ってる人である為の影響なのか、
   スタッフ全体の意図なのかは分かりませんが。
    もちろん、そういう構成や造りを楽しめる人もいるし、実際感動して
   いる人もたくさんいる模様です(隣の席の人も泣いてたようですし)。
   そもそもの目的であった音楽はよかったし(後述の1曲を除く)、出演
   者の生演奏やダンスも迫力があって楽しめはしましたけど、私にとって
   はそれ以上ではなかったのでした……作者はじめ関係者の方々や、感動
   した人たちの意見を読んでると申し訳なく思いますが。
 
    あーそうだ。私が「それってどうかな……」と思ったことが一つ。
    主人公の少年は不老不死の設定で、本来ヒロインの属する側とは敵方
   の人物。それに反感を持つ人々に対して、敵方のある人物が化けた少女
   が「こうしたら殺せるよ」と吹き込むシーンがあるんですけど。
    今回、出演者には小さい子もいまして、最年少が7歳。ですからその
   少女役も実際に小さな女の子が演じていました。で、台詞が歌になって
   いたのですが、その歌詞が結構残酷でえぐくて、聴いていてあまりいい
   気分じゃありませんでした……そういう歌詞を子供に歌わせるのって、
   いくら役だからとはいえ、どうなんだろうって。
    それとも私が堅物すぎるだけでしょうか?
                             (04.8.28)

 ・演劇集団キャラメルボックス『ブラック・フラッグ・ブルーズ』(再演):(7)

     7月15日(木)〜8月17日(火) サンシャイン劇場
     8月28日(土)〜29日(日)   メルパークホール福岡
     9月4日(土)〜11日(土)   大阪厚生年金会館・芸術ホール
 
    8/13に『空色勾玉』を観に東京遠征した際に、半ば勢いで観に行って
   きました(苦笑)……まぁ今回は(ほぼ)完全ダブルキャスト公演で、
   片方は大阪のチケットを取ってるけれど後の片方はどうしようか、とは
   ずっと思っていまして。で、8/13がちょうど「後の片方」のステージの
   日でしたから、都合も良かったわけです。そこに、これまたタイミング
   良く知人からチケットがあるよと誘いを受けまして。そんなこんなで。
    6列(実質4列目)6番(左端近く)席にて観劇。マーズキャスト。
 
    とりあえず簡潔に言うと、意外におもしろかったです。
    確保してあるのは初演と同じキャストが多いヴィーナスキャストで、
   マーズは都合が合わなきゃ観に行かなくてもいいかな……と半ば考えて
   いたぐらいなので、期待は薄かったのでした。
    しかしながら意外にどのキャストも適度にはまってて、ミスキャスト
   という感じはしませんでした。
    キャストが一人追加されたのは何故かと思っていましたが、どうやら
   ストーリーのある謎解き部分を偶然でなく必然にしたかったからのよう
   で、たいした変更具合ではなかったです。改訂版台本も今回は発売され
   ないようですし。
                              (04.9.4)
 
    さて9/5、大阪でヴィーナスキャストを観ました。
    E列(5列目)35番(センターブロック右端)席にて観劇。
    初演と同じキャストは5名。良くも悪くも、初演の方がよりパワーが
   あったようにも思いましたけど、ほぼ期待の通りでした。特に坂口さん
   と篠田さんは変わりなかったと言えるくらいで、観られて良かったです。
    他の方々は……小川さんは予想してたよりも良かったかな。まだ母親
   役には若いかと正直思ってましたけど、考えてみたら「マリナ」は20代
   後半でもおかしくないし。初演の大森さんのイメージが強いので、いく
   らか「子供っぽい」面が感じられる方があの役らしいように思えました。
   ……なので、マーズの岡田さつきさんだと逆に、妙に貫禄があり過ぎに
   感じてしまったのでした……というのはあるいは贅沢な意見かも知れま
   せんが。
    キャプテン大内さんはそれなり。どっちかといえばマーズの岡田達也
   さんの方が好みかな。しかしわざわざ方言(鳥取弁/大阪弁)で区別を
   つける必要があったのかどうかは謎な気もします。
    それ以外の方々は「まあまあかなぁ」という感じ。
 
    どちらのチームが好みか……というのはちょっと微妙で難しい。結果
   的に、全体レベルの差はあんまり無いように思いました。でもキャスト
   のバランスが良いと感じるのはマーズですかね。両方DVDが発売され
   たらマーズを選びそうです。
                              (04.9.19)

 ・子供のためのシェイクスピアカンパニー『ハムレット』:(9)

    8/14に、クレオ大阪中央での公演。
    京都(8/13)とどちらにしようかと少々迷いましたが、やっぱり自宅
   から近い方を選びました。
    A列(最前列)26番(中央ブロック右端)席にて観劇。
 
    有名な演目ですが、実はまともに観たことありません……何度かスカ
   パー(SKY PerfecTV!)で放送されて、録画もしたのですが、結局一度
   として観ていないし(爆)。去年のパンフに今年の演目が判明した時に、
   手持ちのシェイクスピアガイド本であらすじを読んだのに、それも忘れ
   てしまってるし……このカンパニーだから、笑いも交えて楽しみつつ、
   観られるだろうなぁとは思ってました。
 
    ファンの方々にはすっかりお馴染みになっている(多分)、開演前の
   お遊び「イエローヘルメッツ」。選曲が懐かしすぎて思わず笑ってしま
   いました。そういえば劇中にも名前が出てきたなぁ(笑)劇中劇をやる
   一座の名前として。
    これまで公演(+私が観劇)経験のある近鉄小劇場・MIDシアター
   に比べると、初のクレオ大阪中央は席数が多くて大きいホール。駅から
   も近いし綺麗なところなので良い感じでした。舞台スペースも広いので、
   最前列だとちょっとばかり首が痛くなりましたが (^^;
 
    さて本編……本当にあらすじを忘れていたので、ここまで登場人物が
   とことん亡くなってしまう話だとは思いませんでした。ヒロインが自殺
   (?)してしまうのはさすがに知っていましたが。
    これは本当に、まごうことなき「悲劇」ですね……救いようが無いと
   いう点において『オセロー』などと同種。
    これを普通の演出で観ていたら、終演後の気分がもっと辛かったかも
   知れません。「笑わせようとしすぎ」という意見も某所で読みましたが、
   個人的にはこれくらいでちょうど良かったです。
 
    来年やるのは『尺には尺を』とのこと。あらすじを読んでみたんです
   けど、ちょっと分かりにくい……かも。
    それにしても、今年は一日しか大阪公演が無くて勿体無い……来年は
   ぜひとも、最低2日はやってほしいです。
                             (04.9.4)

 ・演劇集団キャラメルボックス『スキップ』:(6)

    11/4〜17、新神戸オリエンタル劇場での公演。
    11/5に、L列(6列目)17番(センターブロック中央)席にて観劇。
 
    作家・北村薫さん原作の同名小説『スキップ』を、ストーリーはもち
   ろん、台詞や地の文も変更すること無く、そのまま用いて舞台化されて
   います。……もっとも当然ながら、上演時間の都合で内容が端折られて
   はいますが。
    これまで、既存の小説等を元にして作品が書かれることは何度もあり
   ましたが、今回のような形式での上演は、2002年のチャレンジシアター
   第2弾『賢治島探検記』を除けば、本公演では初めてですね。
 
    基本的に私は北村さんの作品のファンで、この原作も読んでいます。
   最初は8年ぐらい前に図書館で借りて。その後、文庫で買って、何度か
   読み直してます。……だから、はっきりとではないにしろ、自分なりに
   頭の中に形作られているイメージがあります。
    そのイメージと舞台が違う、と述べるのは厳密には無意味だと分かっ
   ています。人それぞれに考えるもの、想像するものは違うのですから。
    前にも書きましたけど、小説の他メディア化は基本的に好きではあり
   ません(キャラメルだから観に行ったけど、他劇団だったら多分行かな
   かったでしょう)。なので過剰な期待は全くしてなくて、原作の雰囲気
   が壊されていなければまぁいいか、という程度の気分でいました。
 
    しかしそれでもなお落ち着かない、割り切れない気分であるのは……
   要するに、雰囲気に浸りきれないということでしょうか。最近は大抵の
   場合そうなのですけど、殊にここの場合、ある意味「素直でない」視点
   で観ていることは否めず。……故に、こうやって感想を書くことも躊躇
   してしまうこの頃でありまして……あぁ、墓穴を掘りまくっていますね。
   だったら観に行くな−って声が聞こえてきそうです(爆)
 
    で、今回は結局どうだったのかというと。
    原作で泣きそうになった箇所は同じく泣きそうになりましたし、失望
   も感じませんでした。……しかしそれ以上の感慨も特になかった。
    とりあえず世界が破綻していない、という程度の満足感のみ。
    なるべくシーンを多く入れようとしているので、場面転換がけっこう
   目まぐるしいんですが、どうもそういうのに頭がついていきにくくなっ
   てるようで、終わった後に頭痛がしました……カットし過ぎると中身が
   分からなくなるだろうから正しいのだと思いますが、情けなくも疲れて
   しまいました。ちょっと自分が悲しい (T_T)
    メインの方々はそれなりに良かった(個人的に評価できない岡内さん
   は、観ていてイライラしない、という程度)と思います。その他は……
   別に悪くはないけど印象に残る人は少なかったですね。数が多くて一人
   あたりの時間が短いのもあるんですけど、小説で読んだ時と舞台で観た
   時とだと、人物の印象が違う感じがしました。
 
    音楽も静かなのが多かったからかよく覚えてはいません、正直。
    キャラメルの使用音楽は昔から好きで、どの曲がどの作品・どの箇所
   で使われていたか(観たことあるものなら)大体は分かる、と言っても
   いいぐらいなのですが……いつものように今回もサントラCDを買いま
   して、何度か聴いてるんですけど、いまだに印象が薄いです。うーん。
 
    次回、1999年初演の「時代劇」再演+メイン3役が同じということで、
   相当な話題になっていますね。私自身、今までで一番多くリピート観劇
   した公演でした。
    ……でもおそらく、観に行きません。いろんな意味での「こだわり」
   が初演当時にあり過ぎるので。ファンの皆様すみません。
                              (05.1.5)
 

  


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